ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.28 闘走!喧嘩グランプリ】

   ↑  2010/03/31 (水)  カテゴリー: PS2
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罵倒や威嚇、挑発と言っても、それを発する人によって、人に与える意味もだいぶ違ってきます。まぁそれらの言葉が板に付くか付かないかというやつです。
「せいぜい夜道に気いつけえよ」
そんなセリフをMr.オクレ辺りに言われても、ふふんと軽く受け流してしまえますが、同じセリフを中田カウスに言われたのなら、話は別。いくら身に覚えが無くとも、大いにうろたえてしまうことでしょう。
声優さんの整った明瞭な声というのも、この手の罵倒語には、案外と向かないものです。
「うすのろ!」「けつでもなめてな!」「こんクソが!」「ざけんなぁ!」「うぜえんだよぉ!」
いくら気合いの入った罵倒語でも、それがいかにもアニメチックな声優さん声で発せられると、どことなく浮ついて薄っぺらな響きになってしまいがちです。
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この、Simple2000シリーズUltimateの一作、闘走!喧嘩グランプリで、罵倒ボタン(L1ボタン)を押すと発せられる罵倒語が、まさにそれなんですが、こういうものはやはり、そこらで単車にまたがってたむろってる若者たちのナマ声を収録すべきなんじゃないでしょうか。
アンパン代とか適当に渡しときゃあ済むんですから、ギャラも安く上がるだろうし。
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まぁその罵倒ボタンのイマイチさは置いといて、それ以外の部分では、この闘走!喧嘩グランプリは、非常によくできたゲームです。
欧州産のゲームで原題はMashed。北米でのタイトルはDrive to Survive。海外で好評を博したバリューゲームを、D3が日本に引っ張ってきてSimpleシリーズに組み込んだタイトル。
このゲームの肝はマルチ対戦。
普通、この手のレースもののマルチ対戦をローカルで遊ぼうとすると、画面が二分割されたり四分割されたりするものですが、本作はそんな分割画面は一切無し。
ではどうやって一台のモニターで四人での対戦を行うのか。
この闘争!喧嘩グランプリは、”画面外に千切られた者から順次脱落していく”という、シンプルかつコロンブスの卵的なルールで、その問題を解決しているのです。
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つまり、他の三名を画面外に置き去りにしてしまえば、レースの勝者はその時点で貴方に確定。コースを何度周回しなくちゃならないとか、そんな面倒臭い義務は一切ありません。
勝者にはポイントが与えられ、すぐさま次のラウンドに移行。こうして素早いテンポで数戦を戦い、ポイントの一番多い者が優勝。
例え一つのレースであっさり脱落したとしても、次のレースが始まるまでの間隔が異様に短いですから、レース待ちの時間でダレることもありません。
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これがマリオカートなんかだと、首位と大きく差を開けられた時などは、消化試合的な周回を余儀なくされたりして、遊ぶ者の間でテンションの格差が生じてしまったりするのですが、まるでメイド・イン・ワリオのようなスピード感でレースが連続する本作ならば、そんな格差が生まれる心配もなし。
勝負が付くときはホントに一瞬で決まったりするので(スタートで出遅れたら、即座にアウトだ)、あらゆるシチュエーションに対して気が抜けません。
攻撃アイテム、ぶちかまし、凍結した路面、いかにも「落ちてください」と言わんばかりに設定された崖。
それらも要注意なのですが、それ以上に気をつけたいのが、対戦相手による直接攻撃です。
前述したように、スタートに出遅れたら負けが確定したようなもの。
だから勝負が白熱してくると、スタートの瞬間を狙って、ウーロン茶のペットボトルをわざとこぼしたり、ポテトチップの袋の中身を他の三人の顔面にぶちまけたりといった行動に出てくる者が、後を絶たないのです。
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そうなると自然と、「なにしやがる!」「てめえ、そこまで勝ちたいか!」「こいつ、ありえねえよ!」「うっせえ、バーカ!」などといったナマの罵倒の応酬が展開されることになります。
そんな和気藹々とした口汚いやり取りが、何度も懲りずに繰り広げられる場を目の当たりにする度に、「この罵倒ボタンは要らない子なんだなぁ」などと、つくづく思ったりするのです。
いい年こいた大人にまで、そんな子供じみた行動を取らせてしまう本作の魅力。友情を壊さない範囲で、大いに楽しみたいものですね。

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2010/03/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【50セント: ブラッド・オン・ザ・サンド】50ワールドを満喫せよ!

   ↑  2010/03/30 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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♪ イエー、50セント、ロイド・バンクス、ヤング・バック、ジジジジジジーユニット
  デザートイーグルと黒のマック10で アメリカの悪夢を呼び起こしてやるぜ
              <G-Unit - "G-Unit">

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ギャングスタラッパーのザ・ゲーム(人名)が、自らが被告の民事裁判の場で、余りにもギャングスタという表現が乱発されることに辟易し、「実は俺、ギャングスタじゃねっすよ。俺の曲は勇ましいことばかり言ってんけど、基本的にみんなフィクション」と衝撃のカミングアウト。
「おいおい、ザ・ゲーム、そりゃねえっすよ」「幻想は最後まで責任もって守れよ」と、多くのファンを失望させたなんてことがあったらしいです。
まあゲームが本当にギャングスタだったかどうかの真偽はさておき、そりゃあ自らの利害が絡んだ裁判で、色眼鏡まんまんの陪審員の前で、「そう、俺はギャングスタ。悪い奴らはだいたい友だち」などと肯定したとしたら、それはもうほんまもんのバカ以外の何ものでもないわけで、この点に関してはザ・ゲームに大いに同情したいですね。
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そのザ・ゲームも元をただせばG-Unitの所属。確執の果てにG-Unitを除名処分になり、その後G-Unitのメンバーらと凄まじいビーフを繰り広げたことがありました。
そのG-Unitの中心人物こそ、本作の主人公である50セント。
日本の一部では彼のことを、”セントくん”などと不敬な愛称で呼んでいるようですが、是非とも本人の目の前でその呼称を使ってみせて欲しいものです。
「俺は星ルイスの相方じゃねえ!」
50(フィフティ)さんは、きっとそんな風にブチ切れることでありましょう。
「そっちのセント君じゃありません!奈良の方のセント君です!」
慌ててそう弁解しても、ますますドツボにはまるだけです。50さんのぶっとい腕から繰り出されるパンチが、実際にどの程度の破壊力を持っているか、身をもって体験してきてもらいたいですね。
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そんなギャングスタラップ幻想の最大の守護者。50さんのゲーム(元舎弟の方ではなく、こちらはビデオゲームの方。ああ、ややこしい)は、前作50 Cent: Bulletproofに続いて、この50 Cent: Blood on the Sandで二作目。
まあBulletproofが、相当にしょっぱいデキだったので、そのリベンジといったとこでしょうね。Bulletproofに比べたら、格段に遊びやすい作品に仕上がってます。
よく、弾が二、三発当たったらおしゃかの、”リアル系”FPSを信奉する人が、数発被弾しても動き回れたり、しばらくすれば体力が回復したりする他のゲームの仕様を、「現実的じゃない」などと否定したりしますが、それこそ餓狼が跳梁跋扈するストリートの現実を知らない机上の論理です。
「銃弾?何発かくらっても案外平気だよ。俺、ぴんぴんしてるよ」
それを実際に身をもって証明したのが、我らが50さん。このゲームでも、びしばし被弾してもなかなか死なない無類のタフネスぶりを見せてくれますが、誰がこれに文句をつけられるでしょうか。
天下の50さんが、10発や20発程度銃弾が当たったくらいで、くたばるわけがないのです。医療キットを探し求めて右往左往する50さん。そんなちんけな50さんの姿をみんな見たくないでしょ?
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このBlood on the SandはTPS。ステージ配置を覚えて繰り返しプレイでハイスコアを狙っていくスタイルは、コードマスターズ産(間違えました!Codemastarsではなく、Bizarre Creations産でした!)のTPS、The Clubに酷似していますが、ゲームとしての基本的な部分は、The Clubと比べるとだいぶ粗い仕上がり。
Blood on the Sandの方が、The Clubより後発なことを考えると、こちらはかなり分が悪いです。
”The Club”の劣化版”。そんな身も蓋も無い言われ方をされてしまいそうです。
しかし、両者の立場を逆にしてみると、こんな表現もできるはずです。”The Clubは、50さんの出てこないBlood on the Sand”。
そう言い換えると、何やら急にThe Clubの方が色褪せてきたではありませんか!
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このゲームのチャームポイントは、もう全て50さんの存在に集約されています。
スコアと共に重要な存在がキャッシュ。ステージの道中には金塊や光り物の詰まった木箱が多数配置されています。
マテリアルな価値観を全肯定するのがギャングスタラップ。
「光ものじゃーい!」「現ナマじゃーい!」「全部俺のもんじゃーい!」
50さんも、勿論敵なんかそっちのけでこの箱に群がります。
そうして手に入れたキャッシュで購入できるのは、高性能武器に近接格闘技。そしてトーント(タウントって表記の方が、通りがいいのかな?)。
武器と近接技のオールアンロックは、実績ポイントにも関わってきます。
当然こちらから最初に購入しておきたいところですが、しかし、そんなことをすれば50さんから、「貴様は実績にケツの穴を売った男娼だ!」などと怒られるのは必定。
ここはそんな実績や効率(このゲームは、上位武器の威力がハンパじゃないので、これを手に入れるとぐっと楽になる)を後回しにして、まずはトーントを全種類手に入れるべき。
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相手を射殺した後に、左スティックをぐいっと押し込めば、すかさず50さんが「まざーふぁっか、ぷっしー!」と、罵声で追い討ちしてくれるのです。するとスコアに罵声ボーナスなどというものが加算されるではありませんか。
「ふぁっきん、だい!」「かもん、げっいっと、びっち!」「ゆあ、ふぁっきん、でっど!」「ふぁっきん、こっくさっかー、だい!」「まざーふぁっかー!こっくさっかー!」「ゆー、まざー、ふぁっきん、ぷっしーず!」
ショップでトーントを購入する度に、50さんのボキャブラリーは、どんどん増えていきます。
しかも左スティックというものは、普通に移動しようとするときも、つい力余って押し込んでしまいがちになるもの。
そうなると、もう敵が周囲に全くいない状況でも、50さん、四文字言葉を連発しまくり。最高です、このゲーム。
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罵詈雑言担当をゲーム内の50さんにばかり任せておくわけにはいきません。
コントローラーを握るプレイヤーも、ここは是非、50さんに負けないボキャブラリーで敵を罵りまくりたいものです。
そりゃ日本人が「ふぁっく!」などと口に出したところで、薄ら寒いだけですから、ここは日本語で50さんに対抗。
「這いつくばってちんちん舐めろ、この犬野郎!」
「じすいず、ふぁっくどまん!」
「ケツの穴に弾ぶちこんで、お通じよくさせたろうか、便秘野郎め!」
「ごな、ふぁっくゆー、あっぷ!」
もうモニターの内と外とで、俺と50さんの罵声合戦で大変なことになってますが、しかしそうしてこそ、このBlood on the Sandの面白さは最大限に発揮できるというものです。
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相方に選べるのは、トニー・イエイヨー、ロイド・バンクス、DJ・フー・キッド。血よりも濃い絆で結ばれたG-Unitのメンバー。
中東のライブ会場で、ギャラ未払い騒動に端を発して、武器商人や中東アンダーグラウンド界を巻き込んでの大ドンパチ合戦に至る荒唐無稽な展開も、「50さんならありえない話じゃないっすよ!w」と強引に納得できてしまう、リアルとフィクションとギャグの狭間を行く50さんの唯一無二のキャラクター。
ゲーム中のBGMは、全て50さんの曲。スコアによってアンロックされるムービーは、その殆どが50さんのPV。
最高に粗っぽく、最高にいい加減で、最高にご機嫌なこのゲーム。ゲームの素晴らしさは、その完成度に左右されるもんじゃない。Blood on the Sandは、そんな真理に気付かせてくれる。
The Club?そんなお上品なゲーム、このBlood on the Sandの足下にも及ばねえや!
(ジャイアンツのクルーンも特別出演。……いや、嘘です。嘘だけど、あの傭兵隊長はどっからどう見てもクルーンだ!)

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2010/03/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【iRover Game】iPhoneで月面観光

   ↑  2010/03/29 (月)  カテゴリー: iOS
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金がなかったガキの頃の恨みを晴らすように、Game Roomのルナランダーを遊びまくっている俺ですが、よく考えてみりゃ、このGame Room版のルナランダーは、当時のプレイ4回分くらいの値段で買えちゃうわけですよね。
当時の俺がそれを耳にしたら、「何だよ、それ!インチキじゃねえかよ!」と、コーラ瓶ぶん投げて発狂しそうですけど。
ルナランダーの一番の魅力は、なんてったって大人びていたところでした。
重力や慣性を考慮に入れ、加速度を調節しながら月面の平地に月着陸船を軟着陸させる。
何かを撃ちまくったり、訳の分かんない生き物がドットイートしまくったりする他のゲームと違って、何となく高尚で”本物”っぽいイメージが、ルナランダーにはあったのです。
もしこれが実際にNASAで訓練用に使われていると聞かされたら、あの頃の俺はきっと真面目に信じ込んでしまっていたでしょう。
まあ冷静に考えれば、月の地表があんなアルプスみたいな峡谷だらけなわけがないんですが……。
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ルナランダーで月面に降り立ったら、次にするべき事は何か?
立ち小便したり、地面に「三中C組与一参上」なんて落書きをするだけで帰ってくるわけにはいきません。360のコントローラーをiPhoneに持ち替えて、月面探査の始まりです。
起動するアプリは、僅か115円で月観光が楽しめるiRover Game(全く同名のアマチュア無線アプリがあるので、ご注意ください)。
探査車に乗って、月面にある施設(もちろん架空の、しかしそれっぽく設定されている)を巡りミッションをこなしていく。
マップ自体はそれほど広くはないのですが、月面探査車は、その性質上、そんなにスピードが出るわけではないので、狭いと感じるほどでもないでしょう。
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月面というのは、ランドマークや標識があるわけでもなし。それどころか、代わり映えのしない風景が延々続くだけなので、マップを見ていても迷子になる可能性大。
一応、各施設をつなぐ最短距離に、紫の点でガイドが表示されるので、これをしっかり追えば、とりあえず施設までは何とか辿り着けるはずです。
探査車のバッテリー残量が尽きてしまうと、リアル月の沙漠で途方に暮れて野垂れ死ぬ事態にもなりかねませんので、ここはおとなしくガイド線を頼りにしておくことにしましょう。
さらにランダムで、太陽のフレアにより大量の放射線が降り注ぐイベントがあります。これを各地に設けられた待避所でやり過ごさないと、これまた命に関わる問題になってくるので注意してください。
各地にあるオキシジェン燃料補給所と放射線待避所。これの位置だけは、しっかり把握しておいて損はありません。
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勿論、そんなガイドなんかに頼らず、気ままに月面観光を楽しむこともできますが、何せ月には秘宝館も無ければ、ヘルスセンターすら無い。
「あちらに見えますのが地球。こちらに見えますのが太陽でございます。以上!」
観光ガイドを連れてきても、この一言だけで済んでしまいます。
まあポジティブに考えれば、それだけこの月は観光地として未開拓だということ。
近い将来だか、遠い将来だかは知りませんが、いずれ月観光が現実のものになるときに備えて、アームストロング饅頭だの、オルドリン煎餅だのといったお土産用商品の商標登録だけは、早めにしておいた方がいいかもしれません。
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BGMなども一切無し。ひたすら鳴り響くのは、「ふぉぉぉぉぉん」という、探査車のモーター音なのか、或いは単なる環境音なのか判別付かない不思議な音のみ。
そんな音をバックに、最高時速40キロ程度の探査車で、ひたすら灰色の荒野な月面をぬめーっと進んでいると、ルナランダー同様、いかにも科学的な何かに裏打ちされた、本物っぽいものに思えてきてしまいます。
そうなると、ぼんやりと探査車を走らせて、それをぼーっと眺めているだけでも、飽きが来なくなってくるから不思議なもの。
これが僅か115円。マジで安いと思いますよ、これ。

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2010/03/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【バーチャルボーイ】俺だけの小宇宙

   ↑  2010/03/28 (日)  カテゴリー: その他ハード
「任天堂の新型ゲーム機、ニンテンドー3DOの開発が明らかに!」
そんなニュースを目にして、「任天堂もようやく3DO構想に参画する腹を固めたのか!」と勢い踊った俺ですが、勿論、ニンテンドー3DSの空目であったことは言うまでもありません。
トリップ・ホーキンスと笑顔で握手を交わす山内元社長。3DOのロゴマークの傍らでにっこり微笑むマリオ。高城剛と宮本茂の夢のコラボが実現(その後、高城は仕事を宮本に丸投げしてバリ島に逃走)。
様々な妄想が許されたのも、ほんの一瞬の間だけでした。ありがとうございました。
まぁ任天堂の3D立体映像マシンと言えば、いい年こいたゲームファンの皆様が即座に連想したのは、バーチャルボーイのことでありましょう。
俺もこのニュースを機に、本棚の上の飾りオブジェと化していたバーチャルボーイを、久方ぶりに手に取ってみることにしました。
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長い間、本棚の上に放置していたため、もうバーチャルボーイは、満遍なく埃まみれという状態でした。
「横井さん、ごめんなさい」
そう心の中で詫びながら、まずはサッサや綿棒を駆使して本体の掃除。
顔を押し当てるアイシェードの部分は、特に念入りに消毒液をまぶした布でぬぐいます。一番劣化しやすいと言われるこのアイシェード部分ですが、分厚く積もった埃に逆に保護されていたのか、綺麗に掃除してみると買った当初とまるで変わらない姿がそこに。
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ソフトの殆どは、どこにしまったのかも忘れてしまった(或いは売り払ってしまったかどうかすら記憶にない)状態なのですが、横着な俺のことです。どうせ本体に何かしらのソフトが挿しっ放しになってるでしょう。
そうソフトを確認しようかとして第一の関門にぶち当たりました。これってソフトをどこに挿してたんだっけ?
本体のあちこちを調べ、最後は逆さまにひっくり返して、ようやく本体下部にソフトの挿入口を発見。挿さっていたソフトは、T&E ヴァーチャルゴルフでした。
どうせ同じT&Eの作品ならレッドアラーム辺りが挿してあって欲しかったのですが、この際贅沢は言っていられません。
ここは挿しっ放しであったソフトが、とびだせ!ぱにボンのような、やっつけ仕事のソフトでなかったことを、幸運に思うべきなのかもしれませんし。
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そして電源を入れようとして第二の関門。……電源スイッチってどこだったっけ?
本体を上下左右あちこちひっくり返して調べても、それらしきものは発見できず。途方に暮れてコントローラーに目をやると、その中心部にスライド式のスイッチがあることに気付きました。コントローラーに付いていたんだっけ!
しかし、このスイッチをオンにしても、バーチャルボーイはウンともスンとも言わず。コントローラーに装着するバッテリーパックの電池(単三6本)を入れ替えてみても、事態は一向に変化なし。
さすがに放置しっ放しで壊れてしまったのか。そう諦めながら、何の気なしにコントローラーのスタートボタンを押すと、うぃーーんと小さな音を立ててバーチャルボーイが振動し始めた。
そしてアイシェードを覗き込んだ俺の視界越しに、俺にしか見えない小宇宙が産まれた!
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もっとも、最初に表示されるのは、あの不安を与える警告文。そしてオートポーズのオンオフ設定(これをオフにしとかないと、健康のため、一定時間で強制ポーズがかかってしまう)という、味も素っ気もない文章の連続なのですが、それを経て目の前に映し出されるのは、赤と黒のあやかしの空間。
サウンドは非常にチープなのですが、耳元で鳴り響くという独特の距離感のおかげか、どことなく奇妙で非現実的な響きで聞こえてきます。
やっぱりこのおもちゃ、めちゃくちゃかっこいい!
そう、初めてこのバーチャルボーイを遊んだときに、真っ先に思い出したのが、アタリのバトルゾーンというアーケードゲームに出逢ったときの興奮でした。
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バトルゾーンの筐体は、スコープからモニターを覗き込む形式になっていて、周囲からゲーム画面を伺うことができません。
そしてそれを覗き込んだ者の目の前にだけ拡がる、黒と緑のベクタースキャンで描画された世界。
「俺の目の前に未来がある!」
そう興奮してスコープから目を離し、後ろを振り向くと、そこにあるのは見慣れたいつもの現実の風景。
後ろを行き交う人々は、この筐体の中にある未来のことなどまるで気付かずに、ぼんやりといつもの日常を営んでいる。
そんな白日夢のようなギャップが、バトルゾーンというアーケードゲームの、最大の魅力でしょう。
そしてバーチャルボーイの最大の魅力は立体映像云々ではなく、このバトルゾーンで感じた白日夢のようなひとときと全く同じものを感じさせてくれる部分にあると、俺は思うのです。
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裸眼で立体映像が楽しめるらしいニンテンドー3DSは、恐らくバーチャルボーイとは、似て非なるようなハードになることでしょう。
いや、バーチャルボーイの、閉じられた世界、たった一人の秘め事という基本コンセプトそのものが、任天堂の歴史の中ではあまりにも異端過ぎたのです(その後に、目の前の人と繋がることがコンセプトのポケモンが登場したのは、実に対照的だ)。
こんなコンセプトのゲーム機は、少なくとも任天堂からは、二度と現れることはないでしょう。
覗き込んだものだけが触れることができる小宇宙。そんな余りにもパーソナルすぎる秘密の空間。
バーチャルボーイは、そんな現実とは隔絶した独特の体験を与えてくれる、恐らく唯一無二のものになるであろうハード。この没入感は、覗き込んだ者だけにしか理解できないものなのです。
ああ、レッドアラームのソフトを何とか探さなくっちゃ。久しぶりにあの「すっげーー」を体験してみたい。

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2010/03/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Activision Anthology】至高のレトロゲームコレクション

   ↑  2010/03/26 (金)  カテゴリー: PS2
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過去にレトロゲームのアンソロジーは、様々な会社から様々な形で何度もリリースされた。
自社の歴史や伝統に敬意を払った優れたアンソロジーもあれば、昔のゲームを適当に並べて小銭を稼ぎましょうという、さもしい意識に満ちたアンソロジー(日本のメーカーのアンソロジーに、この手のものは多い)もあった。
アタリ、ミッドウェイ、インテレビジョン、SNK、セガ、カプコン、タイトー、テクモ、EA、ナムコ。無数にひしめくレトロゲームアンソロジー。
その中で最も志が高く、優れたアンソロジーはどれか。俺が一押しするアンソロジー。それは、このActivision Anthologyだ。
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Activision Anthologyに収録されたタイトルは40以上。その全てがアタリVCS用のソフト。
アタリVCSのソフト!そう、それはいずれもファミコン以前の時代のシロモノ。今、遊ぶには、どれもこれもちょっとばかりキツすぎるゲームばかりだ。
確かに今の目からすれば、どれもこれもゴミ屑みたいなシロモノに見えるかもしれない。
しかし、これらのゲームを、みんなが目を輝かせて熱中していた時代があった。
このActivision Anthologyは、そんな時代への敬意と愛情と憧憬がたっぷりと詰まったソフトなのだ。
あの時代の熱狂や息吹。それを再現してこの世に伝えよう。このActivision Anthologyには、そんな気概が満ち溢れている。
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メインメニュー画面は、いかにも'80年代を感じさせる一室。
テレビは勿論ブラウン管。ボディは'90年代を待たずして絶滅してしまった木製。そのテレビの前に鎮座するのはアタリVCS(2600)。
テレビの脇にあるゲームラックにアクセスすると、ゲームのセレクトができる。
パッケージやカセット、そしてマニュアルの中身などを閲覧することも、勿論可能(一部のゲームにはパッケージアートがついていないものもある)。
さらに隠し要素として、当時のテレビコマーシャルを鑑賞できるソフトもあるのだ(ただし、ハイスコアをマークしてアンロックすることが条件)。
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ゲームのオプションは、アタリVCSにアクセスして行う。サウンドオプションは同様に、机の上にあるラジカセにアクセスして行うのだ。
そしてこのラジカセは、ゲームのサウンドオプション以外にも、室内にかかるサウンドトラックの操作も兼ねている。
Activision Anthologyには、'80年代ヒットチューンの数々が収録されていて、メニュー画面、ゲーム中に関わらず、これをずっと鳴らしていることができる。つまり、ラジカセから当時の音楽が鳴り響いているという設定。
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収録曲の内訳は、Twisted Sisterの"We're Gonna Take It"、Missing Personsの"Walking in L.A."、Blondieの"夢見るナンバーワン"、Soft Cellの"汚れなき愛"、Berlinの"No More Words"、Men Without Hatsの"Safety Dance"など全12曲。
Men Without Hatsなんて、このソフトで久々にその曲を耳にしたよ!
ああ、麗しき乱痴気な'80年代。大人になったら俺もこの騒ぎを満喫できると信じていたのに、'90年代に入って俺を待っていたのは、バブル崩壊後の日本と、あの夢も希望もないグランジムーブメントだったっけ……。
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このようにActivision Anthologyは、レトロゲームだけでなく、それを支えた時代に対しても深い愛情がこめられたソフトだ。
XBOX LIVEのGame Roomに、やたらと'80年代風のガジェットが多く収録されていたことからも感じるんだけど、アメリカのこの手の企画は、そう言った部分に対して本当に抜かりがない。
逆に日本のゲームメーカーから決定的に欠けているのは、この意識だ。
ただ古いゲームを並べればいいというものではない。時代の息吹を一緒に切り取らずして、何がレトロゲームコレクションだろう。
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肝心の収録ゲームで日本でも馴染みのあるものと言えば、PitFall、Commando(戦場の狼)、River Raidといったところくらいかな。
個人的には、車がびゅんびゅん飛び交うハイウェイを無理矢理横断するだけなFreewayというゲームの、原始的なエクストリームさが、ちょっぴりツボにきました。

<北米版 / 日本のPS2本体では動作しません>

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2010/03/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |