ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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映画【シー・デビルズ・オン・ホイールズ】

   ↑  2012/06/30 (土)  カテゴリー: 映画・DVD
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スプラッター映画の始祖、ハーシェル・ゴードン・ルイス。
1960年代、「血の祝祭日」を皮切りに、「2000人の狂人」、「血の魔術師」と、血みどろ首チョンパ満載の映画を突然変異的に生み出し、ごくごく一部のマニアから神格化された存在だ。
彼の作るスプラッター映画は、、カラッとした空気感と、素人臭い安っぽさと、ヤケクソ度合いが絡み合って、一種独特の奇妙なテイストを醸し出しているのが特徴で、それが一番色濃く表れているのが、代表作と言われる「2000人の狂人」であろう。
南北戦争の折り、北軍の虐殺を受けた全滅した村に迷い込んだ北部人の若者たちが、100年ぶりに蘇った村人の亡霊たちに、お祭り気分で嬲り殺されるというお話で、村人を演じる素人役者たちのヤケクソ気味に陽気なアッパーテンションは、「2000人の狂人」というタイトルに恥じないイカレ具合だった。
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だけど60年代に早々とスプラッター映画を創成したルイスだったが、別に本人はこういうジャンルが好きであったとか、こんな映画を生み出したいという欲求がとくに強くあったわけじゃない。
彼にしてみれば、ようするに安く早く撮れてそれなりに儲かる映画だったら、別になんでもよかったのだ。
「血の祝祭日」が生まれたきっかけも、単に手違いで大量購入した血糊が手元に余っていて、それを効率良くパッと使っちゃう手段を探していただけのことだ。
「じゃあ血が必要以上にばんばん流れる映画を作っちゃおう」 これが世界初のスプラッター映画が誕生した安直なきっかけである。
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この血みどろ映画がそれなりにうけてしまたことから、それの亜流を作り続けることになってしまったルイスだが、それ以外にも安く仕上げられてうけそうなジャンルには、節操なく手を出している。
そしてそれらの非スプラッター系映画は、ハーシェル・ゴードン・ルイスの映画監督としての本質を、スプラッター以上に端的に表した作品になっている。
60年代末期に流行したバイカー映画のブームに便乗した「シー・デビルズ・オン・ホイールズ」は、その象徴的な作品だ。

後にあのThe Crampsもカバーした、ぺなぺななガレージロックナンバーをバックに、安全運転で登場する女暴走族マンイーターズ。
スーパーカブに乗ってる奴が混じっていたり、背中のロゴマークが妙に可愛かったりと、一見隙だらけな連中だが、舐めてしまってはいけない。
こう見えても掟を破って男に情を移してしまうメンバーに対しては、相手の男にリンチを加えて制裁することも厭わない凶悪集団である。
もっともその凄惨なリンチの犠牲者も、傍目からはまるでケチャップを間違って頭から被っちゃった人程度にしか見えないが、それはルイスの映画ではいつものことだ。
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しかしこれはスプラッター映画ではないので、その手のゴアな描写は数えるほどしか出てこない。
ルイス唯一の売りである陽性の血みどろ描写が除かれると、そこに露わになるのはルイスの映画監督としての真の実力だ。
平坦で薄っぺらい画面にシーンの雑な繋ぎ。キャストはほとんど素人同然。しかもせっかく撮ったフィルムを惜しんでろくすっぽ切りもしないから、どうでもいいシーンが間延びして、だらだらと続くばかり。
要はとことん素人臭い(と言うか、ぶっちゃけ素人同然の)作風。スプラッター系の映画では、この素人臭さも、他の要素と絡み合って独特の味わいとなっていたが、スプラッター以外のジャンルではそうはいかない。
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この「シー・デビルズ・オン・ホイールズ」は、そんなしらふで観るには辛い絵ヅラが、見せ場も盛り上がりも一切無いまま最後まで進行する、かなりきつい映画。
そこらをだらだらとバイクで走り回って、ケンカみたいなことをして、一応サービスとばかりに乱交パーティーシーンもあったりするが、これも服着たまま抱き合って軽くちゅっちゅしてるだけという、ませた小学生カップルのレベル。
日本の「野良猫ロック」シリーズを含めた女バイカー映画の中でも、相当つまらない部類に位置する映画なのだけど、これが実はルイスの映画の中では商業的に一番成功した作品だというから恐ろしい。
今では一部でカルト化している向きもあるようだけど、それはルイスの息子が作曲したというメインテーマ曲に、下駄を履かせて貰っている部分が大なんじゃないだろうか。



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2012/06/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Game Room】で祝うつもりだったアタリ40周年

   ↑  2012/06/29 (金)  カテゴリー: XBOX 360
今月の27日は、"ビデオゲームの父"ノーラン・ブッシュネルがアタリを創設してから、ちょうど40周年にあたる節目の日だったようで、それを記念してiPhoneアプリ『Atari's Greatest Hits』のアドオンゲームが全品無料になるというセールが行われていました。
この『Atari's Greatest Hits』は、それぞれのゲームは本体とは別売りになっていて、アプリの中から別個で購入しなければならない、レトロゲーム機再現アプリではお馴染みのシステムなのですが、普段は1個85円ほどする別売りゲームが、昨日に限ってはすべて無料。
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もう慌ててアタリのレトロアーケードゲームや、アタリ2600のゲームをがんがん落としまくったのですが、アタリ2600ゲームなんかは、このアプリに配信されてるものだけで、もう100個近くあるんですよ。
それをいちいち一個ずつ落としていく手間に、根気というものを母親の胎内に置き忘れてきた私なんかは、もうすぐに嫌になっちゃいまして、結局「アタリ2600のサッカーだの野球だの落としたって、絶対遊ばねえよ!」なんて捨て台詞と共に、途中でめげちゃったんですけどね。
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しかし40周年という記念すべき日です。タダでアタリの偉大な業績を享受してるばっかでは、さすがに申し訳ない。
そのお金がどこの行くのかあ、よく分からないけど、とりあえずお布施の一つくらいはしたほうがいいんじゃないか。
そんなときにはXBOX360のGame Roomです。『Asteroids』、『Black Widow』、『Lunar Lander』、『Centipede』、『Battlezone』、『Breakout』など、アーケードゲーム系のラインナップは、『Atari's Greatest Hits』と『Game Room』では、ほぼ丸被り。
未購入のアタリ2600系ゲームを一つ二つ買ってお布施とした後は、このアタリの黄金時代を築いた傑作アーケード群を遊びまくって、ささやかながらもアタリの40周年を祝おうじゃないか。
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そう思って久々に起動させた『Game Room』でしたが、最初の読み込みが三分の一程度手前で止まったまま、ぴくりとも進捗しません。
この『Game Room』は、起動するたびに、フリーズとかしたりせずスムーズに始まってくれるかと、毎回こちらをはらはらさせてくれた鬼っ子ですから、さすがにこちらも一度くらいこうなることは、はなっから織り込み済みです。
慌てず騒がず再起動。しかしまた同じところで読み込みがぴたりと止まる。再起動。同じとこで停止。再起動。同じとこで停止。再起動。同じとこ。
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30分以上同じことを繰り返しても、事態は一向に進展しません。私のゲームセンター、どうやら潰れたみたいです!
考えてもみれば、アタリ系のゲームに異様に偏ったゲームセンターでしたから、潰れるのは時間の問題だったのかもしれませんが(同じことをプレイステーションの『できる!ゲームセンター』でやれば、マッハの勢いで倒産する)、それにしてもアタリ40周年を祝おうとする気分に、思い切り水をぶっかけてくれた『Game Room』のこの仕打ち。
『Game Room』に対しては、結構辛抱強く付きあってきた私ですが、今度という今度ばかりは、さすがに愛想が尽きました。
「Krome Studios、潰れてしまえ!」
ついそんな呪詛の言葉も出てきてしまいましたが、そんなこと言うまでもなく、とっくに潰れてましたっけね。直すべきところもまったく直さずの作り逃げ、本当にお見事でございます。



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2012/06/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【オーバードライビン DX ラリーエディション】

   ↑  2012/06/28 (木)  カテゴリー: PS1
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ニード・フォー・スピードシリーズの原点にして最高峰、『Road & Track Presents: The Need for Speed』(『オーバードライビン』)。
中でも、その3DO版はドライビングゲーム屈指の傑作の誉れが高いが、一般に『オーバードライビン』というと、劣化移植とはっきり言いきってしまえる、プレイステーション版の『オーバードライビン DX』の方が知名度が高いのが歯痒いところだ。
見た目もシステムも登場車種もほとんど違いがない『オーバードライビン』と『オーバードライビン DX』だけど、そのドライブの爽快感には雲泥の差があるのだ。
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だが3DO版より一枚も二枚も落ちるとは言え、『オーバードライビン DX』は、やはりそれなりによくできたドライビングゲームである。
そして『オーバードライビン DX』には、システムやコースはそのままに登場車種だけが入れ替わった、『オーバードライビン スカイラインメモリアル』という別バージョンもあるのだが、それとは別にシステムと登場車種はそのままだが、コースだけが違うバーションも存在する。
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マキシシングル用のスリムケースに収められた、『オーバードライビン DX ラリーエディション』と題されたディスク。
これは正規に発売されたソフトではなく、『オーバードライビン DX』が発売された折りに、特典用、或いはプロモーション用として、店頭で配布された非売品ソフトなのだ。
ラリーエディションとタイトルにはあるが、登場する車はオフロードカーではなく、製品版と同じハイエンドスポーツカー勢。
しかし走るコースは砂地や砂利道などのダート。このソフトは、ランボルギーニ・ディアブロやフェラーリ512などのスーパーカーを、ダートで走らせてしまう、まるでチートモードのようなはっちゃけ版なのだ。
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ぶっちゃけてしまうと、これはまるでチートモードではなく、はっきり言ってチートモード。
『オーバードライビン DX』本編でチートコマンドを入れれば、すべてのコースをダート化できるのだが、このラリーエディションは、その中からRusty SpringsコースとMountainコースのダート版を、そのまま抜き出しただけのもの。
これと同内容のことは、『オーバードライビン DX』本編でも普通に遊べたりするので、このラリーエディションはもはやシリーズファンのコレクション的な意味しか持たないのだけど、まぁただで配った品にそれ以上あれこれ言うのも野暮というものだろう。



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2012/06/28 | Comment (0) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Need for Speed: Shift】NFSの正統を継ぐ傑作

   ↑  2012/06/27 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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ニード・フォー・スピードの最新作は『バーンアウト・パラダイス』になるだとか、以後のニード・フォー・スピードシリーズはCriterionが統括することになるという情報が入ってきて、こっちとしては「バンパラやりたきゃバンパラでやれよ!」とか、「それって今後のFFシリーズは、堀井雄二が統括しますっていう話みたいなもんだよな。そりゃFFファンは怒るわ!」なんて反応しかしようがない。
そりゃ『バーンアウト・パラダイス』は私も非常に好きなゲームだが、Criterionに対してはそんなに全幅の信頼を置いているわけでもない。
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ニード・フォー・スピードシリーズで私が最高傑作だと思うのは、やはり初代の『Road & Track Presents: The Need for Speed』(和名『オーバードライビン』。色々とややこしいので、ここでは以後"初代『Need for Speed』と呼ぶ)なのだが、Criterionのこのシリーズ初トライ作品となった『Need for Speed: Hot Pursuit』は、この初代に立ち帰るとさんざん吹いておきながら、いざ出てみれば初代の素晴らしい部分を何一つ理解していないことが、まる分かりだった。
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確かにここ最近のニード・フォー・スピードシリーズは、開発会社がまちまちだったことから、そのデキに非常にばらつきがあったことは確かだ。
作品ごとにコンセプトが様変わりして、ニード・フォー・スピードという名前以外には、シリーズの統一感がまったく出せなかった弊害もあった。
しかしそれは一方で、スポーツコンパクトブームが終焉した後に、実は袋小路にはまりかけていた同シリーズを延命させることにもなっていたのだ。
あのまま『Need for Speed: Most Wanted』のスポコン路線をいつまでも続けていたら、いずれはどこかでシリーズごと飽きられてしまっていただろう。
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その愚を避けて、『Need for Speed: ProStreet』、『Need for Speed: Undercover』と、試行錯誤だか迷走だか判別付かないような過程を経た後、シリーズ起死回生の一作となったのが、この『Need for Speed: Shift』だ。
「レースをしたかったらサーキットへ行け。ヘルメットとシートベルトの装着を忘れるな」の一文で始まるイントロダクションは、公道を気ままにかっ飛ばしてパトカーに追われていた初代に始まる、ニード・フォー・スピードシリーズの公道アウトローアティチュードと比べると、えらく豹変したものに思えるかもしれない。
しかし、いざコクピットに乗り込み、このゲームのデフォルト視点であるコクピットビューから広がる世界を目の当たりにすると、否応なしに初代の、思わず溜息が出るような見事なコクピットビューを思い起こすことだろう。
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しかし『Shift』の舞台は、「ちょっと調子に乗ってアクセル深めに踏んじゃいました」程度に呑気だった初代とはワケが違う、1秒1ミリを争う苛酷なサーキットレースの世界である。
そのコクピットビューから広がる世界は、途轍もないスピードと、緊迫感と、溜息が出る暇もない臨場感に満ち溢れているのだ。
特に最上級のクラスに進出して、パガーニ・ゾンダみたいなモンスターマシンや、ワークスでフルチューンを施したニッサンGT-Rで臨むニュルブルクリンクの超高速コースから感じるのは、他に例えようのない恐怖である。時速200キロが、ここまで肝を縮み上がらせる世界だったとは!
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そして充実のコクピットビューで燃え上がることのできるもう一つの要素が、テール・トゥー・ノーズで展開する白熱のバトルだ。
この『Shift』は、他の車にガンガンぶつけて蹴っ散らかすアグレッシブな走りも許容する懐の深さがあるのだが、ここはグッとこらえてなるべくクリーンな走りを心がけてみよう。
すると、例え些細な中位争いであったとしても、相手の後部バンパーぎりぎりにつけて、プレッシャーを与えながら抜きどころを伺ったり、或いはバックミラーに大きく写る相手の追い上げを、必死に押さえ込もうとする攻防が、手に汗どころか全身からぐっしょり汗が噴き出す迫真のバトルに様変わりするだろう。
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見た目から『Forza』や『グランツーリスモ』のようなシミュレータ系の印象を持たれる方も多そうだが、その挙動はシミュレータ系とゲーム寄りの絶妙な中間を行く、『Project Gotham Racing 』に極めて近いタイプ。さらに遡れば、この適度に重さを残しながらもゲーム的な味付けを施した挙動は、これまた初代『Need for Speed』と共通したものだ。
そしてやはり『PGR』のkudosシステムに酷似したドライビングポイントによるレベルアップシステムは、バランスがよく非常にやり甲斐がある。
ただ、色々な形式のレースを欲張りすぎてしまったために、ドリフトやフィギュア8、さらにはデュエルレース(これ、ライバルカーの速さが露骨にインチキ臭い)など、このゲームのコンセプトにそぐわない蛇足な競技もあるのは玉に瑕。
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大きく様変わりしたように見えながらも、実は初代『Need for Speed』のスピリットを、そこかしこに継承した、新世代の正統派NFS、『Need for Speed: Shift』。
しかし、このニード・フォー・スピードの名を引き継ぐのにもっとも相応しいと思われた傑作の続編は、何故か『Shift 2 Unleashed』と、ニード・フォー・スピードの冠が外されたタイトルがつけられ、同シリーズの傍流的な扱いを受けてしまうのであった。
その上でバンパラがニード・フォー・スピードになるだなんて、なんか釈然としない話だ。



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2012/06/27 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【幻想水滸伝Ⅲ】シリーズ最強の好漢

   ↑  2012/06/26 (火)  カテゴリー: PS2
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有名どころの和製RPGには滅多に手を出すことがない私ですけど、『グランディア』と『幻想水滸伝』は、珍しく関連作を一通り遊んだことがあるシリーズです。
まあ『グランディア』シリーズの凄まじい右肩下がりっぷりに関しては、おおかたの評価と私のそれもほぼ一致するんですが(あのシリーズは一作目しかこの世に存在しないと割り切った方が幸せかもしれない)、『幻想水滸伝』シリーズに関しては、1や2の高評価に対して、プラットフォームをPS2に移したこの3は、何故かその評判がイマイチだったりします。
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仲間が108人集められることと、一カ所にわらわらみんなが集結してくることを除けば、あまり水滸伝らしさを感じられなかった1や2に対して、この3はシリーズで初めて本格的な群像劇にチャレンジした作品です。
その多角視点は、様々な勢力、キャラクターの立場や主を浮き彫りにし、そしてそんな抜き差しならぬ関係の108星たちが、相克を乗り越え、やがて一つの場所に集結して行く過程は、1や2のそれより遥かにスリリングであったと、私は思っています。
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そして108星が集う小城、ビュッデヒュッケ城も、シリーズの中でも最も深く印象に残る梁山泊でした。
他の主人公たちのパートが、序盤からのっぴきならないムードの中で進行する中、このビュッデヒュッケ城のパートだけは、その序盤はやたらと呑気で牧歌的なムード。
周りの戦乱ムードをよそに、ただ財政の立て直しに奔走するだけだった名もない貧乏な小城が、動乱の渦に少しずつ巻き込まれて行き、やがてその動乱に対する最前線の要衝として、毅然と屹立するドラマチックな過程が、このビュッデヒュッケ城がシリーズ屈指の名城であるという印象を、私に与えてくれたのでしょう。
確かにビュッデヒュッケ城は、パッと見た目はシリーズでも一番弱っちそうな城です。しかし、この館に毛が生えたような小城がいかに堅固な要塞であるかは、ビュッデヒュッケ城編をプレイすればすぐに理解できるでしょう。例え城主と守備隊長の初期レベルが1であったとしても!
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そのビュッデヒュッケ城の城主であるトーマスも、これまたシリーズ屈指の名キャラであったりします。
パッケージアートなどでの扱いは、他の三人の主人公に比べてあんまり目立っていませんが、『幻想水滸伝Ⅲ』の実質的な主人公は、やはりこのトーマス。
原典である「水滸伝」で108星を束ねる宋江という人物は、頭目のクセして掴み所がまったくないぼんやりとしたキャラクターだったりしますが、トーマスは、その宋江を絶妙に噛み砕いて解釈したキャラクターです。
これといった特技もないチビで非力な青年トーマス。しかし彼は『幻想水滸伝』シリーズを通してもっとも恰好いいキャラクターであり、そしてもっとも真の強さに溢れる好漢なのです。その理由も、この『幻想水滸伝Ⅲ』をプレイすればおのずと理解できることでしょう。



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2012/06/26 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |