ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

このページの記事目次 ( ← 2016-12- → )

total 3 pages  次のページ →  

【Homefront The Revolution】レジスタンスの浮かばれない抵抗

   ↑  2016/12/27 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
161227005.jpg
青いカラーを旗印とする我らはレジスタンス。
と言ってもIngressの話ではない。その目的はこの国に自由を取り戻すため。
そして憎き敵は我々の郷土を蹂躙する冷酷な北朝●軍と、それに魂を譲り渡した裏切り者たちだ。
「ビッグ・ウェンズデー」や「地獄の黙示録」で知られる映画脚本家のジョン・ミリアスがプロットを担当したことで前評判を集めたFPS大作『Homefront』。
161227002.jpg
やはりミリアスが監督脚本を手掛けた「若き勇者たち」でも顕著だった、「アメリカを覆っているこの現状がリセットされるならば、いっそいったん外国にでも占領されちまえばいい」というミリアスの歪な理想が、より親和性の高いゲームというフィールドでさらに悪趣味にハジケまくっていた2010年作だった。
もっともその一点を除いては、シュータとしてはそれほど観るべき特徴を持たなかったのも事実で、アクティbジョンの『CoD』やEA『BF』シリーズに対抗する、自社のFPS主幹ブランドを目論んだTHQの思惑は大きく外れることとなった。
161227006.jpg
そしてTHQの崩壊と共にいったんは埋もれたこのブランドとプロットを復活させたのは、THQタイトルの落ち穂拾いに余念がないDeep Silver。
Deep Silverの代表作と言えば、ゾンビサバイバルゲーム『Dead Island』。
プロットだけをざっくりと頂いてきては、それをさらに悪趣味に徹して仕上げる、まるでイタリア製ゾンビ映画のような山師丸出しの手口は印象深かったが、同社はそのやり口を復活ホームフロントでも、まんま踏襲してきた。
161227001.jpg
その類型っぷりにうんざりさせられる登場人物。泥縄式にだらだらと引き伸ばされるどうでもいいストーリー。目の前に放り捨てられるように雑然と提供されるミッション。
エリア間で分断させられているために、ちっともオープンワールド感が生じてこない舞台。カップラーメンができるどころか、コンビニまで買い物に行けそうなくらい待たされるローディング。
ゲーム全体の構成やシステムを含めて、何から何まで『Dead Island』生き写し。
2010年の『Homefront』がハリウッド映画(の傍流)ならば、この『Homefront The Revolution』はイタリア製のパチモノ続編にあたるような作品。
161227004.jpg
だけどいただけないのは、イタリア製パチモノならば本来さらにマシマシにすべきはずのバッドテイストが、逆にとことんトーンダウンしちゃっていることだ。
北朝●軍の残虐さ、ミリシアの刹那っぷり、敷き詰められた死体の中に潜り込んで身を隠す、白リン弾の悪夢など、オリジナルの『Homefront』は胸焼けするようなブルータル描写を嫌がらせのようにとことん盛り込んできたが(いかにも黒ミリアスの影響を感じさせる)、『Homefront The Revolution』はその辺がすっぽりと欠落してしまっている。
161227003.jpg
そうなると否が応でも目立ってしまうのが、この点では『Dead Island』よりも当社比200%増しになってしまった作り込みの甘さ。
ほぼ半完成のまま市場に揚げてしまったあとの、バグ続発とそれにガムテープを貼りまくって対応するかのような後始末は、いったんは埋もれたホームフロントというIPが、引き揚げと同時にロープが切れて再び沈んでいってしまったかのような顛末と相成り、ミリアスの歪んだ被征服の欲求も浮かばれないまま終わってしまうのであった。

*関連記事
【Dead Island】地獄にいちばん近い島

 

この記事に含まれるtag : FPS 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2587.html

2016/12/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【LULU -ルル-】朗読・大貫妙子

   ↑  2016/12/24 (土)  カテゴリー: セガサターン
161224001.jpg
パソコンの一般家庭への普及やマルチメディアの掛け声を背景に盛り上がった90年代中期の電子絵本プチブーム。
その多くは既存の絵本や童話に軽いインタラクティブ性や音声を付け加えてコンバートしたモノに留まっていたが、その一方で高い志を持ったオリジナル作品だってもちろん出ていた。
ロマン・ヴィクトル=プジュヴェの『LULU』は、そんなオリジナル電子絵本の中でもひときわ高い評価を得た作品。
161224004.jpg
本の世界に住むお姫様ルルと本の世界に飛び込んできたロボットのネモが、灼熱の砂漠から極寒の北極を股にかけて冒険するストーリー。
開いた本を模した画面は本文パートと挿絵に分かれていて、水彩画を連想させるこの美しい挿絵部分には、クリックによって変化が現れる様々な仕掛けが施されている。
その仕掛けは単なるギミックに留まらず、本文のストーリーときめ細やかにリンクして、物語にデジタル書籍ならではの深みを与えてくれる。
161224003.jpg
本の中の世界というメタフィクションな設定も、ページに穴を開けては別のページに顔を出すなんて仕掛けに有効に活かされ、そしてその演出は物語終盤の展開に深く関わりを見せる。
双方向性を持つデジタルな本としての完成度、オリジナリティは極めて高く、同時代のお手軽な電子絵本とは次元を違える作品だ。
161224005.jpg
PC、サターン、PSの3バージョンが出た日本語版も、これまた非常に質の高いローカライズが為されており、
児童文学関連の仕事を多く手がけてきた天沢退二郎の丁寧な翻訳も素晴らしく、さらに目を引くのが原語版の作者プジュヴェ本人から取って代わったシンガーソングライター大貫妙子の朗読だ。
ジュブナイル作品の朗読の場合、ナレーターや声優の起用は、見え隠れするテクニカルな響き、安定性が、雰囲気を損なってしまう場合もままあったりする。
大貫妙子の朗読は、もちろん職業声優のように達者ではないが、逆にそのほのかなぎこちなさが落ち着いた声のトーンと絶妙に絡み合って、羊皮紙の手触りを持ったデジタル書籍である『LULU』の世界に、さらなる余韻をもたらしてくれるのだ。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2586.html

2016/12/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【スノーマン 日本語版】朗読・竹下景子

   ↑  2016/12/22 (木)  カテゴリー: PS1
161222006.jpg
濃緑の帽子にマフラー、リンゴの鼻に炭団のボタン。
この季節になると目にすることが多くなる超ロングセラーのキャラクター、スノーマン。
原作の絵本が登場したのは、まだ英国にパンク革命の残り火がくすぶる1978年。
セリフ無し、絵だけで進行するグローバル性の高さから、瞬く間に世界中で愛されるキャラとなった雪だるま。
1982年にはアニメ化も為されて、こちらもロングセラーとなったが、それと並んで同作マルチメディア化の一翼を担ったのが、この電子絵本版だ。
161222001.jpg
絵物語にナレーションを入れて、ミニゲームなどほのかなインタラクティブ性を盛り込んだ電子絵本は、90年代初期から中期にかけてちょっぴり隆盛を極めたジャンル。
原作付きからオリジナルまで様々な低年齢層向け作品が、まだパソコンが我が子の情操教育に活かせるんじゃないかと幻想を抱いていた親をターゲットに発売された。
「スノーマン」の原作者、レイモンド・ブリッグズの著作では、他に「さむがりやのサンタ」が『ファーザー・クリスマス』のタイトルで、やはり同じようなフォーマットでリリースされている。
161222004.jpg
ただこの電子絵本、ビデオゲームと同価格帯で出すには、どうしても割高感がつきまとってしまう。
それになんとなく箔をもたせるために起用されたのがナレーションの存在だ。
オタ向け商品であるのならば、この時代なら三石琴乃とか井上喜久子を起用すればこと済む話だが、しかし電子絵本の場合となると、対象となる子供やその親たちには17才のありがたみや神通力は通用しない。
161222003.jpg
そしてこの『スノーマン 日本語版』で白羽の矢が立てられたのが女優の竹下景子。
「クイズダービー」"三択の女王"の時代を経て二児を出産、聡明な母親のイメージがついていた頃だけに、うってつけの人選と言えるだろう。
その落ち着きのある声でのナレーションは、わずか十数ページの電子絵本にとってつけたようなミニゲーム、それにアニメ版「スノーマン」の劣化画質ムービーを合わせ盛りしただけの本作に、それなりの付加価値をもたらしている。
161222005.jpg
もっともそれが通じたのは、まだどことなくもっともらしい特殊商品的なイメージがあったオリジナルのパソコン版まで。
移植であるこのプレイステーション版ともなると、やはり割高感、コストパフォーマンスの悪さが露わになってしまい、この土俵だったらどうせなら17才の方がいいかもしれないなーなんて思いが先に立ってしまうのであった。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2585.html

2016/12/22 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

お知らせ

   ↑  2016/12/21 (水)  カテゴリー: 未分類
デスパイネがロッテを退団したので人生に絶望しました。探さないでください。
(ウルトラ繁忙期なので更新滞ってます。すいません!)

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2584.html

2016/12/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Forza Horizon 3】Blizzard Mountain

   ↑  2016/12/15 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
161215006.jpg
本格的な冬の到来だ。
雪にはめったに縁のないこちらでも、休日のオートバックスはスタッドレス履き替え作業の順番待ちで慌ただしい。
しかしホライズンフェスティバル真っ最中のオーストラリアならば、そんな待ちぼうけは無用だ。
お調子者の専属エンジニアが、あっという間にスノータイヤを用意してくれるだろう。
そう、オーストラリアもいよいよ冬本番。
南半球のオーストラリアは、いまは夏真っ盛りだろって? いくら夏だって山の方に行けば雪も積もるし吹雪もおこるんだよ。実際そうなってんだからしょうがねえだろ!
161215001.jpg
「よう、ボス、ちょっと来てくんない?」
そんなカジュアルな一言と共にヘリコプターで拉致されてきたのは、オーストラリア有数の常時厳冬の地、ブリザードマウンテン。
前作『Forza Horizon 2』の拡張パック、ストームアイランドも地理的には相当謎の場所だったが、ここの存在のミステリアスさは遥かそれ以上だ。
161215004.jpg
太陽照りつける荒野から一転白銀の世界へ。
そして山の天気は変わりやすい。ちょっと前までは一面の雪が陽の光を明るく照り返していたのに、いまは猛吹雪。
見ているだけで凍えてきそうなシチュエーションで幅を利かすのは、荒野ではぶいぶい言わせていたコクピット剥き出しのバギーや、狭っ苦しいハイエンドスポーツカーなんかじゃない。
見るからにエアコンの効きそうな密閉性と、広い視界を兼ね備えた四駆だ。
161215003.jpg
シャリシャリと音をたてるアイスバーン、舗装道路を包む雪煙など、きめ細かい厳冬描写の一方で、ノーマルタイヤで繰り出してもなんとかなってしまうカジュアルな路面コンディションは、ちょいとばかり物足りない一点だが、それを補って余りあるのは、やはり好みのドライビングで自由気ままに臨めるオープンワールドの雪国道路の魅力だろう。
『Dirt』シリーズなど雪道が出てくるクルマゲームは数多いが、レーシングゲームというジャンルにどっかり根を下ろしてしまったそれらでは、こればっかりは代替できないオンリーワンのチャームポイントだ。
朝、昼、夜、晴れ、雪、吹雪、あらゆるシチュエーションを走っていると、レガシィを転がして休みのたびにスキーに行ってた遠い昔の記憶がついフィードバックしてくる。
スナップさせたメディアプレイヤーから、かの香織が流れてきたら、もう完璧だ。これだけで個人的には拡張コンテンツの代金2160円を払った価値がある。
161215005.jpg
荒れ狂う吹雪に雪がフロントガラスに叩きつけられる描写は、本編のとき以上に『Forza Horizon 3』のコクピット視点の秀逸さを再認識させてくれる。
夜だったらヘッドライトのわずか先ですら見えやしない。現実に直面したら泣きが入るしかない運転コンディションも、どこかウキウキしてくるのは、これがホライズンだからだ。
制御不能になって雪だまりに突っ込んでも、リワインドボタン一発ですぐに抜け出せる。
だけど雪道なんかお構いなしに対向車線をかっ飛んでくるドライバター車にスリルと恐怖を感じたいならば、やはりちょっとぐらいは慎重な運転を心がけたほうが楽しいのかもしれない。
しかし楽しみ方はドライバーそれぞれ。『Forza Horizon 3』最初の大型拡張パックは、そんな気の抜けない雪道への誘い。
乾いた荒野から一面の銀世界への移動コストは、拡張パック代金と、それなりののローディング時間だけだ。

 

この記事に含まれるtag : Forza レーシング 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2583.html

2016/12/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |