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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【トップガン ファイヤ-・アット・ウィル!】オマエはミラマーに来るな

   ↑  2019/07/25 (木)  カテゴリー: PS1
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余人はいざ知らずオレにとってトップガンのゲームを遊ぶ理由はただ一つ、トム・クルーズの立場になりたいがためである。
トム・クルーズの振る舞いが許されるのならば、たとえ苦手な飛行機操縦であっても仕方がない義務として受け入れる覚悟は持っている。
しかし世にあるトップガンゲームは、どれもこれもエスコンもどきのそれ以上でも以下でもなく、トム・クルーズの影も形もありはしない。
まぁこれはトム・クルーズのおのれの肖像権に対するシビアさに原因があるらしく、トムのトの字も出せないとなると、数多のトップガンゲームが、いずれもただ飛行機を飛ばして訓練やドッグファイトに勤しむだけの内容になってしまうのは、致し方のないことかもしれない。
そんな"トップガンなのにトップガンじゃない"トップガンゲームの中で、トップガンの再現性という点で一番健闘している作品。それがこの日本でもメディアクエストから国内版が発売された、プレイステーションの『トップガン ファイヤー・アット・ウィル!』。
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オープニングの実写ムービーで流れるのは、空を舞うF-14の編隊。国籍不明のミグ28編隊との挑発合戦を経て空母に帰投しようとするも、ミグとのニアミスに気が動転した僚機のクーガーが着艦できない。
危険を犯してクーガーを誘導する主人公機。無事帰投したものの命令を無視した主人公を待っていたのは、司令官からの呼び出しだった。
司令官室で待ち構えていたのは、スキンヘッドの気の短そうなおっさん。原作映画「トップガン」でも司令官を演じていたジェームズ・トールカンご本人ではないか!
え、あんたか!? うそ、これ、展開といいマジでトップガンじゃん!
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「おい、聞いているのか? マーヴェリック!」
え、うそ!? オレ、いまマーヴェリックって呼ばれた!? トム・クルーズじゃん! 顔はまったく映らないけど、オレ、ついにトムクルの立場じゃん!
「貴様にはこれからミラマー基地のエリート訓練校に行ってもらう」
ケリー・マクギリスがいるとこじゃん! 行く行く行きます! 行ってさっそくナンパしてきます。
「オレも一緒に行く」
…………あんた別に来る必要ねえじゃん!? ミラマーと関係ねえだろ、あんた来たら話が微妙にズレちまうじゃん!?
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ジェームズ・トールカンことスティンガー司令官の謎のミラマー赴任の理由は、おそらく原作映画から唯一出向してきた役者だから、使い回せるだけ使いまわそうというところ。
ミラマーまで来てあんたのツラ見たくねえんだよ。そして案の定ケリー・マクギリスいねえし!
せめて代わりになるヒロインくらい用意しとけよの願いも虚しく、紅一点となるのはプレイヤーにねちねち嫌味を垂れるのが役目のライバルのみ。
ちなみにこのゲームでは相棒グースの存在はオミットされ、レーダー要員となるのは最初からマーリン。もちろんティム・ロビンスが演じているわけはなく、まったくの別人。
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そう、この『トップガン ファイヤ-・アット・ウィル!』は、プレステ・サターン期に溢れていたシューティングパートを無名俳優を使った実写ムービーでブリッジするシューティングゲーム(『ショックウェーヴ』『クレイジーイワン』etc,etc,)にトップガンのガワを被せたもの。
飛行パートもいにしえのスペースコンバットゲームに近い手触りで、3D空間で飛行機を動かしている雰囲気には乏しく、どちらかというと360度回転する照準を動かしているような感覚。
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トップガンのテーマ"Danger Zone"が流れるのも、このゲームの大きなセールスポイントの一つだが、残念ながらケニー・ロギンスのオリジナルではなく別人によるカヴァー。
なんとかトップガンにしようと頑張っていることは分からなくもないが、シューティングゲームという着地点は、やはりこちらのトップガン観から大きく逸脱してしまっている。
いや、義務としてシューティングパートをさせられるのは構わない。だけどせめてその合間にはケリー・マクギリス、あるいはその代わりになるものとイチャイチャくらいさせろと、ムービーパートのたびに出てくるジェームズ・トールカンのハゲ頭を見ながら思うのであった。

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2019/07/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Mike Tyson Boxing】タイソン暗黒時代

   ↑  2019/04/06 (土)  カテゴリー: PS1
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マイク・タイソン、任天堂と『パンチアウト!!』に物申す!
Nintendo Switch Onlineのファミコンタイトルに新たに加わる『パンチアウト!!』に対して、元統一ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンが「オレがいねえじゃねーか!」とTwitter上で軽口を飛ばして、ちょっと話題になっている。
『パンチアウト!!』と言えばマイク・タイソン。そんな常識も過去のものとなって久しいが、しかし当時のタイソンには、後乗せで著名人キャラを看板に据える、任天堂らしからぬ力業も充分許せてしまえるくらいの知名度と強さと輝きがあったのだ。
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ファミコンソフト『マイクタイソン・パンチアウト!!』が登場した前後は間違いなくタイソンの全盛期。
マービス・フレージャーやミッチ・グリーンをボコり倒していた頃から、マイケル・スピンクス相手の統一王座防衛戦にかけての時期だ。
その期間、僅か2年弱。一時代を築いた印象が強いボクサーにしては、あまりに短い全盛期かもしれない。
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ファミコン=NES時代の終わりと共にタイソンの黄金時代も終焉を迎え、スーパーファミコンやメガドライブ期のボクシングゲームのタイトルを飾るボクサーは、そのタイソンに土をつけたジェームス・ダグラスやイベンダー・ホリフィールド。ジョージ・フォアマンやリディック・ボウらになった。
その間のタイソンと言えばビジネス絡みや私生活でトラブルが続き、挙げ句の果てにレイプ騒ぎでムショにぶち込まれる始末。
そして時代がPSやサターンなどのCD-ROM機に移ると同時に出所したタイソンはヘビー級戦線の最前線にカムバック。
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ところがそこでかつての統一チャンピオンがやらかしたことと言えば、ホリフィールドの耳を食い千切ったり、フランソワ・ボタにアームロックをかけて、ブチ切れたボタとラウンドが終わっても殴り合いを続けたり、オーリン・ノリスをラウンド終了を告げるゴングが鳴った後にぶん殴っちゃったりと、もうむちゃくちゃの限り。
そんな遂にリングの上にまで大混乱を持ち込んだタイソンと契約してゲームを一本作ろうと思ったCodemastersには、タイソン時代が再び来るという甘い目算があったのだろうか。
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『マイクタイソン・パンチアウト!!』から13年後。タイソン暗黒時代の真っ只中にプレステで登場したのが、この『Mike Tyson Boxing』。
登場するタイソンときたら、暗黒時代を象徴するかのような邪悪なオーラを放っている。
目なんか完全に飛んじゃっているじゃん! もし夜道でこんな人に出会したら、オレは即座にパンツ以外の着ているもの全部と有り金を差し出して土下座してるね!
タイソン以外のボクサーはすべて架空のオリジナルボクサー。そしてそのいずれもが、タイソンに負けず劣らない暗黒な香りを身に纏っている。
どいつもこいつもフェイタリティで相手の脊髄を引っこ抜いても、ちっともおかしくないような連中ばかりだ。
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PS1時代特有の薄暗くドロッとしたポリゴンビジュアルが、暗黒の雰囲気をさらに強調する。
邦題をつけるならば『マイク・タイソンの暗黒地下ボクシング』なんてあたりが相応しいような、やたらとダークなボクシングゲーム。
しかし肝心の試合に移ると、画面は真上からの見下ろし視点に移行し、まるでATARI2600版『Boxing』のような原始ボクシングゲームに先祖返りしてしまうのであった。おい、これって2000年に作られたゲームのはずだろ!?
ゲーム創成期に逆戻りしたかのような質素なボクシングゲームだが、タイソンのパラメーターだけはズバ抜けて強いので、これで並み居る悪党ヅラの連中を、片っ端からバービックやスピンクスみたいな目に遭わせてやれるのが、このゲームの唯一のセールスポイントと言えるかもしれない。

<北米版 / 日本のPS本体では動作しません>

この記事に含まれるtag : スポーツゲーム 

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2019/04/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【小島武夫 / 麻雀帝王】

   ↑  2018/06/02 (土)  カテゴリー: PS1
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麻雀界の重鎮、小島武夫氏が亡くなった。
オレが雀荘に入り浸るような年になった頃は麻雀新選組もだいぶ過去の話で、小島さんも好々爺の一歩手前みたいなポジションに収まりかけていた。
往時の氏を伺えたのは阿佐田哲也のエッセイや古書店で買った近代麻雀のバックナンバー、そして"麻雀版プロレススーパースター列伝"の異名をとる井上孝重の実録劇画(確か小島武夫編の他に田村光昭編と灘麻太郎編が出ていたと思う)。
天衣無縫、アバウト、底抜けに陽性、すでに確立されていた小島武夫のパブリックイメージだが、若い頃の写真を観てみると、そういったイメージがやはり板についてしまうほど抜群にカッコいい。
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無頼を気取っていそうでいて、脇の甘さも同時に感じさせてしまうところが、彼が唯一無二の特異なタレントとして、多くの人に愛された最大の理由ではないだろうか。
90年代に入ると、小島さんはすでに麻雀界の顧問的な立場に退いていたが、スーパーファミコン時代を境に乱立する一連の麻雀プロ登場ゲームには、やはり彼の名は欠かせない存在だった。
その草分け的存在の『プロ麻雀 極』を始めとして、『本格プロ麻雀 真・徹萬』、ちょっと変則的なところでは西原理恵子モノなど。
その中にあって氏の名前を堂々と前面に押し出したのが、ギャップスから発売されたプレイステーションソフト『小島武夫 麻雀帝王』だ。
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この頃に乱発されていた日本プロ麻雀連盟公認モノ。
メニュー画面のプロ麻雀連盟ビル(!)にアクセスする問題集(何を切る?や点数計算)と実戦の二本立ての認定試験が受けられ、無事クリアしてパスワードを送ると同連盟認定の初段位がもらえるのがとりあえずのウリだが、もちろん本作のメインはそんな他所のソフトにもありがちなモードじゃない。
プロ麻雀連盟自社ビルの隣にあるのは、通称"この世のものとは思えない怪しげな雀荘"。
こういう存在をポロッと出しちゃうところが、なんともプロ麻雀連盟公認ソフトらしいアバウトさである。
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ここにアクセスしようとすると現れるのは小島御大。
「よう、どうした? 最近は風営法がきつくて現金のやり取りはやってないぞ」
「おっさん、よりによってあんたがなに言っとんじゃあ!」
と、サイバラばりにツッコミたくなるところだが、まぁ建前上そうなっているのなら仕方ない。
入ってみるとそこは薄暗く胡散臭い、昭和香りがこびりついた雀荘。
出迎えてくれたババアの「うちはゼニのやりとりはしてないよ。そのかわり1ポイント1円制」
「しとるやないけえ!」と叫びたいのをこらえつつ、2万円を強制的に両替させられて席に着く。
この雀荘は時刻によって客層やルールが変化し、昼間は学生やサラリーマン相手の無難な点5ルールだが、夜も次第に深まってくるとレートはどんどん上昇し、客筋も怪しげになっていく。
……ああ、やっぱり小島先生も来られてたんですか。そうだろうと思った。
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フリーモードで対局できるプロ雀士は、小島武夫を筆頭に荒正義、田中利春、伊藤優孝、藤原隆弘、浦田和子など、当時の麻雀ゲームではおなじみの顔ぶれ。
実写取り込み雀士の"上がったときの満面の笑み"、"振り込んだときのブータレ顔"は、この手のプロ雀士モノの密かなチャームポイントだが、「笑ってるんですか? それとも引きつってるんですか?」と、いちいちお伺いたてたくなるような他の面々に対して、小島先生のそれは振った方も「ま、いいか」と諦めがついてしまうような陽性の笑みなのはさすがだ。

この記事に含まれるtag : 麻雀 

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2018/06/02 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【KISS Pinball】キッスのビデオピンボールゲーム

   ↑  2017/11/15 (水)  カテゴリー: PS1
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Guns N' RosesにAC/DCなどが過去にピンボール化されてきたが、しかしキッスほどピンボール映えするバンドは他にない。
1979年にはBallyから、そして2015年にはStern、キッスをモチーフにしたピンボール台は二度も登場した。
その36年間隔というスパンが、キッスというグループのとてつもない息の長さを物語っているが、実はその間にもう一つだけキッスを冠したピンボールがあった。
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それが2000年にプレイステーションで発売されたビデオピンボールゲーム、その名も『KISS Pinball』。
オリジナルメンバーの再結集期。キッスとしてはマーチャンダイズ展開が一番やり易かった頃。
それもあってか収録された2つの台は、ポール、ジーン、エース、ピーターの4人が踊る、なかなか気合の入ったデザインが施されている。
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だがそうして台を眺め回しているうちは、そんな呑気な感想が出てくるが、ひとたびプランジャーでボールを打ち出してしまうと話は違ってくる。
トップレーンを潜り抜けると、いきなりとんでもないスピードでこちらの手元に落下してくるボール。
これはどう考えても、我々の知るピンボール台の傾斜ではない。まるで地面から90度垂直に設置されているかのような落下速度だ。
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しかもこのゲームは、台を全画面に収めるカメラ視点が存在しない。たったひとつの視点は、ボールを追って画面が上下にスクロールするタイプのもの。
落下するようなスピードのボールに対してそんなカメラでは、ボールがフリッパー付近に到達した頃には、もう既に手遅れだ。こちらはぴくりとも反応することができやしない。
かくしてこの『KISS Pinball』は、「キッスファンとピンボールファン、そのどちらも喜ばない駄作」の烙印を押され、2つの実機ピンボール台の狭間に埋もれたのであった。

<海外版 / 国内未発売>

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2017/11/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Fighting Network RINGS】きっかけはポーラ・アブドゥル

   ↑  2017/06/01 (木)  カテゴリー: PS1
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「コッチヘオイデヨ~、WOWOW」
ポーラ・アブドゥルの呼びかけは悪魔の囁きであった。
このCMと共にWOWOWがサービスを開始した時、つい勢い余って加入してしまった粗忽なオレは、24時間テレビの前に張り付いてはいられない事実にやがて気づき、馬鹿でかいデコーダーの前で「このままではとてもじゃないが元は取れない」と途方に暮れていた。
業者もユーザーもまだ手探り状態で進む日本初の有料衛星放送チャンネル。その最初のキラーコンテンツとなったのは前田日明だった。
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人気絶頂にありながらあっけなく三派に分裂してしまった先鋭的プロレス団体UWF。
その状況下でWOWOWは一も二もなく孤立してしまった前田日明を支持。そしてWOWOWによる中継のバックアップを得て、新団体ファイティングネットワーク・リングスが始動。
これに喜んだのは前田信者ばかりではない。一連のUWFブームには背を向けていたオレも、この時ばかりは「WOWOW視聴料の元が取れる!」と、節操もなく喜んだ。
そしてプヲタの飲み会に澄ました顔で現れては、「昨日の前田対ハンク・ニューマン観た? あ、観てないの? そうかWOWOW入ってないんだ」と白々しくアピールしては、ワケも分からず日本に連れてこられたオランダ人柔道家がアキラ兄さんに一方的に蹴られまくった試合を、ムダにドラマチックに脚色して滔々と語るのであった。
まさに"街頭テレビ時代に自前のテレビを持っていた人"の平成版。ポーラ・アブドゥルの口車にも乗ってみるもんである。
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WOWOWの中継フォーマットとリングス興行のコラボレーションは、単なるアマチュアボクサー(ゲオルギー・カンダラッキー)すらも、それなりにキャラの立ったやつにしてしまう魔空間であった(Uインターの無名アメリカ人レスラーたちが、ただの地味なやつで終わってしまったのとは、実に対照的だ)。
オランダの危ないやつ、ロシアの酔っぱらいオヤジ、ブルガリアの力持ち、グルジアの笑っちゃうくらい強かったおじさん(これはグロム・ザザだ)。
なんだかよく分からないけど幕の内弁当みたいに多彩な外国人選手と大黒柱の前田日明。他の日本人は無名の若手ばかり。そしてテレビ局の頼もしい後援。
その陣容は今思えば旗揚げ当初の全日本プロレスと重なり合うのかもしれない。
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テレビ局だけではない。ゲームソフトの分野でもリングスは他のUWF分裂組の上を行っていた。
Uインターやパンクラスがスーファミでコントのようなゲーム(しかもよくよく考えてみればアレらは団体オフィシャルですらない)を出すに留まっていた一方で、リングスは唯一プレイステーション時代に対応。
WOWOWもしっかりクレジットに名を連ねた堂々の団体オフィシャルゲームである。
ポリゴンで再現された登場選手は、前田、長井、ヤマヨシ、田村、高阪、成瀬、ハン、ズーエフ、コピィロフ、フライ、ナイマン、ピータース、タリエル、ゴチェフ。
日本人選手ほぼ全部と、あとは各ネットワークから代表的選手を一揃え。ミーシャとザザがいないのは残念だが、それを望むのは贅沢というものだろう。特にザザは。
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3Dポリゴン格闘ゲーム風の立ち技に、ちょっとぎくしゃくしたグラウンド攻防を折衷した内容も時代的には致し方ない面もあったろう。
ムーブメントしてもゲームとしても、我々が総合格闘技の"次"を手にするのは『Ultimate Fighiting Championship』を待つしかなかった。
これはその総合格闘技革命の幸福な前夜。彩る特典は団体やWOWOWが提供したオフィシャルのムービーや画像。
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特に免許の書き換えみたいなジャパン勢、呑気な観光客のパスポート写真のようなグルジア勢、揃いも揃って収監写真と見紛うオランダ勢と、ネットワークの個性が如実に現れたバストアップ写真や、高阪の乳首を舐める島田レフェリーといったファンシー画像の数々は、往年のリングスファンにとってはもうそれだけで幸せな思い出に浸れることだろう。

 

この記事に含まれるtag : プロレス 

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2017/06/01 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |