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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Grand Theft Auto Online】2019冬の訪れ

   ↑  2019/12/23 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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どんな街にも平等に冬の訪れはくる。ロス・サントスみたいな掃き溜めの街でもそうだ。
『GTA Online』に恒例のウインターサプライズがやってきた。
ビーチも、工業地帯も、そして街のシンボルとも言えるバインウッドの看板も、すっかり白く染まっている。
オンラインゲームでは割とありがちな冬仕様だが、ファンタジー系オンゲのそれと違って、やはりこの現代の悪徳の街の冬にはどことなく生々しい息づかいがある。
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良い子にも悪い子にも、富める者にも貧しい者にも平等に雪景色は訪れる。
大きな違いはそれをタワーマンション高層階の窓から眺めるか、凍える手に息をかけながら吹きさらしの街角から眺めるかだ。
オンゲの世界にも当然格差はある。その貧富を分ける要因の大きな一つは、現実社会と同じく勤勉さの有無だ。
生まれた家の太さも貧富の重要なファクターであるが、『GTA Online』の場合はそれに近しい要素としてシャークマネーカードというリアルマネーをぶっ込む手段がある。
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だがオレはロス・サントスのみで通用する銀の匙を買うくらいなら、そのカネで推しとチェキを撮る!
ついでに勤勉さも勿論ない。この場合の勤勉さとは定期的なログインを怠らず、アップデートをマメにチェックし、ゲーム内での作業を各種行動を地道にこなす行いのことだが、そんなものはまるでない。
思い出したように気まぐれにログインしては、意味もなく原チャリで街なかを蛇行し、服を買うカネ欲しさにコンビニを叩いているだけのオレは、アップデートで次々と追加される高級スポーツカーやハイソなビジネスとはまったく無縁の怠惰なチンピラヤンキーのまんまだ。
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そんなオレの目に入る冬の景色は当然やるせないものばかりだ。
東屋の下で寒さしのぎの安酒で酔いつぶれているホームレスたち。雪降る中で半裸で街角に立ち続ける娼婦たち。
さもしい現実を雪で霞む向こうの方からタワーマンションや高層オフィスビルが見下ろしている。
オレがロス・サントスで一番嫌いな住人たち、腐れヤッピーどもが棲息するエリアだ。あとであそこに行ってショットガン乱射してやる。
『GTA5』本編に登場するトレバー・フィリップスは人格破綻者でドン引きするほど病的な人殺しであるが、そのトレバーにプレイヤーの多くが感情移入できたのは、彼がこの薄ら気取ったヤッピーども(Twitterなんかでクソみたいなライフハックをくっちゃべる手合いだ)に対する徹底したオポジションの存在であったからだろう。
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とにかくロス・サントスは残酷なまでに都市のエリア格差を凝縮している。
ビジネス地区、高級住宅街、ダウンタウン、そして都市部から峠を越えた地帯にあるド田舎地区。
街のどんな地域にも平等に冬の訪れはくる。それはオレが住むトレーラーハウスと畑しかないド田舎エリアでもそうだ。
『GTA Online』のホリデーシーズンはおせっかいだ。オレの埃っぽく薄暗いボロ家にも公平にクリスマスツリーを贈ってくれる。
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しかしクソ狭い家のド真ん中にどーんとツリーを置かれても、ぶっちゃけロックスターゲームスからの嫌味にしか思えないので、なんとなくむしゃくしゃした気分を抱えながら外に出てみると、そこは相変わらず田舎家とオザムみたいな申し訳程度のショッピングセンターの貧相な風景が白く染まっているだけ。
ハッピーホリデーと喜びを分かち合おうにも、人なんかろくに歩いていやしない。
結局コンビニ前にたむろするヤンキーよろしくショッピングセンターの駐車場でぼーっとしていると、近所の暇そうなクソ野郎と目が合ったとか合わないとかそんな理由でしょぼい殴り合いのケンカになったりして、ロス・サントスの底辺の年末は、なんだかんだ言いながら充実して暮れてゆくのであった。

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2019/12/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Grand Theft Auto Ⅴ】運命の交差点

   ↑  2019/01/08 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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正月早々『Grand Theft Auto Ⅴ』をXbox One版で再プレイ中。
今回は主人公のどん詰まり三人組に加えて『GTA Online』のマイキャラクターもスウィッチングしながら同時進行でプレイしているのだが、それによってより強く感じたのが『サウンドノベル 街 -machi-』との近似性だ。
複数の主人公を切り替えながら進行できるからだけではない。
ゲームの真の主人公は、無数の人々の生活と人生の容れ物となった巨大な街そのもので、表面的な主人公たちは、その容れ物の中身から特別にピックアップされた存在だ。
主人公たち以外の(ストーリー上では)脇役や、オンラインでこの街に根を下ろす世界中のすっとこどっこいプレイヤーや、街を歩くたくさんのモブキャラクターたち。
それぞれにこの街の中で人生や役割があり、プレイヤーはそれぞれの運命の管制官として機能する。
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『Grand Theft Auto Ⅲ』以降、GTAシリーズの主人公はずっと街だった。
バイスシティ、リバティーシティ、そしてロス・サントス。これらの舞台にまるで住民票をおいていたかのような郷愁を覚える人も多いだろう。
街は生き物だ。そしてその中には細胞のように無数の人々の営みが包み込まれている。
マイケル、フランクリン、トレバーだけじゃない。レスター、バリー、ラズロウ、パッキー、ソーンヒル夫人、ストーリーに深く絡む奴らから、プレイヤーによってはまったくすれ違うことなく終わるランダムイベントのキャラクター。
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街角でスマホ片手に佇む人々にブレイン郡の真っ昼間から飲んだくれてる無気力な連中。あなたがおまわりから逃げるときにうっかり撥ねてしまった不運な通行人まで。
ベンチで黄昏れているやつは、たった今ライフベンダーからレイオフを言い渡されたばかりかもしれないし、バインウッドに豪邸を構えるセレブだって、実は投機の失敗で人生の後始末を考えている瞬間かもしれない。
社会に怨念を抱く足の不自由な頭脳犯罪者、反体制気取りのマザコン葉っぱ野郎、宇宙と交信している若者にクソの役にも立たないセラピスト。ああ、そしてもちろん家庭に問題を抱えた中年元犯罪者に至るまで。
生死にいささか不平等があるにせよ、それはみんな等しくこのろくでもない街で生きる人々だ。
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そしてそれぞれとすれ違うも運命なら轢き殺すのも運命。
そんな人々のちょっとした縁の絡み合いの中には、『GTA Online』で登場するオレやあなたの分身だって当然含まれる。
素寒貧のオレが「この中のモノを全部かっ攫えたら」と妄想しながら前を通り過ぎる宝石店は、数時間前にフランクリンとマイケルが叩いた場所だ。
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キャラクターチェンジ時に、いったんロス・サントス一帯を上空から見下ろす画面に移動し、そこから当該キャラクターにズームインする過程は、そんな街で蠢く人々のささいな縁のほつれあいを象徴するような演出だろう。
ロス・サントス。星のような数の人々の日常や非日常やトラブルやハプニング、野望に欲望をパッケージングした巨大な生き物。
街のあちらではマイケルがバカ息子に振り回され、ビバリーはカメラ片手にゴミ箱の中に潜み、IAAとFIBは今日もまた罪もない民間人を拷問し、そしてオレは素寒貧の鬱屈を、たまたま通りがかったそこらのドライバーに八つ当たりしている。
どこかで絡み合うのも縁ならば、そのまますれ違うのもこれまた運命だ。

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2019/01/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Grand Theft Auto Online】ロス・サントスのハッピーニューイヤー

   ↑  2019/01/01 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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2018年も終わりを迎えようとしているその時、ロス・サントスは雪景色だった。
この街は今から4,5年前に長く暮らしていた地。年末年始だから帰省とも言えなくないが、その直前に『Cities Skylines』で都市計画がにっちもさっちも行かなくなって、市長職を放り出して逃げてきた経緯を考えると、尾羽打ち枯らして馴染みのある街に逃げ帰ってきた感のほうが強い。
前回(Xbox 360版)は確か強盗アップデートが実装される前に、なんとなくこの街から遠ざかっていったのだが、さすがにそこから5年の月日は大きな変化がある。
今回(Xbox One版)久々に帰ってみると、その強盗モードの他にスタントライダーズだのバイカークラブだのナイトライフだのと目新しい要素が次々と追加されていて、街は大きく様変わりしていた。
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だがそれらの華やかな新要素はレベル1無一文で舞い戻ってきた今のオレには、まったくなんの関係もないし、もしかしたら将来的にも縁がないかもしれない。
オレにとって『GTA Online』は街の生活シミュレータであり、あるいは『ウルティマ・オンライン』のようなロールプレイングゲーム(巷で言うRPGとはおそらく概念が違うかもしれないが)だ。
このゴミ溜めみたいな街の中でいかにそれっぽく生きるか。大事なのはそこかしこの生活感のある事象であって、効率のいい稼ぎとかレベルアップとかは心底どうでもいい。
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凍てつく冬のロス・サントス。カネも住所もないオレがまず最初にしたことは職探しだった。
スマホにはどっからオレのことを聞きつけたのか知らないが、この街の裏社会の実力者であるマーティン・マドラッゾからひっきりなしに裏仕事のお誘いが入ってくるが、今のオレにそれをこなす器量があるはずもない。
人間やっぱり地道に働くのが一番だ。オレはダウンタウンにあるタクシー会社に足を向けた。マジメに働くんで雇ってくださーい。
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……5年経ってもタクシージョブは実装されていたなかった。
スタントレースだのアリーナウォーズだのと華々しいことには熱心だけど、『GTA Online』は『GTAⅤ』本編内では可能な小ネタ的なジョブに対しては、いつまで経っても冷淡だ。
オレはマジメにタクシーを転がして、ろくでもない客たちの相手をして鬱屈を溜めまくり、初デートにポルノ映画館をチョイスして、最後はやけっぱちになって頭をモヒカンにして、どデカいことしでかしたいんだ。頼むからオレにトラヴィス・ビックルごっこをやらせてくれ!
ジョブの発動地点を訪れてインスタントに発動する犯罪なんて犯罪じゃねえ! 犯罪ってそこまでに至る過程が大事なんだよ!
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いくら大金を必要としていないと言っても、先立つものがなければピストルの弾も買えやしない。
人手に困ってそうなコンビニを訪れても、雇ってくれる気配もない。ごめんなあ、オレだってこんな強盗なんかしたくなくて、ホントはここで働きたいんだよ。年越すカネくらい真っ当に稼ぎたいんだって。
帰省早々どん詰まりとなったオレのもとに入ってきたのは、ど田舎のブレイン郡に住む賞金稼ぎのババア、モードからのメールだった。
アバズレを一人引っ攫ってこい。相応のカネは出すと。
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雪がしんしんと降り積もる中、白い息を吐きながらロス・サントスの郊外を彷徨い歩き、そこらの家の軒下にようやく賞金首の女を見つける。
「へい彼女! おじさんと一緒にちょっとドライブしないか?」
もちろんそんなナンパが通用するような女じゃない。ナイフ振り回して襲いかかってきやがった。
仕方ないんで言うこと聞かせるために容赦なく殴り倒して、うずくまったところにぼっこんぼっこん蹴りを入れる。そんな瞬間にめでたく年が明けた。
凍えるような景色の中、人けのない住宅街の片隅でやりきれない暴力を振るう男と振るわれる女。
ハッピーニューイヤー2019。ロス・サントスは相変わらず最低にくそったれで最高にろくでもない街だ。

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2019/01/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

音楽【Debbie Harry - Rush Rush】

   ↑  2015/07/01 (水)  カテゴリー: 音楽
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'80年代を代表する歌姫デボラ(デビー)・ハリーのブロンディ~ソロ時代を通してのキャリアの中でも、"Rush Rush"はそれほど飛び抜けた曲ではない。。
それにも関わらずこの曲は必殺の名曲となった。あの永遠の名画「スカーフェイス」の裏テーマ曲に起用されたからだ。
「スカーフェイス」の真のミューズは、ミシェル・ファイファーでもメアリー・エリザベス・マストラントニオでもなく、画面には一度たりとも登場しないデビー・ハリー。
トニー・モンタナは、このデビーの歌声に導かれるかのように、栄光と破滅への階段を駆け上がっていったのだ。

そして今となっては懐かしの『GTA Ⅲ』のミューズもデビー・ハリー。
Flashback 95.6から流れるこの曲に促されて、オレはついついアクセルを深く踏み込み、ハンドルを誤って通行人をまとめて撥ね飛ばし、駆けつけてきた警官を思わず射殺してしまい、街中に厳戒態勢が敷かれてもうのっぴきならない状態に突入してしまう。
「これはもどうにもならない」と、思わず観念しそうになったところに、カーラジオからループして流れてくるのは、この"Rush Rush"。
デビーの妖しい囁きに押し出されるようにして、オレはハンドルを握り直し、破滅の延長戦に突入する覚悟を決めるのだった。
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結局警官隊に蜂の巣にされて病院前からリスタート。とりあえず手近の車を奪ってみると、持ち主が直前までカーラジオで聴いていたのがFlashback 95.6。デビー・ハリーがまたもや"♪ Rush rush, got the yeyo?"と、妖しくオレを急き立ててくる。
何て最悪の。そして何て至福のローテーションなのだろう。
リバティーシティでは"Rush Rush"、バイスシティではブロンディ時代の"Atomic"と、オレのゼロ年代GTAはデビー・ハリーと常に一体であった。彼女こそがニューウェーブのディーバであり、ミューズであり、アイコンであったから。
このやさぐれた街のあらゆる景色の記憶は、すべて彼女と歌声と共に蘇る。そして近年のGTAシリーズに物足りない点を唯一挙げれば、やはりデビー・ハリーの不在ということになるのだろう。
そんな彼女が今日70歳の誕生日を迎えた。「計算が合わねえ!」とニューウェーブ世代の人間はうろたえるかもしれないが、つまりアルバム「妖女ブロンディ」で1976年に(再)デビューして、おぼこ娘の恋慕などを歌い上げてた頃には、すでに30代半ばだったということになる。つくづく魔性の歌姫だ。



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2015/07/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Grand Theft Auto Online】ウィンターサプライズ

   ↑  2014/12/25 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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目覚めたら家の中にクリスマスツリーが飾られていた。
こんなサンタクロースづらしたおせっかいをするのは、『GTA Online』の新アップデート、ウィンターサプライズ(Festive Surprise)以外にはいやしない。
ハイソな高級マンションの一室ならともかく、こんな突風が吹けば跡形もなく吹っ飛びそうなボロ家の汚部屋には、きらびやかなツリーなど嫌がらせみたいなものだ。
辟易して家の外に出てみると、外は雪景色に染まっていた。ロスサントスに一年ぶりの降雪だ。
最近のクリスマスは、おばあちゃんが編んでくれたようなダサいセーターを、あえて着るのがトレンドらしい。
アップデートで新たに加わったシーズンコスチュームも、ほとんどがそのダサセーターの類だ。
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住んでるオレが言うのもなんだが、このサンディ海岸沿いの町は、貧乏人の吹き溜まりみたいな集落だ。
いくら銀世界に染まろうが、ここがクリスマスムードからもっとも程遠い町である事実は覆い隠せやしない。
この町唯一の娯楽施設は、密造酒の匂いが染み付いているようなダーツバーだ。
店のドアを開け、「メリークリスマス!」と叫びながら、一番近いカウンター席にいた男に、軽く雪玉をぶつけたら、そいつは床に崩れ落ち動かなくなった。
バーから我先にと逃げ出す客たち。でも悪いのはオレじゃない。
オレはクリスマスらしく盛り上げようとしただけだ。悪いのは雪玉にダムダム弾並みの殺傷能力を施したロックスターだ。
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オレは逃げるように店を飛び出した。
こんなクリスマスを祝う気力もないような町にいたってしょうがない。ロスサントスの市街ならば、きっと幸福な奴らがクリスマスらしい振る舞いをしているはずだ。
軽自動車のハンドルを握り、オレは都市部に向かってハイウェイを遡上した。
途中、銃砲店に立ち寄り、アップデートで追加された銃器をチェックする。
ホーミング式のロケットランチャーが追加されていたが、それを買うには口座残高のゼロが一個足らなかった。
底辺のチンピラには、クリスマスプレゼントを手にする権利すら無いというのか。
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リャンシャンパークには巨大なツリーが飾られていた。
都会らしい華やかなイルミネーションに浮かれ、オレは「メリークリスマス!」と叫びながら、足元の雪を丸め、パークに佇むカップルの片割れに投げつけた。
男が地面に崩れ落ち、女は悲鳴を上げて逃げ出し、オレは「そういやそうだった」と再び慌てふためいた。
悪いのはロックスターだ。
図らずもリア充狩りを果たしてしまい、より一層惨めになったオレが駆けこむ先は、ストリップクラブしかなかった。
小銭をばらまいてお大尽気分にひたり、「もうそれくらいにしといたら」と言われるまでカウンターで呑んだくれ、メートルの上がったオレが向かう先は立ちんぼの密集地帯。
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雪降るイブに通りに立つ女たち。負け犬同士、肌を寄せあって暖めあおう。そんなセンチメンタルな気分に水をぶっかける、相も変わらずのビジネスライクでドライな性行為。
心のスキマを埋めるどころか、逆にカナ梃子で思い切りこじ開けられたような心持ちだ。
女を降ろし、いいかげん家に帰って冷凍食品でも食ってから寝ようと、オレは再びクルマを走らせた。
途中で目についたのは、激安犯罪の処理に出動したと思しき警察官の姿。
誰もが浮かれる夜に、こんな報われない仕事に追われる人間もいる。
生まれて初めて警官に連帯感を覚えたオレは、せめて彼らにほんのちょっとばかりのクリスマス気分を味あわせようと、「メリークリスマス!」を叫びながら雪玉を軽く投げつけた。
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逆上した警官たちは銃を抜いて向かってきた。
だから悪いのはロックスターだって。そんな抗弁も通じない。オレは逃げた。
連中は遠慮なく発砲してきた。流れ弾が立ちんぼの一人に命中し、この哀れな女は、クリスマスイブにこれ以上はないくらい惨めな死を迎えた。
神も仏もサンタクロースもあるものか。心のなかでそう反芻しながらオレは逃げた。
雪景色に浮かぶパトカーの赤色灯は、惨めなオレたちを包み込む、救いのないクリスマスイルミネーションのようだった。
ロスサントスのクリスマスは、いつも最低のくそったれだ。

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2014/12/25 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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