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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Toy Soldiers Cold War】Evil Empire 悪の帝国

   ↑  2020/01/29 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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マルクスレーニン主義が広がったらゲームが弾圧されるなどという、帝国主義者たちの悪辣なプロパガンダに耳を貸してはいけない。
確かに世に出ているゲームの多くは、西側文化の退廃を象徴するようなものばかりだが、中には労働者の逞しい生命力と、進歩する社会への未来図を描いたようなゲームだってあることも、当局は承知している。
例えば『スーパマリオ』などは、プロレタリアートである配管工がハンマーを手に階級の抑圧と闘う革命のゲームである。
その証拠にマリオのヒゲは偉大なる同志スターリンに影響を受けたものであるし、服装にも表れているそのイメージカラーが何を意味するのかは、改めて言うまでもないであろう。
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そして『Toy Soldiers Cold War』のダウンロードコンテンツである『悪の帝国』も、腐敗した西側諸国の侵攻に立ち向かう勇敢な人民たちの姿を描いた素晴らしき追加シナリオである。
『Toy Soldiers Cold War』の本編は、西側の修正主義者たちによる嘘で塗り固められた、これっぽっちも評価に値しないシロモノ。
真実の歴史は、この現代の大祖国戦争と呼ばれる一連の戦いの中だけに存在するのだ。
人民たちの母なる地を侵しに来た帝国主義者どもに、プロレタリアートの怒れる鉄槌を食らわして、北の大地に奴らの屍の山を築いてやるのだ。
さあ、人民たちの血と汗の結晶である機銃や迫撃砲や対戦車砲を並べて、資本主義の犬どもに相応しい死を与えてやろうではないか!
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帝国主義者どもは、マッチョで半裸の男が一人で戦局を打開できるなどと馬鹿げたことを考えているらしいが、もちろん人民と社会主義科学の叡智に支えられた我ら赤軍は、そのような滑稽な妄想を真に受けたりはしない(もっとも個人的な要望を言えば、同志レーニン像が動き出して大暴れするような、スペクタクル兵器があってもよかったような気もするが)。
連中の幼稚な筋肉ムキムキ人形の代わりにあるのは、宇宙開発において西側を大きく引き離す我らだからこそ実現できた衛星軌道レーザー砲である。
はるか宇宙から犬どもの頭上に振り下ろされるのは、人民たちの怒りの拳なのだ。
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追加キャンペーンのステージは全部で三つ。本編のキャンペーンに比べれば、ささやかな規模だが、何度も言うように本編はすべて西側の犬どもによる嘘まみれの悪辣なプロパガンダである。そこに真実は一片足りともない。
冷戦の真の姿はこの『悪の帝国』にあるのだ。さあ、赤い大地を犬どもの血で、さらに赤く染めてやろうではないか。人民に勝利を!

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2020/01/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Toy Soldiers Cold War】プラスチックの冷戦

   ↑  2020/01/27 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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今ではもはや懐かしい響きとなったXbox Liveアーケードに残る『Toy Soldiers』は、第一次大戦をテーマにして、卓上でブリキのおもちゃたちが熾烈な戦いを繰り広げるタワーディフェンスゲームの秀作。
塹壕を乗り越えて押し寄せる兵士たちがバタバタと斃れていく過酷極まりない消耗戦の情景を中和したのは、これがあくまでブリキの兵隊や戦車のおもちゃによって戦われている建前であった。
しかしオレはブリキのおもちゃの焦げたり溶ける臭いは、あいにくとよく分からない。だがプラスチックの焼ける匂いは知っている。
生来のアバウトな性格により不細工に仕上がったタミヤの兵隊フィギュアプラモ、ミリタリーミニチュアを、最後は爆竹で吹っ飛ばして処分するのは、小さなオレたちのちょっとした恒例行事だった。
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『Toy Soldiers Cold War』のベトナム戦争を模した密林ステージには、「プラスチックの匂いは目覚め最高だ」なんて、「地獄の黙示録」をパロった一節が出てくるが、オレにはそれが洒落としてでなく理解できる。あれが焼け焦げる不健康な匂いは冗談抜きにホント最高だ。
横たわってくすぶり続けるフィギュアの体。溶けて原型を留めなくなった樹脂。戦争の悲惨な現実がそこにはあった。
そして歴史上の出来事である第一次大戦と違って、冷戦は我々の世代にとっては、ついそこに実際にあった戦争だ。
おもちゃが織りなす悲惨極まりない動く戦争ジオラマ『Toy Soldiers』の続編は、ブリキのおもちゃからプラスチック樹脂のおもちゃへ、第一次世界大戦から冷戦へとそれぞれ変貌を遂げた、その名も『Toy Soldiers Cold War』。
『Toy Soldiers』と同様にXbox One互換に対応した、今でも現役バリバリといっていいタイトルだ。
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イワンがG.I.ジョーに会う時、そこでは問答無用にドンパチがおっ始まる。
味方の屍を乗り越えて、次から次へと押し寄せてくるのは、世界を全体主義に呑み込まんとするアカの皆さん。歴史上のドイツ人と違ってとても身近な連中。
重機関銃をぶっ放して、彼らの屍を右から左へと量産してゆく行為の罪悪感もひとしおだ。だけどやらなきゃこっちがやられちまうんだよ。Kill a Commie、Kill a Commie、アカを殺せアカを殺せ。
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機関銃に戦車に毒ガスと、第一次大戦で登場した兵器の数々は戦場の悲惨さを当社比3倍に変えたが、それから数十年の時を経て大量殺戮兵器はさらにその威力を増した。
ナパームだ! 奴らを骨……、いや、プラスチック樹脂の芯まで焼き尽くせ。 ガンシップだ! ゲーム感覚で兵士を肉塊……、いや、プラスチックのゴミ屑に変えてしまえ。
そして何よりも一番恐ろしい大量殺戮兵器は、もじゃもじゃ頭にバンダナを巻きつけた半裸のマッチョマンであることは言うまでもないだろう。見よ、ミグ戦闘機の群れをもばったばったと撃ち落とし、原子力潜水艦ともサシの勝負を辞さない80'sヒーローの勇姿を!
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巻き上がる爆炎、立ち上る黒煙。セピア色の第一次大戦から華やかに色鮮やかに変貌を遂げた戦場。
悲惨で無慈悲で滑稽なアクティブ戦争ジオラマというコンセプトはそのままに、何もかもが生々しくなった冷戦版『Toy Soldiers』。
現実感を増したということは、本来ならあんまり洒落にならなくなってるはずなのだが、それが紙一重のところで留まっているのは、やはり東西の全面戦争が実際にはなんとか寸前で回避されているからであろう。
もしアカどもがホントにベルリンの壁を超えて世界を支配していたら、およそぼんくらなゲームの類なんか真っ先にその存在を許されていないだろうから。だからKill a Commie、Kill a Commie、存分にアカを殺しまくれ!

<Xbox One互換対応タイトル>

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2020/01/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Kingdom: New Lands】偉大なる初代王

   ↑  2019/07/14 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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王にオレはなる。
なんか語感から「海賊王になんたらかんたら」の輩と一緒にされそうだが、あんなアバウトな気分を口に出している奴と一緒にされては困る。
本塁打王、クイズ王、得点王、不動産王、王にも色々いるが、オレがなろうとしているのはそれらの王のすべての根源にあるものだ。
しかも親から王冠を受け継いで玉座にふんぞり返って、「おお、しんでしまうとはなにごとだ」などと妄言垂れ流している二代目以降のぼんぼんではない。
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おのれの力ですべてを切り拓き国を建てた偉大なる初代国王。
それがオレのなりたい者だ。いや、なりたいじゃない。なる。なるっつったらなる。
最初のオレは王冠以外は王たる証を持たない徒手空拳の身だ。だからオレは身を削って走る。
いや、身は特に削ってないな。馬の体力を削って走る。
この大地を右から左へ。あるいは左から右へ。左右しかないのはゲームの仕様だ。いかに王といえど仕様には従う。
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まず最初に灯すのはキャンプファイヤーの明かり。焚き火レベルのささやかな炎だが、しかしこれは王国の樹立を世に示す大きな第一歩だ。
今、この不毛の大地にオレさまの王国の設立を宣言する!
スマホからGoogleマップを見てみれば、近隣にはデザート王国だのスク水王国だの餃子の王国だのカーテンじゅうたん王国だのと競合の王国がひしめいているが、何度も言うようにオレが目指しているのは、そんななんちゃって王国ではない。
ってか、王様とか王国って言葉、安っぽく使われすぎ。バイク王? いやいや、王様バイク下取ったりしないから! 王様のブランチ? いやいや、王たるもの、三度々々きちんとご飯食べるから!
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いくら王国を宣言したところで、それを構成する民草がいなくては、ヨーロッパあたりにぽこぽこできている勝手独立国となんら変わりはない。
幸い近隣の森のなかには原始生活ぎりぎりの暮らしをおくる浮浪民たちがちらほらいる。
オレは慈悲深い王だ。コインを一枚。これで身支度を整えてオレの王国の一員となりたまえ。
あとは弓でもハンマーでも鋤でも好きなもん手にとって、適当に働いて出すもん(税)出してくれりゃいい。
その税収を手にオレは王国の版図を大きくする。
採伐を命じて草原を拡げ、新たに城壁を建築して領土を拡大する。麦を実らせる農地がそこそこできれば、それは王国の運営がそれなりに上手くいってる証だ。
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そうやって国を富ませれば、王国を脅かす魔物どもへの対処も少しずつ備わってくる。
投石機を作り、騎士を雇い、やがては魔物どもへこちらからカチコミをかける準備も万端だ。
そしてその間に進めなければならない重要なこと、それは船の建設。
なにせこの王国の運営は多分に焼畑農業的だ。やがて冬の訪れがくれば、苦労して作った農地も実りのない不毛の大地と化してしまう。
そうなる前に次なる地へ。
せっかく基盤が整った王国を捨てるのは後ろ髪が引かれるが、新しい地ではさらなる歯ごたえのある環境、手強い魔物たちが待ち受けている。王様冥利につきるとはこのことだろう。
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PCからモバイルまで幅広く展開し、タイトだけど完成度の高いシステムで高い評価を得ている2Dタワーディフェンス国造りSLG。
すでに続編『Kingdom Two Crowns』もリリースされて久しいが、やはりシリーズ中のベストはシンプルだけど練り込まれたシステムをブラッシュアップさせた、この『Kingdom: New Lands』だろう。
オレは王だ。すべてをおのれの手で築き上げた初代王だ。
玉座にふんぞり返る暇も、後宮で妃たちをはべらかす暇もない。いくら国が繁栄しても、相も変わらず大地を右から左へ、左から右へ駆け回る孤独な毎日だが、それこそが王たるものの本来の日常であるはずなのだから。

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2019/07/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Overlord Ⅱ】魔王サマ互換復活ノ時

   ↑  2018/07/27 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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「魔王様、ずいぶんとご無沙汰でございます」
うん? 吾輩の登場もそんな久しぶりになるのか。
「いえ、魔王様もそうでございますが、このブログの更新もずいぶんと間が空いてしまっていたと……」
なんせ1ヶ月近くもサボっておったもんな。マメに更新することだけが取り柄だったブログなのにな、うはははは。
「そんな他人事のように……。身体でも壊したのかと心配してくださる方もいるのですぞ。いったいどうされたのです? そんなにご多忙だったのですか?」
うむ、ぶっちゃけるとな。最近地下アイドル界隈にはまってしまって、余暇のすべてをそっち方面にぶっこんでしまっているからだ。
「……魔王様、ずいぶんと意外な方向に舵を切りましたな」
自分でも驚いているわ。しかしな、吾輩の忠実な補佐官ナールよ。年をとればとるほど、新しいジャンルをがんがん開拓していくべきだぞ。そうもしないと心がどんどん硬化していく一方だからな。
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「新ジャンル開拓も結構ですが、このブログの主題であるビデオゲームの方もよろしくお願いいたしたいですな」
まぁそっちの方もぶっちゃけると、ゲーム機を置いてあるリビングのエアコンが、この猛暑の最中にぶっ壊れてしまってな。最近のハイエンドゲーム機って、もう暖房器具みたいなもんじゃん? 暑さが和らぐまで、電源すらめったに入れられないような状況でな。
「魔王様、一言申し上げると、リビングのテレビの脇にSwitchというゲーム機を置かれてますな? あれを持ち出せば、どこでも涼しい部屋でゲームがゆっくり遊べるわけで……」
……そういやそうだった。考えもしなかったな。
「あんたにSwitch、もったいないですな!」
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で、長々と前振りに字数を使ってしまったが、今日はいったい何なんだ?
「魔王様と我ら使い魔たちの八面六臂の大活躍を綴ったアクションストラテジーゲーム、『Overlord』シリーズの一作目と二作目のXbox360版が、ついにXbox Oneに互換いたしました」
おお、それはめでたい!
「一作目の『オーバーロード 魔王サマ復活ノ時』に関しましては、比較的新しい記事がありましたので、今回はその続編『OverlordⅡ』のことを、ぜひ魔王様御自らご紹介いただきたいと思いまして」
うむ、了解した。ま、一言で言うと、ありがちな続編だ。
「そういう身も蓋もない仰られ方をされますと、我々としても立つ瀬がないのですが……」
自らと忠実な使い魔たち、ミニオンの群れを操作して、立ちはだかる醜悪な人間やエルフどもを成敗していく基本線はそのままに、あらゆる面がパワーアップ、かつ煩雑化している。
「色んな要素を付け足すのは一長一短あるということですな」
一例を挙げると吾輩の本拠となる魔族の塔だな。これがもはや城と言っても過言ではないくらい前作と比べて大型化して、もう塔に帰るたびにどっちに行ったらいいのかワケが分からなくなって……。
「それは単に魔王様の物覚えが悪いだけではないでしょうか……」
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他にはミニオンどもが狼や蜘蛛に騎乗して戦力アップしたり、あ、そうそう、ミニオンを漕手に配置しての海戦モードはなかなか楽しかったぞ。エルフ連中の帆船と我々のガレー船、遠距離に火炎を放てる赤ミニオン軍団を甲板にずらりと並べた我ら魔族艦隊の圧勝だったな。あのクソいけ好かない環境保護主義者のエルフどもを、まとめて海の藻屑にしてやったわ。
「魔王様の威光の前では、エルフの青びょうたんなど、糸くずのようなものでございます」
それと楽しかったのは、人間どもを吾輩の魔力で従わせる奴隷化ビームだな。征服した街の住民を文句一つ言わせず強制労働させたうえで、連中の私有財産を略奪しまくるのは、実に魔王に生まれた甲斐があったというものだぞ。
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「その一方で、相変わらず女性には弱かったですな、魔王様は」
ナール、ああいう気の強い女を意のままに従わせてこそ、魔王冥利に尽きるというものだぞ。
「そういうセリフは実際に従わせてから言ってくだされ! 前作もこの続編も、あなた尻にひかれっぱなしだったでしょ!」
痴話沙汰を塔に持ち込んで、お前らの手まで煩わせて、ホントすまんかった! まぁ完全無欠な恐怖の魔王というのも何かと堅苦しすぎるから、その点は吾輩のチャームポイントとして捉えてほしいな。
「相変わらず勝手なことを……。まぁ魔王様のあらゆる無茶に応えることが、我ら使い魔たるミニオンの生まれついての使命ですからな」
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ゲームシステムはいろいろと煩雑になってしまったが、この魔王とミニオンたちの美しい主従関係という、このゲームきってのチャームポイントは不変だから、そこら辺をたっぷりと堪能するがよい。
「魔族の支配する魔族に優しい世界の実現のために、我らこれからも魔王様にぞんぶんに奉仕する次第でございます」
うむ。……ところで肝心なことなんだが、この『OverlordⅡ』って日本版出てたっけ?
「確か出ていなかったと……」
そうか。まぁそれについては、海外のパッケージ版を中古なりなんなりで頑張って探してくれ。
「Steam版も安く売ってますから、そちらもありですな。では魔王様、最後にバシッと一言締めてください」
よし、では行くぞ! タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー……。
「あ、やっぱいいです。それは秋葉原ツインボックスあたりで存分に叫んでくだされ」
ジャージャー!!
「だからいいっちゅうねん!」

<Xbox One互換対応タイトル>

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2018/07/27 | Comment (1) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Crisis in the Kremlin】ソ連邦を存続させろ!

   ↑  2018/01/24 (水)  カテゴリー: PCゲーム
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  "赤の広場を見下ろす執務室の中、革張りのなんの装飾もない椅子に腰を下ろし、私は深く息を吐いた。
志半ばで病に倒れた同志チェルネンコの後を継ぎ、ソビエト連邦共産党書記長として、これから国家の行く末を担う舵取りの仕事が待っている。
しかし変動する国際情勢の中で、現在のソ連邦の足元は決して盤石ではない。
党も一度は改革派のミハイル・ゴルバチョフにその舵取りを任せたが、妥協に妥協を重ねるあの男の政策が、やがて同胞国家の崩壊やソ連邦の解体に至ったのは歴史の事実だ。
しかし私はその轍を踏まない。尊敬する同志ブレジネフの政治的手法に倣い、断固たる国家運営で社会主義体制の維持と繁栄を実現させるのだ。"
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『Crisis in the Kremlin』は、末期のソビエト社会主義共和国連邦を運営するポリティクスストラテジーゲーム。
これのオリジナルは1991年、まさにソ連邦が終焉を迎えんとしている年にリリースされた。
現在Steamで発売されている本作は、そのリメイク作。ビジュアルやインターフェースなど、かなり仕様は変更されているが、そのテーマとテキストベースのゲーム進行はそのままだ。
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 "1985年に書記長職に就いた私だが、その最初のうちの仕事は過去の党の政策に改めて決裁をくだすものであった。
右派修正主義者どもがプラハで起こした騒動、連帯とか名乗るポーランドのゴロツキども。
同胞国家を脅かす事態には片っ端から「戦車で踏み潰せ!」と指示。このために私は軍とKGBに手厚い予算を盛ってやっているのだ。
なお、エリツィンのクソ野郎への嫌がらせに、ウオッカの値上げはそのまま据え置きにする。"
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 "イラン革命の際に、あの胡散臭い魔道士のような革命指導者をこっそり支援したら、アメリカとの外交関係がこれ以上はないくらい悪化したが、それをいっきに和らげたのはサマンサ・スミスとかいうおっちょこちょいのアメリカ人少女だった。
平和を訴えかける直接の手紙に、「クレムリンはオールナイトニッポンじゃねえんだぞ! 気安く書記長宛にお葉書出すんじゃねえ!」と、一瞬ブチ切れそうになったが、ここは実際にそれを受け取った同志アンドロポフに倣い、「ソ連は怖くないよお。いっぺん遊びにおいでよお」と返事を出しておく。
きっとレーガンも内心苦々しかったに違いないが、こんなことでも実際両国間の緊張が緩和するんだから、世界情勢とは分からないもんだ。
なお、エリツィンのクソ野郎への嫌がらせに、ウオッカの値上げはまだまだ据え置きにする。"
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当時としてはそれなりに頑張っていたオリジナルに対して、このリメイク版はソ連製生活用品を開き直ったかのようにビジュアルは質素。
テキストのまま送られてくる報告書に対する決裁と、電卓による予算配分の二つだけで、地味に淡々と進行してゆく。
党の政策を決定づける報告書は地味極まりないし、予算をいちいち電卓で入力するのも、これまた地味に面倒くさかったりするが、まあここらへんは社会主義国家の融通の効かなさを表したもんだと思っておくべきなのだろう。
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 "グレゴリー・ロマノフを重用し、ゴルバチョフを党の中枢から遠ざけ、改革派の影響力を一掃して足元を固めた。
「スターウォーズ」の見過ぎでいかれたカウボーイどもがSDI計画をぶち上げたときは、非難声明だけでは足りずに「こっちも断固として対抗する」と宣言。
具体的になにをするってわけではないんだけどな。国家の威信を保つのはなんたって虚勢だ。それって基本だろ?
なお、エリツィンのクソ野郎への嫌がらせに、ウオッカの値上げはしつこく据え置きにする。"
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UIやオプションのけれんのなさや融通の効かなさも、これまたわざとなんだか開き直ってるんだか。
カセットテープを模したBGMの操作も微妙に手間がかかるんだけど、ソビエト歌満載のラジオ局は、このゲームの密かなチャームポイント。
執務のお供はこのチャンネル一つでほぼ決まりだろう。
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 "1990年代に入るとあらゆることの雲行きが怪しくなってきた。
軍とKGBと重工業偏重の予算編成が祟ったのか、食糧不足はじわじわと進行し人民の不満を高めている。
80年代にはまだまだ有効だった強権的な措置も、いまや逆の効果しか及ぼしかねなくなってきた。
執務室の窓から見えるデモ隊に対しても、もはやまったく手を打つことができない。
さらに自分の政治的立場が災いしたか、それ以外の妥協的政策がまったく取れなくなってきているのが厳しい。いや、この期に及んでそんなどっちつかずのことやったって焼け石に水なことは分かりきってるのだが。
なお、エリツィンのクソ野郎への嫌がらせに、ウオッカの値上げはやっぱり据え置きにする。"
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 "1994年、いよいよどうにもならなくなってきた。
衛星国で起こった反動の嵐は、あっという間に同胞国家をまとめて津波のように飲み込んでいった。
西側では「民主化のドミノ現象」と呼んだそうだが、こっちの立場になってみればドミノなんて生易しいスピードじゃない。
気づいたらあっという間にもうどうしようもなくなっている。
幸いなのはチャウシェスクやホーネッカーと違って、私にはまだ穏やかな退任という道が残されていることだ。
ゴルバチョフよりも長くソ連邦を存続させられたのも、今となっては私の密かな誇りだ。
「ウオッカは未来永劫値上げ!」
報告書に最後の決裁の判を押し、私はいそいそと執務室を後にするのだった。"

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2018/01/24 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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