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2012/01/28 (土) カテゴリー: XBOX

最初は誰もが耳を疑い、新生横浜DeNAベイスターズの行く末に不安を覚えた、中畑清氏の監督就任でしたが、このストーブリーグのヤケクソとも言える露出ぶりを見るに辺り、むしろ新球団の船出には、こういった人のほうが適任なのではないか思えるようになってきました。どうせ1年や2年で急に強くなれるわけないんだし。
ストーブリーグに話題の一つすらなく、完全無風状態なチームのファンとしては、むしろ羨ましくすら見えてきます。
もっとも中畑監督の、この明るさというのは、それに比例して周りをどんどん暗くする特性を持っており(中畑現役時代の王監督が好例です)、新生ベイスターズが、早くもその明るさの影に呑み込まれて行っているような気もしますが、杞憂であることを祈りましょう。凡打してごめんなさい!

その中畑監督が、試合実況の解説をつとめた作品が、この『THE BASEBALL 2002 バトルボールパーク宣言』です。
『実況パワフルプロ野球』のシステムを、そのまま受け継ぎながらも、デフォルメ等身のパワプロに対してリアル指向のビジュアルを追求した、コナミ野球ゲームのもう一本の柱であるシリーズ。
後に『プロ野球スピリッツ』と改題して、シリーズは現在も継続中です。
そしてこの『THE BASEBALL 2002 バトルボールパーク宣言』は、コナミが初代XBOXにお情けで出してくれた、唯一のNPB野球ゲームだったりもします。
コナミはXBOX360でも、『プロ野球スピリッツ3』で歴史を繰り返したりもしましたね。義理でのリリース、本当にありがとうございます。

そしてこの2002年というのは、今に至るベイスターズ暗黒時代が幕を開けた、忌まわしい年でもあります。
1998年の劇的な日本一から、曲がりなりにもずっとAクラスをキープしきたベイスターズでしたが、日本一の功労者であった佐々木とローズの姿は既に無く、前年に先発ローテションを支えていた小宮山もメジャーに移籍してしまい、さらにはかつて優良外国人を掘り出すことで有名だった渉外ルートも、ドスター、ズーバーというスカを引き当ててしまって、その実力に翳りが見えてくるなど、暗黒時代の到来を感じさせる予兆は、2001年の時点でかなり見え隠れしていました。
そんな中、開幕した2002年シーズン。ベイスターズは全日程最下位という、やろうと思ってもそうはできない偉業を成し遂げ、勝率.363でぶっちぎりのセ・リーグ第6位の座に輝きました。
しかもそのときチームを率いたのは、名将の誉れ高い森祇晶。つまり、ダメなチームは誰が監督をやったってダメってことですよ。だったら中畑さんでもいいじゃないですか!

このゲームの中でも、中畑さんはベイスターズ監督としての適性を証明しています。
確かにもう一方の解説である堀内恒夫さんは、「ここで怖いのは外野の間を抜かれることですからね。変化球を低めに集めることです」などと、プレイヤーのアドバイスになるような、的確な解説をしいてくれます。
だけど現実は、パワプロで内角低めを適切につくようなマネはそう簡単にできません。少なくとも横浜投手陣にそれを期待するのは、かなり酷なことでしょう。

対して中畑さんはと言えば、たまに口を開けば「ホームランなら同点ですよ! でもゲッツーだと最悪ですね」、「バッターは強打者ですから、ピッチャーはピンチですよ」などと、口に出さなくとも一向に差し支えないことしか喋りません。
今のベイスターズに、もっとも求められていることは、こんな中身のないことを平気で口に出せる、全く根拠のない自信なのではないでしょうか。

このゲームでは、チャンスでクリーンアップに打順が回ると、実況(日テレの河村アナ)が急にテンションを高めて盛り上げようとするのですが、これがベイスターズの場合は、「このチャンスに、バッターは主砲のグラン!」となって、逆にテンションをおおいに盛り下げてくれます。
熱心なベイファンなら、醒めた声で「その主砲、最初から弾切れだから」と指摘するでしょうし、それほど熱心じゃないベイファンに至っては、恐らくこんな人のことなど今ではすっかり忘れ去ってるでしょう。
ならば、このへっぽこ外国人に代わって、クリーンナップとサードのポジションを任せられる人材は居ないかと、控えの若手を見渡せば、そこには古木という名前以外にめぼしいのが見当たりません。
来たるべくしてきた、暗黒時代の幕開けと言えるでしょう。

しかしベイファンにも、明るい希望はあるよと私は声を大にして言いたいです。
この2002年というのは、我々千葉ロッテマリーンズファンにとっては、長く苦しい暗黒時代を抜け出し、「5位って気持ちいいもんだなあ」、「Bクラスの優勝も見えてきたじゃん!」と、少しずつその喜びをステップアップさせていった年。
やまない雨はありません。明けない夜はありません。マリーンズとベイスターズは、共に関東を本拠とする貧乏球団として、色々と縁深い間柄です(「横浜スタジアムをロッテにも本拠地として使わせて」と申し入れたとき、「うっせー、バカ。てめえらはお古の川崎球場でも使ってろ。めちゃくちゃボロだけどな!」とすげなく断られたときの恨みも、とっくに水に流しました)。
そんな一マリーンズファンとして、ベイスターズにファンには、今年のベイは、やくみつるがファンを止めたという、これ以上は無いくらい明るい材料があるじゃないかというエールを送りたいと思います。

ベイスターズ以外の部分で、このゲームを改めて見渡してみると、スワローズの打線が、真中、宮本、稲葉、ペタジーニ、岩村、古田、ラミレス(ラミちゃんがこんな後ろを打っていた!)と、完全に反則級だったり、タイガースがこの頃はどん底状態だったり(マジで人が居ない状態)、カープの顔がまだアニキだったり、ファイターズの顔がまだガッツだったりと、時代の流れを色々と感じさせてくれますね。
これが出た当時は、そのビジュアルにかなりびっくりしたものでしたが、今の目で見てしまうと、プレーの繋がりのぎこちない部分なんかが、さすがにかなり目立ってしまいます。
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