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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【SuperLite2500 女子高生逃げる!心霊パズル学園】

   ↑  2014/03/02 (日)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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パケ裏の「決して一人では遊ばないでください」というサスペリアもろパクリのコピーに、DSを手に「これでどうやって二人で遊べって言うんじゃあ!」と、つい喧嘩腰になってしまうのは、思い切りパッケージ詐欺にやられたからです。実写ゲームじゃないのかよ、これ!
同じサクセスの『ソロエルパズル 童話王国』を、ガワだけ取り替えてしれっと市場に再び送り出した、この『SuperLite2500 女子高生逃げる!心霊パズル学園』。
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ファンシーキャラによるほのぼのパズルゲームというオリジナルコンセプトに見向きもしなかったこちらを惹きつけたのは、タイトルとパッケージが醸し出す心霊ホラー系Vシネマテイストだったのですが、本編の冒頭を飾るパッケージの印象とはまったく合致しない二次元絵と、その一枚絵を貧乏くさく使い回したイントロダクションに、こちらは早くも一杯食わされたことを悟るのでした。
仲良しJk三人組が、取り壊しが予定されている旧校舎の探索に繰り出すというイントロも、ゲーム本編が始まってしまえば、ほぼ有名無実。
悪霊パネルを揃えて消して結界を張るなんて建て前のパズルですら、一体の幽霊につき十回のパズルクリアを要求されるイベント絵の節約っぷりには、オカルト心霊の類とはまったく違うベクトルの理不尽感しか生み出しません。
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そしてそのパズルのクリア条件も、マス目を70%塗り替えろが、80%、90%と徐々につり上がってゆく、小出しを積み上げたちっとも心躍らないタイプ。
事実上まったく同条件なパズルの繰り返しに、再びオカルト的なそれとはまったく性質の異なる不条理感にとらわれることになるでしょう。
パズルの制限時間を、幽霊に憑依されるまでの距離に例えた設定は、この再生商品の数少ない評価できる部分。
無粋な時間表示やタイムバーの代わりにあるのは、、無表情で少しずつこちらににじり寄ってくる幽霊。
その幸薄そうな顔が限界ギリギリまでこちらに迫り、パズルの煮詰まりがそれに重なったときなどは、思わず「うわわ、やべえよ、やべえよ、ちょっとこっち来んなよ!」なんて悲鳴をあげそうにもなりますが、そのパターンがさすがに連続十回も続くと、最後の方はこっちも「憑依したければ勝手にすれば?」と、ゲームの成否に対していいかげん投げやりなモチベーションになってきます。
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『女子高生逃げる!』というタイトルに反して、ちっとも逃げない女子高生。というかちっとも出てこない女子高生。
心底どうでもいいスレッドに、やたらと扇情的なスレタイを載っけたりり、ぬるいエロ動画にめちゃくちゃ過激なタイトルをつけるやり口を、そのまま頂いてきたかのような商法。
パッケージのお姉ちゃんが、「いやーーーーー!」と叫びながら、暗い校舎の中を逃げ惑う絵面を期待していたこっちこそいい面の皮だが、とにかくこの頃のSuperLite2500は、フランス産の良質パズルゲームに『SuperLite2500 BRICKDOWN ブロックくずしのフランス革命やぁ~!』(原題は『Nervous Brickdown』。もちろんナーバスブレイクダウンにかけたタイトルである)なんて意味不明なタイトルをかぶせたりするなど、モノを普通に売ることを忘れたプチ暴走を繰り返していたのでした。



この記事に含まれるtag : ホラー 

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2014/03/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Eufloria】物静かな侵略

   ↑  2014/03/04 (火)  カテゴリー: PCゲーム
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壁面にびっしり取り付いたツタ。廃屋などに乱雑に生い茂った木々。人知れぬままひっそりと進行し、気づいた時は辺り一面を覆い尽くす緑。声を発さぬ植物の侵略は物静かな暴力だ。
土いじりなんかをしていると、同じ場所に茂る雑草でも、その年ごとにトレンドというか盛衰があることに気づいたりする。
去年この一帯にはびこっていた雑草が今年は影も形も見当たらなくて、代わりに幅を利かせているのは別の種類の雑草。
動物の縄張り争いのようにアクティブではないから気づきにくいが、我々人間の目につかないところで、植物は植物なりの熾烈な戦国時代が、ひっそりと争われているのだろう。
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惑星に植わった木。そこから産み出される無数の種子。ふわふわと漂う種子たちは、やがて風に漂うたんぽぽの種の如く気まぐれにまとまって移動し、他の惑星への侵略を開始する。
その星によその木々の種子がいれば、双方の種子は緑の覇権を巡って、静かながらも激しい戦いを繰り広げることになる。
激戦の末に遷り変わる植物分布。その星を制した木がにょきにょきと生え、やがて無数の新たな種子を放出する。
気づけばマップに広がっているのは、淡いながらも深みのある色合いの木々と、そこから四方八方に放出される種子たちの流れ。
エイリアンも宇宙船も出てこない惑星戦争。『Eufloria』で展開されるのは、植物たちの旺盛な生命力のせめぎあいなのだ。
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ゆったりとしたゲームテンポは、プレイヤーを時として樹木がせめぎ合う小宇宙の傍観者みたいなポジションに押しやったりもする。
そしてこの表面的には静かな生命の移ろいを、ぼんやりと眺めるだけの行為は、とてつもなく心地よい。
インディーゲーム界隈では今やスタンダードの域に入る傑作だが、現在ではSteamの他PlayismやPlaystation Mobileで日本語版が、さらに『Eufloria HD』のタイトルでiOSやAndoroid版(こちらは英語版)がなど、多岐にわたってリリースされているので、この荒々しくも穏やかな独特の空間を一度手にとって試されてはどうだろうか。



この記事に含まれるtag : ストラテジー 

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2014/03/04 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【プリンス・オブ・ペルシャ】砂漠の恋物語

   ↑  2014/03/05 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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囚われの姫と囚われの王子。無情に落ち続ける砂時計とサドンデスアスレチックが織りなすアラビアンナイト絵巻。
ビデオゲームの黎明期に燦然とその名を残す名作『Prince of Persia 』から幾数十年、その間にビデオゲームは想像を超えたドラスティックな変化を遂げてきた。
ペルシャの王子様も21世紀に入って新たなる展開を見せていたが、評判も高かった『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』『ケンシノココロ』『二つの魂』三部作をいったんご破算にまでして、しかもサブタイトル無しの正統直系としてお目見えしたのが、2008年版の『プリンス・オブ・ペルシャ』。
姫と王子を巡る波乱万丈な物語は、ここに来てようやく王道のラブロマンス絵巻として結実するのであった。
もっともこの2008年版プリンス。王子どころかどこの馬の骨ともしれぬ風来坊だけど。
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アスレチックアクションにも安全管理が徹底されるご時世。この『プリンス・オブ・ペルシャ』にも、どんなハーネスよりも信頼性抜群の高所作業安全帯、エリカの手を完備して抜かりがない。
本来こっちが守るべき王女さまに、何度も何度も手を引っ張り上げて助けてもらうというのも、なんとも情けない話だが、『アサシン クリード』のエンジンを流用した補正がばりばりにかかりまくりのイージーアクションと、なまじ年月だけ重ねた古株ゲーオタは、何故か相性がよくないから背に腹は代えられない。ジャンプ途中とかに、ついうっかりスティックも傾けたりと、余計な操作を入れちゃうんだよ!
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そんな頼りがいのないプリンスだが、二人三脚というよりほぼ相手に甘えっぱなしの道のりは、出会ったばかりの二人の距離を少しずつ縮めてくれる。
オズマンドとアーリマンの物語も、いにしえの都と穢された大地も、すべて促成栽培ラブロマンスの肥やしみたいなもの。
ところどころで交わされるプリンスとエリカの会話は正体不明な二人の素性を明らかにしたりしなかったり。そんな切れ切れのやり取りはこの急拵えカップルに、お互いの人やなりをより深く理解しあうための機会を与えてくれる。
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プリンスとエリカ、二人の声の演技の乖離は、日本版特有のちょっと無粋なファクターかもしれないが、成海璃子の起用に妙に鼻息を荒くする一部のクラスタは、「アーリマンがどうとかより、もっとINUやザ・スターリンの話をしましょう!」と興奮して、エリカと成海さん双方からドン引きされないように、くれぐれも気をつけよう。
今のあなたはマイナー趣味の選民意識をこじらせ過ぎて、煮ても焼いても食えなくなったろくでもないサブカルおやじではなく、謎めいた砂漠のイケメン風来坊なのだ。
無骨な硬派アクションを確立させるために、ロマンチシズムを犠牲にしていた『時間の砂』三部作から一転、ゲームそのものがラブロマンスの従的存在となった2008年版『プリンス・オブ・ペルシャ』。
それを後押しするのは深みのある個性的なビジュアルと荘厳なロケーション。
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二人で力を合わせてよじ登った高台のてっぺんから、美しくも打ち捨てられた都市を見下ろす。
邪魔をする野暮な人影なんてない。そんなシチュエーションなら、あとはもう他愛のない会話以外には何一つ必要ないだろう。
頼りがいのあるワケあり王女さまと、ちょっぴり頼りない風来坊の、砂漠の都での降って湧いたようなデート体験。海が見たいんだって? いつか見せてやるよ。
後にダウンロード配信された「エピローグ」が、素敵な余韻を残すエンディングを台無しにする蛇足だったのが、ちょっとばかり野暮だったかな。



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2014/03/05 | Comment (5) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂】PSP版

   ↑  2014/03/07 (金)  カテゴリー: PSP
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2008年版の『プリンス・オブ・ペルシャ』は、手を取り合って断崖絶壁をよじ登り、辿り着いた高台から絶景を見下ろして、ちょっと気になる女の子と他愛のない会話し、束の間の胸ときめく時間を過ごすためだけのゲーム。
しかし凡百のアクションゲームとは一線を画したその個性は、砂でできた城のように儚かった。
続く最新作『プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂』は、新時代『プリペル』の象徴とでも言うべき個性的なビジュアルをあっさり捨て去り、今どきのありがちなグラフィックに後退。
そしてプリンスのルックスも、むさ苦しい不精髭面へと大きく変貌を遂げるのであった。はたしてこれも成海璃子の呪いだとでも言うのだろうか。
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そしてこのPSP版『プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂』は、さらに呪われた存在。
タイトルは一緒ながら、据え置き機版とはまったく内容の違うなんちゃってバージョンを、マルチタイトルの員数合わせとでもばかりに携帯機でリリースするのは、ゲームボーイカラーやアドバンスの時代にさんざん繰り返された、今やノスタルジックなやり口だが、PSPとは思えぬほどプアな内容に終始する本作は、まさにいにしえの出す必要なんかまるでない無理矢理携帯機版そのもの。
3Dアクションから、何のひねりもない横スクロールアクションへの退化を、オリジナルの『Prince of Persia』への回帰と呼ぶのは容易いが、オリジナルにあるアクションゲームとしてのハードコアな手応えやタイムリミットの緊張感、躍動するキャラクターの美しさなどかけらもない平坦なゲームプレイは、回帰どころか単に画面レイアウトが似てるだけに他ならないのだった。



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2014/03/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【WEB MYSTERY ~予知夢ヲ見ル猫~】

   ↑  2014/03/08 (土)  カテゴリー: ドリームキャスト
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年を食えば食うほど、はるか過去のことをついこの間のように錯覚してしまうものだが、ドリームキャストなんて今ではれっきとしたレトロハードでさえも、その全盛期を共に過ごしたおっさんたちにとっては、ほんのちょっと前のゲーム機になってしまう。
しかしいかにセガ渾身のハイスペックマシンと言えど、今では前世紀末の遺物。
「ドリームキャストでインターネットを始めよう!」なんて、我々にとっては昨日のことみたいなかけ声も、ネットネイティブ世代にとっては、尊皇攘夷とか大東亜共栄圏みたいな歴史上のスローガンと同じような響きしか持たないことであろう。
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しかもドリームキャストの頃は、まだみんなせこせことダイヤルアップでネットに接続していた時代。
いかにドリキャスが簡単ネットと音頭をとろうが、一般人がネット環境を整えるには、まだまだそのハードルは高かった。
高い電話代を払ってまで接続しているヘビーなネットユーザーなんてのは、ユナボマーとどっこいどっこいの変わり者ばかりだったこの頃は、巷の人間にとってネットは魑魅魍魎が蠢く魔界に他ならなかった。
そんな時代だったからこそ、この『WEB MYSTERY ~予知夢ヲ見ル猫~』というネットを舞台に奇天烈なストーリーが展開するトンデモADVが、大手を振るってまかり通れたのだろう。
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『WEB MYSTERY』は、擬似OSから擬似インターネットにアクセスすることで物語が進行するアドベンチャーゲーム。
その気になれば本当のネットに接続できるドリームキャストで、わざわざ架空のインターネットごっこをするというのも妙な話だが、ドリキャスの最初期に出たソフトということもあって、ネット未経験者にネットの雰囲気を伝える役割もあったのかもしれない。
擬似インターネットには、歴史や芸能、ゲームに旅行など、ゲーム本編とはまったく関係ない趣味テキストサイトが、わざわざ数十個も作られ、ドリキャスコントローラーでwebページ閲覧という艱難辛苦に耐えられるのならば、片っ端からこれらをチェックすることも可能だ(マウスやキーボードには未対応。つくづく詰めの甘い話である)。
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これら架空サイトの中には、ストーリー中に起こる事件に関係のあるサイトも、密かに紛れ込んでいたりする。
そして主人公しかアクセスすることのできない謎のサイトが発する事件予告映像が、『WEB MYSTERY』の狂言回し役を果たしている。
そんな輪郭だけ聞くと、ちょっと斬新そうに思えるかもしれないコンセプトだが、メールをチェックしてれば後はオートメーションで進んでしまうストーリー。
そしてWebデザイナーという触れ込みな筈なのに、「OSって何!?」などと頓狂なセリフを繰り出す主人公、さらには中盤手前で登場人物シルエットによりすべての底が割れてしまう杜撰さと聞けば、そのお寒い実態は何となく見当がついてしまうだろう。
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頻発するコンピュータやネット周りのオモシロ描写に支離滅裂なストーリー展開。整合性のまったくとれない行動を繰り返す人物を、"この人、実は電波さんでした"で収拾しようとする安直さ(しかも一度だけでは飽きたらず)。
それらのあおりを食って登場人物のほぼ全員が、本来の意図を外れて単なる性格破綻者と化してしまっているとあれば、ネット未経験者にネットの魅力を伝えるどころか、その大きな負の側面ばかりを喧伝していると言われても仕方のないところであろう。
そして厄介なことに、実際にモデム越しにドリキャスをネットワークに繋いでみても、セガBBSを中心に『WEB MYSTERY』の登場人物たちとどっこいどっこいの厄ネタばかりが蠢いていたのだから、なかなかに因果な話である。



この記事に含まれるtag : 実写ゲーム ミステリ 

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2014/03/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |