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映画【メガ・パイソンVSギガント・ゲイター】

   ↑  2012/01/15 (日)  カテゴリー: 映画・DVD
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ティファニーとデビー・ギブソンは、1980年代の後半に揃って一世を風靡したポップシンガーでした。
ティファニーは"I Think We're Alone Now"、デビーは"Foolish Beat"と、世界的にベストセラーとなる大ヒットを飛ばし、その人気は今のレディー・ガガに匹敵するくらい、ワールドワイドなものだったのです。
ほぼ同世代、そしてデビューの時期も重なったことから、二人は自然とライバル関係にみなされることとなったのですが、その早い凋落も、これまた仲良く足並みを揃えてしまいました。
90年代に入ると、二人の人気は揃って急降下。二人はその後、表舞台に返り咲こうと何度もカムバックを試みますが、いずれも上手く行かず、二人の名は"過去の一発屋"の代名詞みたいなものにまでなってしまったのです。
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しかし捨てる神あれば拾う神あり。そんな彼女らに手を差し伸べる映画会社があったのです。
その名はアサイラム。他所の会社の超大作映画に極めて酷似した(ただし中身は除く)シロモノを、超低予算、マッハの製作期間で撮りあげ、パクリすれすれのパッケージデザインを施してレンタルビデオ店に並べる手口を常習としている会社です。
お近くのレンタルビデオ店で、棚に有名映画そっくりの胡散臭いソフトが並んでいたとしたら、それは十中八九、この会社の作品でしょう。
そのアサイラムは、「メガ・ピラニア」にティファニー、「メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス」にデビーを、それぞれ主役級のヒロインとして起用。
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そのいずれも、とにかくアバウトな理由で巨大化した生き物が、チープさ丸出しのCG全開で適当に暴れまくるという、中身の全く無いシロモノです。
かつての世界的スーパースターが、そんなゲテモノに。MUTEKIとかアリスJAPANに行き着くよりも、さらに修羅の道が、こんなところにありました。
されど、いかにゲテモノ映画とは言え、ヒロイン扱いはやはり嬉しかったのでしょうか。
アサイラムに身を落としながら、何故か居心地の良さそうなティファニーさんは、「どうせだから、かつてライバル同士と呼ばれた、私とデビーの共演作を作りましょう」と自らぶち上げ、ここに今さら実現しても誰も喜ばない、夢の共演作が登場する運びとなったのです。
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デビー・ギブソンの役は爬虫類学者。しかし、こんな人が学者になっても、ろくな事にならないのは目に見えているわけで、案の定、デビーは保護の名目で自然公園内に巨大ヘビを勝手に放し、そしてそれは大繁殖して近隣に大パニックを巻き起こすのです。
自然公園管理官主任のティファニーは、その対策に乗り出しますが、その最中、愛する旦那をヘビに丸呑みにされてしまい、プッツンしてしまいます。
夫の敵討ちに燃えるティファニーは、ステロイドを山ほど注射したエサを公園内のワニにたらふく食わせ、これを巨大化させてヘビの殲滅を目論むのでした。
我々の想像を超える危機対策ですが、何せティファニーですから、この程度のことはホントにやりかねないという、妙な説得力があります。
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巨大ワニ対巨大ヘビ。言わばティファニーとデビー・ギブソンの代理戦争となるところですが、そんな思惑をよそに、ワニもヘビも好き勝手に暴れ回るばかり。
それを知ってか知らずか、もう代理は面倒臭えとばかりに、パーティー会場に於いてティファニーとデビーのキャットファイトが勃発。
二人のライバル論争に、ついに決着が付くときが来ました! 太ももを剥き出しにし、パイまみれになって取っ組み合う二人の元世界的スーパースター。いいえ、そんな決着、今さらつけなくとも結構ですって!
ちなみにこのパーティーにスペシャルゲスト(兼出オチ担当)として呼ばれたのは、元モンキーズのミッキー・ドレンツ。
ティファニーといい、デビーといい、そしてこのミッキーといい、お前ら仕事と名が付いていれば、何でもいいのか!
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そしてアサイラム映画の常で、ワニとヘビは人間の思惑を超えて、凄まじい勢いで巨大化。ヘリは叩き落とされるわ、電車は丸呑みされるわで、街はもう大パニック。
これを前に、さすがのティファニーとデビーも手を取り合って、事態に収拾に乗り出すのですが、何せこの二人ですから、全く収拾に至りません。
「メガ・パイソンVSギガント・ゲイター」というタイトルに反して、実はあんまり戦わないヘビとワニ。
むしろ「ティファニーVSデビー・ギブソン」なんてタイトルのほうが、よっぽど内容を正しく伝えていると思います。なんでこのタイトルにしなかったんだろ。
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この映画、アサイラムの作品なのに、不覚にも面白かったです。何せ両ヒロインのろくでなしっぷりが徹底しており、そしてティファニーにしろ、デビーにしろ、過去の栄光をかなぐり捨てて、完全に開き直っている始末なので、二人の全盛期を知っていれば知っているほど、失笑に近い笑いが自然と漏れてきてしまうでしょう。
本作の監督は、かつて「シエスタ」や「ペットセメタリー」を手がけたメアリー・ランバート。この人も、これまた一体、アサイラムなんかにとっ捕まって何やってんでしょうか。



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2012/01/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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