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書籍【ゲームになった映画たち 完全版】

   ↑  2011/04/14 (木)  カテゴリー: 書籍・コミック
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2008年に三才ブックスより刊行された"ゲームになった映画たち・シネマゲーム完全読本"の増補版。
版元がマイクロマガジン社に変わった本作は、三才ブックス版の実に倍以上のボリュームとなっていて、もはや単なる増補版の域を超えた、文字通りの完全版となっています。
本書は基本的にゲームと映画のミックスカルチャーという事象がそのメインテーマなので、ゲーム、或いは映画のレビュー本的なものを期待すると、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。

純粋にゲーム愛好家の視点から、或いは映画マニアの視点から読んでみても充分に面白い本でしょうが、やはり本書は、ゲームと映画のボーダーラインに身を置いてアプローチするのことによって、その魅力を最大限に発揮するでしょう。
このボーダーラインに立脚する者としては、日本に、いや世界に並ぶ者が居ない(並ぼうとする人があんま居ないってのもあるでしょうが)著者の、シネマゲームに賭けた経験と知識と情熱がほとばしっている本書には、私のようなハンパなシネゲー好きにとっては目から鱗なネタの数々が、前作よりも数を倍増して散りばめられています。

中には『ポルターガイスト』のような、「えええええ!? あれのゲーム版なんて、マジであったの!?」なんて、こちらも思わずひっくり返りそうになる、レア極まりない作品の紹介まで。
あの映画をゲーム化しようとは、命知らずな人たちが居たもんです。

『ポルターガイスト』の例は極端にしても、映画の版権ゲームはその性格上、後々に復刻されたりアーカイブ化されることがほぼあり得ないので、コモドール64などのホビーパソコンで出たクラシックシネマゲームを紹介したこの本は、資料的価値も相当に高いです。

三才ブックス版との大きな違いは、邦画シネマゲームの項目が大幅に増えていることでしょう。
『連合艦隊』に『新幹線大爆破』、『南極物語』に『悪女かまきり』。日本の二大シネマゲームメーカー、CSKとポニカが1980年代に連発したこれらの邦画シネマゲームは、日本のPCゲーム史の中でも滅多に顧みられることのない作品群です。
CSKの『柳生一族の陰謀』なんて、私はこの本を読むまですっかりその存在すら忘れておりました。

ゲームのスクリーンショットに添えられた、いちいち藪蛇なキャプションの数々も、本書ではさらにパワーアップ。
本人にとっても忘れたいであろうことを、いちいちほじくり返された羽田美智子さんには、お気の毒と言う他はありません。

ゲームマニアや映画ファンが、本書をきっかけに今まで興味なかった映画なり、ゲームになりにちょっとでも関心を寄せてくれれば素晴らしいことですし、それこそが著者が一番望むことでありましょう。
あちこちで品切れ状態となり、今では手に入れるのがちょっと難しくなっていいますが、再版がかかったときには逃さず入手しておいて損はない大著です。

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2011/04/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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