ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Hop Step あいどる☆】ボーイズアイドルの夢

   ↑  2017/02/10 (金)  カテゴリー: セガサターン
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『プリンセスメーカー』とそれに続く『卒業』、後にアドベンチャーゲームのスタイルが主流となるギャルゲーも、その始まりは育成SLGだった。
そして乙女ゲームも、『アンジェリーク』を祖としてこの流れを踏襲することになる。
乙女ゲーの存在もまだ新しく、『アンジェリーク』がゲーム界隈で川崎競輪場に迷い込んだ深窓のご令嬢みたいな扱いをまだ受けていた頃、サターンに登場した開拓者の後に続く者は、やはり育成SLG。育てる対象はずばりボーイズアイドル。
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基本的には彼らの成功を手助けするのがタテマエだけど、でも恋愛もご法度ってわけじゃないよってスタンスは『卒業』or『誕生』のそれと一緒。
パラメータを伸ばすレッスンを中心としたスケジュールを一週間ごとに組み、そして週の終わりには面接や見回りで彼らの素行を管理するシステムは、ホント『卒業』そのまんま。
ただし育てるのは、そこらのいかれぽんちな女子高生なんかじゃない。お茶の間にはばたくアイドルだ。
そう、誰もが憧れる元ジャ●ーズの飯島さんポジション。国民的アイドルグループを擁する巨大プロダクションに牙を剥く弱小プロダクションって立場は、今では少しだけシャレにならないような気もするけれど、まあそれはそれこれはこれ!
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金の卵がいなくては話は始まらない。最初の3ヶ月はスカウト期間。
しかし世の美少年はみんな某事務所のお手がついているともっぱらな噂のご時世、そうそう良いタマがそこらに転がっているわけがない。
何の手がかりもないスカウト活動の末に手に入ったのは、そこらの公園でたむろっていたヤンキーに、向こうからわざわざアプローチをかけてきた軽薄ナンパ野郎、新宿で職質されてたとこを助けたメンヘラ男。
唯一毛並みが良さそうな宝塚女優の息子も、恵まれた境遇を揶揄したら「あなたみたいな人こそ信用できます!」と態度をガラリと変える分かりやすいおぼっちゃまだ。大丈夫か、このメンツ!?
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とにもかくにも始動したアイドルユニット。最終目標は超大手事務所の国民的アイドルグループを凌駕すること。
……このすっとこどっこいどもにハードル高すぎっすよ、それ。
もちろん最初のうちは仕事なんか入るわけがない。能力を高めるためにひたすらレッスンレッスンレッスン。
大の男たちがムダ飯を食っている毎日に、思わず「お前らそんなに暇ならちょっと建設現場行って日当稼いでこい!」なんて嫌味の一つも出そうになるが、それを押しとどめているのは資金や経費といった要素の欠如だ。
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赤●くんの例を見るまでもなく、素行の管理はアイドルを任された者にとって重要な仕事。
グラドル予備軍でも連れ込んで良からぬパーティーでも開いてるんじゃないかと、連中が油を売っている寮を抜き打ち訪問してみれば、女っ気はなく、何故か顔を赤らめながら「こいつの部屋に遊びに行くとこっすよ」と、意味ありげな雰囲気を匂わすメンバー同士の姿が。
こいつらにとっては数少ないサービスの一貫なのだろうが、あいにくと腐属性ではないオレにとっては、「いいから仕事とってこい」と無表情になるしかないのだった。
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こいつら果たして売れるのか売れないのか。先の見えない育成生活の最大の敵は、イベント的なリターンがほとんどない淡白なゲーム進行。
八方塞がりな状態にアドバイザー的存在のメガネ女史にお伺いをたててみれば、「Vシネマ関連は押さえておいて損はないですよ」。
……あのな、それはどうにもならなくなったときの最後の手段だろ!
始祖に続くものというポジションを含めて、何から何まで『卒業』クローンな『Hop Step アイドル☆』。
しかしその淡白さまで受け継いでしまった上に、パラメータ管理の妙の部分だけは毅然と継承拒否をしてしまったものだから、サターンに芽生えた男子アイドルの夢は自業自得ながらも埋没してしまうのであった。

 

この記事に含まれるtag : 乙女 

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2017/02/10 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【LULU -ルル-】朗読・大貫妙子

   ↑  2016/12/24 (土)  カテゴリー: セガサターン
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パソコンの一般家庭への普及やマルチメディアの掛け声を背景に盛り上がった90年代中期の電子絵本プチブーム。
その多くは既存の絵本や童話に軽いインタラクティブ性や音声を付け加えてコンバートしたモノに留まっていたが、その一方で高い志を持ったオリジナル作品だってもちろん出ていた。
ロマン・ヴィクトル=プジュヴェの『LULU』は、そんなオリジナル電子絵本の中でもひときわ高い評価を得た作品。
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本の世界に住むお姫様ルルと本の世界に飛び込んできたロボットのネモが、灼熱の砂漠から極寒の北極を股にかけて冒険するストーリー。
開いた本を模した画面は本文パートと挿絵に分かれていて、水彩画を連想させるこの美しい挿絵部分には、クリックによって変化が現れる様々な仕掛けが施されている。
その仕掛けは単なるギミックに留まらず、本文のストーリーときめ細やかにリンクして、物語にデジタル書籍ならではの深みを与えてくれる。
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本の中の世界というメタフィクションな設定も、ページに穴を開けては別のページに顔を出すなんて仕掛けに有効に活かされ、そしてその演出は物語終盤の展開に深く関わりを見せる。
双方向性を持つデジタルな本としての完成度、オリジナリティは極めて高く、同時代のお手軽な電子絵本とは次元を違える作品だ。
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PC、サターン、PSの3バージョンが出た日本語版も、これまた非常に質の高いローカライズが為されており、
児童文学関連の仕事を多く手がけてきた天沢退二郎の丁寧な翻訳も素晴らしく、さらに目を引くのが原語版の作者プジュヴェ本人から取って代わったシンガーソングライター大貫妙子の朗読だ。
ジュブナイル作品の朗読の場合、ナレーターや声優の起用は、見え隠れするテクニカルな響き、安定性が、雰囲気を損なってしまう場合もままあったりする。
大貫妙子の朗読は、もちろん職業声優のように達者ではないが、逆にそのほのかなぎこちなさが落ち着いた声のトーンと絶妙に絡み合って、羊皮紙の手触りを持ったデジタル書籍である『LULU』の世界に、さらなる余韻をもたらしてくれるのだ。

 

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2016/12/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【mediaROMancer / 浅倉大介】大ちゃんとモグラたたき

   ↑  2016/11/26 (土)  カテゴリー: セガサターン
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時代はマルチメディア。
今となっては古語に等しいフレーズだが、とにかくそんなふわふわとした言葉に、そそっかしくも正しい人たちが踊らされていた幸せな時代があった。
で、そのマルチメディアって一体何なの?と言われれば、それはもう単なるCD-ROMのことですとしか答えようがない。
インターネットが一般的に普及する前、映像メディアもVHSビデオが主流、ほとんどの人が情報源をアナログメディアに頼っていたという時代背景があったからこそ、デジタル情報を詰め込んで流通に乗せられるCD-ROMが重宝されかけたのだが、結局はネットがあっさり普及して、すべてはそれでまかなえてちゃんちゃんというオチと共に、マルチメディアはあっさりと用済みになってしまった。
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音楽業界もほいほいと、あるいはイヤイヤながらもこのマルチメディアの波に乗ってしまったクチだ。
森高千里からX JAPANまで、幾多のアーティストがこの新たな媒体に迂闊に食いついてしまう。
ましてや普段からサイバー的なイメージを売っている人ならば、避けては通れない道であっただろう。
エレクトリックポップデュオaccessで一世を風靡したキーボーディスト浅倉大介が、1995年に発売したソロアルバムのタイトルは「ELECTROMANCER」。
これの初回盤には例のマルチメディアCD-ROMが付属していたのだが、そのCD-ROMがどういう縁なのか、『mediaROMancer』といういかにもなタイトルでセガサターンに登場。
サターンはコアゲーマー御用達のイメージが強い割に、なぜかこの手の音楽系マルチメディアソフトが多く集っていたが、まあSME母体のプレイステーションには他のレコード会社は参入しづらい背景があったのだろう。
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中身はもうビジュアルデザインから何から典型的な当時のアーティスト系マルチメディアCD-ROM。
バイオグラフィやギトギトの粗い映像で垂れ流されるインタビュー、ポートレート集など定番のラインナップで、特に目を引くのは、所有のシンセサイザー一台一台に、アーティストとしての顔をかなぐり捨てて楽器オタ丸出しでコメントするコンテンツだ。
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そしてそこまで維持してきた90年代サイバーなイメージをいっきにひっくり返すのが、牧歌的なビジュアルで展開するゲームコーナー。
マネージャー嬢を叩くと減点されるとってつけたようなモグラたたきゲーム。イメージ云々以前に、サターンのパッドで遅いカーソルを動かしながらモグラたたきを強いられる基本的に破綻した内容なのだが、クリアすれば大ちゃんの隠しムービーが拝めるとあっては、ファンの人は頑張らざろうえまい。もっとも頑張りようがないのだが。

 

この記事に含まれるtag : マルチメディア 

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2016/11/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【バーチャコールS】90年代VRはサターンギャルゲー基準

   ↑  2016/11/01 (火)  カテゴリー: セガサターン
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どんなに臨場感があっても、どれだけ迫真であっても、一方通行で享受していることが露わになれば、ヴァーチャルリアリティの化けの皮は剥がれる。
たとえ本物と見紛うかのようなデジタル彼女であっても、自分の本名を感情込めて呼んでくれなければ、それはもう提供を受けただけの存在だ。
PSVRを持ってしてもなかなか解決できないこの命題にあえてチャレンジしたのは、20年以上前のセガサターン。
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バーチャと名のついたゲームを数多く出しながら、その実VRとは一番縁遠かったこのハードで、なぜそのような試みが?
それはもうサターンがギャルゲーの血で血を洗う激戦区となっており、どこもよそのギャルゲーとの差別化に汲々としていたからだろう。
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ギャルゲーを極めてパーソナルな存在に変えてくれる力業アイテム。それはゲームの初回限定版に同梱されているもう一枚のディスク。その名も「よびかけ君」。
これはファーストネームの音声データのみを詰め込んだスペシャルディスクで、コレを利用するには、まず「よびかけ君」ディスクを起動して自分の名前を選択。
その音声データをパワーメモリーに記憶させてから本編ディスクに入れ替えてゲームをスタートさせると、登場キャラたちがこちらの本名をナチュラルかつ感情豊かに呼んでくれる(自分の名前が収録されていなかったら、それはVRに選ばれていないということです。諦めてください)。
『ときめきメモリアル2』のEVSに先んじた趣向だ。セガハードはここでも(ならなくてもいい)先駆者になっていたのだった。
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スマートホンの普及で存在感が薄れている固定電話の復権にも、『バーチャコールS』は1998年の時点で早くもその解答を出していた。
その答えはやはりヴァーチャルリアリティ。
目の前に本当に話相手がいるかのようなVR機能を搭載したヘッドマウントディスプレイ状の電話。
それが普及した未来が『バーチャコールS』の背景舞台。
そしてそんな夢のようなVR体験を手にした人々がやることといえば、それはもう自宅でテレクラ以外に何があると言うのだろうか。
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電話をかけてお話をして連れ出してフィニッシュ。
界隈がやれ泣きゲーだなんだとエモーショナルに盛り上がっていた時代に、あえてケンカを売るような即物っぷり。
その守旧の気概は信念があってのものではなく、単に当時のサターンギャルゲー恒例だった、一昔前のエロゲーをお色直しして店に並べるしみったれた商法の副産物だ。
そして自分の本名を呼んでくれる未来のヴァーチャルリアリティ電話という設定も、目の前に広がる90年代前半テイストの萌え絵キャラと、そしてこれまた90年代前半のエロゲーで胸焼けするくらい顕著だった、"オタが無理してC調を演じている"上滑りしたセリフやモノローグで、たちまちのうちにろくでもない現実に引き戻されるのであった。

 

この記事に含まれるtag : ギャルゲー 

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2016/11/01 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【美少女バラエティゲーム ラピュラスパニック】搾取システム確立前夜

   ↑  2016/09/18 (日)  カテゴリー: セガサターン
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アニラジ番組が乱立し声優専門誌までもが登場した、1990年代中期のアニメ声優をめぐる一連の地殻変動。
第三次声優ブームなどとも呼ばれたりしたが、しかし演り手、受け手双方に対するエクスプロイテーションの仕組みが完全に確立した現在と違って、当時のそれはシステムが未完備の非常に混沌としていた。
そしてカートリッジからCD-ROMに主流が移行したビデオゲームは、この声優ブームにおける新たな狩場の中心的存在であった。
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中核となったのは、いわゆるギャルゲーと呼ばれる一連のジャンル。
このエクスプロイテーションの仕組みは今も脈々と受け継がれているが、しかし混沌期の声優売りゲームはそんな予定調和のレベルには留まらなかった。
当時は作り手側が声オタのピュアさを相当高く見積もりすぎていたフシがある。
そうでなければ、すでに熟女の域に達した実写声優さんたちと、ボウリングをしたりビリヤードで遊ぶなんて企画は出てきやしないだろう。
その誤算は「ストーリーや萌え要素なんかなくったって、女の形したキャラクターに声優さんが声をあてていれば、とりあえずあいつら満足するだろ。なんせピュア(バカ)だしな」なんて形となって現れたのであった。
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ラピュラスはゲームで司られた惑星。しかし最近ここに不穏な気配が漂っている。それを打ち払うために召喚されたのは、ゲームが得意なあなただ。
ニチブツ脱衣麻雀レベルの取ってつけたようなバックグランドの下、プレイヤーが否応なしに送り込まれるのはバラエティゲームの世界。
とは言っても凝ったものや練り込んだゲームがあるわけじゃない。
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ポーカー、ルーレット、神経衰弱、ブラックジャック、モグラたたき、間違い探しなど、よく訓練された声オタであっても、「いくら話を進めるための苦役だといっても、もうちょっとなんとかしてくれてもよさそうなもんじゃ……」と、文句をつぶやきたくなるようなモノばかりだ。
この気の乗らない義務を勝ち進めると、声優さんボイスをバックに二次元キャラクターのご褒美一枚絵。
ちなみに全年齢向けソフトだ。裸はおろか下着見せすらもあるわけがない。
脱衣抜きのニチブツ麻雀。こう表現すればプレイヤーの無力感を多少は汲み取ってもらえるかもしれない。
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そしてメーカー自らがパケ裏で「声優ファン要チェック」と一押しする、この商品の本体とも言える豪華声優陣。
それすらも当時すでにベテラン~中堅の域に達していた人たちのオンパレードで、ここに至ってはさすがの声オタも、「女性の声優なら誰だっていいわけじゃねえんだよ!」と声を荒げることだろう。
柿沼紫乃さんや川島千代子さんの萌えボイスにありつくために、カタルシスのカケラもないミニゲームの数々、なんとか頑張っていただきたい。

 

この記事に含まれるtag : 声優 

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2016/09/18 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |