ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Cats and Dogs: The Revenge of Kitty Galore】DS版肉球大戦争

   ↑  2012/04/30 (月)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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「日本史で尊敬する人物は?」と訊かれたら「徳川綱吉公です!」と即答するくらい、私は犬をこよなく愛する人間ですが、この世には、それと同じくらい、猫を愛でる人間も居たりします。
犬派と猫派、この両者の間には、保守とリベラル、キリストとイスラム、目玉焼きにはソース派と醤油派、これらの対立に匹敵するくらい、深い溝がありますよね。
「キャッツ&ドッグス」は、そんな両者を、冷戦時代の西側と東側の対立に置き換えたスパイアクションコメディでした。
猫は、人間の知らぬところで、密かに世界征服の陰謀を企む邪悪な生き物たち。そんな猫どもの野望に立ち向かうのは、人間の友である犬たちによるスパイ組織のエージェント。
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猫組織の親玉が、ジェームズ・ボンドの宿敵であるブロフェルドが飼っていた猫にそっくりだったりと、そこかしこに007シリーズのパロディが散りばめられていた「キャッツ&ドッグス」でしたが、冷戦終結後の本家007に、「私はロシアのエージェントなんだけど、あなたの味方でもあるの、ジェームズ」なんて時流に応じたキャラが出てきたパターンに習い、続編の「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」では、早くも犬に味方するメス猫が登場。
犬、猫、そして情報屋ハトの連合軍が、元スパイエージェントのテロリスト猫に立ち向かうという、今どきの対テロ国際スパイスリラー路線にシフトチェンジと相成りました。
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犬組織と手を結んだ猫組織のリーダーの名がレイゼンビー。そしてそのボイスアクトを務めるのが、ロジャー・ムーアと、思わずニヤリとしてしまうネタもそこかしこにありましたが、前作にあった犬猫と人間の関わりが希薄になったこと。そして何よりも犬対猫という明確な対立軸が薄れてしまったことから、前作よりもだいぶテンションが落ちる作品となってしまった「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」。
その唯一のゲーム化作品が、このニンテンドーDSソフト、『Cats and Dogs: The Revenge of Kitty Galore』です。
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映画の主人公である、落ちこぼれ警察犬ディッグス。そのディッグスとぎくしゃくした共同戦線を張る、誇り高き猫エージェントのキャサリン。そして情報屋ハトのシェイマス。この3キャラを状況に応じて切り替えながら進む、良く言えばオーソドックスな、悪く言えば何のひねりもない横スクロールジャンプアクション。
一応、犬=力持ちで物とか押せる、猫=身軽でジャンプ力が高い、ハト=空を滑空できるという役割分担はありますが、各ステージにそれぞれのキャラでなければ突破できない場所がある程度の、これまた何のひねりも無い役割分担です。
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そして何よりも、あの愛くるしいワンワンが、腹黒そうな猫や鳩ぽっぽ野郎と横並び同列に扱われてしまっているのが、このゲームに対する最大の不満だったりします。
気高く勇敢で恰好いいワンワンのみを操作して、ロシア人よりも信用ならない邪悪な猫どもを、片っ端からちぎっては投げちぎっては投げして行く。
そんな明快な割り切りを原作映画同様に望みたかったところです。猫派の抗議? そんな犬の情緒を理解しない人でなしどもの言うことに、耳を貸す必要はありません。
もう一つ気にかかるのが、犬が主役の物語なのに、「キャッツ&ドッグス」と、何故か猫の名が先頭に立つタイトル。
これがアルファベット順による措置であるのならば、アルファベットの並びをABDCに変更することを、犬派の人間を代表して断固として要求します。

<北米版>



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2012/04/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Dead to Rights: Retribution】やさぐれB級アクション

   ↑  2012/04/29 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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ストリッパーを操作してポールダンスをやらされるサプライズを皮切りに、初期のXBOXでリリースされた『デッド トゥ ライツ』(以下『DTR』)は、その徹底したエログロバイオレンスへの針の振り切りっぷりが、強烈な個性を放っていたゲームだった。
それは大人向けの描写のみに留まらず、『MAX PAYNE』タイプのサードパーソンシューティングをベースとしながらも、それに格闘アクションやら、カバーアクションのプロトタイプみたいなものやら、犬っころやら、様々な要素を無理矢理継ぎ合わしたゲームシステムにまでも及び、その余りにもとりとめのない、うらぶれた雑居ビルのような様子は、まるで日曜洋画劇場で一回だけ流された後は、午後のロードショーで思い出したように放映されるB級アクション映画(マイケル・パレとか、ルー・ダイヤモンド・フィリップスあたりが主演してそうな)を彷彿させるものがあった。
その"狙った"B級アクション『DTR』が、誰も頼んでないのに唐突に帰ってきたのは約2年前のこと。
もちろん漏れなくあの狂犬も付いてくる。今度は、より一段と悪賢く狂暴になって!
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2010年版の『DTR』である、この『Dead to Rights: Retribution』は、前作の続編ではなく、一部の設定を引き継いだリメイク作。
主人公はスポーツ刈りの暑苦しいはみ出し刑事、ジャック・スレイト。その相棒は、言わずと知れた稀代の狂犬、シャドウ。そして親父のフランク・スレイトは、今度は退職刑事ではなく現役。前作同様、開始早々死亡フラグが立っていることは言うまでもない。
もっとも本作では、比較的活躍の余地が残されてはいるけれど。
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そして『DTR』を『DTR』たらしめていた、色んな要素をあんまり深く考えずに繋ぎ合わせた、雑然としたゲームシステムも健在。
「マックスペ偽ン」とまで揶揄された、節操のないバレットタイムモードは姿を消したが、その格闘アクションとサードパーソンシューティングの、余りにも収まりの悪い同居は、しっかりと健在だ。
だが、そのやたらとごちゃごちゃしたシステムも、前作と比べると多少は洗練されている。まあされているとは言っても、当社比120%程度の洗練だけれども、それでも前作より相当遊びやすいゲームになっていることは確かだ。
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『DTR』ならではの、もう一つの個性的な要素である狂犬シャドウ。前作では、危急時のボム的な役割から、「かなり気性の荒い警察犬」の域に留まっていたシャドウだが、本作では、あらゆる悪党どもを凌駕する悪辣な狂暴さで、見事「SWAT一個小隊の護衛付きで保健所呼んでくださーい」級の、殺処分が妥当な凶悪犬へとグレードアップしている。
特に指示を与えなくとも、自発的に動き回っては、そこらの悪党どもの喉笛を食い千切り、容赦なく目玉を抉り、とどめにはその死体に小便をひっかける極悪ぶりだ。
さらに単独行動時には、ステルスキルのみならず、吠え声で相手をおびき出したり、死体を引き摺って隠蔽する悪賢さまで身につけているのだ。
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格闘モードフィニッシャーの首へし折りや、顔面への致死級サッカーボールキック。ディスアームからの至近距離ヘッドショットに、ヒューマンシールドからの高所蹴り落とし。
ごちゃごちゃしたシステムをやり繰りして、「悪人とはいえ人間を人間とは思わぬ非情なアクション」(メーカーより)で、悪党どもに連中の罪に見合った私刑を執行する、やさぐれたB級アクション映画的なテイストが、このゲームの最大の醍醐味。
もっとも、元々無理のある格闘アクションとTPSの同居。両者のバランスを取るために、ヘッドショット以外の銃撃が、まるで石ころをぶつけた程度のダメージしか与えられず、結果的にシューティングの爽快感を著しくスポイルしている。
もっとも、そんなぎくしゃくした部分すらも、一方ではいかにもB級アクション映画の味わいある稚拙さに繋がるものがあって、これまたこのシリーズならではの独特なパーソナリティになっていたりするのだ。



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2012/04/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Vシネマ【猛毒Y談 海女テラス大神】

   ↑  2012/04/28 (土)  カテゴリー: 映画・DVD
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競輪の中野浩一と並ぶもう一人の"世界のナカノ"、中野貴雄監督が新たに立ち上げた、お色気SFホラーシリーズ、猛毒Y談。
その第一弾は、中野監督が深いリスペクトを捧げるいにしえの映画会社、新東宝がやたらと作りまくった、エロチック海女映画へのオマージュ的作品。
怪異の連続する海辺の町で、海女を営む小沢アリスが、海に沈んだ国宝級仏像をめぐるいざこざに巻き込まれるというお話です。
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しかし、そんなあってないが如きストーリーなどは二の次。
まず堪能すべきは、小沢アリスのむっちりボディと、その時代錯誤な海女スタイルのアンバランスさが醸し出す、ちょっと安っぽいエロチシズム。
グラマラスなボディに大柄のガタイ。そしてどことなく世間ずれしたバタ臭いイメージを兼ね備えた小沢アリスは、まさに"平成の前田通子"の称号に相応しいと言ったら言い過ぎでしょうか? うん、ちょっと言い過ぎかもしれません。
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いかにも田舎町のヤンキーじみた、はすっぱで刹那的な雰囲気を振りまく西山希も、小沢アリスに負けじと劣らずよく、二人の取り留めのない行き当たりばったりな友情関係。とくにクライマックス前、それぞれ海女とレディースの衣装に身を包み、銛と鉄パイプを片手に、かちこみに向かうシーンなんかは、一瞬ですが思わず胸を打つものがありました。
惜しむらくは、二人の唐突なキャットファイトシーンが、さぁこれから盛り上がるというところで、なんの必然性もなしにあっさり中断してしまうこと。ギャルショッカー大幹部ともあろうお方が、これは一体どうしたことでしょうか。
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悪の組織に命を狙われる身となった小沢アリスと西山希ですが、海の呪いだかなんだか、とにかくよく分からない理由で、小沢アリスが突然巨大化してからは、お話は特撮怪獣映画方面へ急激に方向転換。
巨大化した当初は恥じらいを見せ、その数十メートルの巨体を海に身を沈めて隠す小沢アリスでしたが、そんなジャイアンテス(巨大女)羞恥も束の間、終盤、小沢アリスは完全に怪獣化。
そしてこれまた何の脈略もなしに登場してきた巨大ダコと巨大小沢アリスの、田舎の静かな漁港を阿鼻叫喚の騒ぎに巻き込む大バトルが展開されるのでした。
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キャットファイト、ジャイアンテス、触手。様々なマニア好みの球を投げながらも、それらが全部、打ち頃のコースどころかビーンボールになってたりもしますが、徹底した低予算にも拘わらず、いや、だからこそ、中野監督の円熟ぶりが確かめられる一品に仕上がっていると言えるでしょう。
もっとも、こういう方面に円熟してどうするんだという気も、ちょっぴりしますけど。



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2012/04/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【炎の女麻雀師京子 負けない!!実戦問題集】

   ↑  2012/04/26 (木)  カテゴリー: DVD-PG
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女流の麻雀プロと言えば、ふた昔前では、麻雀ビデオゲームの監修なども、よく務めていた高橋純子さんや、『プロ麻雀 極』シリーズの常連だった浦田和子さん。ひと昔前では、『プロ麻雀「兵」シリーズ女流雀士に挑戦』の、ちょっと微妙なお姉さんたちなどが思い浮かびますが、最近のそれは二階堂姉妹なんかを筆頭に、まるでキャバクラと見紛うばかりの、若くて綺麗なお姉ちゃんばっかりになってきました。
しかし麻雀は華やかな表と、底なし沼のような裏のコントラストが織りなす混沌の世界。小島武夫という華やかな表プロ(麻雀タレント)が底抜けに明るいイメージを振りまく一方で、裏の世界で蠢く稼業人たちも存在します。
それは女流であっても例外ではありません。
華やかな女性競技雀士たちは、ゲーム世界でもお馴染みの存在ですが、その対極とも言える女流裏プロが、たった一度だけ表の世界に浮上したのも、奇しくもゲームの世界でありました。
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芥川京子。第32600回爆裂麻雀世界大会チャンピオンという謎の経歴を誇る、幻の女性雀士を表舞台に引っ張り出したのは、設立されて間もない頃のアイディアファクトリーでした。
今でこそゲーム業界でぶいぶい言わす存在となったIFですが、この頃はまだ何の実績もない新興メーカー。
そのIFが最初に放ったのが、静止画の再生規格であるフォトCDをベースにした、ゲームフォトCDという余りにも斬新な作品群でした。
今で言うとDVDプレイヤーズゲームなどに近いものがある、このゲームフォトCDシリーズ。推理ADV『名探偵スチールウッド』を皮切りに数作がリリースされましたが、芥川京子が登場する『炎の女麻雀師京子 負けない!! 実戦問題集』(表ジャケットでは『炎の女雀師京子 負けない!!実践問題集』と表記。どっちが正式タイトル?)は、その第二弾にあたる作品。
もっともこれは厳密にはゲームではなく、"何を切る?"形式で京子さんが我々に麻雀の戦術をレクチャーしてくれる実用ソフトです。
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"この状況でこの手牌から何を切る?"という実践クイズは、麻雀界隈では昔からお馴染みですが、本作がが登場た90年代前半は、近代麻雀系誌の馬場裕一と片山まさゆきの連載を中心に、この"何を切る?"がとみに盛り上がっていました。
バビィ&片チンの"何を切る?"は、あえて正解を定めないというスタイルをとっていましたが、炎の女麻雀師である京子さんは、そんな曖昧な姿勢など潔しとしません。
「正解は三萬」、「正解は五筒よ」、「正解は七索ね」。京子さんは、その穏やかそうな外見からは想像もつかない歯切れの良さで、それぞれのシチュエーションでの、たった一つの正しい捨て牌を明言するのです。
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京子さんは、表女流プロを遥かに凌駕する実力の持ち主ですから、その解答ももちろん口から出任せではありません。
「この時点で一、二、三の三色への決め打ちは早いわ。二、三、四の三色から一盃口まで受けられる形を作っておくのが大切ね」
「オーラスのトップ目。ここはスピード勝負よ。ツモってきた牌を雀頭に固定してタンヤオに寄せるべきね」
続く解説も、まったく淀みがありません。
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その意外に本格派な"何を切る?"解説から伺える、京子さんの確かな雀力。もし実現できるのならば、是非もう一度表舞台に登場して頂き、二階堂姉妹を筆頭とする今の表女子プロを相手に、真の女雀士の実力を見せつけて欲しいところですね。
もっとも当のアイディアファクトリーにとっちゃ、こんな創成期にいい加減にこさえたキャラのことなんか、今じゃ綺麗さっぱり忘れてしまってそうですけど。

<フォトCDソフト / 3DO、PC-FX、CD-i、Windows、Mac等で動作します>



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2012/04/26 | Comment (0) | Trackback (1) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ダブルパッケージ4 お兄ちゃん受信中 / やきにくくりぷうぴ】

   ↑  2012/04/24 (火)  カテゴリー: PCゲーム
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一つのメーカーが複数のブランドを名乗る習性は、何故かエロゲー業界では盛んみたいですけど、これなんかは地雷と呼ばれる風俗店が、やたら頻繁に店名を変えたりするのに似ているのかもしれません。
よほどのマニアならともかく、たまにエロゲーに手を出す人にとっては、そんなことは与り知りませんから、表面的なブランドの違いに騙されて、同じメーカーの駄作を何度も掴まされるなんて事態になりがちです。
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私も過去に、『淫打』という、やたらにシリーズを重ねているエロタイピングゲームや、『やきにくくりぷうぴ』という、その筋では有名なクソゲーを掴まされて、この世を深く呪ったものですが、この二作がブランド名が違うだけで、同じメーカーのものだとは、さすがに気付きませんでした。
しかしある日、業界に関わる方から、この二作がハイパースペースというメーカーの産物で、この会社が様々なブランド名を、意味もなく使い分けている事実を教えて頂き、思わず「事件現場の指紋が、埼玉、群馬の連続婦女暴行事件の現場に残された指紋と一致しました!」なんて感じに合点がいったのです。
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このハイパースペース。エロゲーファンの間では"超空間"と呼ばれて、悪名を轟かせているらしいですが、幸いにも私がうっかり入手してしまったここのゲームは、『淫打』と、この『ダブルパッケージ4 お兄ちゃん受信中 / やきにくくりぷうぴ』の二本(厳密には三本ですが)だけです。
ここは背景からキャラクターまで、あらゆる素材を使い回すという、まるで「いきなり!黄金伝説」の節約バトル1ヶ月1万円生活みたいな製作スタイルでも知られているらしいですが、使い回すのは素材やリソースだけに留まらず、『ダブルパッケージ』と銘打った旧作の2in1パッケージを発売して、製品そのものも使い回していました。
ちなみにケースのジャケット部分は、インクジェットプリンタで印刷された手作り感溢れる仕様。ソフ倫のシールが貼られていなければ、海賊版と勘違いしていたところです。
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もっとも2in1と言われても、映画に例えるなら「日本以外全部沈没」と「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」の二本立てみたいなもんですから、お得感にはおよそ程遠いでしょう。
『やきにくくりぷうぴ』は、ライバル店の出現で廃業寸前に追い込まれた老舗焼き肉屋の店主が、店員の女の子たちと事態の打開を図るというお話。
こう概要だけをつまむと、ストーリーの体裁が最低限備わってるように思えるかもしれませんが、そんなものは無きに等しい有様。
一般家庭のキッチンを店の厨房、リビングを店のバックスペースと言い切る、再利用にも程がある背景の前で、「やきにっく、やきにっく、ぷうぷうぷう」、「うにょろげ」、「ぱめらぷぅぃい」といった、ヤケクソの域を通り越した言語感覚の元、とりとめもないエピソードが、ただ垂れ流されるだけです。
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ただ『やきにくくりぷうぴ』の方は、「バイブ接客」だの、「ピンサロ焼き肉」だのと、私が思いつくのと同レベルのアイデアが出てくるので、まだ多少なりとも親しみが湧く余地が残されていますが、そうは行かないのが『お兄ちゃん受信中』の方です。
何を受信しているのかというと、ぶっちゃけ"電波"でして、交通事故の後遺症で頭の中から声が聞こえるようになった主人公が、知り合いの幼い娘二人組を預かる(預けるなよ、そんな奴に!)というお話。
主人公は電波を受信しているという大義名分の元、この二人の幼女にちょっかいを出すわけですが、それがまた「お前の涙をダシに塩ラーメンを作ってやる!」といった、思わずドン引いてしまうような行為ばかり。
この歪んだリビドーを前にすると、思わず「アマゾンでLOを売るなんてとんでもない!」、「こんな妄想を頭の中に抱えた人が存在すること自体が、アグネス許せないの!」なんて傍迷惑な義憤がふつふつと沸き上がってくることでしょう。
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この二作品や『淫打』の短絡さや「こんなもんでいいだろ」的な割り切りぶりは、河川敷や用水路なんかに落ちていた、昭和の土方系エロ漫画誌(劇画アリスとか、そんな上等なのじゃなく、名前も聞いたことの無いようなやつ)を、思わず連想させるものがあります。
「エロにも貴賤がある」。私たちはその昔、そんな真理を、雨晒しにされてがびがびになった三流エロ漫画誌から学びました。
ハイパースペースという会社は、平成に入って生まれたエロゲーという新たなエロのジャンルに於いて、そんな役割をあえて己に課していたのでしょうか。いいえ、そんなわけはありません。

この記事に含まれるtag : おとなの時間 

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2012/04/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |