ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【ヴァン・ヘルシング】シネマゲーム版ヘルシングの冒険

   ↑  2016/03/31 (木)  カテゴリー: PS2
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ヴァン・ヘルシング教授といえば本来はドラキュラ伯爵の宿敵……、と言うにはイマイチ頼りがいのない爺さんであるが、そのイメージをガン=カタ使いのアクションヒーローに書き換えたのは、2004年に公開された映画「ヴァン・ヘルシング」。
山場ばっかりをタメもなく繋いだような、相も変わらずのスティーブン・ソマーズ監督の芸風に貫かれたこの映画で、主人公ヴァン・ヘルシングを演じたのはヒュー・ジャックマン。
つば広帽に二丁拳銃、『The Incredible Adventures of Van Helsing』の主人公の原型となったのは、この映画版のヴァン・ヘルシングだ。
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二丁拳銃にシミター、そして空飛ぶギロチンのような投擲武器。遠近様々な武器を使いこなすヴァン・ヘルシングが、アクションゲームと相性が良くないわけがない。
それに元々スティーブン・ソマーズの映画自体が、ゲームと勘違いしたような文法で作られているときてる。
そんなわけでシネマゲーム化された作品は、このヴァン・ヘルシングの造形にもしかしたら影響を与えているかもしれない『デビルメイクライ』スタイルに着地するのであった。
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映画でインパクト抜群だった空飛ぶギロチンもどきに代わって、このゲームで重きをなすのは、フック付きのロープを撃ちだすグラップルガン。
難所や高所への移動はもちろんのこと、戦闘においても、これでモンスターを引き寄せたり大胆な位置取りを試みたりと、様々なバリエーションが望める基本アイテムだ。
このガジェットと多彩な遠近武器を組み合わせて華麗な立ち回りを積み重ねながら、ドラキュラやフランケンシュタインなど、ユニバーサルホラー映画伝統の怪物スターたちが絡みあう映画本編のストーリーをなぞってゆく、オーソドックスなシネマゲームとなっている。

 

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2016/03/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Incredible Adventures of Van Helsing】ヴァン・ヘルシングの伝統的な冒険

   ↑  2016/03/29 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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ハック&スラッシュ。定義をめぐるとすれたPCゲーマーが侃々諤々の議論をおっ始めそうで、何かと面倒くさい言葉だ。
まあその定義は「人によって様々」で決着させるのが一番いいのかもしれない。
オレの場合は「わらわらと群がる尋常じゃない数の敵をマウスやボタン連打で打ち払って、地面に転がったアイテムの細かいスペック表記を、モニターに顔を近づけるようにして選別する」ジャンルということになる。
PCゲームとコンソール機のボーダーが薄れてきて、両者を折衷しそれぞれに配慮した開発が望まれるこのご時世に、いの一で煽りを食いそうなジャンルだ。
少なくとも大画面テレビと、そこから離れた位置にあるカウチというゲーム環境とは、とにかく相性が悪い。
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一時は隆盛を極めたこのジャンルが、今では本家を除いてはどうも元気がないのは、この辺の事情が原因の一つであることは間違いないだろう。
しかし勢いがなくなったとはいえ、まだまだ一定のファンを持ったジャンルだ。
そんな客たちを対象としたニッチな商売が成り立つ余地はまだまだある。
『The Incredible Adventures of Van Helsing』は、そんな客層の要望に応えた、必要とする人にだけ手にとって貰えばいいという商店街の老舗専門店みたいなゲームだ。
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そんな時流に背を向けた頑固職人が、どんな風の吹き回しかXbox Oneに移植。
しかしはなからコンソール機におもねるつもりなどさらさらない。画面に顔をくっつけなければ判別できない細かい文字に、カウチプレイヤーはテレビの真ん前にあぐらをかいて座り直すことを余儀なくされるだろう。
主人公は名うてのモンスタースレイヤー、ヴァン・ヘルシング。
固定キャラクターなのでクラスのバリエーションは望めないが(一応追加DLCで特殊クラスが配信されている)、ヒュー・ジャックマンの映画でガン=カタ使いのイメージが定着している御仁。
近接系、遠距離系、スキルツリーの伸ばし方次第で、それなりに広がりのあるキャラメイクが可能だ。
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特筆すべきはヴァン・ヘルシングの相棒であるNPCキャラ、レディ・カタリナ。
幽霊である彼女は戦闘中にダウンしてもしばらくすれば自動で戦線復帰する、ほぼ不死属性の便利な存在。
モンスターの一群を見つければ猪突猛進して引きつけてくれる、盾とデコイを兼ねたようなヴァン・ヘルシングにとってはなくてはならないパートナーだ。
皮肉屋な彼女との軽妙な掛け合いは、ともすれば黙々とアイテムを取捨選択するだけになりがちな道中の、程よいアクセントとなってくれるだろう。
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後半ではタワーディフェンス的な要素も加わるが、これはちょっと洗練されているとは言い難い。ちょっと蛇足に感じたモードだ。
革新性は何一つないが、もとよりハック&スラッシュの狭義を素材そのままに調理したようなゲーム。
様式から一切逸脱していない伝統芸は、このジャンルを愛する顧客にとってはむしろ望むところだろう。

 


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2016/03/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【RAMPO】封印映画のメディアミックス

   ↑  2016/03/26 (土)  カテゴリー: セガサターン
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松竹100周年記念として賑々しく公開されながら、今では当の松竹でアンタッチャブルな案件
黛りんたろうと、本来はプロデューサーであった奥山和由の二人がそれぞれメガホンを取り、二つのバージョンが同時公開され「RAMPO」は、そんな奇妙な経緯を持った作品だ。
フィルムのできが気に入らないからと、プロデューサーが自ら映画を撮り直すこと自体がそもそも前代未聞だが、その後の二バージョン同時封切りも含めたギミック山盛りの公開方法も例を見ないもの。
そして映画会社には付きものであるお家騒動を経て作品そのものがなかったことにされ、DVD化が一切為されていない幻の作品となっている。
外堀ばかりが賑やかな煽りを食って、映画本体のことはさっぱり語られることもない。
オレも確か公開週にどっちかのバージョンを観た記憶はあるのだが、内容はまるっきり印象に残っていない。「RAMPO」はとにかくそういう映画だ。
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そんな曰くつきの作品が歴史に完全に埋もれないでいるのは、当時の松竹と完全タイアップしたセガ産シネマゲームの存在があるからだろう。
映画からは羽田美智子と香川照之(横溝正史役。ゲームでは狂言回しを務める)が登場し、主人公江戸川乱歩役の竹中直人は声のみの出演(映画本編の流用ムービー部分には、その姿がちらっと登場)。そしてゲームオリジナルキャストとして渡辺典子が名を連ねる、なかなかに豪華なキャスティングだ。
ストーリーも映画本編とはほぼ独立したオリジナルのもの。
二部構成の前半は、乱歩宅(例の土蔵も勿論あり)とその周辺を舞台に、編集者の横溝正史に現行を催促されながら、屋根裏を散歩したり、からくりの二銭銅貨を見つけたり、お勢さんが登場したりと、乱歩の諸作品からつまみ食いを重ねたようなシチュエーションの中から、ぐだぐだな結末を迎える殺人事件に行き当たる。
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ゲームを司るのはCG背景と実写の合成。
ブルーバックを前に、いつもとは勝手の違うゲーム向けの芝居を強いられる役者さんたちは、皆一様に苦労の跡が伺えるが、そんな悪条件にも物怖じせずC調の芝居でゲームを無理やり牽引してゆくのは、今をときめく香川照之だ。
このゲームを当時プレイした人の中で、彼のその後の大出世を予想した者が果たしてどれほどいたであろうか。
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香川照之の奮闘もむなしくジャンプの短期打ち切りマンガ最終回的に終了するディスク1を経て、後半は映画版にも登場した大河原邸に舞台を移動。
そこで待ち受けるのは、松竹で今もアンタッチャブルな存在になっているのかは知らない羽田美智子の周辺に起こる怪現象。
自分が生み出した小説の主人公のように、探偵役としてこの出来事に挑む乱歩であったが、素人探偵の悲しさか、あるいは当時の3Dインタラクティブアドベンチャーの限界か、ここでも事件は特定の人物に会ってのフラグ立てと、数少ないチェックポイントの中から、これまた数少ないアイテムを探しだすことによってなし崩し的に進行するのであった。
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独特のもっさりとした移動や展開や、ちょっと大仰なアイテム関連のインターフェイスなどから伺えるように、このゲーム版『RAMPO』のベースとなったのは、メガCDの名作『夢見館の物語』。
特に大河原邸に移動してからは、屋敷内のビジュアルデザインなど、『夢見館』の生き写しと感じるような部分が大きく目立つ。
実写人物との合成も、『真説・夢見館』の宙に浮かぶCG生首ほど雰囲気を損なうものではなく、シチュエーションによってはCGとの意外な絡みのよさも見せる。
その一方でプロットの貧弱さも、これまた『夢見館』譲り。ストーリーの力不足をムードでお補う雰囲気美人っぷりは、一種の伝統と言えるのかもしれない(この伝統は後に『月花霧幻譚~TORICO~』という傑作に引き継がれる)。

 

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【江戸川乱歩の怪人二十面相DS】少年探偵団登場

   ↑  2016/03/24 (木)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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"このお話は、そういう出没自在、神変ふかしぎの怪賊と、日本一の名探偵明智小五郎との、力と力、知恵と知恵、火花をちらす一騎うちの大闘争の物語です。大探偵明智小五郎には、小林芳雄という少年助手があります。このかわいらしい小探偵の、リスのようにびんしょうな活動も、なかなか見ものでありましょう" <江戸川乱歩 - 怪人二十面相より>
1930代、少年少女向けミステリが芽吹いたのはアメリカだけではない。
かの江戸川乱歩によって少年探偵団のシリーズが生み出されたのは1936年のこと。
ナンシーやハーディーボーイズと違って、こちらは乱歩の死と共にシリーズの継続は断たれてしまったが、それでも数十冊に及ぶシリーズ作品は、何度も再刊されて世代を越えて愛されている。
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小学校の図書室。その棚一面に並んだポプラ社の少年探偵団シリーズ。
それはある時期までの子供たちにとって、なんとも妖かしくときめく光景であった。
このポプラ社版少年探偵団シリーズは、江戸川乱歩が純然たるジュブナイルとして執筆した前期と、乱歩の大人向け小説を子供向けにリライトした後期に大別できて、乱歩特有のエロチシズムとグロリズムの残滓が尾てい骨のように残る後期の作品も印象深いが、やはり初期の純粋な少年探偵団の活躍こそが、その本領であろう。
最近では同シリーズの初期作品がポプラ社クラシックの名で文庫化され、子供の頃にこの作品に熱中した人々を、再び喜ばせた。
そして同じ時期にタカラトミーが発売した『江戸川乱歩の怪人二十面相DS』。『放課後少年』や『歌謡ジェネレーション』など、おっさんのノスタルジーにつけ込んだエクスプロイテーション商売が盛んなDSのことだ。
さぞやこの『二十面相DS』も、その路線かと思ったら全然違った!
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金田一少年風だか名探偵コナン風だかよく分からないが、微妙にモダナイズされた小林少年や明智小五郎。
小林少年は機転の利く子供というよりは、単なるこざかしそうなガキだし、明智小五郎もトレードマークの天然パーマは影も形もなく、なんかすかして信用の置けそうもないやつだ。。
逆に二十面相の方はシルクハットにアイマスクと、まるで記号のようにこてこてでコミカルな姿を押しつけられている。
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じゃあモダナイズされたならされたなりに、新たにキャラクター像を練り直したり、ストーリーを刷新したりするかと言ったら、それもなし。
お話は原作の「怪人二十面相」ほぼそのまんま。そのうえ大袈裟で扇情的な原文は影も形もなく、まるでダイジェストのような現代文に置き換えられている。これでは味も素っ気もありはしない。
ノスタルジック方面に傾かないのならば、せめてショタ方面への訴求に答えるなどして現在の市場にアプローチすればいいものを、そんな努力もなし。
このゲームの小林少年は、そのアバウトなキャラ造形が災いして、ショタ方面へアピールどころか、往復ビンタを喰らわして国士舘大学のレスリング部に放り込んでやりたい衝動に駆られるほど、クソ小生意気さだけが突出したキャラだときてる。
しつこいくらいに入る『逆転裁判』風の決めポーズアイキャッチが、ホントむかつくんだよ、てめえ!
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原作を小河内ダムいっぱいの水で薄めたようなダイジェスト進行ストーリーは、わずか2時間弱でエンディング。
それを形だけ補うのは、明智事件録という探偵クイズのモード。
しかしこのモードを監修しているのは、あの"ミステリ界のネタバレキング"と名高い藤原宰太郎氏。
この明智事件録も、どんなネタバレを喰らわされるか分かったもんじゃないので、なまじ踏み込まない方が無難だろう。
原作より面白くしようとか、原作の持ち味を今の子供たちに分かり易く噛み砕こうとか、そんな意志がまるで感じられない、惰性で作ったやる気のないキャラゲーの典型みたいな作品だ。

 

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2016/03/24 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Hardy Boys: Treasure on the Tracks】少年探偵ハーディーボーイズ

   ↑  2016/03/22 (火)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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ナンシー・ドルーとほぼ同時期、世界恐慌前夜に誕生し、やはりナンシーと同様に80年以上に渡ってシリーズが受け継がれ、世代を超えて愛され続けているアメリカの児童向けミステリシリーズ「少年探偵ハーディーボーイズ」。
その立場的に何かとナンシー・ドルーと裏表に語られることが多いフランクとジョーのハーディー兄弟。
両者の共演も数作書かれている他に、70年代にはナンシーとハーディー兄弟が揃って活躍する人気テレビドラマ、「The Hardy Boys Nancy Drew Mysteries」が放映されていた。
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ゲームの世界で一足早く脚光を浴びたのはナンシーの方。
ロングセラーを記録したPCゲームシリーズに加え、ニンテンドーDSでも、『Nancy Drew: Deadly Secret of Olde World Park』を皮切りに数作が登場。
さらにはジュリア・ロバーツの姪っ子、エマ・ロバーツがナンシーを好演した映画「美少女探偵ナンシー・ドリュー」など、ここ最近のメディアミックスではハーディー兄弟の常に一歩先を行くナンシー。
こうなるとハーディーボーイズも、男の子のメンツにかけて負けてばかりではいられない。
ナンシーの後を追って、ニンテンドーDSにやって来たハーディーボーイズのアドベンチャーゲーム、それがこの『Hardy Boys: Treasure on the Tracks』。
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今回ハーディーボーイズが活躍するのは、彼らの本国を遠く離れたヨーロッパ大陸。
パリからモスクワまでを貫く大陸横断特急を舞台に、ロマノフ王朝の秘宝を追い求めての冒険の旅だ。
DS版のナンシー・ドルーは、モバイルゲームレベルのデジコミ風ADVに形ばかりのタッチペン操作を折衷した、ちょっとショボいゲームだったが、後発のハーディーボーイズは、DSゲームの時流にちゃっかり便乗。
バストショットとセリフで進行するアドベンチャーパートを、それと無理矢理関連づけたようなパズルパートがブリッジする、『レイトン教授』のスタイルを戴いちゃっている。
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そのパズルパートはバリエーション豊かで適度に歯応えもあり、中途にはガードマンの目を盗んで客室からアイテムを探し出すセミアクション風のパートも挟み込まれるなど、プレイヤーを飽きさせない工夫も随所に盛り込まれている。
ささやかな旅情風味も付け加えられて、DSの低年齢層向けADVとしては、程良くまとまったDS版ハーディーボーイズ。
しょぼいデジコミ風味だったDS版ナンシーと比較しても内容では遥かに勝っており、常に遅れを取りがちだったハーディーボーイズは、ここでようやくナンシーに一矢報いたと言えるだろう。

<海外版>

 

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