ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Bioshock 2】Minerva's Den Add-On

   ↑  2017/05/27 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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海底都市ラプチャー。その中心部から少しばかり外れた場所。
コンピューター技師の妄執は、そんなラプチャーの多くの住民たちが注意を払わない、隠れ里のような場所に結実した。
ミネルバズデン。この海底都市におけるシリコンバレーのような一画。
古いSF映画から抜け出してきたかのような仰々しいケーブルとパンチカードが織りなす大型コンピュータが乱立するこの建物で、『Bioshock2』のDLCシナリオは幕を開ける。
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今回のプレイヤーの立場はビッグダディプロトタイプの一つ、実験体シグマ。
相も変わらず記憶も定かではない身の上だが、しかし今回の役割は庇護者ではなく、リトルシスターの保護はあくまでも本編の流れから課せられた義務でしかないことくらいはぼんやりと分かる。
コンピューター技師同士の功名心と独占欲の鞘当て。あのアンドリュー・ライアンまでもが興味を示した人工知能の奪回がその目的だ。
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ドリルにリベットガン。ビッグダディの武器と言えば、重厚な工具めいたガジェットが身上だが、このDLCシナリオの新たな主人公に与えられたのは溶接機めいたレーザーガン。
場所柄か理系男子、リケジョの成れの果てが多くを占めるスプライサーどもは、せっかくだからこいつと新プラスミドのグラビティウィールの組み合わせで嬲ってやろう。
重力の渦に洗濯物みたいに掻き回されるスプライサーめがけて、溶接レーザーをぷっしゃー。
この原罪まみれの海底都市を引き回されて、逃れようのない輪廻に直面させられる主人公にとっては、スプライサー蹂躙は数少ない享楽なのだから。
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父性愛、母性愛に次ぐこのシナリオのテーマは夫婦愛。
さすがに本編ほどの劇的な展開や深みのあるドラマがあるわけではないが、この名残惜しい海底都市に別れを告げるには、程良い規模のスケールだろう。
湿りきった空気、水滴越しに歪むネオンの灯火、床から壁から漂う潮の匂い。1作目、2作目、そしてこのDLCシナリオに渡った魅惑の海底都市の物語も、いよいよこれで終幕。
そしてこの主観視点が紡ぐドラマは空中都市コロンビアに舞台を移し、いよいよ頂点を迎える。

<『バイオショックコレクション』所収>

 

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2017/05/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bioshock 2】親権を取り戻せ

   ↑  2017/05/10 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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じめっとして澱んだ空気の向こうにぼやけるきらびやかなネオン。
ここは魅惑の海底都市廃墟ラプチャー。しかしその湿りきった床を踏みしめるオレの足音は前回と違う。
ドスン、ドスンと、手入れされず老朽化したタイルを突き破らんばかりに重たい足音。
全身を包むのは大ぶりでクラシカルな潜水服。そして右手には巨大なドリル。
前作無印バイオショックで対峙した父性の畸形ビッグダディ、そのプロトタイプである実験体デルタが今回のオレの立場だ。
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ドリルぐいーん。身の程知らずにも突っかかってくるスプライサーどもの土手っ腹に大穴を開けながら、この深海の底にある忘れ去られた街をひたすら突き進むのは、親権を取り返すためだ。
父性同士のせめぎ合いだった前作から一転、『Bioshock 2』で相対することになるのは母性。
愛娘をオレの下から奪い去った概念だ。
プロローグでは為す術なく親権をもぎ取られて闇に葬り去られたけど、こうして蘇ったからには同じ轍は二度と踏まない。
まぁ娘と言ったって直接血が繋がっているわけではないが、ビッグダディとリトルシスターの絆は血より深い。
なによりエレノア自身がオレと一緒にいたいって言ってるんだし!
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しかし母の立場はこうして角を突き合わせて向かい合うにはちょっとツラい対象だ。
今回の敵ソフィア・ラムは、こちらの闇雲な戦いに正当性をもたらしてくれるような、絶対的な悪の存在ではない。
DV的な資質を備えたライアンの歪な父性に対して、"ファミリー"を守るために反旗を翻した理想主義者。
幸福な家庭の実現のために立ち上がった献身的な母ちゃんなのだから。
もっともその理想は"ファミリー"の域を超えて公の大義と結びついて、何やら面倒くさいことになっちゃっているが。
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ソフィア・ラムと対峙するのがツラいのは、その理想がかったちょっぴりまばゆい母性ばかりではない。
諦観と同情と憐憫、そしてほんの少しの愛情。ソフィアが鉄面皮の向こうから投げつけてくる感情は、もう完全に別れたカミさん側のメンタリティそのものだ。
その一見無感情な瞳の奥から深い哀れみの心を覗かせながら、それでもソフィアはこちらに冷たく言い放つ。「ここにはもうあなたの居場所はないのよ」と。
やめてくれよう。そう言い切られちゃうとあまりにもいたたまれないじゃないかよう。
いや、だってエレノアはオレと一緒にいたいって言ってるんだしい!
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主人公実験体デルタの最強の敵として立ちはだかるビッグシスターは、つとめて冷静に徹するソフィアの母性からこぼれ落ちた、制御できない感情の象徴。
終盤のスリリングな親権綱引きの果てに互いの立場が入れ替わった時、実験体デルタはかつて自分に向けられていた憐憫を、今度はソフィアに対して感じることになるだろう。
母は強し。そして母はもろく切ない。父は強し。そして父ももろく切ない。
互いが互いの立場を補完できなくなったとしても、それでも二人は娘のためにそれぞれ前に進まなければならない。
そして娘は二人の背中を見ながらたくましく成長する。
海の底の身を切るような愛憎劇。それは双方の娘に対する愛情が、愛するものを奪う相手に対する憎しみを凌駕する物語であったのだ。

*関連記事
【Bioshock】せめぎ合う父性

 

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2017/05/10 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【TimeShift】時間よ止まれ!

   ↑  2017/04/29 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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アダルトビデオメーカー、V&Rプロダクツに「時間よ止まれ!」という看板コンテンツがある。
もし時間を停止させて、その間に社会的制裁を受ける心配なく不埒三昧できたら。
そんなしょうもない男のボンクラ丸出しな妄想を、女優さんに身体を静止してガマンさせるという、たった一点の力技をもって具現化したシリーズ。
これが多くの他社製亜流を生み出して、今やAV界の一大ジャンルとなっているのだから、恐ろしいというか、まぁ実にバカバカしい話だ。
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時を止める。それはバカな男にとって最大のロマン。
FPSのマルチプレイで複数の敵に囲まれた時、あるいは高レベル廃人級プレイヤーに翻弄された時、もし「タイムストーーーーーップ!」の一声と共に時間を停止させられたら。
腕と忍耐を伴わないへっぽこゲーマーなら誰もが一度は思い描いたシチュエーションも、AV版時間よ止まれとジャンルは違えど程度の方はまったく違わない、ろくでもない妄想だ。
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「時間よ止まれ!」シリーズで時を止めるアイテムは、おもちゃじみた時計であったが、この『TimeShift』で主人公が開始早々手にできるのは、これと同等の能力を持った特殊スーツ。
時の流れを書き換えるためにやって来たのは、どことなく『Half-Life2』を想起させる近未来のダークユーロ風ディストピア。
圧倒的な体制側に対抗する最大の武器は、もちろん「時間よ止まれ!」シリーズもかくやのタイムストップ三昧だ。
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使用できる時間操作は、停止、スローモーション、巻き戻しの三種類。
このうち一番強力な存在は、なんてったって時間停止だが、残念ながらこれはタイムコントロールゲージの消費が激しいために、銃撃戦時の使用はあまり現実的ではない。
時間停止が活躍するのは、主に進路を切り拓くパズル的なシチュエーション。
例えば外部にしか操作盤がない荷物用エレベーターに乗りたい時には、時間を止めた後、操作スイッチをオン。そのまま悠々とエレベーターに乗り込み、後は時間停止を解除するだけ。
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一番使い勝手がいい能力は、やはりスローモーション。
それほど打たれ強くはない主人公だが、スローモーション能力さえあれば複数の敵でも恐れることはない。
亀の歩みのようなスピードで動く敵たちの間を駆け回り、片っ端からショットガンの餌食にすればいいだけの話。
通常スピード時には、とてつもない強敵である飛行兵やワープ兵なども、いざスローモーションさえ発動させれば、もう木偶同然の存在だ。
ただ撃ち殺したり、どつき倒したりするだけでは脳がない。スローモーション状態の相手に近寄り、相手の武器を奪ってしまうなんてのも乙なものだ。
「時間を止まれ!」では、さんざんやりたい放題やった後、去り際に時間停止を解除。我に返った女の子が「きゃっ、何これ!? あたし、何で裸!?」とパニくるのがお約束でしたが、この『TimeShift』の敵兵も負けずに「きゃっ、武器どこ!? あたし、何で丸腰!?」と派手にうろたえまくってくれるだろう。
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時間巻き戻しは進路を拓くパズルの他に、相手にガムグレネードを付着させられた時なんかにも有効。
きゅるきゅるきゅると時間を巻き戻せば、自分の体にくっついたガムグレが、みるみる相手の手の中に戻っていくだろう。
唐突なタイムパラドクス落ちもいかにもそれらしい、FPSの皮を被った時間操作蹂躙劇は、まさにシューター版「時間よ止まれ!」。
唯一の欠点は、このゲームをやり込んでしまうと、『Battlefield』や『HALO』などのプレイ中、「ターイムストーップ!」と叫びながら、敵がひしめく中に無防備に突進して、蜂の巣にされてしまう妙な癖がついてしまうことくらいだろうか。

<Xbox One互換対応タイトル>

 

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2017/04/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Nitro Family】おしどり夫婦はシリアスサムクローン

   ↑  2017/04/03 (月)  カテゴリー: PCゲーム
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東京太・ゆめ子に新山ひでや・やすこ。共に落語芸術協会に所属する熟練の夫婦漫才コンビ。
この二組には、それまでの相方が抜けた穴をを、急遽漫才経験のまったくない奥さんを登用して埋めたという、もう一つの共通項がある。
厳しい芸の道において、切羽詰ったときに頼りになるのは、やはり嫁さんなのだろう。
それは人だかなんだかわからないようなクリーチャーが大挙して襲いかかってくるシリアスサムライクな状況においても同じことだ。
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シューターの世界でもバディものは流行だが、いくら信頼できる相棒とは言ってもしょせんは他人。苦楽を共にしてきた女房には及ぶべくもない。
『ニトロファミリー』の両手撃ちマッチョガイ、ビクター・チョップスキーが頼りにするのもやはり女房。だが夫唱婦随なんて前時代的な関係じゃない。嫁さんとセットで一体の主人公だ。
なにせマッチョガイは常にその背中にセクシーな嫁さんをおんぶしっ放しの状態。その嫁さんの仕事は、旦那に接近してきた敵をムチでしばいて撃退する近接打撃役アンド、緊急時にロケットランチャーをぶっ放すボムの役割だ。
夫婦一体の修羅道。ゲーム版「おしどり右京捕物車」って表現も思いついたけど、まあそれはちょっと違うような気もするな。あるいはFPS版「ミラクルカンフー阿修羅」。……もっと違うような気もする。
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二人が何故おしどり行脚の道を選んだかといえば、それはもう誘拐された愛息を取り戻す理由があるから。ガキのためだ。女房の私が家で待ってるなんてマネはしてられないよ。
どっちの血だかは知らないが、とにかくクソ憎らしいガキだけど、いちおう実子だしな!(多分)
ショットガンで敵を浮かせ、マシンガンの追い撃ちでコンボボーナス。左右の武器を自在に入れ替えられる仕様で、道中の敵嬲りもリズミカル。背中から頻繁に合いの手を入れてくれるのは、もちろん嫁さんだ。旦那に負けず劣らず口が汚いのは玉に瑕だが……。
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武器や情報を融通してくれるショップの役目はキャンギャル風の衣装に身を包んだセクシーなお姉ちゃん。
これがデューク・ニューケムなら買い物を済ませた後、卑猥な一言と共に尻でも撫でてくんだろうが、あいにくとこちとら背中に無粋なもん背負っちゃってるんだよ!蛇の生殺しみたいなサービスだな!
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世に夫婦が出てくるゲームは数あれど、嫁さんの立場はたいていは庇護される側。
夫婦が共に力を合わせて何かに立ち向かうゲームってのは、ありそうでなかなかないもんだが、『ニトロファミリー』は、よりによってその数少ない一つ。
「とにかく敵をばっかんばっかん撃ち殺しまくりゃいいんだよ!」
アーリー2000年代のお気楽極楽なシューター流儀と、夫婦愛のキメラ合体はおんぶスタイル。浮気は厳禁、……って言うか、これじゃやりようがないぜ(実はワンチャンあり)。

 

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2017/04/03 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Bioshock】せめぎ合う父性

   ↑  2017/03/30 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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がぼがぼがぼ。肺が悲鳴を上げるほど水の中を喘ぎ、そして水面に出て貪るように息を深く吸い込んだ。
開始早々主人公が受けるのは洗礼の儀式。パブテスマは以降作に続くシリーズの隠れテーマ。
そして原罪を洗い流した主人公の前にそびえるのは、あの魅惑的な水中都市廃墟、ラプチャーの入り口。
アンドリュー・ライアン。家父長主義を頑なに信じる男が築き上げた夢の砦、理想の"ファミリー"の形がが在るべき場所。
厳格で信念を持った父親が、揺るぎない統率で支配する規律正しい大家族。そしてそれは保守主義者にとっての理想の国家像。
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とにもかくにもライアンはそんな世界を大西洋の底に作り上げた。そしてそれはあっという間に瓦解した。家族を信じず、家族を、そして何よりも家父長である自分を愛せない"寄生虫"どもの手によって。
だがラプチャーの社会が崩壊してもライアンは未だ問い続ける。理想の家族の在り方とは何か、家族愛とは何かを。
そしてゲームの序盤にプレイヤーを突き動かす理由は、「恐縮だが」という重要だけどさしたる意味を持たないフレーズじゃない。「妻と子供を助けたい」と繰り返すアトラスへのぼんやりとした共感である。
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潜水球に乗って海の底に赴くあの素晴らしすぎるイントロダクション。
海藻と岩の間から姿を現す荘厳のラプチャー。アンコール・ワットを再発見したアンリ・ムーオの興奮も、かの如しであったのだろう。
ぬめっとした湿気が本当にまとわりついてくるかのようなラプチャーのビジュアルは、HD版でよりいっそう生々しくなった。
かつて栄えた観光ホテル、一世を風靡したラブホ。人々の織りなした栄華が亡霊のように残留する廃墟ほど、哀れや物悲しさと共に探索する者の心を踊らせもする。
そして生臭い潮の香りを実際に覚えながら、レンチやショットガンとプラスミドを手に栄華の名残を追う主人公は"父性"というもう一つのテーマと向き合うことになる。
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絶対的家父長ライアン。主人公に共感と同調をもたらしながらも、否応なしに対峙せざるをえない、"庇護者としての父性の象徴"ビッグダディ。後半になりやがて露わになる主人公にとってのもう一つの"父"。
父性のせめぎ合いの中で唯一主人公をバックアップするのは、母性の象徴としての存在テネンバウム。
後半、主人公の大いなる支えとなったテネンバウムが、ガラス窓の向こうで影絵のように姿を現すシーンは、『Bioshock』で強く印象に残ったシークエンスの一つだ。
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そして主人公は、その行動、選択でいびつな父性に対して答えを出す。
家族愛の本当のあり方、それは与え、そして与えられること。ギブ・アンド・テイク。
エンドロールの手前、淀んだ海底から地上の空気を吸い込み、太陽を浴び、再びの受洗を経た主人公のその後。
「お前には可能性がある」。"父"が告げた言葉はある意味間違っちゃいなかった。
プレイヤーがラプチャーで過ごす濃密な時間は、この走馬灯のようにあっという間に語られた"その後の主人公の人生"の、長い長いプロローグであったのだ。

<『Bioshock The Collection』バンドル>

 

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2017/03/30 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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