ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Forza Horizon 3】トランザム7000vs激突パトカー軍団

   ↑  2018/09/09 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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スタローン、シュワルツネッガー以前の銀幕マッチョガイには色気と愛嬌と豊かな口ひげにもじゃもじゃの胸毛があった。
そして彼はボディビルダーのようなムキムキの筋肉など必要としなかった。
70年代~80年代前半を代表するムービースター、バート・レイノルズが亡くなった。
キャリア終盤では「ブギーナイツ」での好演などで渋いバイプレイヤーとしての評価を獲得。
またゲームのボイスアクターとしても、『Grand Theft Auto: Vice City』や『Saints Row: The Third』にも登場。
『バイスシティ』の悪徳不動産屋エイブリーなどは、ゲームの中でも際立って裏仕事の生々しさ(不動産がらみのごたごたは、実社会でもっとも身近なグレーゾーンだ)を感じさせるミッションと相まって、強烈な印象を残してくれた。
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しかしバート・レイノルズといえば、やはり数多の映画で主役を張ってきたその黄金期。中でも盟友と言っていいハル・ニーダムとコンビを組んだ一連の作品だ。
「グレートスタントマン」「キャノンボール」「ストローカーエース」。レイノルズ=ニーダム作品に共通するのは、そのほとんどがカースタントをメインに据えた映画であること。
そして最高峰とも言えるのが「トランザム7000」シリーズ。
レイノルズの訃報をうけてMicrosoft Storeでレンタルしてきたのは、その第2作目の「トランザム7000VS激突パトカー軍団」。
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前作のヒットをうけて製作された、いかにもな続編だけど、安定のバート・レイノルズにジャッキー・グリーソン、人気絶頂スター映画らしい著名カントリーシンガーやフットボーラーの無理やりなカメオ出演、そして邦題そのまんまの終盤荒野のむちゃくちゃなカースタントなど、そのすべてが愛おしい映画だ。
そして硬軟取り混ぜた色気を放つバート・レイノルズに負けじと存在感を放つのが、この映画のもう一方の主役ポンティアック・トランザム。
いかついイーグルマスクが特徴の77年型タイプ。
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アメリカ合衆国をダウンサイズしたマップが売りの『The Crew』で、マイアミ~ダラス間、「トランザム7000VS激突パトカー軍団」のコースをトレースしてみるのもいいが、しかしあいにくと『The Crew』にはトランザムはおろか、ポンティアック車が登場しない(「トランザム7000」はトランザム以外にも、出てくるクルマほぼポンティアックのポンティアック映画だ)。
ここはやはり安定の『Froza Horizon』。このシリーズにはトランザムの三世代がほぼ皆勤で登場する。もちろん今のところのシリーズ最新作『Forza Horizon 3』だって抜かりはない。
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バート・レイノルズのごときこってりした色男でなければ不釣り合いな、とにかくアクの強いクルマだが、そこはHorizon Festival主催者の権威を借りてどうにかフォローしよう。
所はテキサスではなくオーストラリアの大地を貫く一本道。されどバンディットの志は海を渡ろうが変わりはしない。
スタローンにステイサム、しかめっ面のアクションスターたちを、その軽妙なアティチュードで煙に巻け。
追悼バート・レイノルズ、最後のアメリカンムービースター。喪服代わりのブラックボディに、ちょっと派手目なゴールドラインを載せて、トランザムとゆく目的地のないロードトリップだ。

*関連記事
【Forza Horizon 2】トランザム7000


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【Gas Guzzlers Extreme】武装カーゲームの保守本流

   ↑  2018/06/24 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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武装カーゲームの素晴らしき世界へようこそ!
海外では一般的にコンバットレースゲームと呼ばれているが、現行スタイルの雛形となった『Twisted Metal』以来、進化とか変革を頑なに拒んだまま受け継がれ、そしてこの様式をこれまた頑なに愛するファンに支持されてきた、まるでど田舎のカントリーミュージックバーのようなジャンルだ。
ボロ車からピカピカのスポーツカーまで様々なクルマに武器を積み込み、レースらしきものをやったりやらなかったりしながら、自分以外の動いているモノすべてに、とりあえず鉛玉を叩き込みまくって、なんとなくゲームが終わる。
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漁夫の利至上主義のざっくりとしたゲームバランス、勝ち負けよりも破壊衝動優先。メッセージ性なんて欠片もなし(あってもせいぜい「化石燃料は大事だね」程度のもんだ)。
やれe-Sportsだなんだと、競技性と純粋性を高めつつある最近のゲーム界隈において、武装カーゲームのアティチュードは低偏差値ゲーマーのオアシスだ。
『Gas Guzzlers Extreme』は、その武装カーゲームの保守本流。
以前に発売された『Gas Guzzlers: Combat Carnage』のリファイン版で、システムはまったく一緒。
レースを繰り返してクルマを少しずつチューンナップしながら賞金を貯め、上位車を購入してはさらなる次のレースに挑む、一昔前のレースゲームの定番だったフォーマット。
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それに加わるのは武装だ。
基本となるのは長射程小威力のマシンガンに短射程高威力のショットガン。自分以外の奴らをスクラップにするために必要必須なエキップメントだ。
とは言っても弾は無限ではない。道中で弾薬補充のアイコンはできる限り回収しておこう。
そしてやはり道中で拾える補助アイテムの数々。ニトロ用の燃料やリペアーアイコン、シールド。そしてスリップ狙いのオイルや地雷などサブウェポン。
ちなみにニトロダッシュを発動すると、タイヤバーンアウトの炎と煙が後続車のちょっとした目くらましにもなったりする。
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基本のレースモードはメイン武装が一切使えないパワーレースと、途中で順位を争ってるんだか殺し合いをやってるんだか分からなくなるバトルレース&ノックアウト。
もちろんパワーレースだってお上品な競技モータースポーツじゃない。スローインファストアウトなんて悠長なコーナーリングをしていたら、ライバル車に「このオカマ野郎!」と横腹に突っ込まれるのがオチだろう。
そしてパワーレースとバトルレースの延々繰り返しとなるキャンペーンのアクセントとなるのが、ときどき合間に挿入されるスポンサーレースと名付けられた変則ルールモード。
キャプチャーフラッグ、ラストマン・スタンディング、デスマッチ等々。
筋金入りの武装カードライバーにとっては、その闇雲な破壊衝動の本領を発揮できる最高のチャンスだ。
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Windows版から遅れること3年の2016年に発売されたこのXbox One版は、PC版では有料扱いだったダウンロードコンテンツ2種が最初からバンドル済み。
『Gas Guzzlers Extreme: Full Metal Frenzy』はレースモードとサーキット、そして車種を追加する内容。
そしてもう一つの『Gas Guzzlers Extreme: Full Metal Zombie』は、わらわらと押し寄せるゾンビ集団のウェーブをひたすら撃退しまくる、これまた低偏差値なモードだ。
ばんばん撥ねまくってケリをつけたいところだが、ゾンビと衝突したときに車体が受けるダメージもかなりのものなので、ロードキル攻撃は緊急回避用に留めておきたい。
恐ろしいのは向こうから体当たり攻撃を仕掛けてくるディンゴやバッファローのゾンビだ。
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バッファローの群れに突っかけられたら、いかに1トンを超す鉄の塊といえどひとたまりもあるまい。
このモード、メニュー画面からどうやって入るのかが分かりづらいが、正解はクイックレースのゲームモード選択項からサバイバルを選んでスタート。
舞台は荒涼としたフィールド。登場するクルマはランチャだのマゼラティだのマークラレンだのと(ニッサンGT-Rもどきの名はカイジューGT-R)、パチもん臭丸出しの名前にフォルム。オンラインモード? ねえよ、そんなもん。
そんないかにもB級な香りも武装カーゲームにとっては最高のお膳立て。
硝煙、土埃、排気ガスの三重奏でもくもくと曇る荒野に、さあアクセル踏みっぱで弾丸まき散らせ!

<国内ストア未発売>

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2018/06/24 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【スター・ウォーズ エピソード1 レーサー】アナキンの分水嶺

   ↑  2018/03/26 (月)  カテゴリー: SFC&N64
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90年代半ばは、かつてないほどの数のゲームハードが同時期にシェアを争った空前絶後の時期。
その中にあって"ゲーム界の巨人"任天堂が送り出したニンテンドウ64ときたら、激しい争いを横にきわめてゴーイングマイウェイであった。
マリオやゼルダといった定番の一方ではレア社のクセのある作品が狂い咲き、日本人には馴染みの薄かったFPSの啓蒙に余念がなく、麻雀ソフトは乱立し、どさくさに紛れて力士がギャルの好感度をあげるために土俵で闘っていた。
まあソフトの総数が少ないから、よけいにジャンルの偏りが目立っているだけかもしれないが、それを差し引いてもその歪さは尋常じゃない。
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そしてスター・ウォーズもニンテンドウ64のラインナップにおいて、ちょっとした偏りをみせたジャンルだ。
「エピソード1/ファントム・メナス」の製作に沸き立ち、スター・ウォーズ関連のマーチャンダイズが再び盛り上がりを見せていた頃。
表現力が向上して市場も成熟してきた家庭用ゲーム機には、多くの同シリーズ関連ゲームが投入された。
中でもニンテンドウ64で発売された作品は、いずれもクオリティが高く、「スター・ウォーズゲームといえば64」のイメージを強く与えてくれたのであった。
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国内発売されたニンテンドウ64のスター・ウォーズ関連作は3本。
先陣を切った『スター・ウォーズ 帝国の影』は、フィギュアが歴史に残る売れ残りっぷりとなったダッシュ・レンダーが主人公のエキスパンションストーリーものだったが、続くこの『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー』は、その名の通り正編「ファントム・メナス」の堂々たる関連作。
米国版は本国公開とほぼ同時、そして任天堂を通じて発売された日本国内版も、「ファントム・メナス」の全国一斉封切りに合わせるようにリリースされた。
テーマとなるのは映画中盤の山場となったポッドレース。
砂漠や渓谷の険しいコースをホバーマシンで駆け抜けるこのレースは、極めてゲーム向きな素材。というか映画のパート自体が、既にジャンルを確立していた『Wipeout』などの反重力SFレースゲームからの影響が強そうである(ルーカスの頭の中にあったのは「ベン・ハー」なんだろうけど)。
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映画での舞台となったタトゥイーンを皮切りに、アクイラリス、ウーボ、モンガザといった星々を巡る連戦シリーズ設定は公式準拠。
参加するレーサーも、アナキン・スカイウォーカーを筆頭に、オディ・マンドレル、イランマック、ティーント・パガリスなど、「ファントム・メナス」に登場していた面々。
「アナキンとその噛ませ犬たち」と呼べなくもないメンバーだが、アナキン以外のすっとこどっこいどもが、もうちょっと頑張っていれば、あのクソ生意気なガキは一生ワトーの下で飼い殺しになって、その後の銀河を襲う様々な厄災は全部回避できたかもしれないのだ。
それを考えるとむしろ噛ませのすっとこどっこいどもに感情移入できるゲームかもしれない。ピットクルーをエンジンに吸い込んでる場合じゃないよ!
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ゲーム内容自体は、スピード感もなかなかで反重力SFレースゲームのツボを充分押さえている。
ただしトーナメントモードの自機パワーアップシステムに少々クセがある。
パーツの購入代金はすべてレースの賞金で賄われるので、一つのレースで下位に甘んじてしまうと、それだけで上位のレーサーとパーツの性能で差をつけられ挽回が厳しくなってしまう。うっかりハマって打つ手なしになってしまった人も多かったんじゃないだろうか。
それとコースの一周の極端な長さもちょっとダレるところだが、まあこればっかりは映画中のポッドレースにおける一周の感覚を基準にしているようだから仕方ないだろう。

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2018/03/26 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Driver: San Francisco】H.B.ハリッキー主義

   ↑  2018/03/06 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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かつてアメリカ映画界に、H.B.ハリッキーという素晴らしい男がいた。
「バニシング IN 60」と「ジャンクマン」の二作を監督から主演、脚本、カースタントにプロデューサーまでをも兼任して作り上げ、新作映画の撮影中に倒れてきたセットの下敷きになるアクシデントで、わずか48才でこの世を去ってしまった人物だ。
ハリッキーは映画以上にクルマを愛した男だった。彼にとって映画とは、愛するクルマがかっ飛んだりひっくり返ったり宙に舞ったりする美しい姿を、みんなに見せびらかすための手段に他ならなかった。
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テーマはカースタント、主役はマッスルカー、ビバ70年代。『Driver』シリーズの基本コンセプトは、70年代のカースタントムービーをゲームの上で再現。つまるところ真正のハリッキーワールドだ。
初代プレイステーションの『ドライバー 潜入カーチェイス大作戦』以来、『ドライバー パラレルラインズ』に『Dirver 76』と、この路線を追求していたが、本作『Driver San Francisco』では、とうとうさらなる次元へと突き抜けてしまった。
そのベーシックは『バーンアウトパラダイス』以来すっかりメジャーになったオープンワールドタイプのクルマゲーム。
サンフランシスコの街中を自由に走り回って、メインストーリーを気まぐれに消化しながら、そこらに転がっているレースイベントやスタントイベントをこなしたりこなさなかったりする。
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それだけなら他の類型ゲームと大した違いはないが、『Driver San Francisco』はそこにさらなる作った連中の正気を疑うようなアイディアをぶち込んできた。
職務中に半死半生となったシリーズ恒例の主人公、刑事タナーに備わった死に損ないならではの特殊能力、それはドライバー憑依。
ゲームがアクティブの間、ターナーの魂はいつでもどこでもワンボタンでサンフランシスコの街を見下ろす鳥の視点となる。
眼下にはそれぞれの理由で街を走る無数のクルマ。高級スポーツカーから配送中のトラックまで車種は様々だ。
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その中から手頃な一台を見つけたらドライバー憑依の出番だ。
ターナーの魂はハンドルを握る見ず知らずな運転手の身体をあっという間に支配し、クルマを自由自在自分のモノにしてしまう。
パトカーで巡回している同僚、ストリートレースを繰り返す日本人兄弟、高飛車な雇い主と寡黙な運転手、横柄な教習所教官に気弱な生徒。街を走るクルマの中にはそれぞれの都合やシチュエーションがある。
そこに強引に割り込んで、タナーの卓越した運転テクニックで手助けをしたりメチャクチャにしたり。
やりたい放題やったあとは、はいサヨナラ後始末は任せたとばかりに、とっとと他所のクルマに憑依乗り換え。
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もう街を走るスポーツカーや高級車を羨む必要はない。ワンタッチ憑依でもうランボルギーニだろうがパガーニだろうが、煮るも焼くも思いのままだから。
この街を走るクルマはすべてオレのモノ。特に高そうなクルマに憑依したときは、いつも以上に無茶な走りをしたくなるのは人情だ。
ワイルドに走り回って少々ぼこぼこになったところで知ったこっちゃねえ。保険くらいちゃんと入ってるんだろ?
高級車から大衆車、ボロ車から公用車と、次から次へとクルマを乗り換えてゆく感覚は、ネットサーフィンならぬクルマサーフィン。
『Forza』や『GT』に出てくるようなクルマはともかく、こんな機会でもなければ、AMCペーサーやオールズモービル・カトラス、ケンワース製タンクローリーのハンドルを握ったり、その内装をしげしげと眺めるチャンスなんて、そうそうありはしない。
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各地に転がるミッションは、絶妙なまでの難易度曲線で、まろやかにその歯ごたえを増してゆく。
その内容もレースにタイムアタック、ハリッキー世界の再現を目論んだスタントチャレンジに、馬鹿馬鹿しくも最高な憑依型クルマタワーディフェンスと、これ以上はないくらいバラエティに富んだ内容。
「バニシング IN 60」の主役マスタング・マッハ1に、ダッジ・チャージャーやチャレンジャー、ポンティアック・ファイアーバードなどの煌めくアメリカンマッスルカーが、人混みをかき分けクルマを弾き飛ばし街を爆走する姿には、「トランザム7000」に「バニシング・ポイント」、「白熱(バート・レイノルズ版)」に「バニシング IN TURBO」など、実際の街中で生のクルマたちがかっ飛んだりひっくり返ったり燃え上がったりしていた、70年代のカースタント映画名作群が否応なしにオーバーラップしてくるであろう。このゲームの最大の目的は、脳裏に焼き付いているこれらの映画を、モニターの上で再現することなのだ。
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そのためにわざわざグラフィックには褪色したフィルム風に黄色を強調。
そしてそれを彩る楽曲群は、アレサ・フランクリンにファンカデリック、ストゥージスらリアル70年代勢に、ザ・ヘヴィーやダートボムズなどの生まれてくる時代を間違えた若年寄たち。
プライマル・スクリームのように、音楽的には70年代とさほどリンクしていない連中にしたって、使われている楽曲はずばり「バニシング・ポイント」にオマージュを捧げた"Kowalski"だ。
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あまりにも大胆でご都合主義で馬鹿馬鹿しくてハチャメチャなドライバー憑依システムを臆面もなく導入したことにより、シリーズに一貫していた70年代カースタント映画をリスペクトする、そのコンセプトの完成形に限りなく近づいたと同時に、オープンワールドという舞台を近年もっとも有効に活用しているゲームとして確たる成功を得た『ドライバー サン・フランシスコ』。
クルマのハンドルを握ることにより課せられる制約を、可能な限り極限まで取っ払ったフリーダムなクルマワールド。
クルマを愛しすぎるあまり、そのクルマが派手にぶっ壊れるところにまでに、あらん限りの情念をぶち込んだ男、H・B・ハリッキー。
彼のスピリットにありったけの敬意をこめて、サンフランシスコの街中を何ものにも縛られず、自由奔放に爆走しようじゃないか。
どうせプレイヤーの立場は刑事だ。反則キップを切る無粋な奴なんていやしないんだから。

<Xbox One互換対応タイトル>

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2018/03/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Crew】アメリカ合衆国ぼっちドライブ

   ↑  2017/12/06 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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アメリカ合衆国。それは広大な国だ。
その大地はどこまでもどこまでも遠い。なにせ西のロサンゼルスから東のニューヨークまで、オレのレベルアップを重ねたフォード・フォーカスでアクセルベタ踏みノンストップで突っ走っても1時間弱もかかる。
砂漠の中のベガスを突っ切り、ソルトレイクを横目で眺め、バイブルベルトを通り抜けて、D.C.からフィラデルフィア。
やっと摩天楼が見えてきた頃には、もう右トリガーを押しっぱなしの人差し指の付け根が痛い。とんでもない長旅である。
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Googleマップがとにかく重宝されるご時世だが、いくら便利な地図でもなかなか掴みづらいのが距離感だ。
むしろ縮尺自在の地図だからこそ、余計にその距離感が希薄になる。
シカゴからシアトルまでは実際どのくらいの遠さなのか。
地図を前に考え込んでいてもしょうがない。だったら実際に走ってみればいい。
雪深いミネソタを横断して、あそこがあのファーゴの街。ホント寒そうなとこだ。ロッキー山脈の間を縫って、ようやく見えてきた西海岸シアトル。
今日ゲームに割ける時間のほぼすべてを、アクセルベタ踏みドライブで終わらせてしまったが、でもオレは結構満足だ。明日はイエロストーン公園を観光しながらシカゴに戻ろう。
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アメリカ合衆国全土を絶妙な距離感で縮尺化。『ザ・クルー』というゲームのセールスポイントは、なんと言ったってこの部分だ。
そして奇跡の名作『Test Drive Unlimited』の理想をさらに一歩推し進めた、クルマMMOの具現化。
本作は他のドライブゲームの大きなウリである"クルマのショーケース"的な要素をばっさりと切り落としている。
登場する車種はごくわずか。そしてその乗り換えも決して自在ではない。
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ストリートやダート、サーキット仕様といった分類。これはファンタジーRPGにおける戦士や僧侶、魔法使いなんかのクラス分けに近い。
そしてそれぞれのクルマには、チューンナップとは別に細かいレベル設定が施されている。
同じクラス内でクルマを乗り換えると、また一からレベル上げを強いられるので、自然と一つのカテゴリでは一つの車種との長い付き合いとなるのだ。クルマ取っ替え引っ替え道楽派にとっては、なんとも納得しかねる仕様だろう。
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そしてファクションやプレイヤーサミット、RPGのパーティに相当するクルーの編成など、このゲームの基本コンセプトはMMORPGを下敷きにしてオンラインマルチプレイに大きく偏ったモノだ。
しかしオレはそんな開発側の理想も、見知らぬプレイヤーからのクルーへのお誘いにも背を向けて、今日も一人で気ままに愛車を転がす。
『Test Drive Unlimited』は他人と走ることがとにかく楽しいゲームだった。
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だがこの『The Crew』は明快に『TDU』の影響下にあるにもかかわらず、オレのアプローチは『TDU』とはまったく真逆なものだ。
この広大な距離の化け物と向き合うには、他人との繋がりは足枷でしかない。すまないけど一人にしてくれ。
どこまでもどこまでも続く道路にただアクセルを踏み込む。これと似た手触りのゲームが過去にもあった。そう『FUEL』だ。
違うのは『FUEL』の荒廃してなにもない大地に対して、こちらは遷ろうアメリカの風土。国境沿いの砂漠、南部の湿地帯、太平洋岸の陽光、北西部の工業地帯、そして大都会。
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『The Crew』はあの『Forza Horizon』シリーズ以上に写真映えするゲームだ。
その理由は様々なランドマークを含める実際のアメリカを模した風景。そして何よりも遠景との絶妙なコントラスト。
長いドライブを経てやっと辿り着いたニューヨークの手前。
その摩天楼の街並みを遠くに戴く絶景ポイントで、クルマを停めてカメラを持ち出す衝動に抗えるだろうか。
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そして『The Crew』はオレにとって密かなシネマゲームでもある。
「バニシングin60」はロサンゼルス、「ブルース・ブラザース」はイリノイからシカゴまで、「ブリット」はサンフランシスコ、「バニシングIN TURBO」はL.A.からベガス、ニューヨークからカリフォルニアまでは「激走!5000キロ」(「キャノンボール」でも構わないが……)、テキサス~ジョージア間は「トランザム7000」だ。
クルマ長距離かっ飛ばし映画をなぞるドライブ。今日のルートはデンバーからサンフランシスコ。「バニシング・ポイント」でコワルスキーが目指した道だ。
ドライブのお供はプライマル・スクリームの90年型コワルスキー。
でもオレは完走する。途中でバリケードに突っ込む気はさらさら無いぜ。

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2017/12/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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