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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Replica】国家のためのストーキング

   ↑  2019/12/19 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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手元にあるのは他人のスマートフォン。
ロックを外していじくり回せば立派な犯罪行為だが、いまのオレはなんら臆する必要がない。
これを寄越したのは国家保安局。中の情報を覗き見するのは公の安全のための非常手段だ。
非正規派遣労働花盛りのご時世、国家の安定を脅かす反乱分子の監視業務も下請けに回される。
そういうのこっちに丸投げすんのやめてください!と拒否しようにも、「君の家族元気かなー?」とやんわり脅されればどうしようもない。
国家汚え。わかっていたけど国家汚え。だけど抗うにはオレはあまりにも無力だ。ああ、このスマホの持ち主の勇気がちょっとばかり羨ましい!
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いよっ、愛国者!などとおだてられて舞い上がるお調子者なんて、ほんのごくごく一部だ。
だから国の利口な奴らは、オレみたいな臆病な市民を巻き込んで否応なしに共犯者に仕立て上げる。物言えぬ共犯者たちで支える全体主義国家の礎!
保安局の人間は、そんなこっちの小心を見透かしたかのように、上から目線でスマホを通じてあれこれ命じてきやがる。
通話記録や検索履歴、チャットログをチェックして持ち主の個人情報や国家への反逆行為の証拠を調べ上げろと。
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……ところで気になってるんですけど、このスマホの持ち主っていまどうしてるんです?
「とっ捕まえていま絶賛拷問中だから、気にする必要まったくないよー」
聞かなきゃよかったよ。ああ、もうならさっさと洗いざらい全部吐かせちゃってください! そうすりゃオレも後ろめたいことしなくて済むんだからさ!
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そう逡巡しているうちにかかってきたのは持ち主の彼女からの電話。あ、もしもしー?
……うっかり通話に出たら保安局にめっちゃ怒られた。ああ、もうオレなにからなにまで監視されている。そしてオレを監視しているやつもどうせその上から監視されている。監視に監視を積み上げて構成される国家主義。
渋々始める国家反逆者訴追のお手伝い。ってか反逆者っつったってデモに参加しただけの若者じゃないすか。そりゃゲバラのTシャツとか着てるけど……。
「それは国家転覆を企てている明快な証拠だぞ!」
こんなもん渋谷あたりいけば、政治闘争とはまるで無縁なあんぽんたんが山ほど着てますよ!
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『SIMULACRA』と同じくスマートフォンの画面上ですべてが完結したADV。
とは言っても『SIMULACRA』ほど凝った造りではない、1回のプレイが30分もかからずに終わるミニマムなゲームだが、情報量のタイトさに反してエンディングへの分岐は多彩だ。
スマホの画面にある設定アイコンは、それこそゲームオプションのみに使われるのかと思いきや、ここでの入力もエンディングへの枝分かれに関わるなど、思わぬところにフラグが隠されていたりする。
開発元のSOMIは韓国の個人ディベロッパー。近作の『Legal Dungeon』は、警察官となって調書を作成する、これまたミニマムだけど凝ったシチュエーションの作品だ。


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2019/12/19 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Zaccaria Pinball】欧州ピンボールの帝王

   ↑  2019/04/02 (火)  カテゴリー: PCゲーム
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ザッカリア。力強い響きだがゲームクラスタにとっては、あまり耳に馴染みのない名前。
しかしここはかつてピンボールの分野で大きなシェアを獲得し、一時はビデオゲームにも手を広げたれっきとしたゲームメーカーである。
社名にもなったザッカリア三兄弟によってイタリアのボローニャに設立されたこの会社は、50台近くのピンボール台をこの世に送り出し、本場アメリカのメーカーに負けない存在感を示したものの、80年代の後半には失速。
アメリカで再びピンボールの隆盛が起こるのを横目に解散に追い込まれてしまう。
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最盛期は70年代末から80年代にかけて。しかもイタリアの会社。
そのような時代背景や地域性もあって、オレはこのメーカーのピンボール台にまったく馴染みがない。
日本にどの程度ザッカリアの台が輸入されていたのかもさっぱりだし、もし入っていて当時のゲームセンターで出会っていたとしても、その頃はどこのメーカーだとか、そんなことはこれっぽっちも意識しなかった年齢の頃だ。
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そんな実機を遊んだかどうかも定かではないザッカリアのピンボールマシン。
しかしこの『Zaccaria Pinball』でモニターの上に再現されたピンボールマシンは、どれもなぜか懐かしい手応えを感じさせる。
ぶっちゃけここの台はWilliamsやBallyなどの米国メーカーのそれと比べると、ゲーム性や台のレイアウトといった部分で面白みが決定的に欠けている。
『Pinball Arcade』や『Pinball FX3』の主軸となっている、ビデオゲームと真っ向から張り合っていた90年代の米国製台と比べるのはそりゃ酷だが、同時代のマシン、例えばGottliebの『Black Hole』やWilliamsの『PinBot』などの傑作タイトルに比するような台を、ザッカリアのカタログから見出すことも難しい。
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だけどザッカリアの平坦な構成の台からは、ビデオゲームの侵略が及ぶ以前、アミューズメントスポットが牧歌的なエレメカばかりで賑わっていた時代の手触りを感じることができるのだ。
南国サイケデリックな同社独特のビジュアルデザインも、ピンボール台がアミューズメントスポットに闖入してきた異国からの客人であった時代の空気を、ありありと伝えてくれる。
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このビデオピンボールシム『Zaccaria Pinball』に収録されているのは、そんな時代遅れなエレメカテイストぷんぷんのザッカリア実在台45と、それらの各種リミックスバージョン。
ベースのコンポーネントは無料で、それぞれの台を買い足してコレクションを完成させてゆく、ピンボールシムではお馴染みのスタイル。
Steam版の他に現在はコンソールゲーム機にも少しずつ進出中で、既にニンテンドーSwitchでは配信が始まっている(ただし海外のみ)。

<追記>
2019年4月3日、Xbox One版が国内ストアで配信始まりました。

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2019/04/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【This Is The Police】汚職署長の日々

   ↑  2018/06/10 (日)  カテゴリー: PCゲーム
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日本の警察機構において署長はエリートコースの一里塚らしい。
羨ましい話だ。こっちの場合は冴えない上がり目。しかも市長のクソ野郎の差金で、その地位の猶予もあと三ヶ月しかない。
その残された僅かな期間に為すべきなのは、なるべく波風立てないこと。そして50万ドルを貯めることだ。
出ていった女房を翻意させてつつがない退役生活を送るには、警察の年金だけでは、ちょっと足りない。
なぁに、引退間近とはいえこっちは警察署長だ。何かの見返りに貰うものは貰えるし、マフィアの便宜だって図ることもある。
もっともマフィアとのずぶずぶな関係は、色々とやむにやまれぬ事情があったからだ。
信じてくれとは言わないが、こっちもおのれの職務に対する責任感は一応あったりするからな。
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警察署長の仕事といったって、そんなドラマチックなもんじゃない。そのほとんどは部下のマネジメントに終始する。
毎日毎日飽きもせず飛び込んでくる通報。ご近所トラブルから自殺志願者(おせっかいな野郎が警察に電話する前にさっさと死んでおけ!)、不審者情報に喧嘩騒ぎ。それらに対し部下を手際よく差配する。
もっとも手っ取り早く待機リストの右から順に送り込むなんてわけにはいかない。
武装強盗に対して経験不足の若造ばかりを投入するのは、死体袋を増やすだけだからな。
それに人手が決定的に足りなさすぎる。市には警官を増やす要請をしょっちゅう送っているんだが、帰ってくる答えはいつも「結果を出せば考えよう」だ。
結果を出すためには人員が必要だって頼んでるんだろうが!
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だから今いる警官は否が応でも酷使することになってしまう。
一勤一休システムは維持しているとはいえ、あまりにも過酷な勤務が続くとそりゃあ不満も溜まってくるだろう。
それらの不満は隠しパラメータになっていて、あるとき突然浮上してくるから始末に悪い。
警官一人一人の特性もやはり隠しパラメータで、アル中、怠け者、家族愛の強いやつ、これらは日頃の言動からなんとなく把握していくしかない。
家族煩悩なやつなんかほっとけばいいだろうって? みんなが忙しいときに「娘のピアノコンサートを観たいんで休ませてくれ」なんて言ってくる野郎は、テロリストより始末が悪いっつうんだよ!
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でも連中のわがままも片っ端から無視するわけにもいかない。
一度「二日酔いで気分悪いんで休ませろ」って申告してきた馬鹿野郎を無理やり出勤させたら、現場に向かう途中で自損事故起こしてくたばりやがった。
こんなのでも殉職は殉職だ。あ、そうそう、殉職した部下の死亡届を先延ばしにして、そいつの手当を着服するって小遣い稼ぎの手段もあるんだが、これはさすがにオレは手を出したことはないな。誓ってだ。
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こんな立場だ。様々な頼みごとも舞い込んでくる。
店の警備に警官寄越してくれなんてのは可愛らしいほうだ。中にはマフィアが警官の手を借りたがることもある。送り出した部下、そのままマフィアにデューダしやがったっけな。
一番ウケたのは、テレビ局から「リアリティ出したいんでドラマの性犯罪者役にお宅の警官貸してくれ」って頼まれたときだ。
こっちも意を汲んでキアヌ・リーブス似の若いやつを送り出したら先方エラく喜んでな。もっともキアヌの方はブチ切れて辞表持ってきたけど。
そんな頼みごとの謝礼も積もり積もればバカにならない。なんせこっちは50万ドル貯めなきゃなんないからな。
押収品の横流しもなかなか美味しい。これは独り占めせずにたまには部下にも恩恵分けてやるのが、ちょっとしたコツだ。
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突発イベントも色々あるが、堪らなかったのはワケのわかんねえチベット僧が「説教させてくれ」って署を訪ねてきたときだ。
そんなもんにまともに耳を傾けるバカはいないだろと許可したら、翌日一番頼りになる警官と刑事が「ちょっとチベット行ってきます」って職務を放り出しやがった。
お前らはこの街の治安よりもてめえのチャクラのほうが大事なのか!
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街では古株のマフィアと新興の半グレ連中の抗争も激化している。
警察署長としての立場上、これもどちらかに肩入れしなくちゃならない。双方争わせて共倒れを狙いたいところだが、世の中そうそう上手くいくわけもないだろう? それにオレだって立場も命も惜しい。
高潔な連中から言わせれば、オレは立派な汚職警官なんだろう。
だけどオレはクソッタレの市長にクソッタレのギャングども、クソッタレの市民たちと、あらゆる連中の事情をすり合わせながら、なんとかこの街の治安の最適解を模索しているだけの話だ。
それに部下のこともなんだかんだ言いながら気にかけている。
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残りわずか三ヶ月の任期、適当にお茶を濁して過ごすこともできるが、これでも一応この地位までたどり着いた人間だ。責任感の切れっ端くらいは残っている。
警察署長シミュレーションゲーム『This Is The Police』。その実態はドブに手を突っ込んでゴミを取り除いたり、それをまた元に戻したりするような毎日。
だけど誰かがやらなくちゃならない仕事。それにオレよりもろくでもないやつに任せるくらいなら、、オレがやったほうがまだ世の中のためってもんだ、そうだろ?

<Steam版は日本語対応>

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2018/06/10 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Detective Grimoire】タイトな推理ADVの佳作

   ↑  2018/05/31 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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湿地帯に囲まれた田舎にある観光名所、ボギーズボッグ。
とは言っても由緒正しい観光地じゃない。日本で例えるなら、つちのこランドとかヒバコンの里とか、まぁそんなノリのちょっと胡散臭いアトラクションだ。
このおどろおどろしい沼地の観光の目玉になっているのは、ボギーという生き物。
半魚人の出来損ないみたいな外見をしているが、誰もその存在をはっきり確かめたわけじゃない。
雪男とかチュパカブラとか、そんなジャンルに属する伝承のUMAだ。
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そんな人手があまり入っていない自然地帯と俗世間の思惑がカフェラテみたいな入り混じった地に、探偵グリモアはやって来た。
殺されたのは、このボギーズボッグの経営者レミントン。
彼の死体には三つ爪の鋭利な裂き痕が刻み込まれ、そして事件現場の周りにはヒレのついた三つ指の足跡が残されていた。
犯人は伝説の生物ボギーらしい、早く見つけてくれ。……って、んなアホな。
ボサボサの赤毛に無精髭、トレンチコートをキメた名探偵が活躍する『Detective Grimoire』は、英国のソフトハウスSFB Gamesが2014年に放ったポイント&クリック式ADVの佳作。
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ちょっと個性的なアートワークの下に隠れたその実は正統派の推理ADV。
ミステリアスな伝承と殺人の組み合わせ自体が本格派ミステリの王道みたいなものだし、それに対処するグリモアの行動もロジカル。
事件現場やその周辺を巡って証拠品を集め関係者から事情を聴取。証拠や証言から矛盾点を導き出すことができれば、当該の人物に核心的な質問を放つことができる。
この辺を含めてシステム的には『逆転裁判』からの強い影響が感じられるかもしれない。
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要所要所でグリモアの捜査を先に進めるために必要なのが思考整理タイム。
疑問点にキーワードとテキストを組み合わせて真相を導き出す、プレイヤーの推理力が問われるパートだ。
そしてフィナーレを飾るのは、依頼者である警部との一問一答形式の推理披露。
ここで警部からの疑問にすべて淀みなく答えられ、事件の概要を整理できれば、おのずと犯人にたどり着くことができるだろう。
タイトにまとまったシステムは、ミステリ系のADVにありがちな"真相に誘導されている感"を程よく打ち消して、プレイヤーに自らの機智と洞察で事件の姿に迫っていく手応えを、しっかりと与えてくれている。
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その手堅く仕上がったミステリADVとしてのベーシックを彩るのは、ユーモラスなアートデザインとグラフィカルに分かりやすく表現されたインターフェース。
そしてクオリティの高いボイスアクトに、初期LucasArtsのADV作品を思わせる小粋なやり取り。
残念ながら日本語化は為されていないが、ボイスとテキストが同時表示されるし、それほどクセのある英文も出てこない。
英語に苦労しながらも、それでもプレイ時間は3~4時間程度のタイトさ。
ミステリADVとしての原則を破綻させず、余計な急展開や引き伸ばしを挟まず純粋に事件に没頭できる程良いサイズに収まっている。
PC版の他にiOSとAndroid版もあり。

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2018/05/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Zork Anthology】神秘の機械との対話

   ↑  2018/04/05 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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West of House.
You are standing in an open field west of a white house, with a boarded front door.
There is a small mailbox here.
"貴方は今、白い家の西にある野原に立っています。正面の白いドアは、打ち付けられた板で塞がれています。
ここには小さな郵便箱があります。"
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ゲーム史上に残る有名な一節。テキストアドベンチャーの代表作にして、アドベンチャーゲームの始祖のひとつである、『Zork』のオープニング。
『Zork』は全編テキストで構成されたゲーム。グラフィックなんて気の利いた物は付いていない。
いや、厳密には、『Zork』にはグラフィックは存在した。
『Zork』をこの世に送り出したInfocomは、広告にこのような一文を書き添えた。
「我々のグラフィックは、陽の光の届かないところにある」
その一文の下にあるのは人間の脳みその絵。
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『Zork』のグラフィックは、それをプレイした人々の頭の中に確かに在った。
そのグラフィックのバリエーションは、実に豊かで、そのどれもが個性的だった。プレイヤーが100人居れば、100通りのグラフィックが存在していたのだ。
オレの場合は郵便箱の隣に「明治乳業」と書かれた木の牛乳箱がくっついていたものだ。想像力が貧困でごめんな!
『Zork』の世界は、そうやって多くのプレイヤーの想像力(その貧富の差はあれど)によって支えられてきた。
人々の想像の力は無限だ。そんな力によって彩られた地下帝国の世界は、古今東西のあらゆるゲームで表現された世界の中でも、最も豊穣なものであったかもしれない。
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なんとなくサウンドノベルやゲームブックを連想される方も居られるだろうが、しかし『Zork』や同時代のテキストアドベンチャーとサウンドノベルとは、実は根本的に成り立ちが違った。
選択肢を選びながら受動的に読み進めるサウンドノベルやゲームブックに対し、ゲーム側がが文章で提示する情報に、こちらもキーボードで言葉を紡いで対応していくテキストアドベンチャーは、対話型のゲームだ。
今でこそ仕事の道具のイメージが強いパソコンだが、当時のそれは"人工知能"の幻想をぷんぷん漂わせる神秘的なメディアだった。
そんなミステリアスな"人工知能"との対等のやり取り。テキストアドベンチャーというプリミティブなゲームの最大の魅力は、そんな疑似の人格とのコミュニケーション部分にあったのではないだろうか。
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やがてアドベンチャーゲームがグラフィックを実装し、視覚的な情報を備えていくにつれて、かつてアドベンチャーゲームがテキスト一色だけの頃にあった神秘的なイメージやプレイヤーのイマジネーションは、徐々に剥ぎ取られていった。
それにとどめを刺したのが、他ならぬ堀井雄二の『ポートピア殺人事件』だろう。
キーボードによる言葉の入力を廃し、あらかじめ用意されたコマンドを選択して物語を進行させていく。
この試みはアドベンチャーゲームの敷居を大きく下げたが、一方でコンピュータとの対話という、テキストアドベンチャーがかつて有していた楽しさに引導を渡した側面もあったのではないか。
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オレが『Zork』を初めてプレイしたのは、すでに『Mystery House』とそれに続くグラフィックアドベンチャーが世に溢れていた時期。
だがオレにとって『Zork』は決して"絵のないアドベンチャーゲーム"に留まるものではなかった。
英和辞典を片手にたどたどしくテキストを読み進めた亀の歩みのようなゲームプレイも、あの頃のPCゲームに満ちていた神秘性の前では、さしたる労苦ではなかった。
現在SteamやGOGなどで配信されている『Zork Anthology』は、三部作とそれに続く『Beyond Zork』『Zork Zero』が収録されたパッケージ。
多くの人々にとっては岩波文庫のなんだかよくわからない古典の旧版的な印象しかないだろうし、また無理にプレイをオススメするようなものでもないが、ただこの素っ気ないテキストの羅列が当時はそんな意味を持っていたことを、なんとなく伝えてみたかった。

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2018/04/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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