ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Fire Pro Wrestling】茨の異種格闘技ロード

   ↑  2012/09/30 (日)  カテゴリー: XBOX 360
そこらの学生から有閑マダムに老夫婦。なんとなくバティスタに似てる奴とか、どことなくアンダーテイカーっぽい奴など、バラエティ溢れるバックヤードレスラーたちを打ち倒し、そして最後に立ちはだかるフレンドの誰かを撃破して、辿り着いたキャンペーンモードチャンピオンの座。
そこから先のファイティングロードを、さらに歩みたいのならば、追加ダウンロードコンテンツ、「Legend Series」の出番だ。
400MSPと引き替えに追加される、このレジェンドシリーズでは、本編の連中とは比較にならない強豪たちと、そいつらからラーニングが可能な、新たな技とコスチュームがプレイヤーを待ち構えている。
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レジェンドシリーズの最初のシーズンは、異種格闘技戦ロード。
かつてアントニオ猪木が「プロレスこそ世界最強の格闘技」を建前に、、向こうで半引退状態のボクサーや、食うに困ったアメリカンキックボクサーたちを引っ張ってきて、興行の目玉に無理矢理据えるために使った方便だ。
その末期はボクサーやキックボクサーどころか、顔の知られていない三流プロレスラーや、単に体が大きい人に、似合ってない空手着を身につけさせて、やれ全米プロ空手協会を追放された反則魔だとか、全カナダオールカラテチャンピオンだなんて、みんなが真偽を確かめるのも面倒臭い肩書きを与えて試合をさせる、ほとんど詐欺みたいなイベントと化していた。
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その手法は後にUインターやFMW、さらにはモンスター路線に走ったK-1なんかに継承され、トレバー・バービックのように、だまし討ち同然の目に遭う人や、レオン・スピンクスのようにプロレスを大いに満喫する人など、様々な悲喜こもごもを生んだりしたが、しかしこのレジェンドシリーズの異種格闘技ロードは、そんな呑気なプロレス内異種格闘技戦とはワケが違う茨の道である。
何せ一番初っぱなの相手からしてが、いきなりレベルが75。
その対戦相手はバレリーナ。「バレエが格闘技!?」と一瞬戸惑うかも知れないが、舞踏家は強いと、確かマス大山が太鼓判を押していたような覚えもあるし、それにマイケル・ジャクソンは士道館空手の名誉五段だ。
このバレリーナの、華麗なモーションから繰り出す回転バレエコンボには悩まされるかもしれないが、これをいったんラーニングさえしてしまえば、優雅に踊りながら相手に地味なダメージを与え続ける技として、オンライン対戦で重宝するぞ。
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さらに続くは、"真っ白に燃え尽きた奴"似のボクサーに、赤い胴衣をまとった柔道家に、WWEリキシ風のサモアン相撲取りに、もしかしたらカート・アングルを意識しているのかもしれない、スキンヘッドのアマレス選手。
それぞれパンチ系の技、巴投げや裏投げなどの柔道技、つっぱり系の相撲技、グレコローマンスタイルの投げ技など、恐らくこいつらそれぞれからしかラーニングできない固有技を多く持っている。中でも、見栄え、威力、そしてアピール度のバランスにとれていてオススメなのは、なんてたってアングルスラムだ。
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ボクサートランクス、まわし、胴衣など、新たに入手可能になる新コスチューム群は、W★INGマットに参戦した元日本IBFのボクサーや、WAR相撲軍団など、さらなるインディー系プロレスラーコスプレの素材となってくれるだろう。もっとも、そのコスプレの元ネタに気づいてくれる人が、オンラインにどれだけ居るかは知ったこっちゃないが。

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2012/09/30 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ミスタードーナツDS】ドーナツ狂騒劇

   ↑  2012/09/28 (金)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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一昨日のTwitterタイムラインを唐突に占拠したカツカレーとドーナツのステマ合戦。
「3500円出してカツカレー食うくらいなら、その金でポン・デ・リングを40個食うわい!」
そんな捨て台詞と共に、ただいま絶賛半額キャンペーン中のミスタードーナツに走れば、そこには自分と似たさもしい根性の貧乏人どもの長蛇の列が。
「他の奴はどうでもいいから、俺だけにドーナツを売ってくれえ!」、「私はエルビス・プレスリー症候群という、ドーナツを食い続けていないと死んじゃう奇病に冒されてるんです。尊い人命のためにも私だけにドーナツを!」
そう叫んでゴネたい気持ちをぐっと堪えて、しばらく経てば少しは沈静しているかもしれないと、その日はドーナツを諦めて家に帰ってきたのですが、それにしても可哀想なのは、普段と変わらない時給で、このドーナツ狂騒劇に対処しなければならないアルバイトの皆さんです。
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そんな皆さんの一助になればと、ドーナツの代わりに手に入れてきたのが、ニンテンドーDSソフト『ミスタードーナツDS』。
このゲームでドーナツ作りやレジの手助けをして、少しでもミスドの皆さんに恩を売っておこうではありませんか。だから俺だけにポン・デ・リングを売ってくれ!
これは日本コロムビアの女の子向け職種体験ゲーム、あこがれガールズコレクションのシリーズ作。
この手の女児向けお仕事ゲームは、日本海外を問わず、DSに於いては大変盛んなジャンルですが、マンガ家とか、獣医とか、看護士などならともかく、ミスドのバイトってのは、"憧れの職業"ものとしては、ちょっとパンチが弱いような気もします。
「ミスドでバイトをするのが夢でした!」と眼をキラキラさせる、このゲームの主人公に対しても、「もっと大きな夢を持てよ!」なんてハッパをかけたくなってきますよね。
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とにかく晴れてミスドで働くことになった女の子。
それに対して店長は、「ミスドの仕事は、ドーナツを作るベーカー、それを彩るフィニッシャー、接客業務のセールス、店内の清掃を担当するポーターの四つに分かれてるんだけど、まずはそれを朝から晩まで一通り全部やってもらうよ」とブラックな一言。
普通であれば、「それに見合った時給はちゃんと出すんだろうな!?」、「組合の担当、誰?」などとゴネるところですが、今の私はミスドの制服に憧れる無垢な女の子です。はい、何の疑問も抱かずに、朝から晩まで身を粉にして働きまーす!
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最初に振られたのはベーカーの業務。まずは卵を割るだけの簡単なお仕事です。
「あたしぃ、こんな猿でもできる作業じゃなくてえ、いきなりドーナツ揚げたりしたいんですけどぉ」
そうむくれながら、アバウトに卵をボウルの縁に叩き付ける私の手元に散乱する、ぐちゃぐちゃになった黄身の山。
そんな私のいい加減な仕事に、ゲームシステムとミスド鉄の掟は、容赦なくやり直しを要求してきます。
このゲーム、ミニゲームのクリア基準とかが意外とシビア。例えバイトと言えど、お金を稼ぐのは大変なことなんだよ。そんな社会の厳しさを啓蒙する意味合いもあるんでしょうけど、適当にドーナツ作りたいこっちからすれば、いい迷惑です。
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ベーカー、フィニッシャー、セールス、ポーター、いずれの業務も、『クッキングママ』風のタッチペンを使ったミニゲーム。
その数はかなりの量に登るんですが、似たようなミニゲームが多いことと、同じゲームを何度もやらされるのが、嫌が応にも労働気分を盛り上げてくれます。
しかし、そのミニゲームを高スコアでクリアすれば、お店の評判がみるみる上がり、店頭にはお客さんの大行列が。
「君の頑張りで、店の評判があがったよ!」
そう喜ぶ店長ですが、そんな頑張りよりも、度を越したディスカウントで消費者のさもしい性根に訴えた方が、よっぽど手っ取り早く行列が作れることは、現実が証明しています。
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『吉野家』、『カレーハウスCoCo壱番屋 今日も元気だ!カレーがうまい!』など、現実の店舗とタイアップしたアルバイトゲームは、何故か散発的に登場する不思議なジャンルですけど、この手のゲームは、「これと同じことを現実でやればお金がもらえるのに、なんでこっちがわざわざ金を払ってやらなくちゃならないんだ……」って理不尽な思いが、常について回っちゃうんですよね。
この『ミスタードーナツDS』にしたってそうです。その反復的なミニゲームの連続は、ゲームを遊んでいるというよりは、単純労働をさせられている気分の方が強め。
そうなるとこちらもDSをパタンと閉じて、「で、バイト代は!?」などと、ついつい声を荒げたくなってくるのです。ガキのままごとだと思って、そ知らぬ顔できると思ったら、大きな間違いだぞ!
現金じゃなくても、ポン・デ・リングとエンゼルフレンチを30個ずつでもいいんだけどな!



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2012/09/28 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

雑誌【Virtual IDOL (バーチャル・アイドル)】

   ↑  2012/09/27 (木)  カテゴリー: 書籍・コミック
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ギャルゲー。この90年代半ばに形を成し、一時期は普遍的な勢いを得るにまで至ったジャンルに、徳間書店インターメディアという会社が果たした役割は、非常に大きなものでした。
古くは『夢幻戦士ヴァリス』の家庭用機への移植に始まり、伝統あるパソコン誌『テクノポリス』でエロゲーを牽引。
自らも「PC Engine FAN」という専門誌を刊行していたPCエンジンには、『秘密の花園』や『電脳天使 デジタルアンジュ』、『ヴァージン・ドリーム』などを供給して、同ハードのギャルゲーマシン化に貢献。
初っぱなからギャルゲーマシンとしてスタートを切ったPC-FXにも、『ファイヤーウーマン纏組』を提供し、数少ないサードパーティーの一角として、孤立無援のPC-FXを支えていました。
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プレイステーションやセガサターンなどの次世代CD-ROM機の登場を背景に、それまではマニアの嗜みであったギャルゲーがメジャー化すると、それに便乗してギャルゲーを専門に扱うゲーム誌が、雨後の筍の如く誕生しましたが、この分野に於いても先鞭をつけていたのは、徳間書店インターメディアです。
「美少女キャラ&声優の新アイドル誌」をキャッチコピーにした、この「Virtual IDOL」が創刊されたのは、まだ次世代CD-ROM機が生まれる前、ギャルゲーがまだまだ一般化していない1994年のことでした。
当初は独立した存在ではなく、「PC Engine FAN」増刊号の扱い。この手のゲームに対象を絞ったゲーム誌を出すのは、実験的な意味合いを多分に含んでいたのです。
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だが、これは実に先見の明でありました。
程なくして登場した『ときめきメモリアル』の大ヒットは、この「Virtual IDOL」の進路を大きく後押しし、さらにいわゆる"第三次声優ブーム"も追い風となり(声優ネタを多く扱う雑誌としても、「声優グランプリ」や「Voiceアニメージュ」の創刊より微妙に先行していた)、同誌は唯一無二のジャンル誌としてのポジションを確立します。
やがてはゲームキャラクターに替わって、金月真美や國府田マリ子、横山智佐に丹下桜といった声優勢が表紙を彩るようになり、1996年には独立しての月刊化を果たしました。
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しかしその頃には、同誌はすでにブームの臭いを嗅ぎつけた後続たちの、激しい追撃に晒されていました。
毎日コミュニケーションズのA5判誌「GAME FAN」や、ソニーマガジンズの「ヒロインゲームズ」、芸文社の「Game Freak」に、中にはサターン専門誌でありながら、そっち方向に針を振り切った「サターンV」など。
中でも強力に立ちはだかってきたのが、やはりPCエンジンの専門誌を出自とする「電撃G'sマガジン」です。
ギャルゲーと声優のネタを半々に扱う「Virtual IDOL」の編集方針も、「声優グランプリ」を始めとした声優専門誌が続々と生まれた後では、中途半端にしか映りません。
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かくして、ギャルゲーというジャンルを、雑誌メディアに於いて最初に定義づけた先駆者「Virtual IDOL」は、1997年の夏に休刊の憂き目を迎えます。
奇しくもそれは、ギャルゲーバブル崩壊の象徴となった『センチメンタルグラフティ』が発売される直前のこと。
ギャルゲーの時代をいち早く駆け抜けた「Virtual IDOL」。その最後を飾った記事も、やはり『センチメンタルグラフティ』であったのです。
それはまるで、一つの時代のさきがけとなった者が、その時代の終焉をひっそりと告げるかのようなできごとでした。



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2012/09/27 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Fire Pro Wrestling】ベビーフェイスの裏の顔

   ↑  2012/09/25 (火)  カテゴリー: XBOX 360
学生レスリングのエリートからプロレスに転身したビル・ミラーは、アマレスとフットボールで養ったフィジカルとテクニックを武器に、たちまちのうちにトップに上りつめた。
しかし、正統派のレスラーとして名をなしたミラーであったが、彼は自分の中にブルータルな衝動が、常に蠢いていることに気付いていた。
おのれをぶち破って、対戦相手に凶悪な牙を剥かんとする、悪魔のようなもう一人の自分の存在に、毎夜煩悶するミラー。
やがてミラーはもう一人の自分に屈し、狂暴な衝動を解放する手段を講じることなる。
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そしてアメリカマットに、突如ミスターXと名乗る怪覆面レスラーが出現した。
ミスターXは、容赦のない残虐ラフファイトで、強豪レスラーたちを血だるまの目にあわせ、次々とマットに沈めてゆく。
その正体は"狂暴な方の"ビル・ミラー。
ミラーは素顔の正統派と、凶悪なラフファイターであるミスターX。この二つの顔を、まるでジキルとハイドのように使い分け、輝かしき栄光と、血にまみれた悪名の両方を、全米マット中に轟かせていったのである。
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なんかもの凄くできすぎているお話だが、確かこれは田鶴浜さんだか、桜井康雄さんだかが、東京スポーツという嘘やホラ話とは無縁のメディアで語ってたような覚えがあるので、限りなく真実に近い話なのだろう。
すれたプロレスファンには、単にギミック変えてイメチェンしたり、テリトリーによってベビーフェースとヒールを交互にやってただけに思えるかもしれないが、しかしこれはそんじょそこらのレスラーではなく、"マジで強かったプロレスラー"なんて話題では、常にその名が挙がる超実力者ビル・ミラーのバックグラウンドストーリーなのだ。
大仁田がグレート・ニタになったり、ミスター・ポーゴがポーゴ大王になったりするのとは、ワケが違うのである。
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そして現在『Fire Pro Wrestling』マットに参戦している私には、このビル・ミラーの逸話が、まるで自分のことのように感じられるときがある。
常日頃は、パンディータやタートル仮面の系譜に連なる、正統派の着ぐるみレスラー"ペンギン・キッド"として、ストロングスタイルのテクニックを駆使して闘っている私だが、対戦相手が女性アバターとなると、自分の奥底から沸き上がってくる、ムラムラとした淫猥な衝動を抑えられなくなるのだ。
そんなとき、私はビル・ミラーの故事に習い、着ぐるみコスチュームの代わりに怪しげなマスクを被り、謎の覆面レスラー"マスク・ド・SH(セクシャルハラスメント)"として、相手の体をまさぐるわ、馬乗りになって尻を叩くわ、ダウンした相手の顔におのれの股間を押しつけるわと、狼藉の限りを尽くし、自分のダークサイドをアンリーシュすることにしているのだ。
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おのれの分身で、他人の分身に対して、プロレスの建前の下にセクハラ一歩手前の所業を働ける、マイクロソフト公認のアバター背徳ゲーム『Fire Pro Wrestling』。
欲を言うならば、アクロバチックな大技よりも、クローやレッグスプレッド、ヒップスクワッシュなど、地味だけど、そっち方面に応用の利く技を収録してもらいたかった。
このゲーム、『ファイプロ』ではなくて、むしろ『ランブルローズ』の遺伝子を受け継ぐべきだったのかもしれない。

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2012/09/25 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ロイヤルプロレスリング 実況ライブ!!】

   ↑  2012/09/23 (日)  カテゴリー: 3DO
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『Fire Pro Wrestling』に限らず、プロレス系ゲームのオンライン対戦で必ずついて回るのが、"プロガチ"問題です。
プロレス的な試合展開を追い求めるのか、或いはガチンコで最短距離の勝利を目指すのか。そのどちらもありと言えばありですし、そのさじ加減は遊び手それぞれの自由裁量に任せられています。
しかしプロレスゲームというのは、プロレスの再現性を追求するが故に、いわゆる対戦用のツールとしては、往々にして詰めが甘くなってしまうのが宿命。
対戦バランスやハメ技などの調整が、つい二の次、三の次になりがちなプロレスゲームに於いて、その穴をつくようなセコい戦法を駆使して、いじましく勝ちを漁ってくるプレイヤーなんかに当たったりすると、ついついこちらもボブ・ループと試合をするハメになった猪木みたいな気分になってきて、「おい新間! こんなしょっぱい野郎、二度と呼ぶんじゃねえ!」などと八つ当たりしたくなってきます。
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まあ、いくらビデオゲームの技術が進歩しようとも、プロレスという曖昧模糊とした概念を、ゲームの中にシステマチックに盛り込むのは、なかなか困難なこと。
例えプオタに大歓迎された『ファイヤープロレスリング』と言えど、基本的にはCPUなり他のプレイヤーと闘って、勝敗を競うゲームとしての体裁をとっているくらいですから。
しかし、そんな潮流に一石を投じるゲームが、今から15年以上も昔に、ひっそりと3DOで登場しておりました。
その名は『ロイヤルプロレスリング 実況ライブ!!』。
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パッと見はオーソドックスな2Dプロレスゲーム。アメリカ、日本、メキシコ、それぞれの団体を勝ち進んで頂点を目指すという設定も、他のプロレスゲームでもよく見られる、ごくありふれたものです。
だが、この『ロイプロ』には、他のプロレスゲームでは余り類を見ない「受け」ボタンが存在しているのです。
普通のプロレスゲームに、この「受け」ボタンを当てはめると、相手の攻撃を喰らったときにダメージを和らげるなんて役割を与えられるところでしょうが、『ロイプロ』の「受け」ボタンは、そんなありがちなものとは訳が違います。
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これはオーバーリアクションな受け身をとって、相手の攻撃を際立たせるためのボタン。
例えば相手がショルダースルーを仕掛けてきたとしましょう。
普通にこの技を喰らっただけでは、ぴくりともしない観客たちが、「受け」ボタンで脚をバタンバタンさせて悶絶するリアクションをとると、どかんどかん大盛り上がりするではありませんか。
チョップを喰らっては、大袈裟にふらふらと後ずさりし、バターンと大の字にダウン。ブレーンバスターを受けては、マットの上でゴムまりのように派手にバウンド。
「これは痛い!」、「かなり効いた!」、「のっぴきならない目にあった!」。この「受け」ボタンは、そんな痛みや技の凄みを、観客に分かり易いリアクションで伝えるためのボタンなのです。
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そう、このゲームに於いて最大の敵となるのは、対戦相手ではなく、観客の盛り上がりメーター。
いくら連勝街道を突っ走ろうが、セコい打撃でダウン→関節技なんてルーチンワークの繰り返しで、お客を置いてきぼりにしてしまうと、「お前みたいなしょっぱい奴は要らねえよ!」と即座にゲームオーバー。
その代わりに、例え負け試合であろうと、事実上試合を引っ張って客席を盛り上げれば、その敗戦は下手な勝利以上に大きな評価を得るのです。
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郷に入っては郷に従え。それぞれの土地のプロレス、観客のニーズに即座に合わせられるのも、一流レスラーの証。
この『ロイプロ』でも、アメリカ、日本、メキシコ、それぞれで受け入れられるファイトスタイルは、大きく異なります。
チェーンコンビネーションや空中戦の攻防が受けるメキシコ。ストロングスタイルを標榜する日本。そしてエンターテイメント性の強いアメリカ。
この中で実は一番難関なのがアメリカ。ちょっとシリアスっぽい攻防をして、適当に「ダー!」「オー!」叫んでいれば、盛り上がりメーターが上昇する日本と違って、レスリングの本場アメリカは、パフォーマンスの判定にしても、そのタイミングがかなりシビアな印象。
グッドパフォーマンスをすれば、ぐいぐい序列が上がるが、しょっぱければその日のうちに即お払い箱。そんなビジネスにシビアなアメリカマット界の側面が伺えるのではないでしょうか。
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登場レスラーは全部で30名。もちろん、この時期のプロレスゲームによくあった、見た目は限りなくオリジナルに近いのに、名前だけをもじったキャラクターばかり。
ただ、この『ロイプロ』のキャラクター名は、ひねりが足りないというか、なんかあまり深く考えていないもじり方ばかり。
アンディー・サベージなんて、本家から一文字削っただけですし、スティング似のレスラーがスカンクだとか、ヨコヅナ風の巨漢がオヤカタなんて名前になっているのは、無理矢理もいいとこです。
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ビッグバン・ブルパワーなんて、オリジナルの人の新旧リングネームをニコイチにしただけですし、獣神サンダーライガーに酷似した選手に、カイザー山田なんて名前が与えられているのは、掟破りにもほどがあるのではないでしょうか。
「受け」ボタンから「お前は山田だろ」まで、プロレス界のケーフェイに鋭く切り込んだ、この『ロイヤルプロレスリング』。
世にプロレスゲーム数あれど、もっともシュートなプロレスゲームは、本作で決まりでしょう。



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2012/09/23 | Comment (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |