ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Shadows of The Damned】シャドウ・オブ・ザ・ダムド

   ↑  2017/03/28 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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デーモンハンター。ゲーム界隈ではちょっぴり手垢の付いた肩書きだが、このガルシア・ホットスパーは仰々しいマントに身を包んだ黒尽くめのゴシック野郎なんかじゃない。
引き締まった筋肉質な身体に全身タトゥー。整髪料べったりの髪に口から飛び出すのは汚いスラング混じりのセリフ。ボンクラ好きの映画から抜け出してきたような、別のベクトルでステロタイプなやつだ。
そのクセ色恋沙汰に関しては妙に一途。だから愛しの彼女を悪魔に人質に取られて、のっぴきならないことになったりする。
世捨て人のようなゴス系デーモンハンターと違ってめちゃくちゃ脇が甘い。そして肝心の彼女は少しばかりメンヘラ入ってます。
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「バッファロー'66」を観て鼻白んだときのような気分をデジャブさせてくれるような、煮ても焼いても食えない男女関係。
世界一共感を得られないマリオとピーチ姫。目指すはクッパならぬ悪魔王のもと。なんとも気の乗らないお姫さま救出劇。
とにもかくにも地獄八景デーモンハンターの戯は自称ロードムービー。トリップ感なんかこれっぽっちもないけどな。
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須田51に三上真司に山岡晃。別名船頭多くして船山に登る。
サブカル趣味の冷凍食品みたいなボイスキャスティングも、肝心の主役が声だけの演技にちっとも向かない人とあっては、何をか言わんや。
こちらは達者なところを見せる、我修院達也演じるドクロ悪魔(銃にも変身する)との、タランティーノ映画を意識したかのようなムダ話は、この気の乗らない道中の唯一の慰め。
だが露悪趣味に貫かれた道中会話も、その持って生まれたリズムの緩さが、テンポ感が肝のサードパーソンシューターといまいち噛み合わず、ボンクラ映画とビデオゲームという媒体とのシンクロナイゼーションの難しさを、自ら証明しちゃっているのだった。
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しかしこの悪魔王退治の旅が気が乗らない一番の理由は、そんなギクシャクしたクロスカルチャー要素ではなく、2011年の時点で明らかに古臭さを感じさせた前時代的なゲームの造り。
コントのような一発死の繰り返しを余儀なくされる、"恋人に追っかけられパート"(しかも一度じゃない)などは、その典型みたいなものだ。
こんな恋人助ける義理はないんで、すいません、帰っていいですか?
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インスパイアとゲームデザインの乖離はグラスホッパー・マニファクチュア作品の宿痾だが、それが今回ある程度解消されているのは、船頭を多くしたことの数少ない効果だろうか。
もっともその中和が、あそこのゲームのファンにとって吉と出ているか凶と出ているかは、なんとも微妙なところだけど。
そこそこのまとまりを見せて商品としては取っ付き易い、でもアクの強さには欠ける"メジャーレーベル下のパンクバンドのアルバム"を彷彿とゲーム。
エンディングテーマを奏でる英国パンクバンド、ザ・ダムドのディスコグラフィーに例えると、GHMにとっての"Anything"みたいな一作だ。

<Xbox One互換対応タイトル>

 

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2017/03/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Undercover A.D. 2025 Kei】大沢在昌とドリキャスの邂逅

   ↑  2017/03/23 (木)  カテゴリー: ドリームキャスト
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ゲーム好きを標榜する小説家は多い。しかしその立場は一介のゲームファンに留めておいた方が本人のためでもファンのためでもある。
せいぜい宮部みゆきのように推薦コメントを寄せるとか、あるいは赤川次郎のごとくノベルゲームの原作者にしておくのが無難だ。
間違ってもゲーム制作に深く関わらないことだ。下手にネームバリューがあれば、宣伝やらパッケージやらに名前を大きく出されてのっぴきならないことになる。
それが良ゲーだったらいいだろう。でもそうは行かないのが世の中だ。そう、直木賞作家の大沢在昌だって。
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西暦2025年。財政破綻した東京はゴーストタウン化が押し進み、それに乗じた中華系やロシア系などの犯罪組織が根を伸ばす多国籍犯罪都市と化していた。
そして犯罪模様がグローバルになれば、それに対抗する警察組織も多国籍化する。
警視庁刑事、鮫島ケイ(大沢作品では由緒ある苗字だ)の公私共の相棒は中国人。
この美人刑事の声の担当は勝生真沙子。外画などを中心に活躍する、仕事ができるがちょっと険のあるクールビューティをやらせたら一品の声優。
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ここまでは大沢在昌ワールドのイメージを損なわない対応だ。
しかしいきなり不安を掻き立てるオープニングムービーに続いて、主人公の刑事コンビがマネキンのように無表情無躍動で突っ立つカットバックシーンに、こちらは早くも「おい、大丈夫か、これ?」という疑念を、なぜか大沢在昌にぶつけたくなるのであった。
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ちっとも大丈夫じゃなかった。
謎のテロリストに占拠されたビルの中でおっ始まったのは、不穏なイントロダクションからなんとなく想像がついた、劣悪極まりない操作性と、とてもじゃないけど付き合いきれないカメラワークで展開するへっぽこバイオハザード。
『リング』に『七つの秘館 戦慄の微笑』など、ドリームキャストは「ずばりバイオハザードみたいなことをやりたかったんですが、ぶっちゃけ全然できませんでした!」な作品の宝庫だが、『Undercover A.D. 2025 Kei』は、その中でもエース級のヘボっぷり。
そしてちっともままならないキャラクター操作と、泥縄という言葉すら生温いぐだぐだなゲーム展開に対するプレイヤーの怒りは、これまたなぜか大沢在昌に向けられるのであった。
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なにせ大沢在昌しかウリがないようなゲーム。
ストーリー原案を提供したら原型を留めずに戻ってきた先生にとっては、およそ理不尽な話かもしれないが、パッケージからプロモーションまで、大沢在昌の名前が製造責任者のようにプッシュされてているのだから、諦めてもらうほかはない。
『バイオハザード』のロケットランチャーに相当するクリア特典は、「ゲーム中で大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦に会える」。
ここでもダシにされる大沢先生とお友だち。
しかしこの大極宮をあげてのサービスも、こちらは「ゲームの中で先生方に会えたとしても、一体どうしろと……」と、ただ困惑するしかないのであった。

 

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2017/03/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Ghostbusters The Video Game】ゴーストバスターズ3

   ↑  2017/02/24 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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メンバー全員を女性に刷新したリブート版のヒットも記憶に新しい「ゴーストバスターズ」。
それとは別に、過去に何度となく具体的な話が漏れ聞こえてきた、旧作のメンバーたちがそのまま登場する「ゴーストバスターズ3」の企画があった。
それは結局、中心人物であるハロルド・ライミスの死によって頓挫してしまったのだが、しかしその構想はメディアは違えどゲームにおいてしっかりと実現していた。
ライミス、ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、ウィリアム・アザートン。映画オリジナルキャストの面々がCGで再現され、そしてライミスとエイクロイドが脚本も担当した2009年作『Ghostbusters The Video Game』。
エイクロイド本人も認めるように、実質的な「ゴーストバスターズ3」と言える重要作だ。
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時はヴィーゴ大公との戦い(ゴーストバスターズ2)から2年が経過した1991年。
あれからすっかり商売を軌道に載せたゴーストバスターズ社の門をくぐる新入社員が1人。そう、プレイヤーであるあなただ。
清掃作業員のようなダサい制服、背負うのは重たそうなプロトンパック、上司は冴えないおっさんたち(うち1名は四六時中嫌味を言ってるようなやつ)。
心ウキウキするような要因はちっとも揃っていないような就職なのに天にも上るような気持ち。
ついに憧れのゴーストバスターズに正式加入(「……お前はまだ見習いだよ!」ヴェンクマン)。愛するニューヨークの公益を守るお仕事です!
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シガニー・ウィーバーに代わって本作で厄ネタヒロインとなるのはアリッサ・ミラノ。そして立ちふさがる大敵は破壊神ゴーザ。
三たびゴーストで溢れかえったニューヨークに平穏をもたらすため、毎度おなじみ4人プラス新米1人が出動だ。我らゴーストバスターズ。お電話をいただければすぐに駆けつけます!
TPSの体裁をとってはいるが、ゴースト捕獲の作業は基本的に釣り。プロトンパックが釣り竿でプロトンビームが針と糸。そしてゴーストを吸い込むトラップボックスが魚籠ということになる。
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ゴースト目がけてプロトンビームを放射。見事ゴーストを引っかけたら上下左右に振り回してこれを弱らせ、そのままトラップボックスまで誘導。抵抗するゴーストをボックスに吸い込んだらすかさず回収。
これを手際よくこなせば、メンバーも「上出来だ、小僧。」と褒めてくれるだろう。
まぁその横にはプロトンビームの大乱射でホテルを滅茶苦茶にされて、青ざめた顔で震える支配人の姿もあるかもしれないが……。
ゴーストを捕獲して振り回す作業は、PS2の『ゴーストバイブレーション』というゲームにそっくりなのだが、考えてみればそれは『ゴーストバイブレーション』が元々映画「ゴーストバスターズ」の影響下にあったってことだろう。
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ウィンストンを含めた四人と並んでプロトンビームをぶっ放す。これが出来るだけでこのゲームの面白さは保証されたようなものだが、それに留まらず『Ghostbusters The Game』は細部に渡るまで贅沢に作り込まれたステキなゲームだ。
随所に盛り込まれた映画のファンへの、ボリューム満点なサービスの数々も、そのステキ要素のひとつ。
試しに自由行動が出来るときに、ゴーストバスターズオフィスの中を、隅から隅までじっくり見て回るといい。
このゲーム中のバスターズオフィスは、細部の細部までそれこそ執拗に再現されていて、見ているだけでもしばらくは飽きが来ないだろう。
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ミッション中には、PKEメーターによる霊気探索で、思いもかけないボーナスオブジェが手に入ったりもする。
はねるトースターやマシュマロマンのミニレプリカなど、映画版ゆかりのグッズの数々は、発見するときちんとオフィスの中に陳列されていく。
中には「ゴーストバスターズ2」のボス、ヴィーゴの肖像画なんて大物も。そしてこのヴィーゴの肖像、例の尊大な態度で、なんとマックス・フォン・シドー自らの声でボキャブラリー豊かに喋ってくれるだろう。
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いかにも'80年代的な呑気な展開だった映画版と違って、このゲーム版は(舞台は'90年代初頭だが)21世紀的なエクストリームな展開。
なにせ序盤の山場でいきなりマシュマロマンことステイパフがご登場。
映画では愛嬌たっぷりだったマシュマロマンも、いざゲームの中で向き合ってみるとド迫力の存在。
その撃退の矢面に立たされるのは新入りのオレ。ああ、危ないことのお鉢は全部新米に回ってくるワケね。
それがゲームってもんだろうねって? そうは言うけどな、じゃあヒロインのお相手がこっちじゃなくビル・マーレイに回っていくのはどういうワケよ!?
それもこれも含めて全部「ゴーストバスターズ」のお約束。
アイ・ラブ・ニューヨーク! たとえ関東平野の片田舎育ちでも、コントローラを握っている間は、心は生粋のニューヨーク生まれブルックリン育ちだぜ!

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2017/02/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Raze's Hell】可愛い奴やつらは皆殺し

   ↑  2016/03/08 (火)  カテゴリー: XBOX
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ある星にキューレッツという、それはそれは大変可愛らしい種族が住んでおりました。
キューレッツは高い塀で囲まれた土地にキュートピアと呼ばれる都市を作り、そこで可愛らしい文化に囲まれて平和に暮らしておりました。
ある日、キュートピアのプリンセスがこんなお触れを出したところから物語は始まります。
「可愛い私たちの可愛いライフスタイルと文化を、この壁を越えて可愛い私たち以外の生きものにも広く啓蒙しなければならないと思うの」
早い話が植民地政策です。キューレッツの軍隊はさっそく壁を越えて外界に侵出しましたが、そこで目にしたのはキューレッツにとって想像を超える野蛮な文明でした。
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キューレッツの軍隊は浄化作戦を開始します。
近代武器で武装したキューレッツの前に武器を持たない原住民たち(ここでは仮に彼らをローカルズと呼ぶことにいたします)は、次々と虐殺……、いえ、浄化されていきました。
「おい、そこの臭いの、どこ行くつもりだよ~」「逃げたって無駄だよ~」
声まで可愛いキューレッツの追っ手を避け、命からがら洞窟に逃げ込んだのは、レイズという名のローカルズの若者。
そこでシルヴという邪悪そうな外見の生きものと出遭ったレイズは、彼の導きで神秘的な力を手に入れます。
神秘の力で武装したレイズ。ローカルズは平和を愛する温厚な生きものですが、ここまで無慈悲に仲間を虐殺されたとあっては、いかに心優しいレイズといえど黙っていられる訳はありません。
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「うわわわわ、なんでこんな汚くて臭い奴が、一人前に反撃してくるんだよぉぉ!?」
手始めに追っ手のキューレットをミンチに加工したレイズ。減った体力は飛び散ったキューレットの肉片を吸収して回復です。敵の肉を食らうとはまさにこのことですね。
さあ復讐の始まりです。こうして可愛いキューレッツを蜂の巣にして切り刻んでぐっちゃぐちゃの肉塊に変えまくる、ファンシーでゴアゴアなレイズの戦いは火蓋を切られたのです。
レイズのメイン武器リッパーは、アサルトライフルに相当するような武器。殺傷能力が低いのが玉に瑕ですが、逆にこのリッパーに蜂の巣にされて、声にならぬ声を上げながら痙攣するキューレットの様子をじっくり見物できるというメリットもあります。あんまりあっさり殺しちゃ物足りないですもんね。
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さぞや楽しい殺戮ショーが続くと思われそうなレイズの道中ですが、忘れてはいけません、キューレッツが悪辣で狡猾で、見かけによらずやたらとタフネスな生きものだと言う事を。
キューレッツの正確無比な射撃に対して、レイズは見かけほど打たれ強くはないときています。
見てくれとは裏腹に、尋常ではない難易度を誇る本作。そう、『Raze's Hell』とはキューレッツにとってだけではなく、プレイヤーにとっても地獄なのです。
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レイズの道中に立ち塞がるキューレッツ軍の兵科は、実に多種済済。
一番数の多い一般兵、キューレットガンナーズは、レトロカメラにそっくりな銃器を携帯し、レイズの銃火を側転で避けたりするお茶目な奴ら。
虹色の光と共にテレポートで出現するキューティネーターは、体を半機械化したエリート兵。その打たれ強さは半端ではありません。
そしてパラシュートの替わりにハート型の風船に掴まって降下してくるキューレット空挺部隊。風船を撃ち抜いてやれば、可愛い悲鳴をあげながら地面に激突。
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その愛らしい外見とは裏腹にプレイヤーを恐怖に陥れるのが、爆弾のスペシャリストのくまさんたちです。
爆弾くまさんは、その大柄な体で榴弾砲を軽々持ち歩き、レイズの姿を見るや否やぶっ放してくるし、それ以上に怖ろしいのは、爆弾を腰に巻きつけ「む~!」と可愛い絶叫をあげながら突進してくる特攻くまさんです。
キューレットの狙撃兵は、ヘルメットに木の枝や草の替わりにお花を挿してカモフラージュ。
一番凶悪なのはガスグレネード兵とペイントボール兵。こいつらは直接攻撃力は持たないけれど、ガスグレネード兵は笑気ガスでプレイヤーのコントローラ入力をめちゃくちゃに変換してしまうし、ペイントボール兵は、画面いっぱいにペンキの飛沫を飛び散らせてプレイヤーの視界を塞いできます。
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これら一筋縄ではいかない連中に、さらに可愛い戦車、可愛いヘリコプター、可愛い野戦砲、可愛いタレットといった兵器が加わってくるのです。
その試練と言うにはあまりにも厳しすぎる凶悪難易度を乗り越えて、終盤レイズが足を踏み入れるのがキュートピアの本国。
無抵抗に逃げまわる可愛らしい一般市民を前に、レイズがどんな態度をとるのかはプレイヤー次第。
その贅沢なボリュームとキュートでエクストリームな設定、そして鬼のような難易度の前に、「あれ? これって実はTPSとしての根幹の部分は、案外凡庸な出来なんじゃないかな?」なんて事実はついつい忘れがちになってしまう、2005年発売の一作です。

<海外版>

 

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2016/03/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Iron Brigade】我らアメリカ機動塹壕旅団

   ↑  2016/01/05 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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太平洋に頼もしく浮かぶくろがねの城、その名はUSSマッキンリー。アメリカ海軍で唯一の塹壕母艦だ、
その上に展開するのはアメリカ軍きっての精鋭、機動塹壕旅団。
我々の知る航空母艦による航空機運用が一般的だった世界とは、ほんのちょっぴり軸がずれている場所。
そこで最前線に展開するのは、戦闘機や爆撃機ではなく"動く塹壕"。
銃弾や砲弾が飛び交う戦場で、身を隠してくれる塹壕は常に兵士たちの頼もしい味方。しかし塹壕にはたった一つの大きな欠点がある。その場所に造ったらもう動かせないことだ。
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だったら脚をつけて動けるようにしてしまえ。そんな発送の転換から生まれたのが機動塹壕。
塹壕ならではの耐久力の高さに機動力を加え、ついでに武装を直接搭載した頼もしい戦場の花形だ。
今そこで「戦車作ったほうが手っ取り早いんじゃないですか?」って言った奴、罰として一人で甲板掃除!
世界侵略の脅威と対峙する我々米軍に必要なのは、そんなJKが部活で乗り回すようなイメージが定着した軟弱な乗り物ではない!
ついでに言うとこれはいわゆるロボットでもないからな。あくまでも塹壕に脚をつけて、ついでに武装を載っけただけのものだ!
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最近は兵器のエンジニアというと、メガネをかけたナード野郎が定番だったりするが、もちろんこのアナザー世界米軍で機動塹壕を整備するのは、そんなオタク臭い野郎ではない。
暇さえあれば腕立て伏せしてたり、嫌々甲板を掃除してたり、上官に怒られてたり、こっそりボクシングの稽古に精を出してたりする、爪の間にグリスの汚れがみっちり詰まった男臭い連中。
機械の調子が悪いときは、スパナでぶっ叩けばなんとかなると思ってる頼もしい奴らだ。
そして主役メカ、"動く塹壕"を動かすのは、戦場にウィスキーのポケット瓶とトランプを持参し、ピストルをライター代わりにする総司令官の息子を筆頭に、どいつもこいもジョン・ウェインを濃い味付けて佃煮にしたような奴ばっかりだ。
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レトロ調のパルプ雑誌風イメージによる幕間劇を経て、戦場となるのはヨーロッパ、エジプト、太平洋。第二次世界大戦を思わせる舞台。
しかし敵となるのは鉤十字のあいつらや、日本刀振りかざして突っ込んでくるツリ目の奴らじゃない。
人類を全体主義ネットワークで支配しようとするイカれた理想主義者と、そいつが送り込む妙なバケモノども。
だがこのグリスの匂いも香ばしい"動く塹壕"と、上空から少々手荒に落としても動作に全く支障ない、頑丈なポッドさえあれば、そんな連中ちっとも恐れることはない。
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この『Iron Brigade』が発売された2011年は、自らアクティブにメインユニットを展開するシューターと、ホードスタイルのリアルタイムストラテジーをミックスしたゲームがちょっとしたトレンドとなっていた。
『Iron Brigade』のベーシックな部分は、このシューター+タワーディフェンスのシステムをそつなくまとめ上げた、比較的手堅いものだが、それを彩る前述の戦記物パルプ雑誌のイメージが、とても秀逸かつユーモアたっぷりで、このゲームをとても魅力的な作品に仕上げている。
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敵の来襲がイマイチ間延びして、緊張感にやや欠けるきらいもあるけど、多彩な武器とポッド、そしてシャーシの組み合わせをあれこれ試行錯誤する楽しみがその欠点を充分補い、そして汎用性のあるカスタマイズを許さないステージごとの絶妙なバランスがそれを後押ししている。
砂埃や土埃と機械油の入り交じった、古きよき血の通ったメカの世界にようこそ。
機動塹壕旅団は国籍不問。機械はスパナで叩いて言うこと聞かすような、男臭い兵士たちを常時募集中だ。
がさつで血の気が多くて男臭い現代ではアナクロ極まりない野郎でも、この世界では立派な主役。
戦車なんて女の子の乗るものだ。キンタマぶら下げた男ならば、チョイスするべきはもちろん塹壕脚付き。くどいようだがロボットではないからな!

<Xbox One互換タイトル、配信当初のタイトルは『Trenched』>

 

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2016/01/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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