ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Assassin's Creed Syndicate】王道回帰の安定作

   ↑  2017/08/05 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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ガス燈、蒸気馬車、電信、花開く文学、共産主義の勃興。産業革命下のロンドンは文明と資本主義の最先端を結集した大都会。
エヴィーとジェイコブのフライ姉弟は、そのロンドンの郊外からやって来たプチお上りさんにして、いよいよ近世代になってきたアサシンクリードシリーズの新たな主人公。
とは言ってもやはり田舎者だ。姉ちゃんの方は洗練された都会の男を見ればすぐによろめいちゃうし、プレイボーイ気取りの弟の方だって、引っかかるのは婆さんか敵のハニートラップくらいのもん。エツィオ・アウディトーレのイケメンっぷりと比べたら、どうしたって泥臭い。
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まあやることはいつも通りのアサシン稼業。少々田舎者だって問題はない。
アサシン教団とテンプル騎士団のいつ終わるともしれぬ戦いも、舞台が近代に移りテンプル騎士団(秩序)側が悪徳資本家と一体化することで、その構図がだいぶ分かりやすくなった。
なんたってアサシン教団はテンプル騎士団のカウンター。そんな事情になれば、ついカール・マルクスに手を貸しちゃうのも、成り行き上仕方のないことだ。
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だが資本家が敵と言っても、フライ姉弟だって産業革命の恩恵はばっちり受けている。
隠れ家は湿っぽい石造りの建物じゃなくて、ロンドン市内をまるで山手線のように環状で回る列車。
そしてアサシンの装備だってちゃっかり進化してる。中でも建物から建物へ一瞬でロープを張ることのできるロープランチャーは、すべてのアサシンにとって革命的なガジェットだ。
もう塔のてっぺんまでえっちらおっちらクライミングしていく必要なんてない。屋上めがけてランチャーをぶっ放し一気にぴゅーん。
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アルタイルやケンウェイら先代のアサシンたちがこれを見たら、「アサシンも堕落したものだ」「最近の若い奴らは楽することばかり覚えやがって」と、きっと文句たらたらなことだろう。
さーせん、先輩。思い切り横着させてもらってまーす。
そう言えばオレはまだ『Assassin's Creed 3』だけは未プレイなのだが、今からこれを始めたとしてロープランチャーも無しに建物を登らなきゃならないのかと思うと、ちょっと気後れする。
デジタルガジェットの恩恵をさんざん享受した人間が、いきなりスマホなしで街に放り出されるようなものだ。
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シリーズの本来のスタイルに回帰したものの、ちょっと肩透かしだった『Assassin's Creed Unity』に次ぐ最新作。
また『Black Flag』のような変化球で来るのかと思いきや、偉大なるマンネリズムを徹底的に洗練させてくる路線で押してきた。
そのブラッシュアップっぷりは徹底している。前前作あたりから導入されたプレイヤーによるミッションの評価システムを有効利用してきたのか、各ミッションの質や難度、ストレスなどが丁寧に均質化され、とにかく快適に遊びやすくなっている。
歴史観光はお・も・て・な・し。その悟りがゲーム的な歯ごたえを棚上げして、ストレスフリーな箱庭遊覧を第一に置いたのだろう。
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ふらつく酔っぱらい、公園で息を抜く人、サッカーボールを掘りに蹴落としてしまって途方に暮れる子供。
街なかをうろついている間に出会う様々なモブたちの挙動も、過去のシリーズ作からさらにきめ細かくなっているのも、『Assassin's Creed Syndicate』ならではの特徴だ。
そして毎度おなじみ歴史有名人たちとの交流も、舞台が近世になったこともあって、元から馴染みのある面子ばかりになってきた。
前述のマルクスを始め、ディケンズ、ダーウィン、グラハム・ベル、ナイチンゲール。
会うなり思わず「あー、ナイチンゲールさん。お噂はかねがね」などと挨拶してしまいそうで、シリーズ過去作の著名人以上に出会う喜びがあるではないか。
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そして終盤ではビクトリア女王にも謁見。田舎モンの姉ちゃんが思わず舞い上がってしまうのも、無理がなかろう。
貧民窟からバッキンガム宮殿まで、校外からやって来たお上り観光客姉弟の、ロンドン中を股にかけたツアー。
舞台がロンドンだけに、王道回帰を極めたアサシンクリード正編シリーズ第8作。
あ、それとどうでもいいことだけど、テムズ川を横断しようとするたびに、「これって『フロッガー』?」とついつい連想してしまったのはオレだけでしょうか?

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2017/08/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Aqua TV】ヴァーチャル水槽の伝統

   ↑  2017/07/21 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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魚を飼い始めてもう20年になる。
とは言っても生きた魚ではない。ずぼらで甲斐性のないオレがそんなもんを飼い始めたら、待っているのは悲劇だけである。
一番最初はペン2のWindowマシンだっただろうか。それのクソ馬鹿でかいモニターの中に数匹の熱帯魚を放り込んで以来、モニターやテレビを水槽に見立てる習慣が、なんとなく続いてしまっている。
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その"モニター水槽見立て"も、ブラウン管から液晶、モバイルPCにスマホと寄親となる機器の激しい変遷をモノともせずに、細々と息長く続いている不思議なジャンルだ。
中でも栄華を極めたのは、オープンブック9003の『アクアゾーン』シリーズ。
最盛期にはコンソール機にまで進出し、セガサターンで無茶な展開をしていたが、2000年あたりを境にその勢いは徐々にトーンダウンし、いつの間にやらそのブランドは音沙汰なくなってしまった。
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しかし本家『アクアゾーン』亡き後も、モニターを熱帯魚水槽に見立てる数寄心は、なんとなく受け継がれてきている。
スマホアプリ界隈には、その手のソフトが引きも切らないし、Wiiにもダウンロード専売で水槽ソフトが出ていた。
Xbox 360の最初期にも、やはり『アクアゾーン』が登場したが、まぁこれは色々やらかしてブランドの名にクソぶっかけてたっけ。
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そしてXbox Oneにもやはり登場した熱帯魚鑑賞ソフト、その名は『Aqua TV』。
ゲームではなくアプリ扱いとなっているこのソフト、既にiOSやAndroidでも展開済みで、新たな顧客を求めてWindowsに進出、Xboxへの登場はそのついでみたいなとこなのであろう。
『Aqua TV』内で通用する仮想通貨(ここでは"貝殻"の名)を別途購入して、それで熱帯魚や水槽のアクセサリーなどを買い足してゆくお馴染みの様式。
据え置きゲーム機と環境ソフトの一種であるバーチャル水槽の相性に関しては、昔から色々と言われているが、しかし360時代と違ってOneでは意外とその出番が増えている。
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遊ぼうとしていたゲームにアップデートが入っていて、数ギガバイトの長い長いダウンロードを待たなくてはならないとき、残り何%の進捗メッセージを見つめてイライラするよりは、呑気に泳ぐ涼し気な熱帯魚を眺めている方がいい。
その水槽(モニター)も、いつの間にやら横長に巨大化してレイアウトもスッキリし、Win95時代の無骨で無粋なモニターから、はるかにインテリア度が増しているので、節電って言葉さえ気にしなければ、環境ソフトとして点けっぱなしにするのだって充分アリなのだ。

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2017/07/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Wheels of Aurelia】1978年のドライブ会話劇

   ↑  2017/07/18 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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ハンドルを握っていれば、どんな寡黙な人間の口も滑らかになる。
狭いクルマの中。密接はしているけれど、互いに同じ方角に顔を向けている奇妙な空間では、あまり親しくない関係でも自然と会話が生まれてくる。
フロントガラス越しに遷ろう景色、エンジンの響きのBGM。その単調なリズムから発生する会話は、酒場の喧騒の中でのそれとは対照的な落ち着いたトーンだ。
そんな独特なテンポの会話に長いドライブの弛緩が加わると、他の場所でのやり取りでは浮かばないような、人の為りや本質がポロッと漏れ出てくることもある。
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1978年のイタリア。ウーマンリブは萌芽していたが、まだそこかしこで女性が抑圧されていた時代。
女が一人ハンドルを握っての長旅に風当たりが強かった頃、リーラは愛車を転がしてイタリアの西岸の道をひたすら走りフランスとの国境を目指す。
途中で出会うのは個性豊かなヒッチハイカーたち。前時代的で厳格な神父、UFO狂のイッちゃってる奴、男性本位主義者のマッチョ野郎。
彼らと車内でかわす会話は、何気ないお天気の話からパーソナルな話題まで。
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鳥瞰視点から『グレート1000マイルズラリー』や『オーバートップ』のような見下ろし型レースゲームをイメージする人も多いかもしれないが、この『Wheels of Aurelia』はアーケードライクなドライビングテクニックなど一切要求されない。
クルマの運転はセミオート。必要となる操作は車線キープの微調整と道の分岐での進路選択くらいのもの。
代わりにプレイヤーが目を凝らすのは、ドライブ会話のリズムで流れるダイアローグテキストと、受け答えの選択だ。
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その会話のリズムセクションとなるのは、控えめなエンジン音と70年代風ディスコミュージックやニュースを奏でるカーラジオ。
極左極右の伸長、赤い旅団によるモロ前首相の誘拐、モンツァサーキットでの悲劇的な事故。時代背景を浮き彫りにする時事ネタに、簡素なビジュアルを補完する豊穣な地理ネタ。
そんなやり取りの末に、銀行強盗を乗っけちゃったり、草レースをおっ始めるハメになったりと、アクシデントに巻き込まれもするが、結局はまたドライブ会話の緩い緩いリズムに収束されてゆく。
一回のドライブは15分程度。そしてリーラと同乗客たちの数奇なその後が語られるマルチエンディング。
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そのマルチストーリーのメインとなるのは、プロローグ直後に乗せた若い妊婦オルガとの、運転席と助手席の関係性から生まれる女同士の友情。
世が世なら「テルマ&ルイーズ」になっていたかもしれない二人だが、今はまだ1978年。あの映画が出てくる土壌が育まれるまでには、まだまだ長い月日を待たなくちゃならない。
太陽の光も豊かなイタリア海岸ルートを舞台に紡がれる、女性解放前夜を舞台にしたちょっぴり奇妙なダイアローグ生成ゲームだ。

<国内ストア未発売>

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2017/07/18 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Sleeping Dogs: Definitive Edition】Nightmare in North Point

   ↑  2017/06/30 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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ここ数年のゲーム界隈で目に余るのは、度を越したゾンビの氾濫だ。
シューターからアドベンチャーゲームまで、どのジャンルも雁首揃えて猫も杓子もゾンビ、ゾンビ、ゾンビ。
ミリタリーFPSや西部劇オープンワールドといった、本編ではゾンビとなんの関係もないゲームまで、DLCで番外的にゾンビネタに走る例も少なくない。
ゲーム的に何かと便利な素材だというのは理解できるが、あんなもん元を正せば遠いハイチの腐った死体である。
同じ死体ならば、アジアにはもっと身近で伝統的、より有り難がるべき存在があるだろう。そう、キョンシーだ!
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80年代の終わりから90年代の初めにかけて、キョンシーが巻き起こした社会的ブームは、ゾンビごときの比ではなかった。
その始まりとなったのはサモ・ハン・キンポーが1985年に制作した『霊幻道士』。
中国古伝の妖怪をモチーフにした、この他愛ないクンフーホラーコメディは、配給会社の想像を超えるヒットを記録し、小中学の通学路には両腕を前に突き出してぴょこぴょこ跳ねながら下校するあんぽんたんどもで溢れかえった。
キョンシーに版権がないのをいいことに、無数のパチモノキョンシー映画がこれに追随し、それに合わせて比較的まともだった本家シリーズも次第にゲテモノ化。
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ついにはそのパチモノの一つが、ガキには霊幻と幽玄の区別がつかない(あるいはどっちだっていい)のにつけこんで、ゴールデンタイムに堂々とレギュラー放映されるまでに至った。
エボラ熱のように拡大しながら、みんなが我に返ると潮が引くごとく鎮静してしまったキョンシーブーム。
しかし7月には第一作の主人公役の一人、チン・シュウホウが再び出演する、ちょっとゴーストバスターズ入ったシリーズ最新作「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」が公開予定など、キョンシーなだけに油断すれば何度も何度も生き返ってくるようだ。
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『スリーピングドッグス 香港国際警察』のDLCも、クンフー映画と来たらその次は当然キョンシー映画だ。
黒社会騒動もひとまずの収束を迎えたバーチャル香港。我らがウェイ・シェンもカラオケぐらいしかやることがなくて腐っていたとこだが、そこに降って湧いたのがオカルト騒ぎ。
地獄から蘇ったマフィア妖怪によって死者の街と化した香港。
そこかしこで地の底から湧き出てくるのは香港裏名物キョンシーさんたちだ。
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それに対処するのは、さりげなくちゃっかりと道士服に身を包んで登場のウェイ・シェン。
そう、今回のウェイの役回りは、まぁ早い話が「可愛くないテンテン」みたいなもんだ。
「せめてガウ道士くらい言えねえのか!」(ウェイ・シェン)
「霊幻道士」も元を正せばクンフー映画の亜種。腐った死体相手に銃器で立ち向かう欧米人と違い、我らがウェイも当然素手ゴロでキョンシーに立ち向かうのであった。
キョンシー相手に両脚タックル! キョンシー相手に猪木式腕折り! 折ったぞ、だっしゃー!
『スリーピングドッグス』の他のDLCミッション同様に、相変わらずボリュームには乏しいが、しかし他のゲームのなんの脈略もないゾンビDLCに比べたら、よっぽど気の利いた設定であることには違いない。

 


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2017/06/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Sleeping Dogs: Definitive Edition】Zodiac Tournament

   ↑  2017/06/26 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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香港の沖合いには決まって怪しい島がある。そこではこれまた怪しい格闘技トーナメントが開かれている。
大会とは言ってもTHE OUTSIDERとか地下格みたいに、ルールがちゃんと整備されたものじゃない。
主催者の気まぐれでルールがコロコロ変わり、そしてたいていはお話の都合でトーナメントなんか途中からわやくちゃになるタイプのやつだ。
香港中を駆けずり回って十二支像を手に入れ、警察業務の傍らクンフーを極めたウェイ・シェンの下にも、DLCコンテンツの名を借りてそれのお誘いがやって来た。
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「ウェルカム、ジェントルマン!」
フェリーから島に上陸した一同を、これまたお決まりの挨拶で出迎えたのは、痩身に黒手袋のベタベタな格好をした、シー・キエンと言うよりはむしろ岸谷五朗が入った主催者だ。
対する出場者もムエタイトランクスやMMA風の出で立ちがコスプレ臭漂う、これまた胡散臭い連中。
『スリーピングドッグス 香港国際警察』のDLC第一弾が、その香港映画愛を捧げたジャンルは、褪色した画面やフィルム傷の演出もあざといクンフー映画。
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「燃えよドラゴン」の舞台となったハンの要塞島は銃器の持ち込みを一切禁止していたが、ゾディアックトーナメントが開催される島も、その掟に準拠。
元より『スリーピングドッグス』はドンパチより徒手格闘に比重が置かれたゲームだ。我らがウェイ・シェンだって素手ゴロ縛りルールに依存はない。
それどころか知らないうちに上半身裸に黒いカンフーズボンに着替え、例の誰かになった気分は満々だ。
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本編でもお馴染みの一対多の素手ゴロマッチに、唐突に始まるびっくりどっきりアスレチックランニング大会、ビーチでのMMA野郎との一騎打ちではアームバーや足関節などの新規技も飛び出し、闘技場での文字通りのエリミネーションマッチを経て、ラストバトルは、はい分かってた、あの胡散臭い主催者との決着戦。
1時間ほどのボリューム、追加実績なしと、コストパフォーマンス的にはちょっと微妙なDLCだが、上位機種版のDefinitive Editionなら最初からバンドル済み。
何より締めを飾る、ブルース・リー風の哀しみを湛えた見栄を切ろうとして、照れが入ったのか思い切り中途半端で終わるウェイ・シェンの決まらなさっぷりは必見だ。

 

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2017/06/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |