ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Are You Smarter Than A Cheerleader?】チアと知識対決

   ↑  2017/01/31 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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アメリカに「Are You Smarter than a 5th Grader?」という、何度もゲーム化された人気クイズプログラムがある。
これは小学5年生のお子さまと知恵比べをさせられる、参加者にとっては小学生以下の汚名を着せられるリスクを抱えたなかなかに恐ろしい番組だ。
しかし妙にプライドだけ高かった若い頃と違って、この年になればもうオレよりも利口なお子さまなど、星の数ほどいるだろうという悟りはできている(現にその番組に出演しているのは、1人でオレ1000人分の価値があるような子どもたちばっかだ)。
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だがそんな見栄と恥を忘れたような大人でも怖れることがある。それはチアリーダーよりもバカ認定をされることだ。
チアリーダー、それはハムスターよりもバカでコオロギよりも学習能力のない人種。
もちろんチアリーダーの傍ら学位をとったり、MITに入学する人がいることは分かっている。
だけど世間一般の無責任なパブリックイメージは、そんな事実を軽くスルーする。
日本でも一時期クイズ番組などでおバカタレントが持て囃されたが、あんなビジネスでやってる人たちとはワケが違う無償のバカ、チアリーダー。
そのチアたちとの知識対決を余儀なくされるXboxインディーズゲーム。それがこの『Are You Smarter Than A Cheerleader?』だ。
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制作者の自宅と思しき生活感溢れる空間に、困惑の表情を浮かべながら立つチアリーダー。
プレイヤーに待ち受けるのは、この状況も立場もまったく把握していない彼女たちとのガチンコクイズ対決10問勝負。
ビデオゲームや映画に偏り気味な問題ジャンルに、ナード代表である制作者の、こっちの土俵に引っ張り込んで容赦なくチアを嬲りものにせんとする意気込みが表れているだろう。
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もちろんそのためにはプレイヤーがなんとしてでも問題に正解し続けなければならない。
いかにもオタっくさいモゴモゴ声で音読される問題に、笑顔を浮かべながら耳を傾けてあげるチアリーダーたち。
だけど彼女たち、チアリーダーと呼ぶには今ひとつオーラが乏しい。もしかしてデリを呼んできて無理やりゲーム制作に付き合わせてるんじゃないかという気もするが、いずれにしろこの人たちよりバカ呼ばわりされるわけにはいかないのだ。おのれの尊厳に関わる問題である。
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10問対決で見ごとチアリーダーを上回れば、
「イエー」(パチパチパチ)、
彼女たちの祝福のムービーが。
そして取り返しのつかないことだがチアたちに負けてしまえば、
「イエー」(パチパチパチ)
勝ち誇る彼女たちのムービーが。……映像使い回しじゃねえか!
動画を撮って適当にまとめてゲームのタテマエをつけて一丁上がり。XBIGでは常套手段となっていた、チアの知性より安っぽい"なんちゃって"ゲーム。
このやり口がXBIGの終焉と共に廃れてしまったのは、まあ寂しいっちゃあ寂しいが、少なくともゲームシーンにとっては喜ぶべきことなのだろう。

 

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2017/01/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

XBIGを彩った実写ヒロインたち

   ↑  2015/04/04 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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ホームランどころかヒットすら稀な存在。ボテボテの凡打やバットとボールの距離が1メートル近く離れた豪快な空振り、やる気のない見逃しが山をなしていたXboxインディーズゲームにあって、例え凡打であっても他とは差異をつけ、僅かでも抜きん出られる有効な手段がある。それは実写ヒロインだ。
美しい女性キャラを描いたりモデリングする根気はないが、物好きで暇を持て余している女友達には心当たりがある。
山っけと横着、互いの利害が合致した同盟により生み出された実写ヒロインたちは、Silver Dollar Gamesのキャシーに続けとばかりに、次々とXBIGに参戦していったのだった。
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『Ask Angela』に登場するアンジェラは怪しい女占い師。
ろうそくが灯る薄暗い部屋の中で、不気味に光る水晶球を前に、ジプシー風の衣装に身を包んだ彼女は悩める子羊を待ち構えている。
アンジェラから人生の重要なサジェスチョンを得たければ、相談したいことを頭の中に強く思い浮かべた後、コントローラのAボタンをぽちっと押すがいい。
彼女は意味ありげな笑みを浮かべながら、もっともらしい口調で頓珍漢なクソの役にも立たない御託宣を並べてくれるだろう。
Wiiの『きょうとあしたの占いラッキーチャンネル』を始め、ゲーム機と占いは案外と近しい関係だったりするが、Xbox 360のおける本格的(?)な占いソフトは、この『Ask Angela』くらいしか思い当たらない。それが幸なのか不幸なことなのかは、なんとも判断に困るところだ。
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何度もゲーム化された「Are You Smarter Than a 5th Grader?」は、アメリカの人気クイズ番組。タイトルの通り小学5年生を相手に小学校レベルの問題を競うスリリングなクイズだが、それをもじったこちらは『Are You Smarter Than A Cheerleader?』。
小学5年生からチアリーダーへと、対するこちらの程度をさらに低く見積もられた人選。
しかも出てくるチアリーダーたちが、いずれもガチで頭が悪そうな面々なので、これに負けてはさすがにシャレにならないと、回答ボタン代わりのコントローラを持つこちらの手にも、自然と力がこもろうというものだ。
だがそんなこちらのやる気も、こもった音質ともごもごした滑舌によって読み上げられる、オタの独りよがり丸出しのマニアックな問題の前に、チアリーダーのお姉ちゃん共々、「え?」という困惑にすり替わるのであった。
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チアリーダーに対するのはメイド。しかも何故だか風船との組み合わせとなると、まるでイヴォンヌ堂のフェチビデオみたいだが、とにかく『Maids with Balloons』は、そんなフェティッシュな要素をアバウトに並べた珍品。
ゲームをスタートさせると流れるのはメイド姿をした三人娘のしょうもない寸劇。そしてそれを前に無表情になるプレイヤーをさらに畳み掛けるように、実写取り込みのメイドたちに風船を絡めた、スペースインベーダーにバルーンキング、フロッガーを石器時代まで退化させたような、チープ極まりないゲームが展開する様は、ちょっとした悪夢である。
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しかし下にはさら下がいる。XBIGの中でもぶっちぎりのワーストヒロイン、それはレイチェル・スターという、だらしない身体をしたスタントウーマンを自称する女だ。
ビジュアライザや目覚まし時計、システム手帳など、XBIGには数多の実用ソフトもどきがゲームの定義を強引に広げて登場してきたが、だがそれらはいずれもインタラクティブな操作を多少なりとも盛り込むという一線だけは守っていた。
レイチェル・スターは、そんな最低限の道義すらもシカトして、単なるYouTube投稿ビデオをそのままXBIGにコンバートする暴挙で、顰蹙を買おうと思ってもそうは買えないXBIGにおいて、ものの見事に大顰蹙を買った女。
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しかもそのビデオの内容たるや、ビキニ姿でペイント弾を受けまくったり、スケートボードにチャレンジしてコケまくったりと、ヒカキンから偏差値を40引いたようなレベルのものばかり。
さすがにこの「単なる投稿ビデオ」は物議を醸し、リリースから間もなくしてマーケットから姿を消してしまったが、『2GoVids Rachel Star Stunt Show vol.1』というタイトルから伺えるように、本人は第二弾第三弾と続きを出しまくる気まんまんだったようである。

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2015/04/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

キャシーはXBIGのヒロイン

   ↑  2015/04/03 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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名称を改めて日本を含むワールドワイドでの展開が始まったようやくXboxインディーズゲームは、やがて受け手が追いつかないほどのペースで作品をマーケットに送り出すようになった。
その玉石混淆なカオスは、石の比率が日を追うごとに増え、より一層混迷を深めるのだが、その中で一人の可憐なヒロインを生み出したことだけは忘れてはならない。
Silver Dollar Gamesは、XBIGをめぐる愉快な輩たちの中でも、もっとも罪作りだったメーカー。
ゲームを詐称した単なる一発ネタのデジタルコンテンツを次から次へと送り出し、買った顰蹙をエネルギーにさらに活発化した迷惑きわまりない連中だ。
当人たちが飽きてしまったのか、すでに1,2年前にその活動を停止しているようだが、キャシーを産み落としたのは、よりによってそんな所であったのだ。
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始まりは2009年にリリースされた『Cassie's Corner』というSilver Dollar Games創成期のクイズゲーム。
当時のXBIGでは物珍しい実写作品ということもあったが、そこらの普通のお姉さんにしか見えない金髪女性が、斜め前のカンペをぎこちなく読みながらクイズを出題するそのスタイルには、妙なインパクトがあった。
この謎の女性こそがキャシー。その時は製作者の知り合いが引っ張りだされた程度にしか思わなかったのだが、以降Silver Dollar Gamesがその本性を露わにして、ろくでもない一発ネタをこれでもかと放ちだすと、このキャシーさんも二度三度と再登場を果たすようになるのだった。
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奇天烈な広告で知られる制汗剤のオールドスパイスは、2010年ににXboxインディーズゲームとタイアップして、同製品のアドバタイズゲームを募るプロモーションを展開したことがあるのだが、これにぬけぬけと応募してきたのがSilver Dollar Games。
『The Perfect Pickup Line』は、ルーレットの目押しで確定させたセリフで女の子を口説くデーティングゲームの一種。
総勢4人の実写女性が登場するが、この中で開始早々頼まれにしないのにラップを披露し、その不必要なまでにアッパーなテンションで、他の女性たちを存在感で圧倒していたのが、他ならないキャシーさんであった。
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ギャルゲーヒロインの座に続いてキャシーさんが上り詰めたのは、ホラーのスクリーミングクイーンの座。
2011年発売の『Bloody Mary』は、ブラッディマリーの都市伝説に基づいたSilver Dollar Games産のホラーゲーム。
伝承を笑い飛ばしたがために、とんでもない怪異に襲われるキャシーさんであったが、元よりSilver Dollar Gamesにまっとうなホラーゲームが作れるわけもない。
物音に怯えたり、胸をおさえて苦しんだりと(傍目には悪酔いしてゲロを吐いている人にしか見えないが)、キャシーさんのファンキーな小芝居を堪能するためだけの作品となっている。
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そしてキャシーゲームの最高傑作は、2011年のクリスマス商戦を見計らったかのように登場した。
『Cassie's Animal Sounds』と、タイトルにもキャシーさんの名前が久々にカムバック。
画面の傍らで奇怪な唸り声をあげるキャシーさん。果たして彼女がどの動物の鳴き声を真似しているのか、あなたは当てることができるだろうか。
豚や羊は元より、イルカやイグアナまで様々な動物ものまねににトライして江戸家猫八化するキャシーの姿に、インディーゲーム企画女優としてキャリアを積み重ねた彼女の矜持が伺えるであろう。
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『Cassie's Animal Sounds』から間髪をいれずにリリースされた『Cassie's Christmas Magic』は、キャシーの自分語り朗読に彼女のプライベートショットを盛り込んだ、キャシーファンのためのクリスマスプレゼント。
しかしこの作品を最後にXBIGを賑わせた稀代のゲームヒロインは、Silver Dollar Gamesの活動縮小と共に表舞台から退いてしまうのであった。
今やXBIGも店じまいに入ってしまい、お調子者がゲームを建前に一発ネタをかますインディーズゲームの幸福な時代も過ぎ去ろうとしている。
キャシーの人の良さそうな笑顔は、マッサージソフトと並んで、そんな時代の象徴の一つであったのだ。

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2015/04/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

XBIGマッサージソフトの系譜

   ↑  2015/04/01 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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PlayStation Mobileの終了を機に、またぞろ再燃したインディーズゲームの定義やその意義をめぐる論議。
マイクロソフトのXboxインディーズゲーム(以下XBIG)にSCEのPSM。同じゲームハードのプラットフォーマーであっても、インディーズゲームに対するスタンスや支援のあり方には、かなりの違いがあったように、その概念に対する解釈はメーカーや開発者、ユーザーなど、立場によって様々だったりするだろう。
それを承知のうえで、XBIGを立ち上げから見てきた人間として、それでもはっきりと言いたいことがある。インディーズゲームとはマッサージソフトのことに他ならないと。
わずか5年強の間ながらも、その中で大きく移り変わっていったXBIGの潮流。その流れの中核となったのは、マッサージソフトの変化の歴史であったのだ。
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一番最初にお目見えしたマッサージソフトは、XBIGがXNAコミュニティーゲームという名称だった頃、まだ日本でのサービスも開始されていない2009年の初頭に登場した『Rumble Massage』という作品だった。
スタートボタンを押すと表示されるのはメーター画面のみ。「何だこのゲームは?」と訝りながらボタンを押してゲージを動かすと、やにわにブルンブルン!と振動しだすXbox 360用コントローラ。
コントローラを簡易マッサージ器に変身させて、これを押し当て筋肉のこりをほぐす建前を堂々と主張する、マッサージソフトの記念すべき第一号である。
そしてこのコントローラ振動制御プログラムをお手軽に引用しただけのアイデアと、それを健康実用ソフトと言い切ってしまう厚かましさは、たちまちのうちにXNAクリエイターの底辺に伝染し、以後XBIGにはこの手の自称マッサージソフトが、手を変え品を変え休むことなくリリースされる騒ぎとなったのだ。
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『Rumble Massage』から一ヶ月も経たないうちに登場したマッサージソフトの第二弾は『Remote Masseuse』。
ここでマッサージソフトは、早々と「オンライン対応」という大きな進化を遂げることとなる。
Xbox Liveのプライベートボイスチャットなどを併用して、遥か遠方の相手と「ちょっとこってるところにコントローラーを当ててごらん。 じゃあいい、動かすよ?」「あー、効くわー、気持ちいいわー」「振動をちょっと強くしてみよう」「Oooooh! カミーング!カミーーーーング!」。
このろくでもない着地点に勢いを得たマッサージソフトのムーブメントは、さらなる隆盛を迎え、そしてこちらはゲーム好きで知られるセクシー女優の乃亜さんが360のコントローラを握りしめている姿だけで、つい淫猥な方向に想像を巡らせてしまう困った性分になるのであった。
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南国の浜辺でリラックスするような心地良い振動のトロピカル、打ち寄せるさざ波のようなオーシャン、燃えたぎる噴火のようなボルケーノ、そして名前だけでいやらしいスウェディッシュ。四種類のそれぞれにリズミカルな振動プログラム搭載をウリにしたのは『A Perfect Massage』。
他を圧倒するハイパワーがセールスポイントの『ULTRA-POWERED MASSAGER!』(名前倒れでした)。
振動機能とビジュアライザーを合体させ、さらなるトランスへと誘う『Spectra Musical Massage』。
ゾンビやアバターなどインディーズゲームの流行をむりやり全部ぶっ込んだ『Avatar Zombie Massager Extreme』なんてのもあった。
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ラスベガスのデリヘルチラシみたいな配色で、他のマッサージソフトとの差別化を図ったのは『Avatar Massage Online』。
これはそのタイトルにあるように、オンラインでの相互マッサージプレイを可能にしていた。
我が国の電マを彷彿とさせる、その目に余る本来の目的からの逸脱っぷりに警鐘を鳴らしたのは、本格的な指圧マッサージの効能を謳った『Shiatsu Massage』。
正しい指圧の技術に則ったというのが建前だが、おそらく元ネタ本を直訳したと思われる「精力」「
友情」「差別」「濃い」なんて謎のツボ名のオンパレードには、その正当性もつい疑ってかかってしまう。
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代表的なものでもこれだけ。さらに何のひねりもないただ振動するだけのもの(それを言っちゃあ、上に紹介したソフトも、みんなただ振動するだけだが)を加えれば、その総数はさらに膨れ上がる。
これらは次々と今では開店休業状態になったXBIGストアに押し寄せ、「独立開発者やアマチュアに開発環境と発表の場を与えて、商業主義にとらわれない斬新なアイデアを生み出す土壌を育てる」が建前だったXBIGを、「人の横着な創造性の底のさらに底を極める実験場」へと変貌させてしまうのであった。



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2015/04/01 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Arcadecraft】オレのゲーセン火の車

   ↑  2013/02/01 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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80年代のゲーセン。無駄にたむろして青春を浪費した思い出深い場所だが、しかしあれを経営する側に回ってみたいかと言われれば、「あんなアンパン臭いガキども相手の商売なんか、まっぴらごめんだよ!」としか答えようがない。
プレイステーションで出た経営SLG『できる!ゲームセンター』は、そのゲームセンター経営を、ゲームの中で体験できる作品だったが、これがまたタイトロープな自転車操業を数十年に渡って強いられる、夢も希望もないゲームだった。
実際にやってみると、まったく割に合わない。そんな実情からか、ゲーセン経営シムというのは、ありそうであんまりないジャンルであったが、まさかそれの米国版がXBOXインディーズゲームに登場するとは!
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XBIGの『Arcadecraft』は、1980年を皮切りにゲームセンター経営をスタートさせ、80年代アーケードの流れを漠然と追いながら、ちゃりちゃりと日銭を稼いでゆくゲーム。
筐体を購入してこれを店内に配置し、店のデザインを変えたり、ジュース自販機やジュークボックスなんかを設置して、客からこつこつ小銭を回収する。
ゲームはリリースから時間が経つほど、次第に飽きられて人気が落ちる。
しかし80年代はアーケードゲームの一大成長期。革新的なゲームが次から次へと登場する夢のような時代だ。
このゲームの人気が落ちても、替わりになる新しいゲームはいくらでもある。問題はそれを買う金だ。なんでオレのゲーセンは、一番最初に導入した『ルナランダー』を、いつまで経っても延々と稼働させてなきゃなんないんでしょうか!?
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『できる!ゲームセンター』も、こと経営に関しては相当シビアなゲームだったが、それでもあっちは、スタート直後のインベーダーフィーバーとか、格闘ゲームブームの到来とか、この商売をやっててよかったと思わせるウハウハな期間が、一応は存在した。
しかしこの『Arcadecraft』は、そういった半イベント風の確変が存在せず、さらに客の落とす小銭以外に収入源がまったくないから、いったんジリ貧に陥った経営を立て直すのは無理ゲーと化しているのだ。
一体誰が、何ヶ月経っても『インベーダー』と『アステロイド』と『ルナランダー』しかないゲーセンに、何度も足を運びたがるだろうか。
じゃあ新しいゲームを導入したら? それを買う金が無いんだよ! はい、リスタート、リスタート!
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登場するゲームは基本的に架空のものだが、まあ一目見れば一発でその元ネタは分かるだろう。これらのゲームは、すべて元ネタと同じ時系列で市場に登場する。
メーカー名もやはり架空だが、こちらもゲームと照らし合わせれば、モデルとなった会社は一目瞭然だ。
客として来店するのは、ランダムに選ばれたフレンドのアバターたち。これなんかはちょっと面白い趣向だが、中には台パンかまして筐体をぶっ壊す悪質な客も居たりする。
これをやられると、本来はまったく落ち度のないフレンドに対する理不尽な怒りが沸き上がってくるので、ちょっと罪作りなフィーチャーかもしれない。XXXXXX、おい、てめえ! その筐体の修理に一体いくらかかると思ってやがんだ! ちゃんと弁償しろこらあ!
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新作ゲームを売り込みに来る日本人や、ハイスコアに名前を刻みに来る有名ゲーマーの来店、さらには店のブレーカーが落ちたりなど、イベントもそれなりに散らばられていたり、ジュークボックスを設置すると360のHDから自前の音楽を流せるなど(お好みのマイ80年代ゲーセンBGM集をご用意ください)、気の利いたギミックもあるが、一番イカしてるのは、何たって筐体ごとにちゃりちゃりと音をたてながらコインを集めて回る、売上金回収システムだろう。『できる!ゲームセンター』に足りなかったのはこれだ。
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しかしいつもは楽しいコイン回収の音色も、今のオレにはどんよりと重たく響いてくる。
月末の利子と運営経費の支払日。だが金庫の中にはもう一銭も残っておらず、仕方なく筐体から片っ端に小銭をかき集めて、なんとか今月の支払いだけでも凌ぎきろうとしているのだ。
今をどうにか乗り切っても、来月にはまた支払いの日がやってくる。そのときはもう筐体を売って金を作るしかない。
こうして月を追うごとに、筐体が一つ、また一つと消えていくオレのゲーセン風前の灯火。
このままでは緩慢な死を迎えるのみだ。だったら今のうちに何とか打てる手を打っておこう。時代は大型筐体だ!
残った僅かなスタンディング筐体を売っ払って、その金で『モナコGP』を購入。オレがガキの頃、さんざん金を巻きあげられたゲームだ。こいつのインカムが経営打開のきっかけになってくれるはずだ。いや、きっとなる!
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薄暗い店内に、『モナコGP』一つだけがぽつんと置かれたゲーセン。
そんなシュールな場所に、はたして誰が好きこのんで足を運ぶであろうか。そしてカウンターの中に佇むオレのアバターは、この期に及んでなぜ微笑みを浮かべていられるのだろうか。
そして次の月末。利子支払いのためにこの『モナコGP』までもが売り払われ、何もかもがなくなりがらんどうになった店内で、オレのアバターは、なおも何かを達観したかのような微笑みと共に、延々と立ち続けているのであった。
ゲーセンなんてつくづく経営するもんじゃない。あそこはゲームをせずに何かを吸いながらたむろする場所だ。

この記事に含まれるtag : XBIG 箱庭経営シム 

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2013/02/01 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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