ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Bank Run】二分割インタラクティブムービー

   ↑  2011/02/28 (月)  カテゴリー: iOS
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マルチプラットフォームとはよく聞く話ですが、二つの異なるプラットフォームに跨って、前編と後編がそれぞれ展開されるゲームというのは、そう聞いたことはありません。
もっともこれは、前編がブラウザゲームという、もう片方の後編を購入するページに即座に誘導が可能な媒体に於いて出されているからこそ、できる芸当なのでしょう。
ちょっと古めのゲームになりますが、この実写インタラクティブムービーBank Runは、その前編を自社サイトでブラウザゲームとして公開し、その後編はiPhoneアプリとしてAppストアからリリースするという、とてもユニークな販売戦略を展開した作品。
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前編はこちらになりますが、ご覧の通りその実写ムービー部分は、非常にクオリティが高いものとなっています。
ジェイソン・ステイサム風の証券アナリストが、巨額の不正融資事件にからんだ騒動に引き摺り込まれ、ガールフレンドが誘拐されてさぁ大変!といった山場で、このブラウザゲームの前編は終了し、以後の物語はiPhoneアプリでの後編に引き継がれます。
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この後編のムービーも、前編同様にハイクオリティなのですが、しかし、簡素なインタラクティブムービーと割り切った前編に対して、この後編は有料であるということを意識したのでしょうか、そのインタラクティブムービーの合間に2編の実写取り込みゲームが挿入されました。
この実写取り込みゲームが、最近のXBOXインディーズゲームなんかにありがちな、実に微妙なシロモノになってしまっているのです。
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最初にお目見えするのは横スクロールアクション。
右方向からわらわらと溢れる敵を、離れては銃撃で、近接では肉弾攻撃で倒して行く、非常にクラシカルで何のひねりもないゲームです。
お次に登場するのは、ビル内で繰り広げられるシューティングパート。
こちらはフリック操作で照準を移動して画面タップで射撃。被弾が重なると、どんどん傷だらけになっていく実写取り込み主人公のビジュアルは、ちょっぴり笑えますが、そんな数少ないチャームポイントも、反応が悪くて全くままならない操作性の前には、たちまち消え失せてしまうでしょう。
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このようなちっとも洗練されていないゲームが挟み込まれると、せっっかくの巧みなムービーも、緊張感やテンポがいっきに削がれて台無しです。
これを制作した会社は、元々がムービー系専業のメーカーで、ゲームとなると、造り慣れていないどころか、どう向き合って良いものかも分からなかったという事情はありそうですが、だったらなおさらのこと、前編同様にインタラクティブムービーに特化した内容にすべきだったのでしゃないでしょうか。もっと自分たちの造ったムービーの力を信じるべきでしょう。
この後編は当初230円で販売されていましたが、今Appストアを覗いてみたら無料になっていました。1年以上前に発売されたゲームなので、もしかしたらセール価格ではなく恒久的な無料化かもしれません。

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2011/02/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Test Drive Unlimited 2】バースデープレゼントはイビサ

   ↑  2011/02/27 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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私は基本的に、国内版発売が決まっているソフトは、発売してくれる会社に感謝しておとなしく国内版を待つことを旨としています。
このTest Drive Unlimited 2 も当然そのつもりでいたのですが、しかしこれは私が待ちに待った2011年最大のビッグタイトル。
先行発売されているそれの海外版が出先の店頭で目の前にディスプレイされていたら、それを抱えてレジに持って行きたい衝動を誰が抑えられるでしょうか。
「これは自分で自分の誕生日プレゼントを買ってるんだから。4月14日まで待ってると誕生日大きく過ぎちゃうし!」などと、誓いを破った言い訳をおのれに言い聞かせながらの購入でした。
もうサイバーフロントさん、ホントすいません。WRCはちゃんと買うからさぁ!
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そうしてやって来た、太陽の降り注ぐ島イビサ!
「♪ 無為の人生が終わる前に 一か八かに賭けたるぜ 俺は太陽行きの銃とチケットを手に入れた そして俺は今マルベーリャに居る 有り余る太陽と砂 マルベーリャでの暮らしに勝るものはないぜ」
英国のパンクバンド、Cock Sparrer が、名曲"I Live In Marbella"で歌ったスペインの保養地はマルベーリャでしたが、今、私の頭の中では、この曲がマルベーリャの部分をイビサと改変されて鳴り響いています。

降り注ぐ太陽の下での華麗なるセレブライフ。プールサイドでの優雅なひととき。そして彼女と思しき女性からそっと呼び出されてみれば、
「誕生日おめでとう! 私から貴方へ素敵なプレゼントがあるのよ!」
もうそんな、このゲームを与えられたこと自体が最高の誕生日プレゼントなのに、その上さらにプレゼントが頂けるなんて、私は三国一の幸せ者だぁ。
「さぁ、これが私から貴方へのプレゼント。フェラーリよ!」
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うわぁぁい、フェラーリだぁ! 三国一どころか、宇宙一の幸せ者だぁ。オアフでのセレブ生活と言えど、最初はレンタカー止まりだったけど、このイビサでは最初からフェラーリだぁ!
「どう、気に入った?」
最高のプレゼントですとも! 私はフェラーリって、てっきりゲームの資料と称して会社の経費で落とさないと買えないもんだと思い込んでましたから!
「♪ プール遊びに日光浴にちょっぴりのコーク 金に気のおけない友達 なんて最高のハッピーエンドだ」
"I Live In Marbella"を口ずさみながら、フェラーリのハンドルを握り、イビサ第2の都市サンアントニオ・アバドの街中に繰り出す。
フロントガラス越しにあるのは、美しい町並みと、満面と海と、砂浜と太陽。スペインの太陽には、撥ね馬のエンブレムが何と似合うことか!
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もっとも、ゲーム早々こんなハッピーエンドになるわけがなく、この誕生日プレゼントには、もの凄いボンクラなオチがついたりするのですが、まぁ"I Live In Marbella"で歌われている野郎も、セレブでも何でもなく、銀行叩いた金で保養地にやって来たボンクラ野郎でしたしね。
とにかく私にとってのTest Drive Unlimited 2のテーマ曲は、この"I Live In Marbella"でキマリ。
セレブであろうと、ボンクラ野郎であろうと、イビサの夜に輝く星空の美しさは平等なのだから!

<北米版・リージョンフリー / 日本国内版は4月14日にサイバーフロントより発売予定です>

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2011/02/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【七つの秘館 戦慄の微笑】謎ベンチャーゲームの迷走

   ↑  2011/02/26 (土)  カテゴリー: ドリームキャスト
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志茂田景樹原作のゲーム、七つの秘館の続編である、この七つの秘館・戦慄の微笑は、元々はサターンで発売されることが予定されていいました。
末期サターンの発売予定スケジュールに、かなり最後の方までしぶとくタイトルが掲載されていましたが、ドリームキャストが登場すると、いつの間にかちゃっかりとそちらの発馬予定スケジュールに移動していたという、曰く付きのタイトル。
しかも七つの秘館を名乗りながら、志茂田景樹は全く絡んでもいなければ、その舞台も七つどころか館ですら無い有様。
バイオやFFなんてメジャーブランドならいざ知らず、なんで七つの秘館なんて名前にこうまでして拘らなければならなかったのかは、さっぱり分かりませんけど。
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前作から引き継がれたのは、宮川泰の音楽と、國府田マリ子と緑川光のキャスティングのみ。志茂田景樹の代わりに加わった新顔は、キャラクターデザイン担当の上條淳士。
しかし、この上條キャラデザが災いしてか、主人公コンビの片割れである玲奈は、前作とは雰囲気ががらりと変わってしまっています。
そしてもう一方の男キャラは、声は確かに前作同様に緑川光ですが、前作の主人公とは全くの別人。
こうまで前作から継承したものが希薄であるのならば、ますます七つの秘館や謎ベンチャーゲームの呼称を名乗る必然性がありません。
中身も館もののアドベンチャーどころか、バイオハザードをもろにパクリましたと言わんばかりの、志の低いアクションアドベンチャーに変貌を遂げているのですから。
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古典的なアドベンチャーゲームから、似非バイオハザードへの大胆な方向転換。明らかにゲーム内容とはイメージのかけ離れたオープニングムービー。さらには対応ハードが変更された経緯なんかも考えますと、この作品が慌ただしい路線変更と、それに伴う混乱の果ての産物であることが伺えます。
男キャラと女キャラ、二人の主人公を選べて、二人がお互いの身を案じながら別れて行動したり、時には行動を共にしたりするのですが、二人一緒のときは、片方は基本的にくっついてくるだけの棒立ち状態なので、そんな呑気に立ち尽くす相方を目にしていると、緊迫感が削がれることおびただしいです。
女キャラが最初に手に入れる武器はスタンガン。しかしこのスタンガンでクリーチャーを攻撃するポーズが、傍目からはまるで「せ、先輩! こ、これを読んでください!」と言いながら、ラブレターを差し出しているようにしか見えないので、孤島の実験施設で奇怪なクリーチャーに襲われている危機的なシチュエーションも台無しです。
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そんな”ラブレター手渡しアタック”の傍らで、彼女の危機なんかまるで関知しないかのように、ぼーっと突っ立っている相方。このコントのような光景は一体何事でしょうか。
もっとも、この操作できる主人公が二人居る設定は、ペアコンシステムと名付けられた二人同時プレイを主眼に置いたものらしいです。
二つのコントローラを用意して、それぞれのキャラを同時に動かし、彼女ときゃあきゃあ言いながらサバイバルアドベンチャーに挑めば盛り上がりますよ! と言う余計なお節介なのでしょうが、こんな劣悪な操作性で、主人公たちがクサいセリフを吐きながら、行き当たりばったりな行動を取り、行き当たりばったりなストーリー展開に挑むシロモノに、文句を言わずつき合ってくれる心の広い彼女が居たら、誰も苦労はしません。

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2011/02/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【七つの秘館】コーエーと志茂田景樹の悪魔合体

   ↑  2011/02/25 (金)  カテゴリー: セガサターン
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脂の(調子に)のっていた時期のコーエーが提唱した新たなゲームジャンル、その名は謎ベンチャーゲーム!
「ただのアドベンチャーゲームだろうがぁ!」なんて言う無かれ。何せこの頃のコーエーは、どんなしょっぱいゲームにも、自社製の豪華なガイドブックをくっつけて売っていたような、バブル全開の時期。
「今までのアドベンチャーゲームより七倍面白い!」と、自ら根拠無く宣言したこの謎ベンチャーゲームにしたって、そんじょそこらのアドベンチャーゲームレベルに収まるわけがありませんとも。
イングリッシュドリームのEMITでは、各界から集めた豪華なメンバーが目を惹きましたが、謎ベンチャーゲームの第1弾である七つの秘館だって負けてはおりません。
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まず原作には直木賞作家の志茂田景樹。音楽は巨匠、宮川泰。主人公たちの声を担当するのは、國府田マリ子と緑川光の、青ニプロが誇るゴールデンコンビ。
他の声の出演者だって豪華です。天野由梨、深見梨加、岸野幸正、難波圭一、そしてナレーションを務めるのは永井一郎。
さらに特別出演としてゲーム中に顔を出すのは、徳光和夫に草野仁、そして周富徳。
……なんか、「まぜるな、きけん!」と注意書きを添えたくなるような、無茶苦茶な取り合わせですけど。
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実はこの七つの秘館、もともとイングリッシュドリームのラインナップとして、EMITと同様に英語教材ソフトとして立ち上げられた企画。
しかし原作担当として白羽の矢を立てられた志茂田の、「僕はゲーム作りたいなぁ~」という鶴の一声であっさりと企画変更。世界初の謎ベンチャーゲームとして生まれ変わったという経緯があるそうです。
まぁいくらコーエーが謎ベンチャーゲームと吹いたところで、七つの風変わりな館を探索して、見つけたアイテムを駆使しながら暗号を解き明かし、トリックを解除して進んでいく、基本的にはごくオーソドックスな、館もののアドベンチャーゲーム(しかも、それこそミステリーハウスにまで遡る、最も古典的なタイプ)なんですけどね。
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しかし、この館に隠された謎を提示するのは、あの志茂田景樹です。一筋縄で行くわけがありません。
館に仕掛けられたトリックや暗号の類は、割とオーソドックスで、推理クイズとしては比較的まっとうなものではあるのですが、それらの謎に導く水先案内人が、よりによって志茂田景樹本人ときています。
この館を代々所有してきた主人公の一族は、初代が徳光和夫、二代が草野仁、三代が周富徳、そして四代目が志茂田景樹と、早い話が呪われた家系。
彼らの肖像画が並んだ一室に足を踏み入れたときの、こちらの脱力感といったらハンパではありません。
しかも四代目、主人公にとっては祖父にあたる志茂田景樹の肖像画に至っては、「やあ!」などと、こちらに向かってフランクに語りかけてくるのです。
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まぁ景樹お祖父ちゃんは、プレイヤーに対してヒントらしきものを与えてくれるので、あまりむげにするわけにはいきませんが、しかしヒント役ということは、一回のみならず館のある数だけ、このほとんど出オチに近い姿でプレイヤーを待ち構えているわけです。
手を変え品を変え、自前の衣装でプレイヤーの前に登場する志茂田景樹を前にすると、ゲームをやっているよりは、むしろ『ガキの使いやあらへんで』の笑ってはいけない企画に参加しているような気分になってきます。
さらに志茂田景樹だけに留まらず、章と章の間には、コーエー特有の垢抜けないCGムービーで、「巨大な鉄球を振り回して主人公に襲いかかる悪役(なんでわざわざそんな扱いにくいもので…)」だの、「ちっちゃい柴犬に吠えかけられ、悲鳴を上げて逃げ出す巨漢の悪役」だのといった。ファンキー極まりないシチュエーションが展開されるのですから、こちらは堪ったもんじゃありません。
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天然と、悪質な遊び心と、そして意外な生真面目さが同居したこのゲームの作風は、まさに志茂田景樹の作風そのもの。
そんな意味でも、謎ベンチャーゲームという新種のジャンルは、志茂田景樹の存在があってこそのものだったのかもしれません。
これ以後の謎ベンチャーゲームとしては、この七つの秘館の続編である七つの秘館・戦慄の微笑がドリームキャストで発売されましたが、志茂田景樹が全く関わっていないこの続編には、前作のテイストがかけらも残っていませんでした(この続編については、また回を改めて)。
そしてこの続編を最後に、謎ベンチャーゲームというジャンル名は封印され、コーエーはこれを無かったことにしたさそうです。

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2011/02/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【EMIT Vol.1 時の迷子】光栄の黄金時代

   ↑  2011/02/24 (木)  カテゴリー: 3DO
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コーエーと聞けば、今では馬鹿の一つ覚えみたいに”何とか無双”というゲームを作り続けているメーカーだなんてイメージがありますが、しかし何もコーエーだって、好きこのんでこんな会社になったわけではありません。
この会社が一番脂が乗っていた時期は、'90年代中盤の16ビット機からCD-ROM機への過渡期にかけてだと私は思っています(この頃のめちゃくちゃ大袈裟なメーカータイトルロゴが、私は結構好きでした)。
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この時期、コーエーは信長の野望や三國志シリーズの再生産ばかりを潔しとせず、様々な新機軸のゲームを、新しいジャンル名をつけて送り出していました。
リコエイションゲーム、イマジネーションゲーム、ビジネスマネジメントゲーム、ネオロマンスゲーム、謎ベンチャーゲーム、ストロベリーポルノ。……最後のはちょっと時代が違いますが。
中には「どこが新ジャンルじゃ!」などとツッコミを入れたくなるようなものも、ちらほらありますが、少なくとも"歴史シミュレーションゲームの光栄"というブランドイメージに依存しない、常に新しいものを求めていこうとする気風が、そこからは伺えるはずです。
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しかし肝心のユーザーたちは、これら新機軸の路線を歓迎したわけではありませんでした。彼らが結局求めたものは、信長や三國志の再生産であったのです。
ここでコーエーはこう悟ったはずです。「頑張って新しいものを作り出したって何も良いことはない」と。
21世紀に突入してから"無双"という金脈を掘り当てた同社が、これの呆れるばかりの再生産を繰り返すのも、これらを踏まえれば当然のことなのです。
脂の乗っていた頃のコーエーが、リコエイションゲームやネオロマンスゲームなどと並んで送り込んだ新ジャンルが、イングリッシュドリーム。
しかし、この"マルティメディア英語体験"を標榜した新路線も、結局は実を結ぶことなくコーエー史の陰に消え去ってしまったのです。
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EMITはイングリッシュドリームシリーズの第1弾。
Vol.1~Vol.3までの三部作が、この3DO版の他に、スーファミ、サターン、プレステ、さらにはPC-98やFM-TOWNSなど、多岐のハードに渡って発売されました。
普通、この手のエデュケイションソフトは、学習という一点さえ満たせば、後は適当に貧乏臭く作ったところで、大して文句も出ないものですが、イングリッシュドリームという新ジャンルの確立に燃えるコーエーは、それを潔しとしませんでした。
物語の原作には赤川次郎。キャラクターデザインにはいのまたむつみ。音楽は小室哲哉。主題歌を歌うのは篠原涼子。主人公の声には林原めぐみ。そして英語監修にはNHKラジオの『英語会話』を長く担当した早稲田大学教授の東後勝明と、実に贅沢なメンバーを起用したのです。
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全三部作ということで、もの凄い大河アドベンチャーゲームの印象を受けるかもしれませんが、実質的には三つ合わせてようやく短編小説一つ分のボリュームです。
中でもこのVol.1は、普通のお話だったら、タイトルが出る前のプロローグ程度の展開。
なんでこんなボリュームが薄いのかというと、これは原則的にアドベンチャーゲームではなく、英語学習のソフトだから。
登場人物は皆、聞き取りやすいように一字一句明瞭にゆっくりと喋りますし、そしてセリフを一つ喋った後には、聞き手がそのセリフを反芻しやすいように、常に一拍から二拍の間が空いたりするからです。
そのくせ、小室哲哉作曲の主題歌だけは、オープニングとエンディングそれぞれに、まるまるはしょらず収録されているので、それによってただでさえ少ないボリュームを、思い切り水増しされている気分になってきますけど。
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プレイ中にはいつでも任意に、字幕(英語と日本語)と音声(英語と日本語)の切り替えが可能。日本語字幕、英語字幕、或いは字幕無しでヒアリングに挑戦など、自分の英語力に合わせての学習ができるようになっています。
ただしこのソフトはその性質上、日本語音声の存在する意義が皆無です。プレイしているときも、日本語音声に切り替えることは、まず無いと思われますので、これでは林原めぐみさんの立場が全くありません。
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各章の終わりには、物語の内容や登場人物のセリフに関する問題が英語で出されます。
本編と別に、二人の刑事たちに英語で指示を出して犯人を捕まえるミニゲームも、おまけで付属してきますが、このおまけゲームが収録されているのはVol.1のみ。
エデュケイションソフトとしては非常に丁寧に作られた作品だとは思うのですが、しかし、ゲーマーという怠惰で保守的な人種に向けられた作品としては、あまりにも志が高すぎました(普通に学習意欲のある人は、こんなソフトなんか使わずとも勉強するはずですし)。
もっとも、志のみならず、そのぼったくりレベルの高すぎる値段も、このソフトが受け入れられずに終わった一因かもしれませんけどね。

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2011/02/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |