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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【平田昭吾インタラクティブ絵本 シンデレラ】

   ↑  2017/12/15 (金)  カテゴリー: 3DO
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古くから伝えられてきた寓話は、その高い教訓性を買われ残酷や風刺的な要素を削ぎ落としながら、次々と童話にコンバートされてきた。
そのうちのいくつかは、ゲーム機が子供のいる家庭に居座る大義名分が立つことからか、ゲームソフトとして幾度もお目見えした。
中でもその数が抜きん出ていたのは3DOだ。
決して多いとはいえない3DOのソフトラインアップ総数のうち、児童向けの童話ソフトは実に9本。
いかに3DOが子供の情緒教育に真摯なハードであったかを物語る数字だろう。決してその倍以上18禁エロソフトがあるだろうとかツッコんではいけない。
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その童話ソフトの大半を占めるのがエルコムから発売された『平田昭吾インタラクティブ絵本』シリーズ。
平田昭吾氏は小学校の図書室なんかで幅を効かせていた、古いアニメ絵調の絵本を一手に引き受けていた人物。
3DOで展開したこのシリーズは、まあそれのマルチメディア版みたいなものだ。
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シンデレラ、あるいは灰かぶり姫として知られる古い民話は、国や時代によって様々なバージョンが語り継がれてきたが、我が国でもっとも通りがいいのはシャルル・ペローの手によるバージョン。
この3DO版『シンデレラ』も、やはりペロー版を元にしている。
一部アニメーションする絵をバックに日米仏三ヶ国語の朗読が流れる"テレビで見る絵本"。この体裁はインタラクティブ絵本全作に共通したフォーマット。
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今の時代なら思わず「継母withB」とツッコまずにはいられない立ち位置を崩さない義姉たちは、他のバージョンの伝承ではセルフ纏足に走ったり鳥に両目を潰されたりと、因果応報な目に遭うのだが、それを「こころやさしいシンデレラはお姉さんたちをゆるしてあげました」と丸く収めてしまうのが、庶流、あるいは正統を差し置いて、後々の世までスタンダードして語り継がれる寓話の処世というものなのであろう。

この記事に含まれるtag : マルチメディア 

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2017/12/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ボディスペシャル264】木内あきらで動画パズル

   ↑  2017/12/19 (火)  カテゴリー: セガサターン
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電車の週刊誌中吊り広告に木内あきらの名前を見つけ、なんとも言えない感慨にとらわれてしまった。
伝説の番組「ギルガメッシュないと」の三代目アシスタント。同期のグラドルやが結婚や出産で業界からフェードアウトしていった中で、彼女は未だグラビアで現役を張っていたのだった。
90年代のセクシータレントバブルで、プロレスのタイトルに例えるとアジアタッグチャンピオンクラスののポジションをキープしていた木内あきらだが、その一方で彼女はゲーム界においても、いわゆる次世代CD-ROM機のソフトでけっこうな登場回数を誇る、90年代芸能人ゲームの顔でもあった。
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この『ボディスペシャル264』は、木内あきらに加えて松田千奈と雛形あきこが動画ジグソーパズルの素材として登場するパズルゲーム。
ジグソーパズルの老舗である(株)やのまんからは、やはりサターンで『日灼けの想い出+姫くり』という同趣向のゲームが発売されてたが、こちらはそれのキャストがグレードアップしたバージョン。
2000年代初期まで散発的に登場したイエローキャブゲームの草分けでもある作品だ。
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動画でうねうねと動くピースを組み合わせ、パズルを完成させて彼女たちの水着姿を拝むことに得も言われぬ楽しみを見出せる、ピュアな人々だけに向けられた純度の高いゲームなので、その対象でない人間が、このゲームについてあれこれ口を出すのは、およそ野暮というものだろう。
かく言うオレもシャトルマウスを手に水着の木内あきらを組み立てるのに心血を注いでは、「こんな素晴らしいゲームをありがとう!」と、やのまんに感謝を捧げていたクチだ。
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彼女のグラビアが掲載されていたのが、ボケない食事だの、ガンの病院選びだの、老いらくの性生活だのと、オヤジ系週刊誌の終着の浜辺と化しているような週刊現代だったのが(信じられないかもしれないが、90年代でもっともとんがっていた週刊誌であった)、今やサターンや初代プレステあたりの話題も、この籠の中に入らんとしている事実を思い知らされるのだった。

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2017/12/19 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【myChristmas】ありふれたクリスマスの一日

   ↑  2017/12/20 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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♪雪が降り出して 凍えるように寒くなってきた
街は灯りに彩られ人々はクリスマスショッピングの真っ最中
だけどボクは人混みの中でひとりぼっちだ
<Sloppy Seconds - Lonely Christmas>

どこもかしこもクリスマス一色のこの時期。
Xbox Liveを見渡してみても、47がサンタ帽を被った『HITMAN』のクリスマスバージョンが配信されていたり、『World of Tanks』にもクリスマスモードが導入されてたりなど、シーズンモードには事欠かない。
だがいくらデコレートが施された車庫から松の枝が飾られた戦車で出撃してみても、そうそう特別な気分に浸れるわけじゃない。
やってることはいつもと同じだからだ。クリスマスって、もっとこうスペシャルな日のはずじゃん!
Xbox Liveで過ごすスペシャルな一日。
そんなお題に対する明快な回答が、今はなきXboxインディーズゲームにひっそりとあった。
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♪ テレビの前に座り込んで過ごす孤独なクリスマス
「34丁目の奇跡」のリピート放映
ボブ・ホープとサンタクロースと朝まで一緒
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オレのテレビにリピートされているのは、モーリン・オハラ版の「34丁目の奇跡」でも、リチャード・アッテンボロー版の「34丁目の奇跡」でもない。Xboxインディーズゲームのクリスマスバラエティソフト『myChristmas』(2009)だ。
暖かな光に包まれる温もりに満ちた室内。目の前には赤々と燃える暖炉。この暖炉の火の強さはいつでも調節可能。
右を見ればそこにはクリスマスツリーが。ただし最初の段階では、まだ何一つ飾り付けられていない状態だ。
さあ、さっそく思いのままにツリーをデコレーションしてみよう。だんだんクリスマスらしい気分になってきたじゃないか。
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ツリーの右にあるのはレコードプレーヤー。ここではプリセットされたいくつかのクリスマスソングの他に、カスタムサウンドトラックから好きな曲を流すこともできる。
もちろん"Lonely Christmas"を流すつもりなんて、さらさらないぞ!
今度は左に目を凝らしてみよう。そこにある大きな柱時計は、ただの飾りじゃない。
これのアラームを任意の時間に設定しておけば、その時刻にサンタクロースがやって来てくれるという寸法だ。
イブには少し早いけど、とりあえずサンタを呼び出してみようか。サンタさん、今年のボクはいい子にしてました。プレゼントには恵比寿マスカッツ1.5の選抜セットが欲しいです!
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時間になると遠くの方からしゃんしゃんしゃんというベルの響き。何かがごとんと屋根の上に着地する音。消される照明。そして暗闇の中で蠢く黒い影。
サンタが来るって分かってなければ「屋根の上から不審な物音がします」って警察に通報しているところだ。
やがて遠ざかるベルの音。そして部屋の照明が復帰すると、ツリーの下には山のようなプレゼント包みがが。うわあい!………って、おい、恵比寿マスカッツはどうした!?
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そして画面の一番右にあるのは外へ通じるドア。
何の変哲もない木の扉だが、実はこここそが『myChristmas』の最も肝と言える機能が備わっている場所なのだ。
このドアをオープンにしておけば、Xbox Liveを通じて他の『myChirstmas』ユーザーたちが、この部屋を訪れてクリスマスキャロルを歌ってくれるって寸法だ。
そう、ここは全世界数百万のLiveユーザーと繋がった賑やかな場所。もっとも今まで誰も来たためしがないし、送り出したオレのクリスマスキャロルアバターは、毎年セッションが見つからないまま虚しく帰ってきたけどな!
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♪誰もボクんちのドアをノックしないし
 クリスマスキャロルも歌ってくれない
 なんてありきたりなロンリークリスマスなんだ

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2017/12/20 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Swamp People】バイユーのワニ獲りオヤジ

   ↑  2017/12/23 (土)  カテゴリー: Android
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アメリカ合衆国の東部をほつれた糸のようにうねうねと蛇行して流れる大河、ミシシッピー川。
その南端、河口付近に広がる一面の湿地帯が、ヒストリーチャンネルの「Swamp People」の舞台だ。
番組が密着するのは、ここで漁を生業とするフランス系アメリカ人たち。
しかし漁と言っても獲るのは魚じゃない。体長4メートルにも達し鋭い牙と顎を持つアリゲーターだ。
平底の船で湿地帯を巡り、ポイントに餌を付けた仕掛けを設置。これにアリゲーターが食いついたら引き上げてライフルでズドン。
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キャッチフレーズは、ノー・ガッツ、ノーゲインをもじったノー・ガッツ、ノー・ゲーター。
競合番組「Duck Dynasty」と同様に、大自然の中で頑なに伝統のライフスタイルを守り通す人々のストイックな仕事。そしてその強烈なキャラクターにスポットライトをあてたリアリティショーだ。
Androidアプリ『Swamp People』は、その番組のオフィシャル作品。
仕掛け罠でアリゲーターを釣り銃器でとどめを刺す、彼らの猟法を見下ろし型の画面に落とし込んだゲームだ。
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しかし罠と言ってもそこはピンからキリ。デフォルトの無料仕掛けでかかるワニのサイズなんてタカが知れている。
そこで登場するのがゲーム内通貨、その名もケイジャンコイン。
高性能な仕掛けの購入から各種装備のアップグレードまで。世俗から離れたケイジャンとは言え、そこは資本主義経済から完全には離れられない。
ゲーム内で入手できるコインは雀の涙。
ストイックに無課金プレイを貫こうにも、アリゲーターの巨体にぶちかましを食らうボートの買い替えは喫緊の課題だ。
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上位ボートの中でも巨大ファンを後部に付けた南部湿地帯名物エアボートは、猟以外にもレースモードでも威力を発揮する憧れの一台。
コインでのアップグレード対象には、ケイジャンたちの猟小屋や衣服なんかもあるが、どうせみんな中年時代のミッキー・カーチスみたいなおっさんばっかり。
そんな見栄えは後回しにするのが、より彼ららしいってもんだろう。

*関連記事
【Duck Dynasty】南部田舎暮らしの非ススメ

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2017/12/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Fable 2】寓話を紡げ

   ↑  2017/12/25 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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満月が美しい冬の夜に、そのおとぎ話は残酷に幕を開ける。
たった一人の肉親である姉との永遠の別離。初代『Fable』のイントロダクションも同様の流れであったが、ふれあいがあまりにも一瞬すぎて顔すら覚えていなかった前作と違って、今回は短いながらも濃密なひとときを過ごしただけに心は痛い。
それよりも心残りなのは、置いてきてしまったわんこのことだ。
そのわんことはあっという間の成長を経て無事再会できた。
そうとなればやることはただ一つ、肉親をぶっ殺した奴への復讐。これまた前作と共通した、グリムでもアンデルセンでもなかなか子供向けに濾過しづらい、血なまぐさいテーマだ。
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素敵なゲームは誰もががその続編を要望する。
だけど本当に続編を待ち望むべきゲームは、既に完成された傑作じゃない。むしろブループリントに毛が生えたような、未完成未整理で終わってしまったような作品だ。『Assassin's Creed』、そして『Fable』。
叶えられなかった理想を今度こそ実現させるため、プロトタイプに終わってしまった第一作目に丹念に磨きをこめて、これこそが本命と世に送られる。
代替わりしたハードの勢いにも後押しされた、『Fable 2』は、そんな運に恵まれたゲームだ。
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しかし善と悪が表裏一体ならば、幸運と不運も同様。
ほぼ同時期にべセスダの大作『Fallout 3』が登場し、同じ年末発売の大作RPGということで比較の対象になってしまったのが、この国で『Fable 2』が被ってしまった不幸の一つだ。
このゲームが語られるときに自由度なんて言葉が頻繁に使われたことも、その不幸を後押しした。
だが『Fable 2』は『Fallout 3』のようなオープンワールド的自由を掲げてはいない。むしろ非情に窮屈なゲームだ。
舞台となるアルビオンは丁寧に描かれ愛着の持てる世界ではあるが、しかし本質的には寓話の「むかしむかしのあるところ」以上の意味は持っていない場所。
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なにより『Fable 2』はいわゆるロールプレイングゲームではない。その名の通り寓話を紡ぐゲーム。
そのプレイヤーキャラはコントローラを持つ者を自己投影する分身ではなく、英雄という極めて曖昧な呼称を持つ物語の便宜的な主人公だ。
それを象徴するのが、プレイヤーがキャラの性別を選択した後、狂言回しである盲目の占い師テレサ(初代姉ちゃん)の口から語られる、「さあ、彼(彼女)の運命を見守りましょう」と、主人公を軽く突き放した言葉である。
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そしてプレイヤーは、この寓話集の編纂者としての立場から、第三者的に主人公の行動にコミットしていく。プレイヤーが紡ぐんでいくのは、人生ではなく物語であるのだ。
一見個性的なタグが打ち込まれていながら、実は極めて無個性な存在である本作の住人たちは、この寓話の登場人物であると同時に一番最初の読者でもある。
プレイヤーが主人公の行動を通して紡ぎ出した物語に目を輝かせたり、或いは顔をしかめたりと、ダイレクトに反応してくれる忠実な読者だ。
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善と悪の概念もこれまた便宜的なもの。
現れる結果は両極端だが、しかしほとんどの英雄は自分のモラルとは関係なしに、その時その時の都合、あるいは本作から加わった実績の都合によってその狭間を右往左往するだけだろう。
そしてどんな善行も邪悪な振る舞いも、地道な労働も不労所得へのあこがれも、結婚も荒淫も不義密通も、すべては等しくロングタイムアゴーから始まる物語の中に集約されてゆく。
英雄も鼻つまみ者も、倫理も不倫理も表裏一体。寓話の中ではそれは平等に存在できるのだ。
そんなすべてが寓話のための記号で満ちた世界で、英雄とプレイヤーが唯一シンクロして心を通わせる存在。それは物語の初めから終わりまでを共にした愛しいわんこだけである。

<Xbox One互換対応タイトル>

この記事に含まれるtag : ONE互換 

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2017/12/25 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |