ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

このページの記事目次 ( ← 2014-07- → )

total 4 pages  次のページ →  

【ワールド・ネバーランド ~オルルド王国物語~】

   ↑  2014/07/31 (木)  カテゴリー: PS1
14073105.jpg
二軒隣の家のコリウスさんが亡くなられた。
コリウスさんとはオルグが違うので、今まできちんと会話した事はそれほど多くはなかったが、それでも向こう三軒両隣。家の近所で顔を合わせれば挨拶くらいはする付き合いだった。
取るも取りあえずサンディ墓地に駆けつけると、そこにはコリウスさんの近親者と、生前コリウスさんと親しかったであろうバンオルグの人々。
彼らに遠慮して葬列の最後尾に佇むと、やがて葬儀が始まった。
故人の業績が粛々と述べられる中、オレはぼんやりと「そういや、あのコリウスさんの奥さん。ご近所さんと知らずにナンパしちゃったことあったっけなぁ」とか、「帰りに神殿でドラゴンドロップ杯の投票券買って帰らなきゃな」などと、どうでもいい事ばかりを考えていた。
14073103.jpg
NPC相手の社会的付き合いや気配り。たかがNPC、そんなしがらみなど無視してプレイする事も当然可能なのだけど、しかしそうやって自分がこの擬似共同体の一員であるという通念を失うと、面白くもなんともなくなる奇妙なゲーム。
ご近所付き合い、職場での人間関係、社会共同体の様々な慣習や行事。
現実社会においては、煩わしいだけであまり気の乗らないこれらの事柄が、このオルルド王国では、まるで真夏のぬるま湯のように心地よく抜け出しづらいものへと変わる。
規則正しい生活を送り、常に明るい挨拶を絶やさず、勤勉に働き、おのれを研鑽し、いつでもどこでも社交的に振る舞い、古い伝統を積極的に受け継ぎ、進んで共同体の礎となる。
この王国でのオレは、なんと社会の模範たりえる存在なのだろう。現実で身近にこんな奴がいれば、ひたすら鬱陶しいだけの対象であるはずなのに。
14073102.jpg
もう一つの人生を標榜するゲームはMMORPGを中心に数多いが、MMOと言ったってしょせんは現実世界の劣化クローン。現し世の社会共同体で感じる息苦しさや窮屈さは、そこにも自然と振ってかかってくる。
しかし100を超えるNPCたちが生活を営む仮想社会、オルグ制立憲君主国家オルルド王国は違う。ここは間違いなく現し世のおのれではない、もう一人の自分が新しい生活を営む場所。
船着場はいつでも移民を快く迎えている。そこに一歩足を踏み出せば、どんな非コミュでも地域社会への積極的な参加者になることができるのだ。
14073101.jpg
ご近所さんとは仲良くしよう。地域行事には積極的に参加しよう。友だちは出来る限りたくさん作ろう。人の二倍三倍働いて、それを決してひけらかさないようにしよう。
煩わしさからすべて解き放たれた社会のしがらみが、こうまで心地よいものだったなんて、オルルド王国に来るまではちっとも知りはしなかったし、そしてオルルド王国以外の地では、そんなことこれっぽっちも知りたくはない。
社会共同体の理想郷オルルド王国。ここでの生活を知れば、実際の社会コミュニティがさらに色褪せて見えてくることだろう。
現実になんか帰りたくない。オレはこの地で、誰からも好かれ尊敬される地域社会の良き住民になるんだ。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2137.html

2014/07/31 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Aqua World 海美物語】元祖バーチャル水槽

   ↑  2014/07/30 (水)  カテゴリー: 3DO
14073001.jpg
『アクアゾーン』に先んじたバーチャル水槽、増田屋のアクアワールド。
元々のアクアワールドはビデオゲームではなく、水槽の中で模型の魚を泳がせるリラクゼーションインテリア。
置き時計サイズのコンパクトなものから、熱帯魚を充分飼えちゃいそうな大型水槽まで、そのバリエーションは豊富で、追加の魚が別売りされているなど、『アクアゾーン』と共通項はあるものの、モノがアナログなことを考えると遥かに攻めたコンセプトかもしれません。
そのアクアワールドが、攻めのコンセプトを大幅に減退させながらTVモニターの中にもちょいと出張。
色鮮やかな熱帯魚から、イルカやマンボウ、マンタといった大物たちまで、19種類の魚たちが優雅に泳ぐCGムービーに、ちょっとばかりのインタラクティブ要素を付け足したリラクゼーションソフト。
14073002.jpg
マルチメディアCD-ROMのお題目のもとに、ゲームとの境界が極めて曖昧なソフトが乱立していた時代を象徴するような作品でしたが、それでもとりあえず市場に出てくれるだけでありがたかった3DOソフト。
ブラウン管の中をのんびり漂うCGの魚たちをぼんやりと眺めながら、私は自分に「リラクゼーション、リラクゼーション」としつこく言い聞かせつつ、結局は「なんか3DOってこんなのばっかだな……」と陰鬱な気分になるのでした。バーチャルの魚たちには罪はないんですけどね。
後にセガサターン版も発売されたようですけど、ベタ移植なのかプラスアルファ要素があったのかは、ちょっと分かりかねます。



この記事に含まれるtag : マルチメディア 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2136.html

2014/07/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Tetris Splash】バーチャル水槽付きテトリス

   ↑  2014/07/28 (月)  カテゴリー: XBOX 360
14072804.jpg
その登場からもう30年近くが経とうとしているテトリスですが、基本フォーマットを違えないまま、どこかしらのハードで今だに新作が出続けるというのも、考えてみれば相当にスゴい話です。
もうこの世にこれの出ていないハードは無いんじゃないかと思わせるくらい(まあ、メガドライブとか3DOとかいっぱいあることはあるんですけど)、ありとあらゆるところに顔を出すテトリス。
なにせこのゲームが世に生まれた頃は、まだソビエト連邦が健在。冷戦絶賛真っ最中の落とし子が、21世紀に入っても世界中のあちこちで元気に商売を続けてるんですから、ソ連の生み出した最大のヒット商品は、このテトリスと言っても過言ではないかもしれません。
14072801.jpg
現在の我が国では充分現世代機であるXbox 360にも、『テトリス ザ・グランドマスター エース』に『Tetris Evolution』、そしてこの『Tetris Splash』と、そんなに乱立してもしょうがないのに実に3つものテトリスが登場する始末。
ここまで来ると、なんでそんなに何度もヘンク・ロジャースに金を貢がなけりゃなんないんだって気分にもなってきますが、そう思いつつも定番の縁起物だからと、何の変哲もないいつものテトリスだと分かっていながらも、ついつい買ってしまうんですよね。
『Tetris Splash』は他の2つと違いフットワークの軽いXbox Liveアーケード作品。
国内未配信というところが唯一のネックですが、ディスクレスで手軽に遊べてデキも悪くないことから、360の中ではもっとも重宝するテトリスです。
14072803.jpg
『Tetris Splash』のもう一つの特徴は、その一風変わったダウンロードコンテンツ商法。
テトリスの場合は、あとから付け足して売るようなものなんて、本来そうそう無いはずなんですが、このゲームは背景を水槽にして、アロワナやグッピー、テトラなどの熱帯魚をDLCで売るという物凄い力技をかましてきたのです。
水槽は単なる背景以外の何ものでもありませんから、そこで泳ぐ熱帯魚たちは、ゲームの進行にこれっぽっちも影響を与えるわけではありません。
ただ背景が賑やかになるだけ。数あるゲームダウンロードアイテムの中でも、もっとも風流への理解を要求されるコンテンツと言えるでしょう。
何の変哲もないテトリスとバーチャル水槽の同居は、巷でたまに見かけるクリーニング屋兼サーフショップとか酒屋兼フィギュアショップなどの奇妙なニコイチ店舗(趣味が本業を侵略しちゃったとか、ドラ息子が店の隅で道楽商売始めたとか、その成り立ちは様々でしょうが)を、どことなく思わせたりしますが、その涼しげな風情は、うだるように暑い夏に遊ぶのには、一番適したテトリスかもしれません。

<国内未配信 / ダウンロードには海外タグが必要です>

この記事に含まれるtag : XBLA 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2135.html

2014/07/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【AQUAZONE Life Simulator】360版アクアゾーン

   ↑  2014/07/27 (日)  カテゴリー: XBOX 360
14072708.jpg
サターン版から約8年の時を経て、『AQUAZONE』が再び訪れたコンシューマーゲームの地はXbox 360。
PCゲームとの高い親和性をアピールし、マーケットプレースという完成されたオンラインストアを擁する360には、その初期にいくつかの国内PCゲーム系メーカーが参入したが、『AQUAZONE』のブランドを引き継いでいたフロンティアグルーヴも、その機をしっかりと逃さなかった。
しかしMSKKが三顧の礼(だったかどうだかは知らないが)を尽くして引っ張ってきたこれらの中堅メーカー。
ハムスターの『ザ・コンビニ200X』、アートディンクの『A列車で行こうHX』、そしてこの360版『AQUAZONE』の三つは、"国内PC系ゲームの三大やっつけ移植"の悪名と共に、360ユーザーに「あいつらは枯れ木も山の賑わいにすらならん」という深い絶望だけを残す結果となったのだった(『Zumba Fitness World Party』という意外なタマを手に、性懲りもなく今度はXbox Oneに参入してくるハムスターの本気度は、大いに注目しておきたいところだ)。
14072704.jpg
やる気のないキャバ嬢たちが、金払いがムダにいいだけが取り柄の客に、だらしなくまとわりつく図式を彷彿とさせた"国内PC系ゲームの三大やっつけ移植"。
その中でも立つ鳥跡を濁しまくりっぷりでも際立っていたのが『AQUAZONE Life Simulator』。
そのゲーム本編自体も、ハイデフ水槽を名乗るには絵が案外とショボく、コントローラーでの操作に1ミリたりとも配慮していないインターフェースで、熱帯魚を水槽に投入する手前で早くも辟易してしまう始末だったが、それにも輪をかけて酷かったのが、実績周りとダウンロードコンテンツに関する顛末だった。
『AQUAZONE』本体の実績は、そのほとんどがそれぞれの種類の魚を繁殖させることによって解除されるもの。
しかしゲーム本体だけで解除できるのは、総実績の五割にも満たない数。 残りの実績はDLC販売されている追加の魚を購入して、これを孵化させなければならない。
14072706.jpg
追加分でない本実績が有料DLC経由でないと解除できない事態に、さすがにマイクロソフト本社が「そういう原則から外れたマネ、勝手にされちゃ困るんだけど!」と激怒したのか、配信予定されていた追加DLCは宙ぶらりん状態に。
フロンティアグルーヴ側にも、「こっちはそんなこと聞いた覚えないし、とにかくDLCのデータはMS側に渡してるんだから、後はそっちに聞いてくれ!」と言い分はあったらしい。
端から見てもどうやら悪そうなのは、間に入って調整にしくじったMSKKとしか思えないのだが、とにかく予定されたDLCはその半分しか配信されず、実績の全解除が物理的に不可能な、とんでもない不完全商品となってしまったのであった。
癒やしどころか、ユーザーのみならず、当事者に関係者までをも苛立たせる結果となってしまった、360の電子魚たち。歴代アクアゾーンの中でも、もっとも罪作りな一作である。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2134.html

2014/07/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【アクアゾーン】セガサターン版AQUAZONE

   ↑  2014/07/25 (金)  カテゴリー: セガサターン
14072503.jpg
PCと比べてより没入性の高い据え置きゲーム機は、『AQUAZONE』タイプの水槽見立てシムとはさらに相性が悪そうですが、それでも過去にセガサターン、XBOX 360と、二度にわたって移植が試みられてきました(両者とも共に日陰のハードであるようなのは気のせいでしょうか)。
特にサターン版が発売された96年は、本家の方でも決定版ともいえる『AQUAZONE 1.5』が登場してシリーズが一番脂の乗っていた時期。
追加の熱帯魚やアクセサリーを、後からオプションディスクでリリースするスタイルが始まったのもこの頃ですが(この商法は、やがてオプションディスクからコンテンツのダウンロード販売に軸足を移す)、サターン版はそれに準拠する仕様。
14072501.jpg
その内容も魚の種類に合わせた水質や水温の管理が重視され、これを怠ると魚がころころと死んでしまう、初期アクアゾーンらしいガチガチの硬派シミュレータです。
ただ、本来なら『バーチャファイター』なり『デイトナUSA』なりを取っ替え引っ替えして遊びたいセガサターンに、バーチャル水槽が常駐されてそれの世話に明け暮れなければならないのも人を選ぶ話で、結局このサターン版『アクアゾーン』はコンソール機とバーチャル水槽が、なかなか両立しづらい事実を露呈しただけで終わったのでした。
14072504.jpg
本家と同様にこちらでも魚やアクセサリー、薬品を追加するオプションディスクが発売され、エンゼルフィッシュ、ブラックモーリー、ブルーエンペラー、クラウンローチ、ラミーノーズテトラと、魚ごとに計5枚(各2000円)がリリースされましたが、これもまた罪作りな話。
私の場合、何の気なしに買ったサターンソフトの福袋に、このオプションディスクのナンバー2とナンバー4が紛れ込んでいて、これをムダにしないためにわざわざ要りもしない『アクアゾーン』本体を買うはめになってしまいました。
そうなってくるとオプションもなんとなく揃えたくなるのが人情で、結局残りのオプションディスクも買い集め、そして水槽をいくつもこしらえては、面倒くさくなってあっさり飼育放棄。
哀れ電子の魚たちはエサも与えられないまま放置され、今でもサターンに挿さっているパワーメモリーのどこかで、死骸となってデータの生け簀の中を漂っていることでしょう。
現実、バーチャルを問わず、生き物を飼うってホント難しいですね。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2133.html

2014/07/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |