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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【デューク更家の健康ウォーキングナビ】

   ↑  2009/09/01 (火)  カテゴリー: ニンテンドーDS
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♪ 生徒たちは勉強に飽き飽きしてパンクやメタルに夢中
  始業のベルが鳴ればみんなエジプト人みたいに歩きはじめるのよ
             <Bangles - Walk Like an Egyptian>

エアロビクスのお株を奪わんとする新興フィットネス、その名はウォーキング。
オイラはウォーキングの光景を見ると、いつもこのバングルスの大ヒット曲を連想してしまいます。
ヨガや気功、バレエなどの要素を取り入れて考案されたという触れ込みの、このデュークズウォーキングですが、まあ基本的に歩きながら行うストレッチみたいなもんですから、それなりに健康によさそうだというのは、傍から見てもなんとなく理解できます。
このデューク更家の健康ウォーキングナビは、デュークズウォークを手軽に学べるエクササイズレッスンソフト。
発売はドラス。角田信朗の筋トレナビとか、綾小路きみまろの格言ソフトとか、妙な実用ソフトばかりを出しているとこですね。
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デュークさんと助手のデュークガールズ(オイラが勝手に命名)が、デキストと動画で懇切丁寧にデュークズウォークの基礎と応用を解説してくれるのですが、テレビの前でレッスンをダイレクトに反復できるESPN Step Aerobicsと違って、DSソフトの場合は、画面を観ながら同時に運動を行うことができないという問題点があります。
この欠点は角田信朗の筋トレナビの時に、既に露呈していたのですが、ウォーキングナビのそれは、さらに致命的。
その場に留まって行う筋トレならまだしも、ウォーキングは歩き回ることが前提。片手に持ったDSの小さい画面を凝視しながら歩き回っていたらどんなことになるか。
人にぶつかる、側溝に転げ落ちる、電信柱に激突する、赤信号に気付かずそのまま横断してしまう。もう危険だらけです。
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周囲だって大迷惑。青信号なのでそのまま車を直進させようとしたら、横断歩道を片手にDS持った男が、「しゅっ、しゅっ」と唸り声をあげ、妙なポーズを反復させながら急に飛び出してくる。
そんな事態にどう対処すればよいのでしょうか。そんなものを撥ねてしまったら、もう泣くに泣けません。
そもそもあのデュークズウォークを屋外で行うのは、相当に勇気を必要とする行為です。
近所の公園などであれをやれば、やんちゃなお子様たちに石をぶつけられるのは、もう必定でしょう。オイラが子供なら絶対そうします。
かといって部屋の中であれを実行すれば、10秒以内に壁に激突してしまうのは、もう眼に見えています。オイラの家は、デュークさんのモナコの家みたいに広くはないのです。
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レッスン動画内のみに留まらず、メニュー選択画面などでも、デュークさんの「選んでやー」「どないするー?」なんてフランクなボイスと堪能することができます。
そしておまけのデュークタイマー。
これは、リズムや時間などを設定すると、デュークさんが設定に合わせて「しゅっ、しゅっ」と、例のかけ声でウォーキングのテンポをとってくれる実用ツール。
本来の用途を外れて、”デュークボイスのドラムマシン”としても使用できるんじゃないでしょうか。

この記事に含まれるtag : マルチメディア タレントゲー 

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2009/09/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【オペレーターズサイド】もどかしさも芸のうち

   ↑  2009/09/03 (木)  カテゴリー: PS2
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人を喰らう謎の生物から襲撃をうけた宇宙ステーションホテル。
混乱の中で恋人とはぐれた”僕”は、いつの間にかオペレーション室に閉じ込められてしまった。
外部と繋がる唯一の連絡手段は、セキュリティシステムのモニター越しの通信のみ。
そのモニターの中に現れたのは、リオというホテルのウェイトレス。いや、いきなり拳銃を探してそれを慣れた手つきで操作している姿を見る限り、どう考えても本職はカタギのウェイトレスではなさそうだ。
しかしこのリオ。一人で行動すればいいものを、何をトチ狂ったのか、モニター越しにこんな提案をしてくる。
「二人で協力しましょう。そちらから通信で私に指示を与えて」
そういうことならばと、”僕”は最初の指示を彼女に与えた。
<脱げ>
「…………」
<脱げ。ぬ・げ。……おい、シカトすんなやぁ!>
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マイクを使った音声入力により、画面内のキャラクターに指示を送って行動させる、名付けてボイスアクションアドベンチャー。
プレイヤーは、このリオという女性にマイクを通じて移動先を指定したり、「ロッカー調べろ」「ドレッサー開けろ」「鍵を取れ」「ヅラをひっぺがせ」「セクシーポーズ」などの行動を指示してゲームを進行させていくのです。
一見気丈に見えるが、実はこのように自立心の全く無いリオさんは、戦闘までプレイヤーの指示任せ。
ところどころで勃発する宇宙生物との戦闘でも、プレイヤーはいちいち「撃て」「避けろ」「リロード」「後ろ」「セクシーポーズ」などとマイクに叫んで、リオの行動を促さなければならない。
ここまでくると「自分の問題なんだから、それは自分で対処されるべきなんじゃないか」と、ちょっぴり呆れてきたりするけれど。
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マイクを使ったゲームで、真っ先に思い浮かんでくるのがシーマンですが、あのゲームの最大の欠点は、プレイヤーが対峙しているのが、シーマンという架空の生き物ではなく、シーマンの姿を借りた斎藤由多加という生身のおっさんであるという本質が、思い切り透けて見えていた部分にあります。
しかもシーマンで行われていたことは対話の振りをして、実は斎藤由多加のダウナーなトークを一方的に聞かされるだけ。井上涼子と基本的に大きな違いはありません。
その点、このオペレーターズサイドは、ゲーム内のキャラクターにいかに生身の人格らしきものを装わせ、それといかに生身の会話らしきコミュニケーションを取らせるかに腐心しているのです。
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「思い出したわ。あなたはパーティー会場にいた一番若いカップルね。彼女とははぐれたの?あなたの彼女の名前、何て言ったっけ?」
<へ!?………そんな、あんなイントロのムービーだけで処理されてた人の名前なんか、覚えてるわけないんすけど>
「あなたの彼女でしょ。ねえ、なんて名前だったっけ?」
<リオ………だったかな?>
「それは私の名前でしょ!ちょっと、なんで私の名前をあなたが知ってるのよ?」
<パッケージ裏に書いてある名前はそれだけでしたから。……ええと、じゃあ麻里子>
「麻里子…、なんか他人の気がしないわ。でも違う」
<センチメンタルグラフティの時は、あなたに北海道まで呼び出されて大変な目に遭いましたから>
「それ、何の話!?」
<いえ、なんでも。……私の彼女の名前って何でしたっけねえ?>
「あなたの彼女の名前でしょ!……確か、さやかだったかしら」
<多分それです。私の代わりにお答えいただきありがとうございます。覚えました。私の彼女の名前はさやか。それはそうと……>
「何?」
<脱げ>
「…………」
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自立した行動はいっさいできないリオさんですが、実は結構勝ち気。プレイヤーにとって都合のいいギャルゲー的な性格ではありません。
プレイヤーの頓狂な指示に対しては、言い返し、逆ギレ、ガン無視の三種の神器を駆使して対抗してきます。
また、音声認識能力もそれほど高くはなく、こちらの言っていることがストレートに伝わらないもどかしさも。
だけど、このゲームの場合は、その言っていることが伝わらないもどかしさも妙味のうちなのですよ。
こちらの言うことを100%オウム返しで実行してくれ訳ではなく、指示と向こうの解釈が正反対になってしまい、<おい、そうじゃねえよ!お前馬鹿か!>「馬鹿とは何よ!」なんて口げんかに至ることもしばしば。
そんなプレイヤーの思惑通りに素直に物事が進行しない部分が、いかにも現実のコミュニケーションぽさを漂わせているのです。
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<撃て、撃て、撃て!>
「撃つ」
<右>
「これ以上行けないわ」
<だから右って言ってんだろ!み・ぎ>
「左ね。きゃあああああ!」
<右だ、この馬鹿!>
「ちゃんと指示して!」
<もういい。後ろ。下がれ。う・し・ろ>
「セクシーポーズね。きゃあああああ!」
<俺はお前と漫才やってるのと違うわあ!>
そんなコントのような展開を何度も経ていると、いつしかリオがゲームのキャラクターであるという意識も薄れてきて、気付けばマイクで「リオ、コートの下はまっぱで自販機でコーラ買ってこい」とか「リオ、全裸でコンビニで買い物してこい」なんてアップル写真的な指示を飛ばしている自分の姿があります。
マイクを使わせるゲームで、ボイスが単なるコマンドの代用品に終わらなかった作品を、オイラはこのオペレーターズサイド以外に知りません。
そこには疑似とは言え、会話によるコミュニケーションが確かに存在していたのです。

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2009/09/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Mass Effect Galaxy】タイニー版マスエフェクト

   ↑  2009/09/04 (金)  カテゴリー: iOS
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銀河を駆け巡るスペースオペラ巨編Mass Effectが、今度は大幅にスケールダウンして手のひらの中に収まった!
BioWareが送るマス・エフェクトシリーズの新たなプラットフォームは、何とiPhoneだった。
Mass Effectの世界設定をそのまま継承して作られた、その外伝的作品のタイトルは、Mass Effect Galaxy。
ただし本作には、シェパード少佐をはじめとするノルマンディー号のすちゃらかメンバーたちは登場しない。
このMass Effect Galaxyの主役は、退役軍人ジェイコブ・テイラー。
なんたってピンで主役を張るだけの野郎だ。人類初のスペクター、シェパード少佐に負けず劣らずのタフガイなのだろう………と思ったら案外そうでもなかった。
ジェイコブ・テイラー、案外打たれ弱い。と言うか、これはそもそも、このGalaxyの戦闘システムに大いに問題があるからなのだが。
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このGalaxy、もうどこからどうみても完全にMass Effectのタイニー版。
Mass Effectから、賛否両論だった(いや、否定の方が多かったかもしれないが)ちょっとタルい移動シーンをごっそり省き、会話パートと、これまた賛否両論(こっちも否定の方が多かったかもしれない)だった戦闘パートの繰り返しでゲームは進行します。
ただしこの戦闘パートがちょっと厄介。
本作の戦闘は、正編のTPSシステムではなく、上から見下ろした2D画面で行われます。
これが操作し辛ければバランスも劣悪という困りもの。
攻撃は敵をタップすることで、ジェイコブの移動はiPhone本体を傾けることで行うのですが、もうホントにiPhoneアプリのゲームは傾きセンサーを無意味に使うのはやめろ!
電車の中で、片手に持った物体をあっちに傾けたりこっちに傾けたりしている珍奇な姿を晒すのは、もう願い下げなんだよ!
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戦闘バランスも序盤からシビア。そして後半は戦闘ステージが始まるなり、敵に囲まれた状態で四方八方から銃撃をくらうシーンが頻発します。
そんなシチュエーションに、悠長にiPhone傾けてぬめーっと動く自キャラで対処できるわけねえだろう!
なんでこうまで無理して戦闘をリアルタイムで行わせようとするのかなぁ。
会話パートは本家のイメージを色濃く残しています。
疑問形で各種の情報を深く掘り下げたり、チャーム寄りやアグレッシブ寄りの会話も選択可能。
星間移動図も、本家のギャラクシーマップの雰囲気を、ほぼそのまま継承。
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バタリアン過激派のバイオテロをジェイコブが阻止するショートストーリー。ジェイコブとヒロインのミランダは、続くMass Effect2にも登場が予定されているみたいだけど、彼らが一作目の面々とどの様に絡んでいくのかは、ちょっぴり興味深いかも。
ただ戦闘パートのあまりのしょっぱさを考慮すると、この外伝にはMass Effect1と2の橋渡し的な役割以上のものは、ちょっと見出せないなあ。
価格は350円で発売はEAから。ローカライズは一切されておらず、中身は英語版のままです。

この記事に含まれるtag : マスエフェクト 

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2009/09/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【キューティー鈴木のリングサイドエンジェル】

   ↑  2009/09/06 (日)  カテゴリー: メガドライブ&メガCD
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キャバクラ的なゲームは、何もドリームクラブに始まったわけではありません。
以前紹介した『おとなのギャル雀~きみにハネ満~』などは、キャバクラとギャル雀の違いこそあれ、ドリクラの原型と呼んでもおかしくない作品でしたし(母親の仕送りを不届きな目的に消費してしまうところまでそっくり)、ゲームがまだ子供の娯楽だと捉えられていたCD-ROM機以前の時代にも、風俗的なテイストをビンビンに感じさせるソフトも存在していました。
メガドライブで登場したこの『キュティー鈴木のリングサイドエンジェル』は、表面上はプロレスゲームを装いながらも、そこかしこに'90年代前半の池袋や歌舞伎町的なテイストを溢れさせていたのです。
まずはこの電話ボックスによく貼られていたピンクチラシと瓜二つなパッケージデザイン。厭が応にも期待が高まりますよね。
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キューティー鈴木が所属したジャパン女子プロレスは、'80年代後半に”女子プロレス版おニャン子クラブ”をコンセプトに旗揚げした団体。
”女子プロ版おニャン子を標榜する割に、何故か神取忍をスカウトしてしまうなど、旗揚げ時点から何やら迷走気味な団体でしたが、それでもシュートボクシングからやってきた風間ルミを筆頭に("都会の流星"というとんでもないレコードまで出していた)、尾崎魔弓、エデン馬渕など、アイドル系のレスラーを揃えて、老舗の全日本女子プロレスとの違いをアピールしました。
中でもキューティー鈴木(デビュー前は"アップル鈴木"という、まるで「電脳なをさん」に出てきそうなリングネームが用意されていたらしい)の人気と知名度は飛び抜けていました。
それまでの女子プロレスラーとは一線を画したルックスは、色々な媒体で引っ張りだこになり、キューティーはリング外の部分でジャパン女子の知名度を上げるのに、大いに貢献したと言えます。
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女子プロといえば全女一択だった時代に、”キューティーが居る方の女子プロ団体”として、その認知度を高めた功績は計り知れないでしょう。
プロレスラーとしても、オイラはキューティーを大きく評価します。リングの上では”可愛いけど弱い”がギミックでしたが、それとは裏腹にこの人の無類のタフネスさはハンパではなく、出場選手が試合後揃ってぐったりしているようなロングマッチでも、この人だけはケロッとした表情をしているなんてことがよくありました。
とにかくこんなガソリンの切れないレスラーは、女子プロでは(いや、男のプロレスを入れても)他に見当たらないほどでした。
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そのキューティーをゲーム界に引っ張り出してきたのはアスミック。ちなみにキューティー以外のジャパン女子勢はお呼びが掛からず。
”キューティー鈴木とその他大勢”。当時、世間一般でのジャパン女子の認識なんて、こんなもんだったんです。
キューティー以外の登場選手は全て架空レスラー。しかし、ブル様チックな悪役レスラーを除いては、どの選手のルックスもプロレスラーと言うよりは、まるで蒲田辺りの安キャバクラのホステス風。
さらに、タイトル画面や選手セレクトの画面に顕著な、いかにも'90年代初頭の風俗業界丸出しな香り。
「Welcome yo The Exciting World」なんてロゴに彩られた選手選択画面には、「ご指名はどの娘になさいますかぁ?」なんてセリフがぴったりはまってしまうくらいです。
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選手の造形や動きも妙になまめかしく、これに例の安キャバクラ風なルックスと、選手の体力によって刻一刻と変化する画面上部の表情が加わると、プロレスと言うよりもむしろ「客の取り合いでつかみ合いのケンカをしているハイレグパブの従業員たち」という表現の方がぴったり来るほど。
己のプロレスをこんな風に解釈されてしまうキューティーさんにとっては、とんだ災難ですが、まあしかしプロレス界でも数少ない”個人名がそのままタイトルに組み込まれる”VIP扱いの栄誉と引き替えならば、この程度は致し方ないんじゃないでしょうか。
何せそれは、クラッシュギャルズでも為し得なかった事。女子プロレスで他にはセガマークⅢのダンプ松本くらいしか思い浮かびません。
キューティーとダンプ。この両極端な二人の女子プロレスラーは、我々プロレスファンが思っていた以上に世間に届いていたのです。
アントンが配下のレスラーにいくらハッパを掛けても、どいつもこいつもその域まで至らないことを考えれば、それがいかにプロレスラーとして物凄い業績なのかが理解できることでしょう。

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2009/09/06 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

DVD【The Very Best of G.L.O.W. Vol.1】

   ↑  2009/09/07 (月)  カテゴリー: 映画・DVD
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ジャパン女子プロレスの常連外国人にディメンティアという選手が居た。
白塗りのゴスメイクにボロボロの白いドレスを纏い、常に無言に無表情を貫き、リングの上で延々とシャボン玉を撒き散らしたり、虫を食ったりなどのパフォーマンスを繰り広げたサイコ系レスラー。
まあ早い話が鳥居みゆきのレスラー版だ。いや、むしろ鳥居みゆきはディメンティアのパクリキャラと言った方が正しいのだろう。
そのディメンティアを輩出した団体がGorgeous Ladies of Wrestling。通称GLOW。
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このGLOWこそ、世界で最もメジャーだった女子プロレス団体。いや、厳密にはGLOWは団体とは呼べないかもしれない。
GLOWは1986年にスタートしたTVショウ。そしてその所属レスラー(むしろ番組キャストの呼び方が適当か)は、既存の女子プロレスラーやレスラー志望者ではなく、女優やモデル、ダンサーの卵、そしてスタントウーマンなどをかき集めて、短期間でプロレスの基礎を身につけさせた、言わば即席レスラー(初期のコーチ役は、ゲレロ兄弟のマンドー・ゲレロが務めた)なのだ。
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GLOWのコンセプトは単純明快。WWF(現WWE)をさらに左に針を振り切ったような、徹底したエンターテイメントショー路線。
その姿勢はプロレスの試合が6割、レスラーたちがスタジオで演じるコントが4割という番組の構成に、明確に現れている。
番組は常にラスベガスのリビエラホテルでの公開収録。オープニングは、選手全員揃ってのラップ。選手入場時には、さらにその選手自身によるラップでの自己紹介ムービーが挿入されるのが基本パターン(ディメンティアは喋らないキャラなので、ラップは他の選手が代わりに務めている)。
元々が女優やモデル志望の人たちなので、このラップや幕間コントの芝居などは実に達者にこなしている。
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その反面、試合レベルの低さは相当なもの。日本の女子プロレスを見慣れている人は、その学生プロレス以下の内容には、思わず言葉を失うかもしれない。
まあ基本的に売れない女優たちに無理矢理プロレスをやらせているだけなので、その技術面の至らなさをつっこむのも野暮なことなのだろうけど。
それに彼女らは、決して危ないことにはチャレンジしないので、見ている側としてはそれなりに安心できるのだ。
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その代わりにGLOWのレスラーには、全員に明確なキャラクター付けが為されている。
ディメンティアを筆頭に、”ロシアの女軍人”カーネル・ニノチカ、”女アンドレ”マウンテン・フィジー、”疑惑の未亡人”ウィドウウーマン(黒いベールで顔を隠し、常に毒薬を持ち歩いている)、”コテコテのモヒカン悪投キャラ”ビースティ、”空手使いの自警団員”ジャスティス、”動く自由の女神”リバティ、”ベリーダンサー”リトル・エジプト、”ロックな売女”MTV(得意技はギターを振り上げての威嚇。決して殴らないとこがポイント)などなど。
中でも凄かったのは、ヘッドハンターズという首狩り族キャラのタッグチーム。
この人たちは「うっほ、うっほ」と奇声をあげながら骨を振りかざして登場。試合前にはコーナーで煙を炊き、”首狩りのダンス”を延々披露するという凄まじさだった。
番組中で文明的な言葉は一切喋らないが、もちろん彼女らが実はコテコテのアメリカ人であることは、言うまでもないだろう。
この首狩り族とタッグ戦線で対峙するのが、チアリーダーズというその名の通りなペアや、"南部豪農の娘”という設定のファーマーズ・ドーターズなんてコンビだったりするのだ。そりゃもうリングの上は、とんでもない絵になりもする。
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試合内容もカッ飛んでいる。
セコンドの投げたブードゥーの秘薬を吸い込んで、対戦中のレスラーの中身が入れ替わってしまうなんて展開を平然とやってのけるのだ。
新日本プロレスで例えると、試合中突然永田さんが野人ポーズを連発し、中西が白目をむき始めるようなもんである。
そんなものを何の予告も無しに見せつけられながら、怒るどころか「いえーっ!」と盛り上がってしまうアメリカのお客さんの広い懐には、ほとほと感心してしまう。
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GLOWそのものは'90年代初頭に、番組の終了と共に消滅して、所属レスラーの大半も本業に戻っていった。
現在、GLOWを名乗る団体が存在するが、これはオリジナルGLOWの権利を何かしらの形で引き継いだリバイバル団体だと思われる。
このDVDは、'06年にGLOW20周年を記念して発売されたベストシリーズの第一作。
収録試合は、”ファーマーズ・ドーター”ベイブ対MTV、ハリウッド対ロキシー・アスター、リバティ&ジャスティス対デイジー&ディメンティア、そしてGROWオールスターによる21人バトルロイヤルの4試合。
さらにボーナストラックとして、ブロードウェイ・ローズ&ハリウッド対サンダー&ライトニングのタッグマッチ、マウンテン・フィジー対ウィドウウーマン&スターのハンディキャップマッチを収録。
このGLOWは、相当な人気番組だったらしく、You Tubeなどにもかなりの量の動画がアップされている。
GLOW、或いはGorgeous Ladies of Wrestlingで検索すれば、それこそ山のように出てくるはずなので、興味を持たれた方は一度ご覧になれては如何でしょうか。

<北米版・リージョンフリー / 日本のDVDプレイヤーで再生できます>

この記事に含まれるtag : プロレス 

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2009/09/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |