ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Happy Wars】戦場のガテン軍団

   ↑  2013/11/28 (木)  カテゴリー: XBOX 360
XBOX LIVEサマー・オブ・アーケードの購入特典である、『Ascend: Hand of Kul』用ソウルパック310MSP分のコードが、「予定より大幅にお届けが遅れました事を、お詫び申し上げます」なんて一文と共に今さら送られてきたが、『Ascend』をプレイしていない人たちにとっては、なんの意味も持たないこのコード。
『Ascend』を現在進行形で遊んでいるオレにしたって、現在30万ソウル近い資産を保持し、その使い道にすら困ってるところに、今さら1万ソウルぽっちを包んで持ってこられたって、コードを入力する手間すら煩わしいだけだ。
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『Ascend』というゲームは、ゲーム内通貨に等しいソウルをリアルマネーで販売して金の徴収を目論んでいるのだが、その肝心のソウルがゲーム内でそこそこ稼げてしまう上に、それを使う必要性がほとんどない。
そのF2Pとしては明らかに底抜けな構造は、遊んでいるこっちの方が、「収益、ちゃんと上がってるんですか?」と心配してしまうほどだが、『Ascend』に限らず海外産のF2Pゲームには、こうしたビジネスとしての詰めが明らかに甘いものが目立つような気がする。
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その点、日本産のゲームは抜かりがない。XBLAに集うF2Pゲームよ、『Happy Wars』を見習おう。
商店街のスタンプカードみたいなトレジャーマップで、毎日ログインさせるクセをプレイヤーにつけさせ、こまめなイベントやプレゼントだってしっかりと欠かさない。
『Ascend』はゲーム内ストアで装備アイテムを直売りするという愚を犯していたが、『Happy Wars』はその点も万全だ。。
いい装備が手に入るかどうかはカードパックの中身次第。しかしこのカードパック、そこそこいいモノはそれなりに入ってるが、飛びきりいいモノが入っていた試しはない。
じゃあ飛びきりいいモノを手に入れるには? カードパックを続けて買っていれば、パックの中身がそのうち確変状態に突入しますよって? 10回通ってやっと店外デートに応じてくれるキャバクラじゃねえんだぞ、この野郎!
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戦士、僧侶、魔法使い。お手持ち三キャラの装備が整ってくれば、こっちもそろそろもういいかという気分になってくる。
そこを見透かしたかのように新クラスの投入。そうなると、自然とこの新顔たちの装備も改めて面倒見なければならない。
しかも戦士系の新職バーサーカーは武器二本持ちだから、かかるコストも二倍だ。盾だったらそんなにカネがかからないというのに!
そしてつい先日には新たなるクラス、エンジニアが新設された。さらにはタイトル画面にも、いつの間にかちゃっかり「Season2」の文字が!
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エンジニアは僧侶系の新職。バーサーカーやゼファーは、戦士や魔法使いのそれぞれ亜種という印象が強かったが、こちらは僧侶と役割がはっきり分担されたクラス。
僧侶系の回復や補助呪文が貧弱な代わりに、攻城兵器や固定砲台の建設に威力を発揮する、まあ早い話が工兵だ。
はっきり言って使いどころは、自軍と敵軍の城周りに限られてくるが、そこにこいつがいるといないとでは話が大きく違ってくる。
このエンジニアの一番のメリットは、なんと言ったって突貫建築の能力。これを発動させれば、普段の数倍のスピードで、城門破壊用の丸太や敵のタワーをコンストラクション&デストラクションできるのだ。
建設スピードアップのバフをつけたエンジニアを、ちょっとの間、壁やスーパーガードで保護してやれば、敵の城門なんか、もうモーテル入り口のすだれみたいなもんである。
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もう一つのメリット、固定砲台のアップデート能力は、なかなかに使いどころが難しいのだが、こちらもツボにはまれば相当な威力を発揮する。
バリスタはガトリング砲に、キャノン砲はロケットランチャーに。ロケランはご丁寧なことに、通常弾の他にヒール弾などのの補助砲弾も発射可能だ。敵城の前にこいつを建設できれば、大きな脅威を与えられることだろう。逆にガトリング砲が城壁にずらりと並んだ敵城には、できることなら近寄りたくないものだ。
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すれたハッピーウォーズプレイヤーなら、もうお気づきのように、このクラスは僧侶とコンビを組んで後方にこっそり回ると、なんともタチの悪い奇襲班と化す。
その専門性を高めるためには、やはり建築スピードアップLv3と、兵器攻撃力Lv3、砲台命中精度Lv3のバフ(欲を言えば砲台耐久度アップも)は、どうしても欲しくなってくるワケで、これらを出すために、またまめにトレジャーマップを毎日地味に進め、命の次に大切なMSPをすり減らしてハッピーカードパックを引きまくる日々が始まるのである。なんとそつのない商売っぷりだろう。『Ascend』のマヌケなところを、少しくらい見習ってもバチは当たらないぞ。

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2013/11/28 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.18 ラブ★エアロビ♪】

   ↑  2013/11/26 (火)  カテゴリー: PS2
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ファミコンの『ファミリートレーナー エアロビスタジオ』の昔から、ゲーム界隈におけるエアロビの扱いは、実際にエアロビをやらせててなんぼのアプローチがほとんどだったが、そこの筋をねじ曲げて、「いや、ゲームの中で済ませられるものは、なんでもゲームの中で済ませたい」と、つい考えてしまうのが、ゲーオタの悲しい性である。
ましてや我々男どもは、体を動かすモノではなく、鼻の下を伸ばして眺めるモノであるという認識を、エアロビに対しては元々抱いているのだ。
そんな輩に対して、『ファミリートレーナー』やコナミの『エアロビクスレボリューション』の、「テレビの前であなたもステップステップ!」という提案が、いかにお節介かつ的外れであるかは言うまでもないだろう。
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こんな時に頼りになるのは(こんな時にしか頼りにならないのは)、やはりD3パブリッシャーである。
"眺めて愛でる"タイプでは恐らく唯一のエアロビゲームは、Simple2000シリーズからの登場。プレイヤーの前で、惜しげもなくエアロビダンスを披露してくれるは、もちろん双葉理保だ。エアロビの持つちょっぴりマヌケなイメージを、これほど明確に体現してくれるゲームキャラが他に居るだろうか? さあ、れーっつだんしーんぐ!
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「双葉理保」に様々なコスチュームを着せて踊らせる。まったくブレないコンセプトに貫かれたこの作品。
出てくるステージは練習モードの双葉さん自宅と、本番モードのスタジオのみだが、他に誰も居ない自室で、汗だくになりながらエアロビをする若い娘を密かに眺めるという、フェチの極みのような行為がしっかりと押さえられているだけで充分すぎるくらいだろう。巷のライブチャットガールたちも、少しはこの双葉さんのサービス精神を見習って欲しいもんである。
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しかし眺めているこちらはともかく、双葉さんの方はラクではない。
なにせエアロビの語源は有酸素運動。彼女のなかなか堂に入ったダイナミックなダンスを見ていれば、それがかなりの体力を消耗するものであることは、嫌でも分かるだろう。
そんなエアロビクスダンスの厳しさを、このゲームは音ゲーでは見慣れた目押しマーカーを、ダンスムーブの成否ではなく、酸素を補給できたかどうかの判定材料に使う斬新な発想で表現している。
ぽんぽんぽんというリズミカルな三連は、ダンスに合わせての「ふっ、ふっ、ふっ」という息継ぎ。ボタン連打による酸素ゲージ回復は深呼吸。譜面を双葉理保の息づかいと思えば、その呼吸を通して何やら双葉さんと一体になったような気分になってくるではないか。キミの呼吸はボクのモノ!
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ミスを重ねて呼吸が乱れれば、双葉さんも当然苦しくなってくる。表情は歪み、その口から漏れてくる声も、「はあーーーーーん、はあーーーーーーん、ふーーーーーん、ふーーーーーん」という、余計に疲れてしまうんじゃないかと心配したくなるような喘ぎ声に変わってくるのだ。これではついミスを重ねたくなるのも人情というものだろう。
ストリップクラブのポールダンス鑑賞ゲーム『Private Dancer』を始め、世にダンスを眺めて愛でるゲームは数あれど、踊ってる人間が苦しそうな表情を見せる作品は、そうそう他にはないかもしれない。
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惜しむらくは、恒例の水色ビキニを始め、メイド服にブルマ、バレエのチュチュなど、一通り揃っているコスチュームの中に、エアロビという言葉を代表するような、あのレオタードにもこもこした原色レッグウォーマーの組み合わせが入っていないことだろうか。
そんな多少の至らなさはあるものの、自宅のテレビに双葉理保を読んで、時間無制限でプライベートダンスを踊らせる指名料としては、2000円は破格の値段ではないか。ただし踊り子さんへのタッチはNG。それだけは約束だ!



この記事に含まれるtag : D3パブリッシャー 

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2013/11/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ESPN Step Aerobics】レッグウォーマーの時代

   ↑  2013/11/25 (月)  カテゴリー: 3DO
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『GTA Ⅴ』で乗ることができる、お上りさん向けヴァインウッドバスツアーの中で、ガイドのおばちゃんが、「ジムに行かず、何故かテレビの前でレッグウォーマーを着けてエアロビをしていた奇妙な時代」なんて発言をしていて、思わず苦笑してしまったが、このエアロビクスを取り巻く環境は、80年代カルチャーの中でも、今ではもっとも奇矯に見えるものかもしれない。
単なるフィットネスに留まらず、テレビをつければ、どういうわけか天気予報のバックでレオタードのお姉さんたちが体を動かしているなど、ドラマやCM、グラビアなど、もうありとあらゆる媒体でエアロビする女性たちの姿が、無意味に溢れていた不思議な時代だ。
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「あなたを3㎝スリムにする映画です」なんて、JAROに訴えられそうなキャッチコピーと共に、エアロビ映画「ヘブンリーボディーズ」が公開されたのは1985年のこと。ちなみにこの映画の併映は、ジャッキー・チェンの「スパルタンX」であった。あまりにも無茶苦茶な組み合わせである。
あの頃のエアロビ文化で一番わけが分からなかったのは、足首に履いていたレッグウォーマーというやつだ。
あんなものをスポーツするときに履いていたのは、他にはブルーザー・ブロディくらいなもんである。まあレオタード姿に付け加えるアクセント的なものだろうが、しかしレッグウォーマーの風習がまったくなくなった今のエアロビは、それはそれで味気ないような気もする。
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こうしたフィットネスとしての本来の目的以外に、余計なプラスアルファがごたごたと付いた80年代的エアロビは、90年代に入ると徐々に衰退し、現在の機能的なジムワークとしてのエアロビに移り変わっていったのだが、しかしレッグウォーマーに代表される80年代エアロビは、今や一周ぐるりとまわって、バッドテイスト的なカッコよさを、そろそろ持ち始めているのかもしれない。
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3DOに残された80年代的エアロビカルチャーの記録。それがこの『ESPN Step Aerobics』。
3DOソフトとは言っても、ゲームでもマルチメディアROMでもなく、3DO規格のみで動作するビデオCDソフト。北米で野球やテニス、サッカーなど数本のシリーズが発売され、日本ではその中のゴルフバージョンが、『トム・カイトのこれがゴルフだ』のタイトルで唯一リリースされている、スポーツ専門局ESPNのスポーツレッスンエアロビ版である。
ESPNで放送されていたフィットネス番組「ESPN Fitness Pros」を編集した内容で、インタラクティブな要素は皆無で、チャプターセレクトやシーンサーチなど、DVD-Videoから毛が三本抜け落ちた程度の操作しかできない。
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まあ実際のフィットネス番組同様に、これを再生しているテレビの前で、レオタードにレッグウォーマーを着用し、「Take it up!」「Up Down Up Down」「1,2,3,Hoo!」などと、レッグウォーマーのご加護がなければ、シラフではとても吐けないような掛け声を入れながら、どたどたと体を動かしてなんぼのソフトだ。
今の目線からは恐ろしくキッチュな振る舞いに映るかもしれないが、しかしみんなが大して用もないのにジムに通っては、その様子をSNSに投稿して"フィジカルなボク"アピールを競り合ってる現在のそれに比べれば、よっぽどピュアで真っ当な行為かもしれないぞ。

<海外版>



この記事に含まれるtag : マルチメディア フィットネス 

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2013/11/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【バーチャファイター】土星人の随伴者

   ↑  2013/11/23 (土)  カテゴリー: セガサターン
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クリスマス商戦を前にしたこの季節は、これを当て込んだ何かしらのゲーム機の誕生日に行き当たるものです。
一日遅れの話題となりましたが、昨日、11月22日はセガサターンがこの世に生を得た日。奇しくもXBOX ONEと同じ誕生日となり、これを由縁に両ハードを強引に結びつけて語ることもできそうですが、私と声優の田村ゆかりさんが同じ誕生日なのに、二人の間にはなんのご縁も二人を結びつける赤い糸もまったく存在しないのと同様に、たまたま同じ日にこの世にひり出たという以外には、何の関連性もなさそうです。
あ、ついでですが、2月27日にゆかりんへのお誕生日おめでとうメッセージやツイートが溢れかえるとき、私も勝手に便乗して、「いや、みんな、わざわざどうもありがとう!」と、祝われているつもりになっているので、心当たりのある王国民の皆様には、この場を借りてお礼を申し上げます。
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サターンに話を戻しますが、改めて22日に発売されたロンチソフトを見てみると、『バーチャファイター』は別格として、この時点では新鮮味のまったくない『MYST』、セガ渾身の不発弾『ワンチャイコネクション』、どこにでも顔を出す『麻雀悟空 天竺』、元テンゲンからの心のこもらない贈り物『TAMA』と、あまりにも貧弱なラインナップであったことに驚かされます。
まあ、セガハードの立ち上がりが万全を期していた試しは一度もないのですが、しかし「バーチャさえあればなんとかなるだろう」なんて根拠のない自信が堂々と通用してしまったのが、『バーチャファイター』というゲームが当時有していた神通力の凄さです(この意識をドリームキャストに至った時点でも捨てられなかったのは、さすがにマズいとは思いますけど)。
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サターン本体と一緒に、とりあえずという感覚でこのゲームを併せて買ってしまった人も少なくないでしょう。
かく言う私もそのパターンだったのですが、まあ他にあえて買うようなものがなかったのが、正直な理由かもしれません。
格闘ゲームをあまり遊ぶことがない私でも、アーケードのそれとおおむね変わらないビジュアルが、自宅のテレビで展開されているのには、ちょっぴり感動したものです。
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話によると、サターン本体購入者の7割近くが、同時にこの『バーチャファイター』を併せて買ったそうですが、その中には私のように"任天堂ハードにマリオ"のようなセット感覚で購入した人も、相当少なくはなかったんじゃないでしょうか。
しかし『バーチャファイター』は、いくら一世を風靡したとは言え、『マリオ』のようなファミリーエンターテイメントとしてのポピュラリティを備えているわけでは、決してありません。
とりあえずバーチャを出しておけばなんとかなってしまったことが、セガに「家庭用ゲーム機の主ユーザー層は、アーケードからスライドしてきた人たち」という錯覚を与え、「アーケードのゲームを好む層は、家庭用ゲーム機ユーザーのあくまで一部」と割り切ったソニーとの明暗を分けてしまったんじゃないでしょうか。



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2013/11/23 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ウルティマオンライン】麗しのマイホーム

   ↑  2013/11/21 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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MMOゲームの中では、主にレアアイテムがそのステイタスの証となることが多いが、多様な価値観やプレイスタイルが混在する『ウルティマオンライン』において、その役割を果たしたのはずばり土地と家だ。
一時はささやかな家を僻地に建てることすら、なかなか叶わない夢であった。拡張パック『正邪の大陸』がリリースされ、広大なマラス大陸が新たに事実上の住宅分譲地として提供されても、住宅難は一向に緩和されないままだった。
現実の住宅と同じように、家をどこにどれくらいの大きさで所持しているかは、ブリタニアにおける貧富と階級と廃人度の証明となった。

現実の住宅が、駅から徒歩何分の利便性でランク分けされるように、ブリタニアでは街やムーンゲートにより近いことが、その土地の付加価値である。
ブリテインやムーングロウといった街の至近に家を持つことはセレブの証。一大商業地であるルナ城内に土地を持つものは、羨望の眼差しを浴びた。
漫才のセントルイスは「田園調布に家が建つ」をキャッチフレーズとしていたが、『ウルティマオンライン』の場合は、これが「ルナ城内に家が建つ」と言い換えられる。いや、ルナ城内の土地の希少性を考えれば、それは田園調布程度では釣り合わないかもしれない。

オレはといえば、ゲームの中でも甲斐性のなさっぷりをいかんなく発揮して、ムーングロウの下宿屋、Moonglow Student Hostel 暮らしが長く続いていた。
貧乏人誠実なブリタニア民への宅地解放政策と呼ばれたマラス大陸の分譲も、スタートダッシュに間に合わず、「フェルッカの住宅売ります」という捨てチラシにまんまと乗ってしまっては、現地で赤ネームたちに取り囲まれて殺され、「現実のみならず、ゲームでもオレはこんな境遇に甘んじなければならないのか」と、涙に暮れる毎日。

そんなある日、どっかに金目のモノでも落ちていないかと、いつもの散歩をしていたオレの前に、その住宅密集地中にぽっかりと空いた小さな土地はあったのだった。
サイズは7×8ほどの超ミニマムサイズ。しかし僻地ではない。アンブラの街がすぐそこにあるという好ロケーションだ。
なによりその頃は、トラメルルールの大陸に空き地があるというだけで、奇跡の二乗三乗な時代だったのだ。

周囲に誰も居ないことを確認するとオレは走った。モニターの前で本当に「うわーーっ! 空き地だ、空き地がある!」と声を上げながら、建築ツールを買うためにアンブラの街まで走った。
そして建築ツールを手に、「この隙に他の誰かがあそこに家を建てていませんように!」と祈りながら、空き地のある場所まで全力ダッシュで戻った。

もしここで、空き地のところに数人のプレイヤーが待ち受けていて、「ざーんねーん。ドッキリでしたー。まさか今日日土地があると本気で思いましたー?」と、オレを笑いものにするオチがついていたら、オレはそのまま包丁片手に現実の街で無差別に荒れ狂い、「ゲームが原因で通り魔」なんてニュース沙汰になって、多くのゲーム愛好家に迷惑をかけていたことだろう。

しかしそんな杞憂をよそに、家はしっかり建った。オレが建築ツールをクリックすると、その空き地に確かに7×8の土台は出現したのだ。
「たった、たったー!」 まるでクララの頑張りを前にしたハイジのように、或いはバイアグラがガン効きした壮年男性のように、オレは絶叫した。
城や砦、最大サイズの家に比べれば、ウサギ小屋でしかないミニマムサイズの土地。だが、オレは確かにUOの飛鳥鯖内に、自分が占有するオレだけの土地を確保することができたのだ。

その後、プレイヤー人口の緩やかな減少と、複数アカウントの存在も落ち着きを見せ、土地の方が供給過多になったこともあって、ブリタニアに於ける住宅事情は少しずつ好転していった。
オレも幾度の引っ越しを重ねて、その度に家のサイズは少しずつ大きくなり、やがては最大サイズの土地を二軒持ちするまでの身分になった。
そして今、16周年を迎えたブリタニアは少子高齢化が進み、さらに家の腐敗システムが厳格に適用されるようになったこともあって、かつての住宅難を知る者には信じられないくらい空き地だらけになっている。

それと並行するようにして、オレも土地や家に対する執着は徐々に薄れていった(先日は、とうとう家を一軒腐らせてしまった)。
そんな悟りきった老人のような枯淡の域に達してしまった今のオレにとって、あの初めて家を建てたときの興奮と感動は、遠く過ぎ去った青春の日々のような想い出となっているのだ。



この記事に含まれるtag : ウルティマオンライン 

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2013/11/21 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |