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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Forza Horizon 4】Fortune Island

   ↑  2019/06/13 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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オーロラの色はその時の条件によって様々だが、ここFortune Islandで夜空に輝くオーロラは緑色一択だ。Only on Xbox。
『Forza Horizon』シリーズのエキスパンションといえば、まずは本開催地からちょっと離れた島が舞台になるのはお約束だが、『Forza Horizon 4』最初の拡張も、そのお約束を踏襲。
舞台となるのはFortune Island。オーロラに彩られることから、おそらく北海に面した島なのだろう。
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トレーラーや紹介文などから、自然環境が厳しく酷道だらけの絶海の孤島をイメージする人も多いかもしれないが、基本的にはおそらく漁業が主産業なのどかな島。
むしろのどかすぎて、ふた昔前ならややこしい殺人事件が起こってエルキュール・ポアロやエラリー・クイーンが出張ってくるような雰囲気だ。
だがそんな古き良き本格ミステリの舞台にうってつけの場所も、ちょっとばかり歯ごたえのある道路があったばかりに、狂乱のクルマ祭りの主催者に目をつけられてしまった。
どうせ住んでる人間も少なそうだから、苦情も少なさそうだしな!
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『Forza Horizon 2』のStorm Islandや『Forza Horizon 3』のBlizzard Mountainは、本開催地とはガラリと赴きを変える環境条件が大きな特徴だったが、このFortune Islandはそういった要素は比較的乏しい。
それでも本土にはない道路ロケーションは、それなりに揃っている。
いろは坂のようなヘアピンだらけの峠道に、007映画のロケ隊が喜んで撮影しそうな崖っぷちのワインディングロード(ボンドカーの出番だ!)。そして「さらば青春の光」のラストシーンに出てきたような断崖絶壁(ここをベスパで突っ走りてえ!)。
英国車がもっとも似合うのはもちろんだが、痛車で無法な走りの限りをつくして純朴で偏狭そうな地元民の神経を逆なでしてやるのもいいかもしれない。
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影響ボードに絶景ポイント、そして何よりもあちこちの納屋やガレージに眠っているビンテージカー。
マップを駆け回ってこれらを探し出すディスカバリー要素は『Forza Horizon』の大きな柱の一つ。そしてFortune Islandでメインとなるのは、このディスカバリーの旅だ。
クルマが手に入るのもいい。さらなる影響値を獲得できるのもいい。しかし最終的に古城の購入が重要案件となってくる『Forza Horizon 4』ではカネもまた無視できない存在だ。
このFortune Islandに点在するのは、アーサー王やらなにやらをハイブリッドした伝説をなぞった隠されたお宝たち。
ベタベタな宝箱の中に入っているのは、もちろん莫大な現ナマだ。
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だがこれらを見つけ出すのも一筋縄ではない。
日本の埋蔵金伝説のテンプレートとなっている「朝日さし夕日かがやく~」の伝承など、隠された財宝には意味ありげな暗号がつきもの。
そしてFortune Islandのそれは中世風の伝承と自動車関連のキメラだからややこしい。
「湖の乙女の伝説 3スターのR8を与えてくれるという」
Horizon運営がこしらえた暗号の一つだが、日本版のざっくりとした翻訳文が曰く有りげな伝承の雰囲気を一層増しているのは怪我の功名だ。
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R8はアウディR8。3スターはどっかのスピードトラップかドリフトゾーンで三ツ星獲れってことだろう。
暗号の条件を見事クリアで開示される宝箱の場所。一つの宝箱につき1000000~1500000クレジットの現ナマが計十ヶ所。
ありがとう、これでフェラーリが山ほど買える!(いや、城買えよ!)
そしてエキスパンションシリーズの末尾を飾るのは島をぐるりと廻るロングレースが二本。
それぞれのレースの名はリバイアサンとクラーケン。ご丁寧なことにこちらも中世の騎士怪物退治伝説に掛けている。
手にするのはHorizon流儀のマネー、パワー、リスペクト。のどかな漁業の島をエンジンの騒音に叩き込む『Forza Horizon 4』最初の大型拡張、絶賛展開中。

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2019/06/13 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Forza Horizon 4】目指せ時速220マイル

   ↑  2019/03/01 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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コートの中に身をすぼめていたのも、ちょっと前のこと。ほんのり暖かく着ていくものに悩むような日が増えてきた。
寒かった冬も気づけばあっという間に過ぎ去り、春が訪れようとしている。
しかしここ、『Forza Horozon 4』の英国の四季はもっと目まぐるしい。油断していたら夏をかっ飛ばして急に秋が来ていたりする。
前回プレイしたときは春が始まったばかりだったのに、しばらく『Skyrim』に没頭していたのもあって、ちょっと間を開けてプレイ再開したら、もう秋も終わる頃だった。
こうなると慌ててやらなくちゃならないのが、シーズンのウイークリーチャレンジだ。
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『Forza Horizon 4』には時間制限制のチャレンジイベントがある。
中でもウイークリーチャレンジは、一つのクルマにスポットライトを当てた連作制の内容となっている。
自動車を購入する所から始まりチャレンジに沿ってしばらく乗り回すことになるので、まったく未知の車種であっても、チャレンジを終える頃にはその特徴がなんとなく把握できて愛着も湧いてくる、なかなかにユニークな趣向だ。
そして今回ピックアップされていたクルマはジャガーXJ220。
かつてメガCDで『ジャガーXJ220』という、そのものズバリのタイトルの秀作レーシングゲームが発売されていたので、馴染みがある人もいるかもしれないが、ジャガー社が1991年に市場に投入した伝説のスーパーカーである。
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会社に属しているからには、どんな技術者にも予算や会社の方針など様々な制約が掛かってくる。
だが制約をガン無視してやりたい放題の開発に走るケースも稀にあったりするわけで、まぁたいていそんな経緯で出来上がっちゃたものは、「で、どうすんのよ、これ?」とみんなが困惑する異形の商品となりがちだ。
ジャガーXJ220はまさにそんなクルマ。
プロトタイプレーシングカー並みのボディデザインと性能。そしてそれとはあまりにもアンバランスすぎるラグジュアリーな内装。
目指したのは220マイルの最高速。その数字を車名にしちゃうんだから、関係者もどこか冷静さを失っていたに違いない。
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しかしこんなバケモノは冷静であっては作れるわけがない。
そんなこんなを積み重ねていったら、いつしか車体はスポーツカーとしては何かが間違っているレベルまで肥大化。
生産台数も数百台に留まり、エンジニアの暴走はあっという間に伝説のレアカーと化したのであった。
その生みの国イギリスで辿るXJ220チャレンジ。
ストアでの購入に続く課題は"ダートトライアルイベントで3勝しろ"。
「そもそもこれはグループBを想定して作られたラリーカーなのです」の一文に、これってもしかしてPlayground Gamesに担がれてるんじゃないかと眉につばをつけながらも、どう考えてもムリのある悪路に乗り出すほかはない。
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続く"20マイル走行しろ"を経て最後となるチャレンジは、暴走エンジニアたちが見た夢を再追求する"時速220マイル出せ"。
実際のジャガーXJ220は、この最高速220マイルにはわずかに届かなかったらしいが、その無念はオレが晴らす。
スピードチャレンジならここ。マップを南北に貫く二車線高速道路に乗り込んでアクセルベタ踏み、行くぜ220マイル!!
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しかしメーターはキロメートル仕様だから、ちょっとややこしい。
そもそも220マイルってキロメートルだといくつだ? さっきから何度か時速350キロに到達してるんだけどチャレンジ達成にはなっていない。足らねえのか? そもそもどれくらい足りてないんだ!? いいかげんにしろヤードポンド法!!
眼の前に迫っているはずなのにわずかに届かない220マイルの壁に、『Forza Horizon 4』の車の性能設定を改めて感心しつつ、何度となく繰り返すチャレンジ。
この手のチャレンジってともすれば作業になってしまいがちだけど、今回のこれはかなりアツくなれる。
とにかく名前に220って入ってるんだから、このクルマにそれが出せないわけがねえ。もう一丁! もう一丁行くぞ!
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…………一時間近くに渡る最高速への挑戦の果てに、オレが駆け込んだのはフェスティバルのチューンナップショップだった。
すいません、このクルマ、ちょっぴり速くしてもらえませんか? あ、いや、そんながっつりでなくていいです。公道走るのに差し支えない程度で。おそらくあと2キロか3キロ程度足りないだけだと思うんで。
仕上がったマシンで再び高速へ。今度こそ行ったるぜ!
唸りを上げる改造済みV6DOHCツインターボエンジン。そして表示されるチャレンジ達成のサイン。
ホライゾンの英国の地で、オレのジャガーXJ220はめでたくジャガーXJ222へとステップアップしたのであった。

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2019/03/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【World Enduro Rally】超アバウトTrials

   ↑  2019/02/13 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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駆るのはダートバイク。
アクセルトリガーのオンオフとスティックによる重心の微調整で障害物や段差やジャンプ台を乗り越えゴールを目指す2Dモトクロスゲーム。
そう、『Trials HD』。でもあんな緻密さや繊細なフィーリングを要求される、やりごたえに満ちたゲームじゃない。
もっとアバウト。言い換えれば雑。でも許せちゃう。安いし。
Xbox Oneの国内ストアでもひっそりと配信されている『World Enduro Rally』は、そんな感じのゲーム。
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アバウトなモトクロス大会『World Enduro Rally』は、その名の通り世界規模開催。
チュートリアルステージの南米はアルゼンチンのイグアスの滝に始まり、オーストラリアの渓谷、パタゴニアのペリト・モレノ氷河、カリフォルニアのヨセミテ国立公園、サンフランシスコの金門橋、スペインのイラティの森、メキシコはカンクンビーチ、そして中国は万里の長城。
いずれも名だたる絶景の観光地がその舞台だ。
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なんか資料を集めやすような所ばっかだねって? いい線ついてる。さらにつっこむと、フリー素材の画像集めやすそう。
そんな開発事情を穿ちたくもなる『World Enduro Rally』の最大の特徴は実写画像を使った背景。
狙ったんだか背景を一から作り込む手間を惜しんだのかは分からないが、とにかくそれは妙な開放感とキッチュな質感の折衷という、思ってもみない効果をもたらしているのだった。
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ステージ構成はほぼ行き当たりばったり。大ジャンプ地点にエレベータやゴンドラでの移動、急坂や洗濯板地形などが雑然と散りばめられている。
タイムアタック的な要素も勿論盛り込まれてはいるけれど、実績やトロフィーさえ気にかけなければ記録の短縮に一喜一憂する人もそうはいないだろう。そういうのがやりたければ素直に『Trials Fusion』でもやってくれ。
チェックポイントの間隔も短めで全般に難度は相当に甘め。ジャンプ距離を大幅に稼げるフロントフリップは、とりあえず最初から頭に叩き込んでおいて損はないトリックだ。
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まるでWindowsのログイン画面のような風光明媚なワールド名所を巡って、最後のステージは月面。
ここも当然実写背景。そして重力が少ないぽよーんぽよーんとしたここ限定の挙動。
もっともだからといってディフィカルティがそんなに上がるわけじゃない。地球上と同じくざっくりとしてなんとなくクリアできてしまうゲームバランス。
ゲーム全体でも1時間弱でクリアできてしまうボリューム。

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【The Crew 2】サウンドトラックはジョー・ストラマー

   ↑  2019/01/25 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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<♪ 先住民の保護区を売り飛ばした連中 一杯ひっかけにでも行くんだろう
  オレもいつものビールを飲んだら出ていくぜ ニューオーリンズに行けば何かがあるだろう>

Spotifyが音楽生活の主軸となって、意外なことにオレにアルバム単位で音楽を聴く習慣が戻ってきた。
CDとMP3プレイヤーが折衷していた時代は、どうしてもCDは音源を取り込むための素材だった。
プレイヤーの容量の制限などもあって、外部に持ち出す音楽はアルバムから選別した曲ばかりとなっていた。プレイリストといえば聞こえがいいが、早い話がつまみ食いみたいなもんだろう。
世に出る音楽がアルバムという単位で取り扱われ消費されるようになったのは、それほど古い話ではないし不変なものでもない。
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音楽のマーケットがデジタル化されるにつれて、アルバムという括り、概念は消滅していくんじゃないかと予測していた人もいた。オレもそう思っていたクチだ。
しかしこの世のあらゆる音楽を平慣らしするSpotifyにどっぷり漬かっていく中で、アルバムという単位はオレの中で再び存在感を大きくしている。
アルバムこそはもっとも明解でもっとも興味深いプレイリストなのだ。
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Spotifyはアルバムを呼び出すのも容易だ。レコード棚とにらめっこして一枚をチョイスし、それをターンテーブルに載っける作業も、それなりに楽しいものだったけど、CD時代にはそのテンションもだいぶ落ちてしまっていた。
目的のないゲームの中を彷徨うとき、そのバックグラウンドミュージックも、カスタムサントラ機能時代のつまみ食いシャッフルからアルバム単位へと変わっていったのも、その容易さゆえだろう。
<♪ ランパート・ストリートでこれから運試し さあバイユーの王様のお出ましだ>
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ジョー・ストラマー、……という人物にもちょっと説明が必要になってくるかもしれないが、ここではできる限り省く。
音楽史に残るパンクロックグループ、ザ・クラッシュを率い、2002年に心臓疾患でこの世から去ってしまったレジェンドだ。
もっともクラッシュの終焉はそんなに芳しいものではなかった。それまでのキャリアをぶち壊すような大愚作を最後にバンドは自然消滅。
その後ストラマーは映画に曲を提供したり気まぐれに出演したりと、浪人生活としか例えようのないキャリア生活を長く過ごすことになる。
"Earthquake Weather"は、そんな浪人期にリリースされた彼の唯一の正規ソロアルバムだ。
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セカンドキャリアとなるJoe Strummer & The Mescalerosの雛形ともなる作品だが、その構想はまだまとまりを欠き、何よりも宙ぶらりんだった彼のポジションを代弁したかのように熱量に乏しいアルバムだった。
批評的にも商業的も大惨敗を喫したこの作品によって、ジョーはまたしばらくの逼塞を余儀なくされる。
オレも当時はまだ彼にクラッシュの幻影を求めていたこともあって受け止め方に困ったけど、しかし時を経て改めて聴いてみると、意外にすんなりと入ってくる。
肩の力の抜け具合、リラックスした楽曲、そしてロードムービーのサウンドトラック的な質感。
アレン・ギンズバーグ風のドキュメンタリー感溢れる歌詞は彼の大きな特徴のひとつだが、ここではそれが何気ないアメリカの風景を傍観者のように描写している。
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<♪ 誰もがお前を複写したがる グランドキャニオンのハングライダー
  コニーアイランドは真っ暗け チャーリー・パーカーとシボレー>

発売当時は持て余したこのアルバムも、今では『The Crew 2』の最高のサウンドトラックとして機能している。
ジョー・ストラマーのアメリカ周遊記をバックに巡る、デトロイト、フロリダ、ニューオーリンズ、サンフランシスコ、そしてニューヨーク。
嵐のように時代を駆け抜けた男が、その情熱の空白期に作ったアルバム。間違っても傑作ではない。彼の溢れんばかりの才能からすると凡庸な一枚かもしれない。
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だけど"Earthquake Weather"と『The Crew 2』の旅情の組み合わせは、いささかクサいけどオレをジム・ジャームッシュ映画の登場人物みたいな気分にさせてくれる。
当時は冗長に感じた50分近いこのアルバムの長さも、とりとめもないクルマの旅には程よいボリュームだ。
西海岸から東海岸へ、『The Crew 2』で寄り道を重ねながら辿り着くには、ちょうどいい長さじゃないか。
<♪ 州境まで199カウント スカースデールには時間ぴったりに着くはずさ
  靴を磨くにも10セントかかるのは知ってるだろ?
 お前の心の痛みを癒せたら オレたちの人生なにか変わるかな>

 

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2019/01/25 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Crew 2】アメリカンプロレスを巡る旅

   ↑  2018/12/29 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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ニューヨークとワシントンの次に覚えたアメリカの都市名。それはアマリロだった。
テキサス州の北にぴょこっと飛び出したところにある街。普通に暮らしている日本人なら、まず縁がない場所だろうが、プロレス雑誌を貪るように読んでいたガキにとっては特別な響きを持つ地名なのだ。
アマリロ。そこは人懐っこく陽気なテキサンばかりが暮らす街。
そして街外れにはファンク一家の牧場があり、愛馬にまたがったテリー・ファンクが底抜けの笑顔と共に出迎えてくれる。
牧場の脇ではテッド・デビアスとディック・スレーターが忙しそうに干し草を積み下ろしし、家の中ではジャンボ鶴田とスタン・ハンセンが日本から送られてきたインスタントラーメンを仲良く分けあっているのだ。
ファンタジーなんかではない。それは間違いなくアマリロの現実の風景だ。ゴングや週刊ファイトが今まで嘘をついたことがあっただろうか。
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小学生の頃のオレは妙にアメリカの地名に詳しいガキだった。
ミネアポリス、ダラス、セントルイス、カンザスシティ、デトロイト、メンフィス、サンアントニオ。小学校で習うはずもないアメリカの都市名をすらすらと諳んじることができた。
もちろんそれらについての知識が偏りに偏っていることは言うまでもない。
ミネアポリスの帝王はバーン・ガニアでダラスを仕切っているのは"鉄の爪"フリッツ・フォン・エリック。メンフィスは流血を厭わない荒っぽい風土でセントルイスは世界最高峰のプロレス組織の総本山。それ以外のことはまったく知らないが、なんの不都合があるだろうか。
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『The Crew 2』はプロレスゲームだ。
なんてことを言うと「何を言ってるんだお前は」などとツッコミが入りそうだが、プロレス者にとっては何もリングの中の事象だけがプロレスではない。
マサ斎藤、ザ・グレート・カブキ、ミスター・サクラダ(ケンドー・ナガサキ)といったアメリカを根城としていたレスラー。
彼らのインタビューや自伝などで頻繁に出てくるのが、アメリカにおける移動の過酷さやそのよもやま話。
次の会場がある都市までの長い長い道のりを、試合後の疲れた身体で自らハンドルを握り踏破する。
時には(あるいはしょっちゅう)酒やXXXをかっ喰らいながら運転したり、戯れに道端の標識やサボテンめがけてピストルを乱射したり、そんな狼藉で長時間移動の気を紛らわせながら次の街まで辿り着く。そこで待っているのは真新しい観客と見飽きた対戦相手。
『The Crew 2』はそんな一匹狼レスラーたちのライフスタイルをなぞることができるゲームでもあるのだ。これがプロレスゲームでなくてなんだと言うのであろうか。
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「フロリダは景気が良いし移動も楽だぜ」
マサさんはそう言って鍾馗さまのような表情を崩し笑っていたが、ぶっちゃけそんなことはない。マイアミからジャクソンビルまで、あるいはタンパまで、車を走らせればそれなりの時間はかかる。
今日の目的地はタンパ。
この地区における有力な興行地の一つだが、プロレス的にはもっと重要な意味を持つ街だ。
ここは"プロレスの神様"カール・ゴッチが終の棲家を構えた街。郊外の一軒家で、人を平気で食い殺しそうな猛犬と共ににこやかな顔のゴッチさんの姿を、プロレス雑誌のグラビアで見たことのある人は多いだろう。
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タンパの街外れにそれっぽい一軒家を探して外からゴッチさんに黙礼し、次にアクセルを踏み込んで向かうのはテキサス州ダラス。
WWF(現WWE)の全米侵攻前、アメリカンプロレスにまだテリトリー制が辛うじて残っていた頃。エリックランドの異名を持つこの街はエリック兄弟やフリーバーズ、カブキにジャイアント・キマラといったドル箱レスラーたちが一堂に会する黄金テリトリーだった。
「ダラスは稼げる」
カブキさんの一言を当てにしてのテリトリー移動だ。もちろんタンパからダラスまで長い移動になることだろう。
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ダラスでうまく行かなかったら、ジェリー・ローラーがスーパースターとして君臨するテネシー、AWAエリア、セントラルステーツ地区。
オレの脳内で1980年代後半で時を止めたアメリカには、まだまだ無数のプロレスローカルエリアが息づいている。
移動距離は長いが道は必ずどこにでも繋がっている。
『The Crew 2』。それは古き良きテリトリー制の残るアメリカンプロレスを巡礼するジャーニーゲームでもあるのだ。

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2018/12/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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