ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【ゴッドファーザー2】ファミリー最古参、ビル・バルディ

   ↑  2009/04/30 (木)  カテゴリー: XBOX 360
序盤のチュートリアルに沿っていると、やがて自分のファミリー最初の人材をスカウトするチャプターに入る。
指示に従って街中のバスケットボールコートみたいな所に行ってみると、そこで数人のガラの悪い男たちがうんこ座りでたむろしていた。
洋の東西を問わず、こんなところで油を売っているような連中は、あっちの筋の予備軍と言うことに相場が決まっているらしい。
いかにもチンピラ風情のファションの奴らに混じって、スーツを決めていい年扱いてうんこ座りしている男。そいつがオイラの最初のスカウト対象らしい。
名前はビル・バルディ。寡黙な爆破のプロフェッショナルだ。
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この”花火師”ビルこそが、ドミニクファミリーの栄えある最古参メンバーになるわけだ。
オイラの忠実なる腹心、トミー・チッポラがファミリーに加わるまでは、このビルだけがオイラの唯一の相棒であった。
序盤の展開で、常にオイラの傍らに居たのはビル・バルディーであった。本業の爆破作業に留まらず、オイラのボディーガード、街中で荒事を起こすときに、周囲の民間人にプレッシャーを与えて通報を阻止する役目、そして対立組織との戦争の時には唯一の兵士として、大車輪の働きをしてくれた。
しかし、序盤でスカウトできる人材(特にコルレオーネ邸周辺でスカウトできる奴)は、実は総じてその能力は低かったりする。ビルの場合もそれは例外ではない。さらにビルの場合は、ヘルスポイントの上限が低いという致命的な問題も抱えていたりする。
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少数精鋭を旨とするドミニクファミリーだが、他にも能力的に劣る人間をうっかりファミリーに迎え入れてしまったケースもままあった。
「ボス、目の前に金庫がありますが、手を出せません。どうしましょう?」「仕方ねえ、じゃあもうそこらで金庫破りを適当にスカウトしてくるか。」なんて流れによるものがほとんどだが、ファミリーの定員はきっちり決まっているため、そんなその場しのぎでスカウトしたような人材は、後々単なる邪魔者になってきたりするのだ。
その様な場合に便利なのがマーキングという機能で、組織図からこの不要な人材にチェックを入れると、あら不思議。以降、そいつは何故か味方の銃撃に当たり判定がついちゃったりするのだ。
そんなわけで、味方の流れ弾(狙って撃っているのに流れ弾とはこれ如何に?)により命を落としていく不要人材たち。経団連の連中に教えてやりたいくらいの人材整理法だ。
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こうしてオイラのファミリーは、数多の尊い犠牲を出してきたのだが、ここで「じゃあそのビル・バルディも同じ手で始末しちゃったんですね?うひひ」なんて嬉しそうに語っているそこのお前!食肉加工工場行きのトラックに空きがあるから、ちょっと乗っていくか?なぁに遠慮はするな。おいトミー!こいつを吊すフックを持ってこい!
例えいくら能力が低かろうが、序盤の右も左も分からないオイラを助けるために、粉骨砕身してくれたビルに、そんな真似ができるか?
確かにビルの表面的な席次は、いまだソルジャーのままだ。「対立組織のシマ襲ってこい。」と命じれば、100%病院送りにされて帰ってくるビルを、さすがにカポやアンダーボスの座に就けるわけにはいかない。
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だけどな、例えばつぼ八あたりを借り切って、ドミニクファミリーの忘年会を開いたと仮定しよう。
オイラの下座には当然アンダーボスのトミーが座るのが筋だろうが、この場合トミーは席を空けてもう一つ先の下座に座るのだ。オイラが命じたわけではない。トミーはそういうことをわきまえている奴なのだ。だからオイラはトミーに全幅の信頼を寄せている。
そしてオイラはこう言う。「おい、ビル。俺の隣に座れ。この席は最古参のお前の席だ。」と。
オイラにおべっかを使うでもなく、トミーが酌してくれたビールのグラスを黙々と傾けるビル。
「なぁビル。今のお前の立場は一回のソルジャーだが、いずれはお前をファミリーの相談役に就けようと思ってるんだ。でもそうすると、あのトム・ヘイゲンの野郎が邪魔だなぁ。」
「しーっ、ボス。その話は今はやばいですよ。」とオイラを諭すのはトミーの役目だ。ビルは黙して語らない。
「でもなぁ、あんな野郎をマイケルから押しつけられて、実はほとほと困ってるんだよなぁ。人に汚れ仕事ばかり押しつけやがるし。頭くるよな、あの禿げちゃびん。」
「いやあ、禿げはお互い様じゃないですか?」「何を、トミー。お前だからそんな台詞が許されるんだぞ。あははははは。」などと、ドミニクファミリーの忘年会は今日も和やかな空気に包まれるであった。妄想力はゲームのスパイスだ!
「マフィアがつぼ八で忘年会って時点で、あんたの妄想力もたかがしれますね。」などとぬかしたそこのお前!
建設現場の基礎のコンクリがちょっと足りないみたいだから、お前混じってみるか?なぁに遠慮はするな。おいトミー!こいつを乗せるセメントミキサー車を持ってこい!
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そんなビルに敬意を払って、うちのファミリーには爆破技能を有する奴はあえて迎え入れないようにしている。
対立組織との抗争にケリをつけるフィニッシャー、敵組織の邸宅を爆破する役目は、当然ビルの専売特許となるわけだ。
ビルの仕掛けた爆弾で粉々に吹っ飛ぶトニー・ロサトの屋敷。カーマイン・ロサトはとっくに始末しているし、これで恩ある(筈だよな?設定的に)クレメンザの仇はきっちり取れたことになるのだろう。
燃え続けるロサト邸を眺めながら口々に、「いやぁ、さすがはビル。いい仕事をするぜ。」「でかい花火だな。最高だぜ。」とビルの仕事を褒め称える構成員たち。
そんな時、いつも表情を変えないビルの口元に、ほんのりと満足げな笑みが浮かんだのを、オイラは見逃さなかったのだ。

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2009/04/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【バーチャル・ソー】Virtuoso

   ↑  2009/04/29 (水)  カテゴリー: 3DO
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アイドルという究極の人気商売業を営むプレッシャーは、やはり我々余人の想像もつかないものなのでありましょう。
それこそ寝ている間以外は、ずっとパブリックな人格をまとう事を余儀なくされるのですから。そんな毎日に疲れ果てた人間が、深夜の公園に心のオアシスを求めて「誰も居ないやぁ。じゃあ裸になっちゃえ。」なんて気分に至っても、そんなに不思議なことではないし、またいちいちそれに目くじらたてるようなことでもないと思います。
なまじ”いい人”なんてイメージがつきまとってたり、お上の指名を受けて何とか推進大使なんて地位に就いてしまったばかりに、余計に問題が大きくなりましたが、だけど例えば同じ人気商売の人でも、パメラ・アンダーソンが同じことをやれば、みんな目くじらたてるどころか大いに喜んだでしょうし、キース・ムーンが同じことをすれば、「え!?あの人が全裸になって騒ぐだけで済んじゃったんですか?どっか体でも悪いんですか?」と、みんなに心配されたんじゃないでしょうか。
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まぁキース・ムーンの時代からロックも大いに様変わりして、今じゃノーベル平和賞に色目をつかう馬鹿野郎(U2 Sucks!)まで出る始末。数多の奇行に彩られたロックのレジェンドも、すっかり過去のものとなりました。
やはり人気ロックミュージシャンであるという設定の、このバーチャル・ソーの主人公が、24時間ファンから追いかけ回されるプレッシャーを、ドラッグや、グルーピーとの乱交パーティーや、ホテルの部屋破壊や、ロールスロイスで他人の家のプールに突っ込む行為ではなく、ヘッドマウントディスプレイ内のバーチャルリアリティ空間で晴らしてしまうのも、致し方の無いことなのでしょうか。
ロックスターが、地下室の引き籠もり青年と同じレベルの逃避対象に走ってしまうというのは、いささか寂しい話ではありますが・・・・。
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このロックミュージシャンが逃避するバーチャルゲームという設定。そして実写撮り込みに自キャラにRock & Roll Shootingと付けられた副題。
悪食な洋ゲーマニアの琴線にびんびん触れる要素が転がったこのバーチャル・ソー。
しかし、この時期の洋ゲーSTGと言えば、貧弱なゲーム内容を無駄に豪華で面白い実写のオープニングや幕間ムービーで補っているものがほとんど。
このバーチャル・ソーも、さぞやこのしょうもない設定をそのまま奇天烈に実写化したムービーが付いている筈だと思いきや、スタートボタンを押したらいきなりゲーム本編が始まったじゃありませんか。
そうなると残るのは、面白くも何ともない貧弱なサードパーソンシューティング部分のみ。
せめての頼みは実写撮り込みの自キャラですが、こいつも頓狂なポーズを決めたり、スカム丸出しなアクションをとってくれたりなんてことは全く無く、もうただ淡々とだだっ広いだけで何にないフィールドをうろうろして、虫だの雪だるまだのといった意味不明な敵をひたすら撃ちまくるだけの内容。
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日本で発売された3DOソフトの中でも、比較的レアでマイナーな本作ですが、このバーチャル・ソーの存在価値といったら、せいぜいそのレアでマイナーであるというくらいのもの。
そもそもバーチャル・ソーという邦題も意味不明だし(原題はVirtuoso。どうひねってみてもバーチャル・ソーとは読まねえだろう)、何を持って本作をRock & Roll Shootingとうそぶくのかも意味不明です。
主人公が長髪だからロックだとでも言うのか。リッキー・フジとザ・グレート・パンク(新山勝利。ちっとも似合っていないモヒカン刈りに、手にはフォークギター。大仁田厚の間違ったパンク感を煮込んだら、ぐるっと回って本質的にパンクになってしまった最高のギミック)、どっちがロックかと問われたら、きっとこの開発者は「え?そりゃリッキー・フジでしょ。」と、事も無げに答えることでしょう。そんなわきゃねえだろ、馬鹿野郎!
このゲームの主人公も、あくまでロックスターを自称するつもりなら、こんなしょうもねえバーチャルシューティングなんかに逃避してないで、せめて酒かっ喰らって公園行って全裸になって騒いでこい!

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2009/04/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

音楽【The Godfathers - Birth, School, Work, Death】

   ↑  2009/04/28 (火)  カテゴリー: 音楽
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前身はSid Presley Experienceというパンクバンド。
メンバーチェンジを経て、The Godfathersなんて不遜な名前に改名してから一気に大ブレイク。
この手の硬質なブリティッシュビートグループとしては、珍しくアメリカでも人気を博した。
メンバーの中で、一番タッパがあってイケメンの男がドラマーとして奥に引っ込み、一番チビで挙動不審な男がフロントマンとしてボーカルを勤める、何かが間違っている編成。
またこのボーカルのピーター・コインは、常にマイクスタンドを自分の背丈より長く伸ばして余計におのれのチビさを際立てていたりした。一体なんのこだわりだったのだろうか、あれは。
ただ、オイラはこのピーター・コインの、装飾の一切無いぶっきらぼうなボーカルが、結構好きです。

インディーからデビューアルバムをリリースした後に、メジャーのエピックと契約。
そして'88年に同社から鳴り物入りで登場したセカンドアルバムが、この『Birth, School, Work, Death』。
プロデュースは、このタイプのバンドを手がけさせたら天下一品のヴィック・メイル。
スーツをびしっと決めて、愛想を一切振りまかずぶっきらぼうに「産まれて、学校行って、働いて、死ぬだけだ」なんて身も蓋も無いことを連呼するその様は、永島のオヤジでなくとも思わず「カ…カテェ…!まるで溶岩石のように凝り固まった Godfathersのビート!」と呟きたくもなりますが、アルバムを通して聞いてみると、案外と柔軟で懐の広い音楽性が伺えたりもします。
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けれんのない硬派なバンドというイメージを、自ら押し出してはいますが、彼らはその根底に「ストイックな俺、素晴らしい」なんて、いささかねじくれたナルシズムを抱えていたりして、それが実は絶妙な隠し味となってバンドに独特の色気を与えています。
'90年代中盤までに7枚のアルバムを残し(初期の数作は国内盤も発売されました)、やがて幸か不幸かブリットポップブームの渦に巻き込まれ解散。
ギターのクリス・ドリモアは、その後The Damnedのアルバム『Not of This Earth』に参加。この時期のDamnedは、その正統性にいささか疑問符がついたりするので、彼をDamnedの歴代メンバーに数えていいのかは、少しばかり悩むところ。
そして'08年に、突如としてオリジナルメンバーでGodfathers再結成。ニューアルバムのリリースこそ未だ無いにしろ、現在も現役バンドとして活動中。

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2009/04/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ゴッドファーザー2】その名はドミニク

   ↑  2009/04/27 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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いやあ、これ面白い!
前作は、トンデモ架空戦記ばりのゴッドファーザー世界妄想なりきりロールプレイと、非合法ビジネスを地道にこつこつ勤めて縄張りを拡大していくマフィアビジネスシミュレーターの両輪が、GTA風オープンワールドクライムアクションの体を借りて展開していく佳作だったが、その続編である本作は、前作で面白かった部分をさらにパワーアップさせた内容だ。
マフィアビジネスシミュレーターの要素が、さらに洗練され小気味よく進行するのだ。逆に前作でいまいち煮え切れていなかった部分、GTA風クライムアクションの要素を大幅にシェイプしてすっきりさせている。
元々ゴッドファーザーはGTAタイプのゲームではなく、あのシステムをあくまで便宜的に利用していただけなので、今回のシステム的な改変は、このゴッドファーザーというゲームの輪郭を、よりはっきりとさせた進歩的な改良だとオイラは理解するな。
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何よりも本作は、任意の人物をスカウトして自分だけのファミリーを構成することができる。
このシステムの導入で、このマフィア世界に対する移入度がぐんと違ってくる。ドン・ヴィトにとってのテッシオやルカ・ブラージ、マイケルにとってのロッコやアル・ネリに該当するような存在を、自前の部下として持つことができ、そして彼らを常に脇に侍らせたり、指示を出して対立組織の縄張りを焼き討ちさせたりできるのだ。
オイラの腹心は、パッケージに封入されていたアンロックコードで登場させられる、トミー・チッポラという男。こいつがとにかく腕っ節が強くて頼りになる。
ゆくゆくはカポを経てアンダーボスの地位に就けさせるつもりだ。コルレオーネファミリーにとっての、テッシオ、クレメンザ級の人材ってことだな。
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この部下たちは、放っておくと結構軽口をぽんぽん叩いて、なかなか愉快な連中だったりする。
車中なんかで「ボス、やっとニューヨークに帰れますね。もうフロリダの女はうんざりですぜ。」「お前、うんざりするほど言い寄られちゃいねえだろう!」なんて軽妙な会話が、頻繁に展開されたりするのだ。
うん、オイラのファミリー、なかなかアットホームでいい雰囲気じゃないか!
”ソルジャー数名募集。常に軽口の絶えない明るい職場です。業務内容、所場代を払わない店への放火など。金庫破りの技能を持っている人優遇します”ニューヨークタイムスに求人広告出して、ファミリーの陣容を揃えなきゃな。
とにかく自分のファミリーを円滑に運営するためには、あのマイケルを反面教師にしなけりゃな・・・・・。
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映画版のストーリーに主人公がさりげなく紛れ込んでいる図式も、前作同様しっかり健在で、今オイラがプレイしている段階では、主人公はフランク・ペンタンジェリと行動を共にして、ロサト兄弟によるフランク暗殺未遂に巻き込まれて、命を落としかけたりしている。
以後、マイケルと顔を合わせる度に「どうせあの時、裏で糸引いていたのはおめえなんだろ!」という言葉を無理矢理飲み込むオイラの主人公。
マイケルの元で働いてはいるが、マイケルのことなんざこれっぽっちも信用などしない。
だってねえ、あんな奴に心なんか許せるわけないでしょ。先代からの忠臣のロッコですら、非情に死地に追い込む奴だもん。それにだいたいこのゲームのマイケルは、マイケルじゃねえし!
あ、マイケル以外の面々は、きちんとそっくりに作られています。それとフレドは、このゲームの限りでは、とってもいい奴だ。もしかしたら映画版よりもフレドの出番は多いかもしれない。
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本作の主人公の名はドミニク。前作の主人公アルドの懐刀という設定だ。
アルドはポーリ・ガット粛正や四大ファミリードン暗殺など、コルレオーネファミリーの為にその手を汚しまくって、その功績で最終的にクレメンザと共にニューヨークの縄張りを任せられるドンにまで上り詰めた男なのだが、そんなコルレオーネファミリー最大の功臣が、本作ではなんとチュートリアルを兼ねたオープニングであっさり犬死に。この展開には思わず爆笑。
この腹心の死を「いい奴だったが、残念だ。」の一言であっさり済ますマイケル。あのなぁ、どさくさに紛れて実はマイケル自らがアルドを消していたってのが真相なんじゃねえのか?
ほら、だってアルドはとにかく色々と”知りすぎていた”しさぁ。オイラの中でマイケルってのは、それくらい信用のおけない奴なんだよなぁ。

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2009/04/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【WWF マニアツアー】黒船、メガCDに襲来

   ↑  2009/04/26 (日)  カテゴリー: メガドライブ&メガCD
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1994年、日本に黒船が上陸した。
やってきたのは、世界最強最大のプロレス団体WWF(現WWE)。
新日本が三銃士プロレスで、全日本が四天王プロレスで、まさにこの世の春を謳歌していたこの時期の日本来襲。よほど勝算があってのことだったのだろうか。
やってきたメンバーは、時のWWF世界チャンピオン、”ヒットマン”ブレット・ハートを筆頭に、ランディ・サベージ、アンダーテイカー、バンバン・ビガロ、ヨコヅナ、タタンカ、オーエン・ハート、123キッド(後のXパック)、ビリー・ガンとバート・ガンのスモーキンガンズ、ヘッドシュリンカーズ、女子チャンピオンのメドューサなど、錚錚たる顔ぶれ。
しかし、このマニアツアーと題された日本サーキットは、公式発表の半分も入っているかも疑わしい惨憺たる観客動員と、お寒い限りの興行内容で、”日本のプロレスこそ世界最高峰”と信じ切っている当時のプロレスマニアたちに「ほれ、みたことか」と嘲笑されただけの結果に終わっていたのだ。
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装飾も演出も全く無い簡素な会場に、コスチュームすら持ってこない観光気分の選手たち。
そして何故か特別参戦の名目で新崎人生に青柳館長、そして今やヘイトと改名し”観客を困惑させるヒール”としてお馴染みの平井伸和が、カードにちゃっかり紛れ込んでいる始末。WWF勢と平井の絡みなんて誰が観たがる!?
唯一印象に残ったのは、これを機会にあわやWWFレギュラーにと意気込む青柳館長が、リングの上で居合抜きを披露。ところが勢い余って真剣がすっぽ抜けて飛んでいき、あわや大事故というシーンくらいのもの。
こうして日本市場侵略を目論んだWWFの”リアル・プロレススターウォーズ”は、自滅の大失敗に終わっていたのだが、そんな結末をものともせず、自社の最新版WWFプロレスゲームに、このツアーの名をとった邦題をつけるのだから、さすがアクレイムジャパン。空気の読め無さでは他を寄せ付けません。
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原題はRage in the Cage。前作のWWFロイヤルランブルは、文字通りロイヤルランブルモードが売りだったのだが、本作の売りはアクレイムのWWFゲームに初お目見えとなったスティールケージマッチ。
そう、”殴る蹴るばかりで、どの選手も技が全部一緒”などと、常に悪評ぷんぷんだったアクレイムのWWFプロレスゲームシリーズも、実は一作ごとに密かにマイナーチェンジを繰り返していたのです。
そしてカートリッジROM供給だった前作、前々作と違い、本作はメガCDというハードの強みを活かして、演出面もちょっぴり強化。
選手の実写映像(まぁメガCDですから、過度の期待はしないように)で飾られるオープニングに、選手コールはジーン・オークランドの肉声。
そしてコールの後には、各選手がこれまた肉声で、対戦相手を挑発しまくってくれます。
登場レスラーは、ブレット・ハート、リック・マーテル、ボスマン、ビガロ、サベージ、HBK、カマラ、I.R.S、レーザー・ラモン、テイカー、ミリオンダラーマン、ミスター・パーフェクト、タタンカ、クラッシュ、レックス・ルガー、ナスティ・ボーイズ。ヘッドシュリンカーズ。
スコット・ホールのレーザー・ラモン名義でのゲーム登場は、割と貴重かもしれません。
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こうして、どうでもいいような進化を遂げてきたアクレイムWWFゲームですが、続く32X版WWF RAWを最後に戦場をジェネシスから次世代機に移すと、今度は何をトチ狂ったのか、モータルコンバット方面に進化してしまう暴走っぷりを見せつけてくれたのでした。
さすがにWWF側が「これ以上こいつらにウチのゲーム化を任せておけん」と危機感を感じたのか、WWFゲームはその後アクレイムからユークスの手に委ねられ、そして大ベストセラーシリーズのエキプロへと繋がっていくのですが、一方であのままアクレイムに全てを任せていたら、WWFゲームはどんな予想も付かない方向へ進化していったのか、色々と興味をそそられます。
そのうちWWFファイトだポン!なんて、とんでもないボードゲームが出ていた可能性だって、なきにしもあらずだったのですから。

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2009/04/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |