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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Starfighter】またの名をスターファイター3000

   ↑  2011/08/27 (土)  カテゴリー: 3DO
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V2ロケット、疾風、そしてゲルググ。戦局を打開しようと開発された新兵器は、いつも決まって戦局が決した頃に、ようやくロールアウトする。
3DO社自らがリリースしたフライトシューティングの秀作『Starfighter』も、そんな手遅れになった決戦兵器の名に相応しいようなゲームだ。
何せこのゲームが市場に姿を見せたのは、プレイステーションがセガサターンを突き放しにかかっていた時期。もちろんそんな頃は、3DOはとっくの昔に終戦を迎えている。だからこの『Starfighter』も、言わばプラットフォームホルダー発のゲームでありながら、日本では3DO版は遂に発売されることがなかった。
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この『Starfighter』を一言で解説すると、フライトシムと、EAの『ジャングルストライク』や『ソビエトストライク』などの戦略型シューティング。それぞれの妙味を併せ持ったゲームである。
いや、もっと近いゲームがあった。ピーター・モリニューの『マジックカーペット』。モリニューがBullflog時代に開発したあの傑作と、この『Starfighter』は非常に近いコンセプトを持っている。
幅広い戦略性。クエストなんかうっちゃって、ただそこらを飛び回っているだけでも楽しい、適度な突き放し度。そしてそれを支える、ふわふわしていて実に動かし甲斐のある自機の挙動など。『マジックカーペット』特有のイマジネーションには欠けるが、それ以外の部分で、この2つのゲームの共通項は多い。
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このゲームの自機は、やたらとふわふわしているクセに、上昇や下降、そして旋回時の挙動がやたらにクイックなために、非常に扱いづらいじゃじゃ馬となっている。
だから、しばらくの間はミッションなんか放ったらかしにして、自由気ままに空を飛び回ってみよう。
そうして自機の動きに慣れて行くと、このふわふわかつクイックで独特な挙動を扱いこなすのが、俄然と楽しくなってくることだろう。
自機を手足のように動かせるようになったら、もうこっちのものだ。あとはフィールドの中を自由に飛び回り、そこらにあるものを破壊しまくるなり、曲芸飛行に励むなり、のんびり遊覧するなり好きにしたらいい。
飽きたら、今まで放ったらかしにしていたミッションをさくっとクリアして(まぁさくっと行くには、どれも歯応えのあるミッションばかりだが)、次のステージにさっさと進むといい。
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そんな3DOに咲いた最後の大輪『Starfighter』。しかし、3DO敗戦という事実はいかんともしがたく、この『Starfighter』は、V2ロケットや秋水が連合軍に接収されたように、プレイステーションやサターンに移植されることとなる。
この他機種移植版は『スターファイター3000』のタイトルが冠せられ、日本でも何故か不思議と海外STGと縁が深いイマジニアから国内版が発売された。
私はあいにくと『スターファイター3000』はプレイしていないので、どの程度の移植度なのか詳しくは判らないが、海外メディアなどでは、主にグラフィック面がグレードダウンしているという評価を得ている。
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ただ、基本的なゲーム部分にそんな大差は無いはずだ。
それなのに、この素晴らしきフライトシムSTGは、あの悪名高きサタマガの読者投票レースでクソゲーの汚名を被り、一時はあの『デスクリムゾン』と激しい最下位争いを演じるまでの扱いを受けるのであった。
連中曰く、「挙動が難しい」「何をしたらいいか判らない」「洋ゲーだからクソ」など。だからこれは乗りこなすのも難しい機体を頑張って乗りこなして、そこらで好きにするのを楽しむゲームなんだよ!
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まぁアーケードゲーム育ちの多いセガハードユーザーと、海外PCゲームの土壌から出てきた『Starfighter』が、もともと相性の宜しくない関係であることはよく判る(そういやサターンユーザーの間では『マジックカーペット』も余り良い評価ではなかったな。移植度やデバイスの問題もあるのかもしれなけど)。
日本のSTGファンに、フライトシム的な要素を主眼に置く海外3DSTGの妙味を理解しろというのも、無理な話なのかもしれない。同じシューティングゲームという括りを受けながらも、両者は結構水と油な関係だからだ。
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サターンユーザー界隈に於ける、この『Starfighter』のクソゲー呼ばわりは、そんなPCゲーム文化との隔絶、当時特に顕著だった洋ゲーに対する偏見、「よく判らないゲームだからクソ認定」という悪癖、さらにはサタマガ界隈独特の悪ノリ文化などが、複合的に絡み合ってなったものだと思って、何とか腹の底から湧いてくる怒りを抑えている。ホントは「お前らに『Starfighter』は豚に真珠だよ!」と言っちゃいたいとこだけど。……あ、言っちゃってるか。
だけど、今の日本のゲーム業界が袋小路に陥っているのは、この海外PCゲーム文化の流れを大きく無視してきたツケが蓄積してきたのも、その原因の一つなのではないだろうか。
最後にどうでもいい話だけど、このゲームの赤い星のロゴマークは、日本のパンクバンド、ザ・スタークラブが昔使用していたロゴマークにそっくりなので、私は本作のことを密かに「スタークラブファイター」と呼んでいました。ホントにどうでもいい話だな。

<海外版 / 日本の3DO本体で動作します>

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