ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Late Shift】映画畑のインタラクティブムービー

   ↑  2017/04/24 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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ボクの名前はマット。映画の主人公だ。
まあ一口に映画の主人公といっても色々とあるけど、ボクの場合はちょっとばかり毛色が違ってる。
普通映画館ではスマホの電源は切っておくのがマナー。
ところがボクの出てる映画では、みんな客席でスマホの画面光らせてるんだ。そんでもって時々スクリーンほったらかして一斉にスマホいじくってる。
そのスマホタイムが終わるたびに、映画の中のボクの運命は、どういうわけか変転しちゃうんだな。たまったもんじゃないよ、こっちは。
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映画ってのは基本一方通行なもの。ところがこれはそうじゃない。
要所要所でボクのとるべき行動が観客のスマホに送信されて、みんなは画面をポチッと押してそれに対して選択を下す。
そしてその選択の多数決によって映画のストーリーが分岐していく、まあインタラクティブって言うのかな? とにかく観客本位で進行する実験的な作品なんだ。
テレビドラマでも昔から散発的に試みられてきたけど、この場合は全員が空間を共有してその展開を同時に体験できるのが肝なのかな。
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そんな一風変わった映画だから、いざソフト化しようってときも普通のDVDやBlu-ray Discにするわけにもゆかず、こうしてゲームの群れの中にちゃっかり混じっての登場と相成ったわけだ。
だけど上映の際にも身に沁みていたけど、観客に下駄を預けるって言っても、まぁあちらにとっちゃボクのことなんかどうでもいい赤の他人なわけだから、その運命に対しちゃぶっちゃけ無責任だよねえ。
そしてこうしてゲームになって、ちょっとはそれが好転するかと思ったら、そんなことまったくありゃしない。
ましてや多数決のバイアスすらかからないもんだから、そりゃもうヒドいもんだよ。
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ボクね、駐車場係の遅番バイトをやってるごく普通の学生なんだよ。
ところが画面の向こうの奴の無責任な選択に踊らされて、いつの間にか美術品強盗の一味になって、なんだか知らないうちに拷問にあってるの。
こっちはとっとと楽になりたいのに、ボクの生殺与奪権を握ってるプレイヤーは、意地でも解放させてくれないの。何度も何度も「楽になる?」って選択肢出てるのに全部我慢しやがって拷問耐えやがって。
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人の身体だと思って気楽なもんだよ。そのたびにこっちは指を万力で締め上げられて、冗談じゃないっつうの。
何度目かの我慢のときには、なんだか知らないけど「よしっ、実績解除!」って嬉しそうな声がテレビの向こう側から響いてきたもんね。なに勝手に盛り上がってんだよ!
ただインタラクティブって言っても原則的には映画だから、一般的なアドベンチャーゲームのような細かい分岐は期待しないでくれ。
数カ所のチャプター分岐と数種類のエンディング。それ以外はこちらの選択に拘らず、ストーリーが強引に一本の道に収束されてくことが多い。
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そのくせ終盤のフラグ立ては、インタラクティブ映画の範疇にしては結構複雑だから、これ一発勝負の映画館上映の時は、ほとんどがスッキリしないエンディングに行き着いたんじゃないかな。
しつこいようだけど原則映画だから、途中経過のセーブ保存などはなし(リジューム機能はあり)。
再プレイはまた頭から観直さなければならないけど、まぁ何度も付き合っているうちに、フィギュアスケート鈴木明子似のヒロインにも愛着が出てくるはずさ。
なんとか彼女を助けてやってよ!(あとボクもね!)

<国内ストア未発売>

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2017/04/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Sherlock Holmes: Crimes & Punishments】シャーロック・ホームズ 罪と罰

   ↑  2017/04/22 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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じろじろじろ。関係者の風体を容赦なく舐めまわす無神経な視線。
こいつは手がささくれだってるから労働者階級だ。こいつはボタンが一個千切れているまんまだから貧乏人だ。
とかく名探偵というのは性格が悪い。
いや、単に性格が悪いだけではない。そのほとんどはもはや人格破綻者の域に達している。
この世でもっとも有名な探偵シャーロック・ホームズは、その典型的なサンプルみたいなもの。
関係者の全身を執拗に観察して人物や生活を推察する、そのクセ推理の進行には直接的な関わりはまったくないパートは、名探偵の持って底意地の悪さを端的に表現しているだろう。
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エルキュール・ポワロからナンシー・ドルーまで。
海外では著名ミステリを原作としたアドベンチャーゲームが昔から盛んだが、その中でも横綱級はやはりシャーロック・ホームズ。
そして素材の味に逆らわないよう、ひたすら地道な推理ADVの路線を追求してきたFrogwaresの一連のシリーズは、さらにその王道だ。
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同社の最新作『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘 -』はPS4で日本国内版もリリースされたが、どことなくハリウッドに濾過されたような刷新ホームズキャラクターと、過去のシリーズ作では見られなかったスペクタクルな展開に違和感を覚えた人も少なくないかもしれない。
これも時代の流れと言ってしまってはそれまでだが、そうなると余計に意味を持ってくるのが、ゼロ年代ですらいささかアナクロがかっていたキャラクター造形とゲーム進行をそのまま継承した最後の作品となるかもしれない、前作の『Sherlock Holmes: Crimes & Punishments』である。
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6つの事件で構成されたこのゲーム。
そのうちの3つ、The Fate of Black Peter(ブラック・ピーター)とThe Abbey Grange Affair(僧坊荘園)はシャーロック・ホームズ短編の、The Riddle on the Rails(消えた臨急)は非ホームズものの、それぞれコナン・ドイル作の原作を下にしたチャプター。
これらは基本的に原作をなぞる形になっているからか、ボリュームから事件解決に至る流れまで比較的あっさりとしている。
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これに対してシリーズで養ったノウハウをたっぷりとぶち込んでバラエティのある展開に仕上がっているのが、単なるサウナでの殺人がやがて古代神教遺跡巡りに発展するThe Blood Bath、王立植物園を舞台植物うんちくまみれになるThe Kew Gardens Drama、毎度おなじみホームズの使いっ走りウィギンズの依頼を受けてロンドンの薄暗い貧民街路地を徘徊するA Half Moon Walkの、3つのオリジナルシークエンスだ。
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事件可視化システム、愛犬トビーを操作しての匂い追跡、血液から金属まで様々な証拠を鑑定する実験台パズル、アリバイ洗い出しタイムテーブル作成、関連文献の検索、死体解剖など、各章ごとに手を変え品を変え挟まれるバラエティ豊かなパート。
その積み重ねで手に入る事件の各要因を紐付けして真相の輪郭を浮かび上がらせるのは、推理という概念を巧みに抽象化した、ゲーム全編を通じて軸となるシステム。
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いかにも神経質で底意地の悪さが全身から漂ってくるようなホームズの造形もそうだが、それよりもお約束なのは、ゲームの9割がたを単なる置物として(残りの1割はホームズの実験台)過ごすワトソンのキャラクター。
やはりこれくらい鈍でないと、ホームズみたいなとことん性格の悪そうな奴の友だちはやっていられないってことなのだろう。

 

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2017/04/22 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Riptide GP: Renegade】嵐の海のジェットスキー

   ↑  2017/04/10 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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『ウエーブレース64』が切り拓いた水上レースゲームの心意気を現在に受け継ぐ独立メーカーVector Unit。
"水もの"を専門とし、数少ない陸レースゲームですら舞台はビーチから離れないなど、「うちはもうこれ一本でやってきますから!」な職人的気概に溢れた会社だ。
代表作はXBLA発でその名を轟かせた『Hydro THunder Hurricane』。
以降はモバイルゲームにその主軸を移し、ジェットスキーゲームシリーズ『Riptide GP』を、主にAndroidやiOSで展開してきた。
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そのシリーズ最新作が『Riptide GP: Renegade』。
前作『Riptide GP2』はモバイル版のおこぼれという形でXbox One版もリリース。しかし国内未発売に終わっていたが、今作は無事日本のストアにも登場。
前作と同様にモバイル版をほぼそのままコンバートした内容だが、元が完成度の高いゲーム。
据え置き機に移植されても見劣りするような部分はないだろう。
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『Riptide GP2』からの大きな変化は演出面の強化。
うねりまくる荒天の海。ジェットスキーを大きく跳ね上げる大波。可動式のギミックなど、『Hydro Thunder Hurricane』を思い出させるスクリプト的なディレクションは、ストイックなレースに徹していた前作や前々作から明快に進化した点だ。
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サブタイトルの由来でもある、どことなく「ワイルド・スピード」風なストーリーも特徴の一つ。
もっともこのストーリー、ステージ間のキャラクター会話でアバウトに語られているだけなので、まあかっ飛ばしても支障はないだろう。
ストーリーの絡みでパトロールバイクがレースに介入してきたりもするが、このオーバースペックな闖入者も、やはり『Hydro Thunder Hurricane』を、どことなく思い出させたりするな。
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コースバリエーションの少なさと、同じことの延々繰り返しになってしまう単調さは、過去作から改善されていない欠点。
されどこの水の上をたゆんたゆんと跳ねるように進む疾走感は、たとえマンネリであろうとも、なかなか代替のきかない独特の魅力だ。

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2017/04/10 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bioshock】せめぎ合う父性

   ↑  2017/03/30 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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がぼがぼがぼ。肺が悲鳴を上げるほど水の中を喘ぎ、そして水面に出て貪るように息を深く吸い込んだ。
開始早々主人公が受けるのは洗礼の儀式。パブテスマは以降作に続くシリーズの隠れテーマ。
そして原罪を洗い流した主人公の前にそびえるのは、あの魅惑的な水中都市廃墟、ラプチャーの入り口。
アンドリュー・ライアン。家父長主義を頑なに信じる男が築き上げた夢の砦、理想の"ファミリー"の形がが在るべき場所。
厳格で信念を持った父親が、揺るぎない統率で支配する規律正しい大家族。そしてそれは保守主義者にとっての理想の国家像。
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とにもかくにもライアンはそんな世界を大西洋の底に作り上げた。そしてそれはあっという間に瓦解した。家族を信じず、家族を、そして何よりも家父長である自分を愛せない"寄生虫"どもの手によって。
だがラプチャーの社会が崩壊してもライアンは未だ問い続ける。理想の家族の在り方とは何か、家族愛とは何かを。
そしてゲームの序盤にプレイヤーを突き動かす理由は、「恐縮だが」という重要だけどさしたる意味を持たないフレーズじゃない。「妻と子供を助けたい」と繰り返すアトラスへのぼんやりとした共感である。
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潜水球に乗って海の底に赴くあの素晴らしすぎるイントロダクション。
海藻と岩の間から姿を現す荘厳のラプチャー。アンコール・ワットを再発見したアンリ・ムーオの興奮も、かの如しであったのだろう。
ぬめっとした湿気が本当にまとわりついてくるかのようなラプチャーのビジュアルは、HD版でよりいっそう生々しくなった。
かつて栄えた観光ホテル、一世を風靡したラブホ。人々の織りなした栄華が亡霊のように残留する廃墟ほど、哀れや物悲しさと共に探索する者の心を踊らせもする。
そして生臭い潮の香りを実際に覚えながら、レンチやショットガンとプラスミドを手に栄華の名残を追う主人公は"父性"というもう一つのテーマと向き合うことになる。
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絶対的家父長ライアン。主人公に共感と同調をもたらしながらも、否応なしに対峙せざるをえない、"庇護者としての父性の象徴"ビッグダディ。後半になりやがて露わになる主人公にとってのもう一つの"父"。
父性のせめぎ合いの中で唯一主人公をバックアップするのは、母性の象徴としての存在テネンバウム。
後半、主人公の大いなる支えとなったテネンバウムが、ガラス窓の向こうで影絵のように姿を現すシーンは、『Bioshock』で強く印象に残ったシークエンスの一つだ。
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そして主人公は、その行動、選択でいびつな父性に対して答えを出す。
家族愛の本当のあり方、それは与え、そして与えられること。ギブ・アンド・テイク。
エンドロールの手前、淀んだ海底から地上の空気を吸い込み、太陽を浴び、再びの受洗を経た主人公のその後。
「お前には可能性がある」。"父"が告げた言葉はある意味間違っちゃいなかった。
プレイヤーがラプチャーで過ごす濃密な時間は、この走馬灯のようにあっという間に語られた"その後の主人公の人生"の、長い長いプロローグであったのだ。

<『Bioshock The Collection』バンドル>

 

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2017/03/30 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Saints Row 4: Re-Elected】聖者たちの総決算

   ↑  2017/02/22 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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始まりは『GTA』のちょっと下世話なクローン。
それがすくすくと成長したのは、まったく悪びれのない調子ぶっこきがあったからだ。
珍妙な武器からハルク・ホーガンまで悪ノリの限りの末に、架空の街のカラーギャングたちは、ついに合衆国の要職にまで上り詰めた(悪ノリの末の大統領就任は、その後に現実が追いついたが)。
しかしその脳天気な創作狼藉の陰には悲劇も生じた。
親元THQの倒産。そしてIPの競売。
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もっともセインツはドル箱だ。『uDraw』のように引き取り手の心配をする必要は、さほどない。
新たな里親となったのは案の定Deep Silver。
宙ぶらりんの心配がなくなったセインツとVolitionは、心置きなく悪ノリの続きに邁進し、かくして宇宙から侵略者の御一行が、セインツの元に訪れる運びとなったのであった。
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だがこの手の悪ノリはどんどん図に乗ってゆかないと、やがては冴えないマンネリに矮小化されてしまうことは、続編の度に萎んでいった同じTHQのオープンワールドゲーム、『Destroy All Humans! 』が証明している。
異星人の襲来、そして地球の崩壊と、思い切り大風呂敷を広げたセインツロウの第4作目は、その愚を犯さなかった。
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自分たちで作ったキャラクター、設定、世界観。ならどのように解釈してどのようにぶっ壊そうと自分たちの勝手。
その開き直りは、一次創作者自らの手によるアナーキーな二次創作の如き様相を呈し、もはやクライムアクションなんてタテマエすらどっかに置き去りにする。
デバッグモードのようなフリーダムな移動、『Battlezone』から『MGS』まで好き放題なゲームパロディの数々、おまけに過去作で死んだ奴(ジョニー・ギャット)までアバウトな理由をつけて生き返させやがった。
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あんなキャラやこんなキャラ、ぽっと出の奴からその存在を忘れていたような奴までシリーズ歴代キャラの総ざらい。
キャラクターだけじゃない。設定から素材、リソースまでセインツの歴史全部を残さず余さず使い切って、プレイヤーよりも明らかに作っている連中のほうが楽しそうなセインツロウシリーズの総決算。
ここまで針を振り切ってしまった限りは、よもやコレ以上のシリーズ展開なんて考えられもしやしない。
今から10年前、スティルウォーターの街に紫色のギャングどもが、あからさまなGTAクローンとして姿を現したとき、誰がこの八方破れな大団円を想像しただろうか。
そしてこの幕引き。あの浮ついたギャング連中、テメエの引き際だけはきっちりとわきまえていたようである。

 

この記事に含まれるtag : オープンワールド 

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2017/02/22 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |