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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【「超」怖い話DS 青の章】

   ↑  2013/06/03 (月)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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「新耳袋」と並んで実話怪談を代表する「『超』怖い話」。
足かけ二十年以上にわたる怒濤の大河シリーズとなり、その間に編著者は何度も入れ替わっているが、とことんウェットな「新耳袋」に対して、奇妙なまでに淡々とした乾いた空気が、その大きな持ち味だ。
中でも平山夢明氏が編著者を務めていた頃は、それが顕著で、3コードを刻むような簡潔でビート溢れる文体に、著者ならではの底意地の悪さがブレンドされた怪談群は、独特のグルーブ感を醸し出している。
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ニンテンドーDSで登場した『「超」怖い話DS 青の章』は、その平山夢明時代からの怪談をセレクトして収録した同シリーズのゲーム版(一方の雄、「新耳袋」のゲーム版はPSPで登場している)。
厳密には『DS文学全集』や『みんなで読書DS』などと同様の、ゲーム要素のまったく無い"DS版電子小説"で、平山氏と共に都内で怪談を収集して回るという設定の物語選択画面と、縦持ちDSの左画面に表示される挿絵風画面。そして声優による朗読音声が、辛うじてデジタルノベルとしての体裁を整えている。
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しかしこのデジタルノベルとしての体裁部分が、一言で言えば野暮で、パステル調の妙に小じゃれたビジュアルは、怪談のムードを台無しにすることおびただしい。
それ以上に問題なのが声のフィーチャー。稲川淳二の例に代表されるように、実話怪談に適した語り口というのは、イマイチ不明瞭で、ときおり何を言ってんだか分からなくなるような、ぼやーっとした口跡。
職業声優の一語一句はっきりとした明瞭な口跡は、およそこれとは対極にあるようなモノなので、これできびきびと怪談を読まれたら、そりゃあ怖さも大きく減退してしまう。
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何よりソフトの方みずから、「原作の単行本を読み進める感覚でプレイできます」なんてセールスポイントをアピールされると、「だったら素直に原作買ってきて読めばいいだけじゃん!」なんて反応が出てきてしまうのは当たり前のこと。
だいたいDSを縦持ちさせるスタイルは、意外と重く感じるわ、周囲からは『ラブプラス』で二次元彼女といちゃついてると誤解されるわと、およそろくなことはないのだ。



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2013/06/03 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


実は僕はあまりゲームをやらないので、そこの世界に関しては無知なのですが。
確か新耳袋もゲームになっていませんでしたっけ?
実話怪談ってサウンドノベルに向いてそうだけど、
朗読で怪談会や怪談ライブでの冷え冷えとした空気を再現するのって難しいですよね。

パンダロウ |  2013/06/04 (火) 00:15 [ 編集 ] No.444


新耳袋も出てますね。実話怪談は確かにノベルゲーム向きの素材ですけれど、この「超」怖い話にしても新耳袋にしても、原作をとりあえずデジタル化しただけの安直な作りで終わっちゃってるのが残念です。
怪談ゲームでは、乗る客乗る客が揃って怪談を語る因果なタクシー運転手の立場になる「稲川淳二・恐怖のタクシー」や「古伝降霊術 百物語」など、面白い作品もちらほらありますよ。

与一 |  2013/06/04 (火) 15:50 No.447

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