ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【富士の葉】電子の水琴窟

   ↑  2012/07/28 (土)  カテゴリー: iOS
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あーつーいー。
連日連夜、猛暑日が続きますが、エアコンも扇風機もない時代の連中は、そんな中にでも涼を得るにあたり、ついでに風流も追求した粋人がちらほら居たりしたようです。
コミック「へうげもの」にも登場する小堀遠州(作介)が発案したとされる水琴窟も、そんな涼をもたらす風流な仕掛けの一つ。
庭園の地中に瓶などを埋めて空洞を作り、そこに地表の排水を誘導して、水滴が空洞に落ち反響する琴の調べのような音色を楽しむという、まあ一種の自動演奏楽器みたいなものです。
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"癒し系アプリ"なんて便利な言葉がよく被せられる、このiPhoneアプリ『富士の葉(Fuji Leaves)』のアイデアの元となったのは、明らかにこの水琴窟。
『富士の葉』は、タッチスクリーンに葉っぱと小石の発生装置を任意に配置し、小石が葉っぱに当たったときに反響する音を連続させて、即興音楽のように楽しむアプリ。小石は水琴窟に於ける水滴の役割を果たすわけですよね。
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水琴窟は、上から流れ落ちる水と、空洞に溜まった水の量によって、その音色が常に表情を変えるのですが、この『富士の葉』の場合は、小石が当たったときの葉っぱの傾き角度次第で音程が変化します。
角度の違う葉っぱに、小石が連続で当たるように配置すると、意志を持って作られたメロディのような音を奏で、さらに落ちる小石の数を増やすと、それはまるでアンサンブルのような響きとなるでしょう。
曲っぽいものを作るには、色々とコツが必要なようにも見えますが、あんまり深く考えず、アバウトに葉っぱや石を配置しても、案外それっぽい調べになりますよ。
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自分が設定した"曲"の配置は、いつでも保存可能。さらにメニューの"社交的"から、"一般公衆の歌"を選択すれば、アップロードされた他人の"曲"を鑑賞することもできます(メニューの日本語が翻訳マシン経由の直訳状態なのは玉に瑕)。
音楽自動生成ソフトは数ありますが、シンプルなシステムとコンパクトさを突き詰めたこの『富士の葉』は、"電子の数寄"とでも言うべき風流さを備えたアプリ。
暑い日は、この手のひらに納まる水琴窟の調べに、耳を傾けてみるのもいいかもしれません。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-1603.html

2012/07/28 | Comment (2) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


エレクトロプランクトンのパクりではないですか。
もちろん、そのエレクトロプランクトンが水琴窟を元にしているんでしょうけど。

しろう |  2012/07/28 (土) 18:58 No.255


エレクトロプランクトンの作者、岩井俊雄さんは、それ以前にもシムチューンという、描いた絵が音楽になるソフトを作っていて、そちらも強烈に水琴窟をイメージさせられる作品でした。
音楽自動生成のアイデアを、コンピュータソフトとして普遍的なものにしたのは、おっしゃる通り確かに岩井俊雄さんでしょうね。

与一 |  2012/07/28 (土) 19:32 No.257

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