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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【ロストプラネット2】オイラは潜兵

   ↑  2010/06/01 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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前作の無印ロストプラネットは、相当やり込んだゲームだ。
あのゲームは、いわゆる日本的なアクションゲームの設計思想で作られた特異なシューターで、そこが海外産シューターとは一線を画した、一種独自の個性を打ち出していた。
そんな独特さが、俺には物凄く新鮮に映って(逆にそれを受け入れられない人、ガチガチのシューター好きの人なんかは、どうやっても肌に合わないゲームだろう)、一時はもうサルのように遊び倒したのだった。
だけどそれは、オンラインマルチ対戦モード限定(俺の場合はさらにデータポスト戦限定だったりする)の話。
一人プレイ用のキャンペーンモードは、余りにアホらしくなって序盤で放り出したまま、今に至るまで一切手を付けていない。
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だけど、あれはマルチ対戦モードだけで、充分元が取れたゲームだった。
ああ、今でもあの狂熱の日々を思い出すと胸が熱くなってくる。
大紅河でアンカーをかけ損なって灼熱のマグマに真っ逆さま。キャニオン810でのVS軍団による悪夢のようなレイプ劇。雪漠でスタート直後VSを確保し損ねての雪中行軍。暗く静かな街で上の階から雨あられと降り注ぐ各種グレネード。
……なんかこうしてみると碌な思い出がないようだが、そんなアンバランスさも含めて、いや、むしろバランスが悪かったからこそ、ロストプラネットというゲームは抜群に面白かったのだ。
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そしてロストプラネット待望の続編は、マルチプレイに完全に特化した作品だ。
少なくともパッケージには、こう書いておくべきだった。「一人で遊んでも、面白くもなんともありません」と。
オンラインCo-opの予習の為に、BOTを従えてキャンペーンを一通りソロで遊んでみたのだが、まぁこれをソロでやって面白いと感じる奇特な人は、そうそうお目にはかかれないだろう。
だけどこの点を突っ込んだり非難したりするのは、お門違いもいいところの話で、元々このキャンペーンは、複数のプレイヤーによる協力プレイ前提で全てがチューニングされているのだから、ソロプレイの感想でこのゲームを語っても、まるで意味のないことだ。
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その肝心のキャンペーンCo-opモードだが、個人的にはかなり楽しんでいる。
色々と物足りなさを感じたり、ロビー周りなどの至らなさに不満を覚えたり、力を入れるべきところと力を抜くべきところ(作り込むところと、ざっくり作るべきところ)を根本から間違えてるんじゃないかと思ったりすることも、しばしばだ。いや、しばしばどころじゃない。結構ある。
だけど、そんな不満や文句がやたらと出てくる割には、何だかんだ言いながら熱中して遊んでいる。妙なゲームだ。
やはり協力プレイは楽しい。フレンドとのCo-opだけではなく、野良プレイで見知らぬ4人と遊んでも、充分面白い。
みんなで遊べば、そりゃ何だって楽しいだろうという気もしないでもないが(エブリパーティーだって、みんなで遊んだらそこそこは楽しかったもん!)、だけど敷居が低く、それでいて力を合わせた達成感が何となく得られる気軽なバランスは、やはりそれなりに練り込まれたものと言うべきだろう。
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俺はオンラインゲームにレベルアップ的な要素を盛り込んだり、それによって上位の武器やアイテムを入手させ、やり込みのモチベーションを誘発させるような、いかにも韓国MMORPG風なシステムは大嫌いだった筈なんだけど(CoD4に熱中できなかったのは、これが理由だ)、このロスプラ2の自キャラカスタマイズ要素には、何だかんだ言いながら嵌っているんだから現金なものだ。
本作に登場する上位武器は基本的に癖があり、通常武器と比較してもそれなりに一長一短なところが、レベルアップによる差異化の嫌らしさを、それほど感じさせないのだろう(それでもマルチ対戦で、自分が見たこともない武器にやられたりすると、さすがにげんなりするけど)。
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それにやはり、俺にとってレベルアップのお目当ては、キャラの外見と各種リアクション。
この前、やっと豪雪旅団のレベル40になり、潜兵のカスタマイズパーツをアンロックすることができた。
潜兵、可愛い、そしてかっちょいい。なんかゴックとかアッガイとか、その手のイケてない水陸両用モビルスーツを思わせて最高だ。
だけど、キャンペーンでもマルチ対戦でも、思ったほど豪雪旅団系のキャラを使っている人が少ないのは、どういう事よ!?ロスプラの主役はあいつらの筈なのに!
あ、後それから、土下座(正式名称は知らん)とかあの辺の、謝る系のリアクションが早く欲しい。ポスト立てようとして間違えてぶん殴っちゃった時とか、グレネードの爆風に巻き込んじゃった時など、俺には謝るべきシチュエーションが、やたらめったら多いからな。
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結論を言うと、文句がそれなりに出つつも、何だかんだ言いながらロスプラ2は面白い。
だけど前作に熱中していた時に比べれば、そのテンションは明らかに下がってはいるのだけど。
その理由は、前回は新鮮に感じた和製アクションゲーム的な作りが、その新鮮さが薄れて逆に鬱陶しく感じる部分が多く出てきたこと。
そしてCo-opキャンペーンに比重が置かれすぎて、マルチ対戦モードが今回は何となくおざなりにされているように感じるからなのだろう。
少なくとも、今作のマルチ対戦マップには、ピンと来るようなものが一つも無いんだよなぁ。

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2010/06/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Greg Hastings' Tournament Paintball Max'd】

   ↑  2010/06/03 (木)  カテゴリー: XBOX
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ペイントボールのゲームは、それ程多くが出ているわけではないけれど、今のところ決定版と言えるのがこれ。
プロペイントボール界の強豪、グレッグ・ヘイスティングスの名を冠したシリーズで、前作である無印Tournament Paintballのパワーアップ版が、このTournament Paintball Max'd。
見た目は紛れもないFPSですが、スポーツ競技としてのペイントボールの側面も忠実にゲーム化しているため、FPSとスポーツゲーム、両方のジャンルに跨った作品に仕上がっています。
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Quakeやアンリアルトーナメントなどは、よくスポーツ系シューターと呼ばれたりしますが、本当の意味でのスポーツ系シューターとは、本作を指すべきことなんじゃないでしょうか。実際、スポーツだし。
ただ一般に言われるスポーツ系FPSと違って、そのアクションはリアル寄り。まぁそこは基本的にはスポーツゲームですから。
よってジャンプというアクションはありませんが、代わりに存在するのがダッシュとスライディング。
仲間の援護の下、敵の弾幕の中をダッシュで走り抜けて、ヘッドスライディングで遮蔽物の陰に飛び込むシーンを、ペイントボールの試合映像なんかで目にした方も居られるんじゃないかと思います。
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メインのキャリアモードは、自前のチームを編成して世界各地のトーナメントを勝ち抜いていくモード。
キャリアアップに応じて、移動速度や照準力、リロードに要する時間などがレベルアップしていったり、新たに有力な選手をスカウトできたりしますが、一番重要なのは、獲得した賞金で装備の向上を図ること。
一番肝心なマーカー(ペイントボール用エアガン)は勿論ですが、エアシステムやバレルの買い換えも重要です。
何せマーカーというのは、基本的に弾道も連射性も安定していないシロモノ。この二つを高級なものに換えるだけで、その不安定さがぐっと解消されるでしょう。
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それ以上に大切なのは、ゴーグルやジャージ、グローブなど各種ウェアの買い換え。
プレイヤーチームのデフォルトユニフォームは、サバゲーじみた迷彩服ときています。
そんな垢抜けない服はとっとと脱ぎ捨てて、エクストリームスポーツに相応しいような、カラフルなウェアに着替えてしまいましょう。
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一発被弾したらそれで終わり(ただし救済処置もあり)の、気の抜けないスピーディーな展開とは裏腹に、響き渡るのは「すぱぱぱぱぱ」「ぽすっ、ぽすっ、ぽすっ」「ぽぱぱ、ぽぱぱぱぱ」と、戦場系FPSでは絶対に耳にすることのないような、何とも気の抜けた音ばかりなのも、ペイントボールを題材にした本作ならではの特徴。
人死にのない、殺伐さとはまるで無縁のFPSというのも、ある意味貴重な存在なのではないでしょうか。
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ペイントボールのゲームは、このシリーズの他に、THQからWorld Championship Paintball(PS2)、Take2からSplat Renegade Paintball(XBOX)、さらにXBOX360でもNPPL Championship Paintball 2009(ただしリージョン有り)といった作品が登場しています。
グレッグ・ヘイスティングスの冠ゲームでは、Greg Hastings' Paintball 2という最新作が発売される予定(もう出てるのかも)ですが、こちらの発売元はアクティビジョンではなく、マジェスコになるみたい。
このシリーズとは別物扱いになるのかな、これは?

<北米版・リージョンフリー / 日本のXBOX本体で動作します>

この記事に含まれるtag : FPS スポーツゲーム 

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2010/06/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

音楽【Fuzzbox - Pop Muzik】

   ↑  2010/06/04 (金)  カテゴリー: 音楽
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一口にバンドの再結成と言っても、そこには色々な形がありますが、ガールズバンドの再結成となると、そこに微妙な思いを抱く人も少なくないでしょう。
20そこそこの、きゃぴきゃぴなイメージで売っていた人たちが、10年後、或いは15年後に再び顔を揃えて表舞台に登場する。
かつてはファンであった人たちの中にも、「おばはんになった姿は観たくない」と目を背ける者が居るかもしれません。
メジャーどころになると、Go-Go'sやBanglesと言ったあたりが、全盛時から10年以上の時を経て復活。
まぁこれはあくまで私見ですが、Go-Go'sにしろ、Banglesにしろ、全盛時よりもよっぽどいい女になっているように思いました。
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「それはあんたが熟女好きなだけだろ」と言われてしまえば、それまでのような気もしますが、Go-Go'sの場合は、元々老け顔のメンバーが数人混じってましたから、あまり外見的にそれほど年を食ったというイメージが無く、そこに積み重ねてきた人生経験だとか、大人の女の深みが加わって、おきゃんな奔放さで売っていた全盛時よりも、少なくとも女性としては遥かに魅力が上がっていますよ。
音楽面でも同じような事が言えて、再結成アルバムの"God Bless The Go-Go's"(Green Dayのビリー・ジョーも参加。元を正せばGo-Go'sの面々はL.A.パンクスの元祖。ビリー・ジョーたちの大先輩だ)なんかは、個人的には彼女らのアルバムの中で一番好きだったりします。

そしてここに、実に20年ぶりに再結成を果たした、かつてのガールズバンドがあります。
その名はFuzzbox。なお、これは略式名称で、正式な名前はWe've Got a Fuzzbox and We're Gonna Use Itという、大変長ったらしいもの。
今から20年以上前に、ど派手なパンキッシュファッションと、ぺなぺななヘタウマニューウェーブサウンドで売り出した4人グループです。
その外見から”女版ジグジグスパトニック”などとも呼ばれましたが、これはあくまで見た目だけの話で、音楽的には共通項はほとんどありません。
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主にその見た目のインパクトで話題を得ましたが、続くセカンドアルバム"Big Bang!"ではルックスも音楽もがらりと一新。
まるでバナナラマのようなメジャーポップ路線に転じて、周りを唖然とさせました。
しかし、この余りの豹変ぶりが祟ったのか、路線変更後のアルバムやシングルはそれなりにヒットしたにも関わらず、程なくしてバンドは解散。
そして数度の一時的リユニオンを経て、オリジナルメンバーのうち3人が集まり、この度20年ぶりに活動を再開。
先月発売されたばかりの、その再結成第1弾シングルが、この"Pop Muzik"です。

オリジナルはM(この限りなく匿名に近いようなアーティスト名が、この人の一発屋ぶりを余計に際立たせている)による'79年作の大ヒットシングル。
何でこんなどメジャーな曲のカバーを、再結成シングル曲に選んだのか、その意図は不明ですが、「ま、新曲もできてないし、とりあえずこれでもやっておこうか」なんて肩肘の張らない理由だとしたら、実に彼女たちらしいかもしれません。
当時、おきゃんで奔放なだけが売りだったような人たちが、四十路になって復活したということを含めば、この一見他愛のないシングルも、それなりに味わい深く聴こえてくるから不思議なものです。

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2010/06/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ロストプラネット2】お姫様と中間管理職

   ↑  2010/06/05 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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ロスプラ2は粗も多いし、これはないんじゃないかなぁと思われるようなことも、しばしばあるけど、おおむね俺は楽しめている。
やはりこの、野良でも気軽に遊べるキャンペーンCo-opの敷居の低さは、物凄く魅力的だ。
キャンペーン協力プレイはいい。何がいいって、他の三人が手慣れた面子ならば、例えハードモードであろうと、この俺を優しくクリアまで導いてくれるお手軽さがいい。
タフガイたちに守られながら、ミッションコンプリートまで誘われる。こんなお姫様気分など、あいにくと野郎に生まれた俺にとっては、他ではそうそうお目にかかれないものだ。
もっとも他の三人にとっては、お姫様どころか、自分たちが悪戦苦闘する後ろを、ただ漫然と付いてくるコバンザメみたいな奴に見えることだろうけど。
見た目も、麗隊ならまだしも潜兵だし……。あのヘルメットの中身を見る度に、ついついThe Blastersのこのアルバムジャケットを思い出しちゃうんだよなあ。
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そんなキャンペーンCo-opモードは、やはり鉄板の面白さなのだが、その一方で「Co-opモードをより面白く見せるための引き立て役」「マリセンボンに於いての箕輪&近藤的存在」「はんにゃで例えると川島の方」などと、散々な言われようだったBOTを引き連れてのソロプレイ。
確かにこれは、色々とアレだ。
ゲームに出てくるこの手の味方BOTキャラに、役に立つ奴らなんてそれこそ居た試しがないのだが、その役立たずさの余り、味方なのに殺意を覚えるほどの存在は、このロスプラ2のBOTが始めてだ。
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役立たずなら役立たずなりに、せめて弾よけとか囮の役を果たしてくれればいいものを、それすらもできない。
それどころか、敵の目を逃れてこっそり体力を回復しようとしている俺の側に、わざわざ寄り添ってきて、それを追ってきた巨大AKの鎌にまとめて薙ぎ払われるなんて真似を度々しやがる。
挙げ句の果てには弾避けどころか、こちらの射線の真ん前に堂々と立ち尽くして勝手に硬直してやがる。
こっちの弾避けどころか、敵の弾避けやってどうすんだ、この野郎!
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一番腹立つのは、こっちが満を持してVSロケットランチャーをぶっ放そうとする瞬間に、その砲口の前を塞ぎ、撃ったこちらが自爆死扱いさせられるパターンだ。
いや、これは協力プレイやマルチ対戦なんかでも、たまに偶発的に起こったりするが、そんな時は笑って済ませておしまいだ(だからこっちが起こしたときも、広い心で笑って済ませて下さい。お願いします!)
だけど、これが相手がBOTだと心底腹が立つ。全く役に立たないどころか、こっちの足を全力で引っ張ってくる、その逆方向へのポジティブさに腹が立つ。
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Co-opモードでは、従者をたくさん引き連れたお姫様気分。ソロプレイでは、とんでもないお荷物な部下たちを抱えた中間管理職気分。
歩む道は同じな筈なのに、それぞれこんな両極端な気分を味合わせてくれるなんて、なかなかできることじゃない。そんな意味でもロスプラ2は、なかなか侮れないゲームであるのだ。
もう俺はソロプレイでは、BOTの役立たずぶりをしっかり目に焼き付け、「こうなったら俺一人で頑張るしかない」と悲壮な決意を滲ませる”悲運の中間管理職”気分を、割り切って楽しむことにしている。
連中の役立たずぶりがもっとも際立つのは3-3面。例の列車砲のパートだ。
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砲弾運び、装填、エネルギーチャージ、列車砲の冷却、飛んできたAKの撃退、ポスト上げ、そして列車砲の砲手。
本来なら分担してやるべき仕事を孤軍奮闘する俺の周囲を、ただ意味も無くうろうろしているあの阿呆たれども。
そしてやっとの思いで巨大AKを撃破した時の、あの苦労を乗り越えた充足感。
使命をやり遂げた思いを胸に「俺はやったぜ!」と腕を突き上げる横で、「俺もやったぜ!」と、やはり腕を突き上げる役立たずBOT。
そんな最後だけは一丁前な姿に思わず、「てめえは何にもやってねえだろうがぁ!」と首の一つも絞めてやりたくなってくる。
ああ、是非とも追加かなんかで、”BOTの首を絞める”なんてリアクションが増えないだろうか。

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2010/06/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ウルティマオンライン】風に消える応援歌

   ↑  2010/06/06 (日)  カテゴリー: PCゲーム
ウルティマオンラインに於ける俺の表の顔。社交担当キャラは料理人なのだが、勿論裏の顔として、モンスターやクリーチャーを狩ったりする戦闘用のキャラも居る。
とは言っても、剣や斧を振り回したり、攻撃魔法を使いこなしたりする完全戦闘特化のキャラクターではない。
吟遊詩人。一般にバードと呼ばれる職業だ。特に俺のキャラは、4つの音楽技能を全てレジェンドまで高めた究極の純バードなのだ。
狩り場に行けば邪魔者扱いされ、みんなでボス狩りに行けば、やることがなくてお茶を引いているしかないという、究極の役立たず職業でもあるのだが、調子っぱずれの歌で敵をげんなりさせ、人をけしかけて喧嘩させ自分は高みの見物。そして都合が悪くなれば「♪戦争はやめよう~ 平和が一番」などと脳天気なことを歌ってお茶を濁し、とっととトンズラする。そんな姑息な立ち回りが性にあって、俺はこのキャラを随分と重宝している。
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役立たずとは言えど、あらゆる音楽技能を全て限界まで高めた音楽エリートなのだ。馬鹿にしたものではない。
そんな俺の出身校は、首都ブリテインにあるロードブリティッシュ音楽学院。実際の学校に例えれば。バークリー音楽院にあたる由緒正しいエリート校である。
もっとも俺がこの学院に在籍していたのは、僅か一分にも満たない。
別に中退したわけではない。金と引き替えにスキル値35程度の基礎技術を教えられ、「これ以上うちで教えられることはないから。後は独学で頑張って下さい」と、勝手に卒業扱いにされたのだ。
現実で例えれば、「ドはドーナツのド。レはレモンのレですよ」とだけしか教えてくれない音大みたいなものだから酷い話だ。
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そんないい加減な母校に、久方ぶりに帰ってきたのには訳がある。
つい先日、UOの全シャードにパブリッシュ66が無事導入されたのだが、それによって新たにマスタリーというバードの特殊技能が追加されたのだ。
今までのバードは、この手の新技能や新能力とはおよそ無縁だった不遇の職業だったのだが、さすがにバードだけほったらかしにするのは不公平だと、ようやく認識されたのであろう。
新たに加わったその新能力の名は”魔曲”。扇動、沈静化、不調和、それぞれのスキルに応じて、二種類の魔曲を奏でることができ、そしてその効果はパーティーを組んだ者たち全てに及ぶのだ。
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扇動マスタリーの"インスパイア"という魔曲を例に挙げてみよう。
俺がこの曲を奏でると、俺とパーティーを組む者たちに、攻撃命中値が最大15%、ダメージが最大40%、呪文ダメージが最大16%アップする効果が、継続的に与えられるのだ。
今までみんなで狩りに行ったときなどは、横合いからちょろちょろと扇動ソングを歌って「余計な事しねえで、おとなしくしてろ!」と邪魔者扱いされていたのだが、しかし、この魔曲ならば、遂にみんなの役に立つことができる。
剣を振りかざす仲間たちの背後で、みんなを勇気づける熱い応援歌を。ああ、なんと音楽家冥利に尽きるシチュエーションなのだろう。
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「音楽で平和をもたらすものになれ」
久しぶりに学院を訪れた俺に、先生はこう言った。
ラブ&ピース。音楽を武器とする者にとって、忘れてはならない言葉だ。音楽という”剣”で打ちのめすのは、相手の肉体ではない。心なのだ。
ブリタニア市民たちも、ガーゴイル族も、エルフも、ジュカ族も、アバタールも、ドラゴンも、タイタンも、熊も、犬も、猫も、赤ネームも、イベント荒らしも、中華RMT業者も。
ブリタニアに生きとし生けるもの全てが、手を取り合い平和に暮らせる日々。金やレアアイテムやパワースクロール目当てではない。バードは、そうした真の平和の為に戦う者なのだ。
音楽でこの世に平和をもたらします!ブリタニアのジョン・レノンになります!だから先生、是非俺にバードマスタリーを伝授してください!
「ならば5人の野良ヒーラーにウサギをけしかけて、殺し合いをさせてこい」
……先生。あんな無垢な生き物と、無償で人助けをしている人々を喧嘩させることが、本当に平和への第一歩になるんでしょうか?
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野生のウサギを見つけるのは、案外と面倒臭いものだ。
仕方なしに、ペットショップでペット用のウサギを買ってきて対処することにした。
「可愛がってくださいね」
そう微笑みかけてくるペットショップ店員から視線をそらし、そのウサギを野良ヒーラーの元に連れて行っては、「♪あのオヤジがお前のこと早漏って馬鹿にしてたよ~」「♪あのウサギがあなたのことハゲって言ってましたよ~」と互いをけしかける。
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普段の高潔なボランティアの姿はどこへやら。逆上してウサギを八つ裂きにする野良ヒーラー。
ペットショップで新しいウサギを買ってきては、その繰り返し。平和をもたらすとは180度正反対を行くような、そんな所業の果てにやっとマスターした、扇動バードマスタリー。
だけど、一緒に冒険に行ってくれる友だちの居ない俺は、せっかく覚えた魔曲も、ブリテインの川辺でただ一人寂しく口ずさむしかないのであった。
♪ とーもだーち100人できたらいいなぁ……
か細い歌声で風に乗って消えていく、覚えたてほやほやの魔曲。今、俺が切実に必要としてるのは、他人じゃない、自分への応援歌だ。

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