ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【DIVA-X Ariana】20世紀のVRエロ

   ↑  2016/10/30 (日)  カテゴリー: PCゲーム
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VR元年。今まで何度耳にしてきただろうか。
PSVRの登場を機に、またもやこのワードが再浮上してきたが、過去に幾度となく振り回されてきた者にとっては、もはや狼が出たぞ少年のいつもの虚言のようにしか響かなくなっているだろう。
しつこいくらい訪れた各VR元年の後に残ったのは死屍累々。そのほとんどはカスタマーはおろか、その当事者すらも事実を忘れようとしている。
だがすべての物事は積み重ねでできている。
PSVRが成功を納めて本当のVR元年が訪れようとも、それは過去のプレVR元年と、産み出された数々の産物の蓄積があってこその元年到来なのだ。
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ヴァーチャルリアリティ。それは横着の具現化だ。
絶景に足を運ぶ努力を中抜きにして絶景を味わう気分だけを与えてくれる。
モテる努力、くどく手間、エッチな店に行く金銭的犠牲。それらを全部省略したヴァーチャルエロリアリティなどは、その横着の最たるものであろう。
そして悲しいことに過去に何度となくVR元年が到来するたびに、このヴァーチャルエロはボンクラどもの手によって真っ先に試みられてきたのであった。
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『DIVA-X』シリーズの登場は1995年 。Windows95とマルチメディアの錦の御旗の下に、様々なデジタル山師的アプローチが大手を振るってまかり通っていた時代だ。
VRの掃き溜めヴァーチャルセックス。
それを堂々と謳ったこのシリーズを世に送り出したのはPixis Interactive。
本シリーズの他に数作を世に送り出して消息を絶ったインタラクティブエロの尖兵。
我が国で二次元エロゲーが飽和的な隆盛を迎えている時期に、海の向こうではもう一つのエロゲームーブメントが、ひっそりと芽吹いていたのである。
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思わせぶりな手のひらアイコンをクリックさせゲームを起動させると、本作のホステス、ブルネット美女のアリアナさんが大股開きでこちらをお出迎え。
面倒くさい会話進行とかフラグ立てなんか一切ない。
実写エロゲーは容量との戦い。そこに情緒やゲーム的なフックを持たせる余裕などありゃしない。
ちょんの間に引けを取らないくらいの即物性が肝心だ。ハーイ、アリアナよーん。余計なごたくは不要だから、さっさとお触りくださーい。
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下のパネルを軽くローテッドすれば、手のひら、人差し指、なんか棒状のモノ、????と、アイコンの模様がくるくると変わる。
後はマウスをうにうにさせながら、アリアナの美しい身体を堪能するだけだ。
せわしなく動くマウスカーソルと共に、ぐねぐねとぎこくなく実写アニメーションしながら悶えるアリアナ。これこそが20世紀末最先端のヴァーチャルリアリティセックスである。
笑うなかれ。マウスを片手に浮かべるだらしない笑みと、VRヘッドセットをかぶって浮かべるだらしない笑みに大差はないのだから。
サブジェクトアイコンをクリックすると展開するのは、ハメ撮り視点のアリアナ本●ムービー。ヴァーチャルリアリティ=ハメ撮り。その解釈もそれほど間違いはないだろう。
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ただしこのムービー。元が無修正を前提としたアングルで構成されているために、日本版は画面のほとんどが濃いモザイクで覆い隠されて何がなんだか分からない状態。
モザイク越しに何かが出入りしている様子を眺めながら、痛感させられるのは日本のヴァーチャルエロ後進国ぶりだ。
そしてそれ以上にヴァーチャルエロの限界を思い知らされるのが、日本版のオビに付いてくる「アリアナとLAデート応募券」。
抽選で1名様を"本物"のアリアナとのディナー&デートにご招待。
好意はありがたいが(それ以前にこのプレゼントが本当に為されたのかどうかも怪しいもんだが)、しかしそこにある「本物に越したことはない」という無意識の現れは、ヴァーチャルエロ商品にとってはおよそ野暮極まりない話だろう。

<18禁アダルト作品>

 

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2016/10/30 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【JACKIN】貞操を賭けたブラックジャック勝負

   ↑  2016/10/07 (金)  カテゴリー: PCゲーム
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ディーラー専門学校を卒業したばかりの、眼鏡っ子の新米ディーラー。
豪華客船のカジノに努めようと面接を受けたはいいが、「悪いけどうちは表向きのカジノばかりじゃないから、君には無理だよ」とすげなく断られる。
「いや、そこを何とか!」
世の中、熱意を持ってごり押しすれば、何とかなることも多いようです。「じゃあ試用期間と言うことで」と暫定的な雇用を得ることに成功しました。
「じゃあこれ契約書」「ありがとうございます!僕頑張ります!」「ところでうちのハウスルールのことなんだけど」「はい、契約書、サインしました!」「うちは特殊チップを使った勝負で負けると、お客さんがディーラーを一晩好きにしていいルールだから」「………何すか、そりゃあ!?」「……契約書くらい、サインする前にちゃんと読めやあ!」
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大変なことになりました。貞操の危機です。
ありそうで無かったギャンブルとボーイズラブの融合。カイジどころではない賭博黙示録です。カネで済むことならカネで済ませてえよ!
一晩に数回発生する特殊チップを使った「ワンナイトジャック勝負」に何とか勝利しないと、どんな目に遭わされても抗うことはできません。どうしよう!?
ワンナイトスタンドは疑似ブラックジャック。
こんなひりひりした感覚でカードをめくるのは、ずっと昔にデカピンで麻雀をやっていらいのことです。
あの時は、こちらがノーテンでもヤキトリぶっ飛びになるという状況の中で三人リーチがかかってしまい、もうこのまま雀荘の窓を突き破って死んでしまおうかとマジで思ったりしました。
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それほど勝負弱いオレが、こんなタイトロープな勝負に勝てるはずもなく、案の定毎晩のようにお客さんに慰みものにされ、一週間ほど負け続けるとカジノのボスからお呼びだし。
「君はディーラーより別の仕事が向いているんじゃないの?」と強制転職。そのまま船倉で一生性奴隷として飼われるハメになってしまいました。
こんなバッドエンド嫌だ!
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フラグ立てさえどうにかすればいい普通のADVと違って、この『JACKIN』の場合はブラックジャック勝負をどうにかしないことには始まりません。
しかし、19だの20だのを当たり前のように揃えてくる百戦錬磨のお客さん相手に、こんな新米ぺーぺーの俺がどう対抗せよと言うんでしょうか。
このまま為す術なく延々と性奴隷エンドが続くハメになるんでしょうか。
諦めてそんな運命を享受しようとしたとき、テキストボックスの下にHINTというボタンがあるのに気付きました。
試しにこれを押してみる……と、なんとカードが!カードが全部透けて見える!
こんな便利なものがあるんだったら、早く言ってくれよ!
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しかもこのHINTは、いくら使おうがペナルティは一切無し。それからはもう無敵のディーラーの誕生です。
この青い肢体を目当てに勝負を挑んでくるお客さんを、連日連夜返り討ち。
ミスターツンデレとでも呼びたくなるようなベタベタなリアクションをとる、このカジノのエースディーラー(メイン攻略キャラ)の俺を見る目も変わって来ようというものです。
そうなれば、こんな分かり易いくらいツンデレな野郎を、手玉にとって落とすことなどちょろいもの。
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もっとも、こんなツンデレ野郎など放って置いて、お客さん相手に適度に負けて、そのままいい仲になってしまうルートだって選択可能。
この眼鏡っ子だって、勝負に負けてお客さんに押し倒されても、なんだかんだ言いながらまんざらでもなさそうじゃん!
まあ、脂ぎったオヤジとかが勝負を挑んでくれば話は別だが、このゲームは乙女のドレスコードが厳しいため、そんな奴は間違っても画面にすら入り込んできたりしないし。
そんなわけで貞操を賭けたスリリングな豪華客船カジノから一転。みんなで和気藹々と痴話騒ぎを繰り広げるお気楽極楽な豪華客船クルーズに様変わりしてしまったけど、要するにあれですよ。どんな勝負事でも、度を越して負け続けない限り何とかなるってことなんですよね。

<18禁作品>

 

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2016/10/07 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【大正浪漫事件簿】不変のマリンハート流儀

   ↑  2016/04/26 (火)  カテゴリー: PCゲーム
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先日ついに著作がパブリックドメイン化された江戸川乱歩のデビュー短編「二銭銅貨」が世に放たれたのは、関東大震災が起こる大正12年のこと。
大正末期から昭和初期にかけての時代は、日本に於けるミステリ小説の黎明期でもあるのだ。
そのためか今でもこの時代を舞台にしたミステリ作品は数多く、ゲーム世界とてその例外ではない。
現在でもモバイルなどで復刻されている藤堂龍之介シリーズはその代表格だし、TOKIOの松岡君主演でほんのちょっぴり話題になったPS2の『玻璃ノ薔薇』も、やはりその時代を舞台にしたミステリADVだ。
なんとなくゴシックめいた"本格"の香りを醸し出せてしまうのが、この時代が舞台背景として重宝される大きな理由の一つだろう。
そしてそんな便利な素材を"BLゲーム界のトロマ"と畏れられたあそこが見逃すわけがなかった。
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マリンハート。その名を聞いただけで「うあー」と脱力するお姉様がたも数多かろうと思うが、ここはある時期にかけて"月刊マリンハート"と称されるほどのハイペースでBLゲームを粗製濫造……、あ、いや、量産しまくっていた名物メーカーであった。
ここのスタイルは呆れるくらいに一貫している。
スペースオペラ、時代劇、学園モノ、中世ファンタジーなど、大雑把な輪郭の掴みやすいジャンルをテーマに据えたら、あとはそれを考証とかジャンルに対する細かい理解なんかを思い切りかっ飛ばして、ざっくりとしたイメージだけで一本のゲームにでっち上げる。
スペオペだったら宇宙船みたいなのが出てくるとか、時代劇だったらみんな着物を着てるとか(ちなみに着物の描写とかはめちゃくちゃ)、とりあえずそんなレベルでここのジャンルものは成立しちゃっているのだ。
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そんなマリンハートのBLゲームに、きめ細かいキャラクター構築だとか心理描写だとかを、もちろん期待してはいけない。
まるでヤンキーカップルの痴話喧嘩のようなどうでもいい恋愛劇と下世話なエロシーン。これらが上っ面だけのスペオペやファンタジーにどすんと放り込まれて、今月の月刊マリンハートのいっちょう出来上がりだ。
シチュエーションは変われどやってることは毎回同じ。まるで「8時だよ全員集合」のコントだが、あんなありがたいものでないことは、改めて言うまでもないだろう。
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破綻しまくりで必然性のまるでないシナリオ、シェイプし過ぎのボリューム、質素なグラフィック、そして漏れなく付いてくるバグ。
逆ブランドイメージをしっかりと確立させて微塵も揺るがないマリンハートに、論理的な整合性を要求されるミステリは、およそ手に余る素材である(むしろここの手に余らない素材を探すほうが困難だ)。
しかし鉄面皮さでも他には引けをとらないマリンハート。
大正の都下で頻発する猟奇事件。そして恋人である小説家の失踪を機に、軍人が暗躍する陰謀に巻き込まれてゆくメインストーリーも、相も変わらずそれを収束しようという気がマリンハート側にさらさら無いので、オチも大団円もなしに無残に放置されるのであった。

 

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2016/04/26 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ルナティックドーン 開かれた前途】ト書き生成ツール

   ↑  2016/04/22 (金)  カテゴリー: PCゲーム
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4月21日でアートディンクが創立30周年を迎えたそうで、それを記念する動画が公開されています。
再編や吸収合併、倒産などで多くのゲームメーカーが姿を消してゆく中で、国産PCゲームというニッチなジャンルを支えてきたアートディンク、ファルコム、コーエーの三社がいまだ健在なのは(いずれも主体をPCゲームからシフトしていますが)驚きを感じますが、その中でも個人的に一番思い入れが深いのは、やはりアートディンク。
様々な分野をテーマにした独創性の高いシミュレーションゲームの数々は、一般的にはなかなか陽のあたることのなかった国産PCゲーム界隈に活気をもたらしてくれました。

今でも続く『A列車で行こう』シリーズ、『栄冠は君に』シリーズ、後継がコンソール機で花開いた『ATLAS』は、初期のアートディンクを代表する三本柱ですが、これ以外にも興味深いタイトルは目白押しで、特に建築現場を題材にしたSLG『はなまる工務店』は、手放したことを今でも悔やむほどです。Steamあたりでの再お目見えを期待しています。
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出自によるものでしょうか、アートディンクは昔から作品に映画やコミック的なドラマ性やゲームならではのカタルシスを盛ることを不得手としていて、それは逆に同社の個性的なカラーとなっていました。
ドラマ性やカタルシスが不可欠なRPGの分野においても、そのアートディンク独特のカラーは一貫しています。
『ルナティックドーン』は後にプレイステーションに受け継がれた同社の根幹RPGシリーズ。
作品ごとにシステムやコンセプトを違えながら継続してきましたが、貫かれているのはプレイヤーに対してちっとも世話を焼いてくれない投げっぱなしのアティチュードです。
一般のRPGが添乗員やガイド付きで観光コースを丁寧に回ってくれるパッケージ旅行なら、こちらは航空券だけ手配して、後はご勝手にとばかりその地にぽーんと放り出されるような感覚。
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自由度といえば聞こえがいいですが、その実は移動や依頼の淡々とした取捨選択と実行の繰り返し。
それによって記されるプレイヤーの行動録は、表面的にはト書きのような簡略で素っ気ない冒険譚になります。
しかしSLG作品もそうですが、アートディンクのゲームはプレイヤーのイマジネーションに触媒されて形を変えるツールのような存在。
それはRPG作品でも、ドラマチックなストーリーや細かいキャラクター描写を排除してまで徹底しているのでした(その排除してきた要素にあえてチャレンジしたPS2ゲーム『ルナティックドーン テンペスト』で、同シリーズの系譜が途絶えてしまったのは、実に皮肉です)。
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そう、ルナティックドーンは、プレイヤーが想像力で膨らます冒険譚のト書きを算出するツールのようなゲーム。
そして"二つ名"システムは、自動で生成される無数のNPCにキャラクター付けの手助けをしてくれる、これまたルナドンならではの楽しいシステムでした。
勇ましいものから奇矯なものまで、様々な二つ名にそいつの性格を想像したり、好悪を抱くきっかけとしたり。もちろん私のことですから、自分のキャラクターにいかにろくでもない二つ名を付けるかに、さんざん頭をひねったことは言うまでもありません。
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その"RPGの形を借りたツール"ルナティックドーンですが、シリーズの最初からそれをしっかりと実現させてきたわけではありません。
特に一作目は、そのコンセプトを青写真段階で製品にしてしまったような、あまりにも未完成なゲームでした。
しかしシリーズを重ねて次第に形となり、この1995年作の『ルナティックドーン 開かれた前途』で、それがようやく実を結んだ印象があります。
現在ではSteamでも配信されている本作。私の手元には当時のディスク版が残されていますが、こちらもwindows10で問題なくばりばりと動作します。

 

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2016/04/22 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【悪夢の館 ~コギャルV.S.ゾンビ~】非エロゲー系エロゲー

   ↑  2016/04/13 (水)  カテゴリー: PCゲーム
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非エロゲー系エロゲー。
めちゃくちゃ矛盾した言葉だが、とにかくオレがそう名づけて分類しているジャンルがある。
独自のカルチャーと愛好家層を築き上げて今も脈々と続く従来の二次元系エロゲーとは異なる土壌から生まれたアダルトゲームのことだ。
わかりやすく言うと、パソコンパラダイスやメガストアでは絶対取り上げられないようなエロゲーである。
PC-98に育まれた二次元系エロゲーに対して、これら非エロゲー系エロゲーはWindows95のブームと、それに伴うパソコンの爆発的な普及を背景に生まれた。
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この一般層へのパソコンの広まりを新しい販路の誕生と錯覚したのが、アダルトビデオ系のメーカーや流通の人たちだ。
その思惑により95年から97年にかけて、Windows用のアダルトCD-ROMやゲームが大量に生み出されたのであった。
彼らの最大の強みは、アダルト映像やスチールの素材には事欠かないこと。
一方で致命的な欠点となったのは、ゲームを作るノウハウがまったくないことであった。
だがとりあえずゲームという形をとると決めちゃった限りは、方向キーを押せばキャラクターが動くとか、ボタンを押せば弾が出るとか、なんとかそれっぽい体裁にしなければならない。
こうして非エロゲー系エロゲーは、そのほとんどが"そこらの中学生がMSXで作った初めてのゲーム"以下のシロモノばかりで占められる惨状となったのだ。
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黎明期のゲオも、そんな非エロゲー系エロゲーに参入していたクチだ。
『悪夢の館 ~コギャルV.S.ゾンビ~』。そんなレンタルビデオバブル期のZ級駄ホラー映画邦題を思わせるようなタイトルに、非エロゲー系エロゲーのすべてが集約されてるといっていいだろう。
非エロゲー系エロゲーのつくり手にも、ゲームには設定というか、一応の導線が必要なことはなんとなく理解している。
「ここは悪夢の館。その人にとっての恐怖が形となって現れるところだ。この館にひそんでいるのは性欲。いますぐ逃げなさい。しかし出口を開けるには鍵が必要だ。性欲の固まりとなったゾンビに捕まらないよに鍵を手に入れるのだよ」
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原初のアーケードゲームのようなアバウトな設定が、ボイス入りで悠長に語られるイントロダクションに、思わず苦笑が漏れてくるが、しかしそれもゲームを始めるまで。
肝心の本編は、悪夢の館に迷い込んだ自称コギャルのナナちゃんを方向アイコンで操作して、5つの扉から鍵を探すだけという、ゲームの原初からさらに大幅に退化した単なる5択の作業なのであった。
鍵のない扉に入ってしまったら服を1枚剥がされ、全裸になればゲームオーバー。
ちなみに性欲の固まりのゾンビとやらは、画面のそこら中に蠢いているが、氷河並みのスピードでもそもそと動くだけなので、これに捕まるほうがむしろ至難の業だろう。
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場末のお化け屋敷のような脱力ボイスばかりが耳に残り、プレイヤーに別の意味で悪夢を感じさせてくれるゲーム本編だが、しかしこうしたどうでもいいゲーム本編は、非エロゲー系エロゲーにとっては、ありがた迷惑な義務みたいなもの。
鍵を手に入れて無事悪夢世界から脱出できれば、いよいよご褒美の実写アダルトムービー鑑賞タイムだ(ちなみにゲーム本編をクリアせずとも、エクストラから普通に観ることができたりするが、そういう細かいことを気にしていたら非エロゲー系エロゲーとは付き合えない)。
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だが舞い上がってはいけない。使われる映像素材が揃いもそろって客の食べ残したパセリみたいな使い回しであることも、非エロゲー系エロゲーのもう一つの常識なのだ。
ここで観られるムービーも、案の定10年前の古物(本作の発売が96年。そこからさらに10年近く前のシロモノだ)。
そんなピンク映画レベルAVのさらに断片が、クイックタイムの粗く小さい画面で流れても、それはご褒美というよりは一種の嫌がらせみたいなものだ。
コギャルは無事悪夢の館から脱出できた。しかしこんなゲームを手に入れてしまった者の悪夢は、もはや文化財レベルのエロ動画を前にまだまだ続くのであった。

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2016/04/13 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |