ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Ticket To Ride】鉄道路線図の旅愁

   ↑  2017/08/18 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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"あの娘は乗車券を手にしてる チケット・トゥ・ライドを持ってるんだ だけどそ知らぬ顔してやがるのさ" <The Beatles - Ticket To Ride>
お盆に夏休み。普段以上に鉄道路線図が身近になるこの季節。
あの色とりどりな線の交差に心惹かれるのは、決して鉄オタだけではあるまい。
オレも旅行に出た時に、初めて訪れる地方都市のターミナル駅に掲げられた路線図を、いつまでもボーっと眺めながら旅の妄想を膨らますことがある。
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そして今オレの目の前に広がるのはアメリカの鉄道路線図。
広大なアメリカ大陸を、まるでフランケンシュタインの怪物の縫い傷みたいに張り巡らされた交通の動脈。
手の中にあるのはマイアミからボストンまでの片道切符。
普通なら飛行機を使う距離だが、たまには大陸の列車旅もいいものだ。それに鉄道ならば、パーサーが呼んだ空港警察に手荒に叩き出される心配もない。
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マイアミ駅のホームで、オレは列車を待つ。ナシュビル、フェニックス、デンバー、異なる目的地に向かう旅客たちが、別のホームから次々と旅立ってゆく。
オレは辛抱強く列車を待つ。来ねえ。来ねえ。列車が来ねえ。ピンクのトレインカードがちっとも場に出やしねえ!
慌てて路線図を見返し迂回できるルートを探すが、時すでに遅し。ナッシュビル周りの列車はすべて押さえられてしまってる。
いっそのこと西海岸に行っちゃってそこからボストンを目指すか!? もちろんそんな回りくどいマネは、切符カードのコストにとうてい割が合わない。
オレはチケットを握りしめながら、ひたすら山札から運良く機関車カードを引くチャレンジを繰り返すのであった。
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カタンにカルカソンヌにロストシティーズ。オンラインゲーム展開の実験場とばかりに、Xbox360の初期には、著名なアナログボードゲームのデジタル化作品がお目見えしたが、『Ticket To Ride』のその中の一つ。
アナログゲームにとってもっとも名誉あるドイツ年間ゲーム大賞を受賞した、その筋では知らぬ者のいない名作だ。
ただいくら高い評価を得ているボードゲームと言えど、いったんデジタル化されたからには、やはりビデオゲームとの相性が問われてくる。
だが心配はいらない。他プレイヤーの行動をある程度読みつつ、黙々とカードドローと列車配置を繰り返す。
マルチの環境で各自がソロプレイを行っているような『Ticket To Ride』は、複雑な交渉を必要とする『Catan』などよりも、はるかにオンラインゲームに向いた作品だ。
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ボイチャでの賑やかなやり取りもなく、路線図を舞台に各人は思い思いに乗車券を握りしめ目的地を目指す。
一人旅は決して他者と隔絶した空間じゃない。並走する線路、ターミナル駅、ほのかだけとそこには人とのすれ違い、一瞬の邂逅がある。
その積み重ねの上に綴られるのは、縫い跡のような線が列車で埋められた路線図。『Ticket To Ride』の旅情は、むしろ顔を突き合わせない環境だからこそ、余計に輝くことがあるのかもしれない。

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【Red Faction: Armageddon】反体制ゲリラから体制の走狗へ

   ↑  2017/08/07 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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「オレたちの時代は、汗水たらしてハンマー振り回しながら、一つ一つ手作業で建物をぶっ壊してたのに。最近の若い奴ときたら、ワケの分かんねえ道具に頼って横着することばっか覚えて、ホントになってねえ!」
「爺さんたちの、道具がそれしかなかった時代の苦労を、オレたちに語られたっていい迷惑なんだよ! 今はマグネットガンって便利な道具があんだよ。ハンマーでいちいちぶっ叩いて壊すより、よっぽど効率がいいし応用が利くんだって!」
「それを横着っつうんだろうがあ!」
「じゃあ爺さんは、ハンマーすらなかった時代の連中に、ハンマー使うのは横着だって言われたら、どう答えんだよ? それにオレたちは、過剰に壊しちゃったとこは、ナノフォージってこれまた文明の利器で、きちんと丁寧に修復してんの。爺さんたちは、それこそ壊せば壊しっぱなしだったじゃねえか! 無責任もいいとこだろ、それって!」
「何をぬかしやがる、このひょうろく玉があ! もうかんべんならねえ!」
「ちょっと、お爺ちゃん、やめて! 危ないからハンマーおろして! ダリウスも、ちょっと言い過ぎたって、お爺ちゃんに謝って!」
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もしレッドファクションが家族経営の工務店で、前作『レッドファクション: ゲリラ』の主人公だったアレック・メイソンが健在だったら、事務所兼住居の中で、サマンヤ(前作のヒロイン)や、本作の主人公で孫でもあるダリウス・メイソンを相手に、きっとこんな寺内貫太郎一家まがいの一悶着を起こしていたことだろう。
主人公がハンマーを投げ捨てるパッケージアートが象徴的な、レッドファクションシリーズの今のところの最新作、『レッドファクション: アルマゲドン』。
前作で建物解体から敵の殲滅(戦車対ハンマー、ハンマーの圧勝!)まで、オールマイティに猛威を振るった土木作業用ハンマーは、今や"伝統芸能"と題された実績絡みでしか出番がなくなり、それに代わって登場する汎用土木作業機械が、この『アルマゲドン」の真の主役であるマグネットガンだ。
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まずは第一目標にアンカーを発射。続いて第二目標にもう一方を射出。すると第一目標に貼り付いたアンカーは強力な磁力によって、第一目標ごと強烈な勢いで第二目標に引き寄せられる。
建物&地面、建物&壁、あるいは建物&建物の組み合わせでマグネットガンを放てば、例え離れたところにある物件だって、安全に解体が可能。
もちろん前作のハンマー同様、戦闘にだって応用が利く。敵にアンカーを貼り付けて、もう一方を壁に放てば、敵はあっという間に壁に叩き付けられてミンチになってしまうだろう。
敵&敵、あるいは建物&敵なんて組み合わせだってある。銃器がなかなか効かない硬い敵だって、建物を二、三個ぶち当てれば、さすがに大ダメージを与えられるし、もしくは遥か向こうに引き飛ばして、いったん距離をとるってのもありだろう。とにかくプレイヤーのイマジネーション次第で、無限の応用が利く汎用道具なのだ。
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火星のオープンワールドを舞台に、肉体労働者たちが土木作業具を手に正規軍相手に武装蜂起。
そんなブルーカラーたちのガテンテイストに溢れたぶっ壊しテロル劇が魅力だった傑作『レッドファクション: ゲリラ』から一転、奇怪なクリーチャーどもを相手にするTPSの体裁をとったことから、凡庸なシューターに堕落してしまうんじゃないかと危惧された本作を救ったのは、このプレイヤーの頓知心をくすぐる土木作業具。
しかもマグネットガンは、ハンマーと違って遠距離でも戦える武器だから、前作に続いて登場するレールドライバーやナノライフル、爆薬ランチャーといったレッドファクション伝統の面白武器たちは、前作以上に影が薄くなっちゃってる。
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まあマグネットガンを使っての戦闘が、あまりにも面白すぎるので、これら伝統武器の不遇っぷりは、それほど気にはならないのだが、唯一気になったのは、設定に起因するガテンテイストの減退っぷりだ。
お爺ちゃんのアレック・メイソンや、初代『Red Faction』のパーカーなど、このシリーズは一介の労働者が主人公となるのが、お約束だったけど、前作で武力革命が成就してしまったがために、労働者による革命テロ集団だったレッドファクションも、今や立派な火星の正規軍、言い換えれば体制側となってしまっているのだ。
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そして主人公ダリウス・メイソンも、元はレッドファクション正規の技術兵。
敵も人間タイプは少なめで、そのほとんどが、うじゃうじゃと大量に湧いてくる火星の原生生物なので、マグネットガンとナノフォージによるデストラクション&コンストラクションな要素を除けば、過去のシリーズを貫いていた独特の左翼ゲリラ臭が減退した、割と特徴のないサードパーソンシューターに落ち着いちゃっている。
やはり労働者の武器は体制側の走狗に向けられてなんぼのもの。このマグネットガンも、あんなワケの分からないクリーチャー連中でなく、生身の兵士とか軍を戦車に向けて使い、思う存分蹂躙して回りたかったんだけどなあ。

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【Cabela's Alaskan Adventure】極北の狩猟

   ↑  2017/07/28 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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暑い。東京は死ぬほど蒸し暑い。
いや、暑いのは東京だけじゃない。避暑って言葉が時代遅れになるくらい、日本全土まんべんなく気温が高くなっている。
夏のバカンスに軽井沢や北海道に涼を求めに行ったのは、もうひと昔どころかふた昔前の話だ。今はどんな山の奥に行こうが、「逃げられると思ってんのか、コノヤロウ!」とばかりに暑さが追いかけてくる。
いや、でも地球にはまだ湿気とか部屋干し用脱臭剤なんてのとは無縁の土地が残っているはずだ。そう、たとえばアラスカとか!
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アラスカ。字で書くだけでもなんか涼しくなったような気分になる。
ベーリング海峡がアメリカとユーラシアを分かつ所。極光の下の大自然。天気予報におそらく熱中症警報の項目がない場所。
アウトドアアドベンチャーシリーズではお馴染みのオープニング、水上機で訪れるは、そのアラスカの地。
穏やかに振りそそぐ極北の日光。これ以上はないくらい澄み切った空気。手つかずのままの大自然。そこに息づく数多くの野生動物。ああ、この地には人に我が生命の躍動を実感させる何かがある!
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とは言ってもホントに訪れる気などさらさらない。
なにせアラスカには、あの恐ろしいデカいクマが棲息しているではないか。中学生のときに吉村昭の「羆嵐」を読んでトラウマを植え付けられて以来、オレは人よりデカいサイズのクマが住む場所には、北海道であろうと絶対住むまいと心に誓っているのだ(たとえ札幌のような市街地であっても、地続きである限りあいつらがフラッとやって来ない保証はどこにもない)。
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透明な空気をバーチャルで感じながら、ハンティングライフルを手にまずはチュートリアル。
「左スティックで移動してみよう」OK、OK。「Yボタンでかがんでみよう」ご親切にどうも。「RBボタンでスコープを覗いてみよう」はいはい。「獲物の姿を捉えられたかな?」……シロクマじゃねえかよ! 「さあ、ズドンといってみよう!」やだよ!
獲物じゃねえだろ! オレの常識ではこっちが獲物だよ! だいたいチュートリアルでカジュアルに狩らせる生き物じゃねえだろ! 弾をカキーンカキーンって弾き返しながら、こっちに突進してきたらどうすんだよ!
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猛獣狩りFPSの『Dangerous Hunt』シリーズや、底抜け射的ゲーム『Trophy Bucks』など、ひとえにカベラス狩猟ゲームと言っても様々なバリエーションがあったりするが、やはり本道は大自然の中を彷徨き、男の本能の赴くままに狩猟や釣りをフリーダム楽しむ『Outdoor Adventure』シリーズ。
キャラクタークリエイトでは、トランプの集会に旗持参で駆けつけそうなキャラしか作れないが、それもシリーズの伝統だ。
序盤の獲物はナキウサギにビーバー、キツネにカリブー。基本的に穏健なこいつらを狩っているうちはまだいいが、そうやってゲームを進行させていくと、やがて「じゃあ次はグリズリーを撃ってみましょう!」なんてミッションが否応無しに降ってくる。カンベンしてくれよ!
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オレとしては熊さんとはなるべく穏便な関係に済ませておきたいのだが、ゲームのシステムがそれを許してくれない。
せめて映画「グリズリー」のラストシーンみたいに、こちらもバズーカ砲かなんかを使いたいところだが、アラスカの自然保護条例がそれを許してくれない
ならば、できる限り遠い距離からずばっと狙撃して終わらせたいものだが、リアルだか何だか知らないが、この『Alaskan Adventure』の銃器の弾道は異様に沈み込むのだ。もうスコープを使っても、狙った箇所に着弾させるのは不可能なくらい。
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そうなると取れる手段は、弾を確実に当てられるくらいの距離に踏み込んで、差し違える覚悟で銃をぶっ放すことくらい。
クマの懐に飛び込むという真似は、できる限りしたくはないが、他に方法がないから仕方ない。
まあ本作に限らずカベラスの狩猟ゲームには、息を殺して遠くから狙って撃つよりも、獲物目がけて駆け寄りながら狂ったように銃を乱射するほうが手っ取り早いという、狩猟ゲームとしては何かが根本的に間違っている攻略法が存在するのだが、それを何一つ修正しようとする素振りすらみせない、進歩に背を向けた我が道っぷりも、カベラス狩猟ゲームシリーズの真骨頂だったりするから困ったもの。
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ハンティングの合間には、釣りやシューティングレンジ、鴨撃ちなどを楽しめるのも、Outdoor Adventureシリーズの恒例だが、本作ではご当地バージョンのお楽しみとして、犬ぞりのタイムアタックレースも用意されている。
もっともどこに舞台を移そうが、ゲームとしてもシミュレータとしても雑な造りの、相も変わらずの雰囲気体験だけのインタラクティブアトラクション。
そのカベラスゲー伝統の作法は、このアラスカの地においても何一つ揺るがないのであった。

<国内版未発売 / Xbox One互換対応ソフト>

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2017/07/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Aqua】時代錯誤の海洋冒険ロマン

   ↑  2017/07/12 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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自信過剰が鼻持ちならないイケメンの好漢と、ほどよく跳ねっ返りな性格でありながらも、男を立てる自分のポジションだけはしっかりわきまえているヒロイン。
半世紀以上前のパルプ小説を思わせる前時代的なキャラクターも、ベタベタなスチームパンクの舞台設定と掛け合わせると、それなりに収まりが良くなってしまう。
今の時代であれば総スカンを食ってしまって、しかもその理由が自分では理解できないであろう主人公だが、なにせここは大海原だ。
「タイタニック」のあんぽんたんを例に引くまでもなく、波を切る船の舳先というのは、男の心をやたらと大きくするものだからしょうがない。
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冷たい北海で激突する海洋大国同士の覇権争いに単身立ち向かうのは、ナリは小さいが高性能の巡洋艦。
主武装は右スティックで360度展開する機関砲に、右トリガーの魚雷&左トリガーでばらまく機雷。
ベースとなるのは全方向任意スクロールのツインスティックシューターだが、そこに白い波頭と艦船の軌跡が加わると、ちょっとばかり趣が変わってくる。
自機のスピードも宇宙ものや戦闘機ものの360度STGとそれほど違いはないのだが、モノが船となるとその移動リズムにどことなく優雅さが感じられてくるから不思議だ。
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もっとも冷たい海の波切る船は優雅だが、それを沈めんとまるでガミラス艦隊のごとく大挙して襲ってくる敵との戦いは熾烈だ。
キーポイントは威力抜群の魚雷と機雷の運用。
だが自機の進行方向まっすぐにしか放てず弾速の遅い魚雷は、右スティック機関砲との感覚的な違いから、使い所にかなりの慣れが必要となってくるし、機雷も効果的に使うには、敵の群れの間をかい潜って引き寄せる操舵テクニックが要求されるだろう。
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STGではよくあるオプション機も、この『Aqua』では立派な艦隊扱いだ。
主人公艦よりも一回り以上小さい、海防艦に毛が生えた程度の船だが、アップグレードすればかなり頼もしくなるし、なにより戦況に応じてこちらから指示が出せるのがありがたい。
STGマニアからはそれほど芳しい評価を受けなかった作品だが、北の海という舞台設定やスチームパンク準拠の古めかしい艦船デザインなどは悪くないし、なにより時代錯誤的な海洋冒険ロマンのシチュエーションは、かなり惹きつけられるものがあるね。

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2017/07/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Deepak Chopra's Leela】Kinectカメラは第三の眼

   ↑  2017/06/15 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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富める者に貧した者、病める者に健やかなる者。紆余曲折した末に誰もが最後に行き着くのがスピリチュアルな世界だ。
欧米にニューエイジという概念が生まれてから、もうどれくいらい経つであろうか。
東洋哲学やら何やらがごっちゃに混じり合ったこの宗教的思想は、東洋人から見ればいささか奇異に映ることもあるが、しかし多くのロック名盤やアップルコンピュータを生み出した一因である事実は揺るがない。
ディーパック・チョプラは、そのニューエイジ思想から飛び出してきた人物。
その界隈では定番とも言える西洋医学のカウンター的なメソッドを唱え、今や大きな影響力を持つインド系アメリカ人だ。
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Kinectの実用的な使われ方で思い浮かぶのは、いわゆるフィットネス系のソフトだ。
Nikeインストラクターやジリアン・マイケルズが怖い顔をして身体を動かすことを要求し、ささやかなカロリー消費と引き換えに健康になった気分を手に入れる。
そんないかにも西洋即物的なメソッドが幅を利かすジャンルに、スピリチュアルをテーマに殴り込みをかけてきたのもチョプラであった。
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『Deepak Chopra's Leela』は、チョプラのメソッドをKinectに落とし込んだゲーム。
リーラーとはサンスクリット語で"宇宙的意識の遊戯"を意味するらしいが、とにかくこれをプレイしていれば潜在化の意識が解放され、通常よりも深い直感や洞察、インスピレーションを得ることができると主張するソフトだ。
この建前だけで眉に唾する人も多いだろうが、まあジリアン・マイケルズが「一週間で贅肉が落ちるわ!」と言ってるやつのスピリチュアル版だと思っておけば、軽く受け流せるだろう。
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「筋肉! 筋肉!」と騒ぎながら、腕立て伏せだの反復横跳びだのを何度もやらせる野蛮なフィットネス系ソフトと違い、『Deepak Chopra's Leela』が必要とするのは自然体で直立できるささやかなスペースのみ。
チョプラの肉声ガイドに誘われながら、まず最初に挑むのは"オリジン"のムーブメントだ。
腰を緩やかにくねらせて画面内の惑星を自転させ、木々の芽を雨雲や太陽の下に導いて成長させ、緑の星を創り上げよう。
やはり腰を自然体でひねりながらクリーチャーを操作し、宇宙をめぐりながら成長させるのは"ライフ"のムーブメント。
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続く"パワー"は向き合わせた掌をゆっくりと広げて気導珠を大きくさせ、それを放って岩を穿つ超能力者気分をもっとも味わえるムーブメント。
この辺になれば、そろそろKinectセンサーの丸いカメラ部分が第三の眼のように感じられてくるだろう。
ツイストと合掌の二つの動作でスピリチュアル版『キング&バルーン』を遊ばせるのは"ラブ"のムーブメント。
テレビに向けた掌から、まるで念動波が発せられているかのような手応えが得られるのは、"ハーモニー"のムーブメントだ。
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"イントゥイッション"は首を軽く左右に傾けて自機を操作するチューブレースゲーム。
そして最後の"ユニティ"のムーブメントを終える頃には、もう全身チャクラ開きまくり。「今のオレの姿は風忍の手によってコミック化されて然るべきだ!」なんて意味もない自信で満ち溢れていることだろう。
なんかアブない人の一歩手前のような気もするが、しかしこれこそが身体と精神の調和を経た健全なる魂なのだ。マントラマントラ!
Wii版もリリースされている本作だが、しかしリモコンよりもKinectを介した方が、よりスピリチュアルな気分に浸れることは間違いあるまい。
その短い現役時の間に、ありとあらゆる方向性の模索がなされていたXbox 360のKinect。そしてそれは人知れずして深遠なる大宇宙の意識ともコミットしていたのだ。

<Kinect専用ソフト / 日本未発売>

 

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2017/06/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |