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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【Forza Horizon 4】ボンドとシトロエン

   ↑  2019/12/06 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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1973年の「007 死ぬのは奴らだ」から1985年の「007 美しき獲物たち」まで、足かけ12年にも渡ったロジャー・ムーアの007映画は全部で7作。
その中でベストを選ぶとすれば、オレが推したいのはキャリアの真ん中に作られた「007 ユア・アイズ・オンリー」だ。
イアン・フレミングの原作から短編を寄せ集めた構成が逆に幸いして、シチュエーションを変えたアクションがオムニバス的に並んだ流れが実に小気味よく、黒髪ロングのボンドガール、キャロル・ブーケの毅然とした美しさは絶品で、シーナ・イーストンの主題歌も印象深い。
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冒頭のヘリコプタースタントに始まり、スペインのオリーブ畑でのカーチェイス、スキーにジャンプ、アイスホッケーと007版冬季オリンピック大会と化した北イタリア、海洋アクションてんこ盛りのギリシャ、そしてフィナーレは断崖絶壁にあるメテオラ修道院での決死のロッククライミング。
冷静に思い返すとキャロル・ブーケ以外はアクションシーンしか記憶に残っていない気もするが、そのアクションがどれもクオリティ抜群なのだからしょうがない。
悪役が弱いのがこの映画の欠点といえば欠点だが、トータルな出来栄えの前では些細なことだろう。
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ショーン・コネリーのアストンマーチンDB5に対して、ロジャー・ムーア版007を代表するボンドカーと言えばロータス・エスプリ。
「ユア・アイズ・オンリー」にもエスプリは登場するが、最序盤で敵にパクられそうになって自爆してしまい、見せ場らしい見せ場はあんまりない。
それに代わって「ユア・アイズ・オンリー」でカーアクションを担当するのがシトロエン2CV。
「黄金銃を持つ男」のAMCホーネットと同様、現地でボンドが突発的に運転した広義の意味でのボンドカーだ。
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もちろん現地徴用車だからして特殊装備の類なんかは一切ついていない。
それどころかもとを正せば1940年代生まれの農民向け大衆車。馬力すらろくにありゃしない。
これまたホーネット同様に、ハンドルを握らざるをえなかったボンドとしては忸怩たる思いがあっただろうが、しかしこのシトロエンほどカーチェイスがハマるクルマもそうはありゃしない。
スピードが遅いからあっさり敵に追いつかれる。すなわち緊迫なシチュエーションを演出しやすい。
そのくせ頑丈だからぶつかったり転がったりしても問題なく走る。万が一ひっくり返っても現地の人々の手を借りればすぐもとに戻せるし、"ブリキの缶詰"と揶揄されたその特異なデザインは、少々傷がついたり凹んだりしてもむしろ絵になったりする。
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シトロエン2CVのカーアクションといえば「ルパン三世 カリオストロの城」も著名だが、あれはスピード感のデフォルメが少しばかり過剰だ。
やっぱりシトロエンのチェイスは「ユア・アイズ・オンリー」のそれのように、ちょっぴりとろとろして斜面をころころ転がったりする、そのどことなく優雅なフォルムが似合うアクションがいい。
元々がボンドカーという付加価値などなくとも一本立ちできる名車中の名車。
イギリスの田園地帯を道路なんか無視して突っ切る姿が、これほど映えるクルマも他にはないだろう。

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2019/12/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Forza Horizon 4】オレだってボンドカーだぜ

   ↑  2019/12/04 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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MI6からジェームズ・ボンドに貸与された様々な特殊装備を搭載したクルマ。ボンドカーの定義はこんなところになるのだろう。
しかし世の中、狭義があれば広義もある。中にはボンド自身がハンドルを握ってもいないのにボンドカーと呼ばれたりする、トヨタ2000GTのような事例もあるのだ。
どんな事情にせよボンドが運転すれば、それは他人のクルマでもボンドカー。それはそれで立派な定義である。
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ズラリ10台のボンドカーを揃えた『Forza Horizon 4』の拡張カーパック、『Best of Bondカーパック』にも、そんな「MI6経由ではない」ボンドカーも登場する。
ジェームズ・ボンドを演じる俳優としては3代目となったのがロジャー・ムーア。
その飄々としたたたずまいは、どこかジェームズ・ボンド自身がボンドのパロディを演じているような趣すらあり(後年ムーアは『キャノンボール』で、自分をボンドと思い込んでるあんぽんたんな役どころをやっていたりする)、またその出演作はどれも荒唐無稽なスパイ活劇路線を極めていたこともあったりして、その作品評価はあんまり高くない。
近年のダニエル・クレイグによる007映画を見慣れた人間にとっては噴飯ものにしか見えないかもしれないムーア007だけど、いいや、スパイ映画が荒唐無稽でバカバカしくってなにが悪い。
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007映画の第9作目『007 黄金銃を持つ男』は、世間的にはシリーズ作の中でも駄作扱いを受けている作品だが、オレはこの映画をけなすやつとは絶対に一緒に旨い酒を飲めないだろう。いや、まあオレそもそもアルコール飲めないけど。
ボンド最強のライバルとして立ちはだかる黄金銃の殺し屋スカラマンガ(演じるのはクリストファー・リー!)、殺人アミューズメントパークと化しているそのアジト、シリーズ史上もっとも観る者をイライラさせるボンドガール、突如始まる底抜けカンフー合戦(それにへっぴり腰で対応するムーア007)、そしてなによりもスカラマンガの邪悪な従者、小男のニック・ナック!
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執事としてのの仕事から荒事までなんでもそつなくこなし、スカラマンガに忠実ながらもその死を願う不思議な存在。
ああ、うちにもニック・ナックが一人欲しい。彼がいればどんなに便利で癒やされることだろう。
そして「黄金銃を持つ男」に登場するボンドカーがAMCホーネットX。
ラグジュアリーを極めたボンドカー歴代において異色のバリバリ大衆車。もちろん特殊装備なんかついていやしない。
ボンドの趣味からおよそ対極にあるようなクルマだが、スカラマンガとニック・ナックを追うときに、そこらのディーラー店頭から無理やり徴用した経緯から、ボンドもまあ背に腹は代えられなかったのだろう。
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しかしこのホーネットが頑張った。
なんせ70年代映画のカーチェイスには、近年のCGをふんだんに使ったそれにはない生の面白さが満ち溢れている。
「黄金銃を持つ男」のカーチェイスも例外ではなく、スタントドライバーの腕一丁にかかった混じりっけなしのカースタントの白眉となるのは、河を飛び越える錐揉み大ジャンプ。
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その地味さから時にはボンドカーのカテゴリから漏れることすらあるAMCホーネット。しかし数ある候補を差し置いてこのクルマをカーパックのラインナップに加えた(まあゴジラゲームにおけるジェットジャガーみたいなポジションかもしれないが)担当者とは、「あんた分かってるよ! 黄金銃を持つ男最高!」と一緒に旨い酒が飲めそうである。いや、まあオレそもそもアルコール飲めないけど。

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2019/12/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【GOZILLA GENERATIONS】ゴジラ・ジェネレーションズ

   ↑  2019/11/28 (木)  カテゴリー: ドリームキャスト
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サターンの周年が来たということは、すぐ数日後に漏れなくやって来るのはセガの最終決戦兵器ドリームキャストの周年。
しかし最終決戦兵器とは、言い換えれば「最後の悪あがき」。
そんなドリームキャストの船出は、誰もが反応に困った入交社長の顔デモに始まり、「品不足」、「歩留まり」、「機会損失」、「常務降格」、「タッキーの無駄遣い」、「プロジェクト・バークレイ」などと、ネガティブな言葉に彩られた非常にセガらしいものとなったのだった。
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そしてロンチタイトルも、バタバタぶりを反映していた。
セガは当初、『バーチャファイター3tb』、『セガラリー2』、『ゴジラ・ジェネレーションズ』の三タイトルを、自らロンチに送り出す予定だったが、ここから『セガラリー2』が脱落。
アーケードで名を売った二枚看板の一方を欠いた状態。自然とドリキャスのオリジナルタイトルとしては第一弾となる『ゴジラ・ジェネレーションズ』に期待が寄せられたのだったが……。
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ドリームキャスト本体発売と同時に放たれたこの『ゴジラ・ジェネレーションズ』は、プレイヤーがゴジラを操作して、蚊トンボのような自衛隊の攻撃をシカトしつつ、福岡、大阪、名古屋、横浜、東京の街を、思うがままに破壊して回るゴジラシミュレーター。
とにかく街の八割程度を破壊すればOKというアバウト極まりないルールは、巨大な獣の自由気ままな徘徊に相応しいようだが、その一方で、高スコアを狙おうとすると、どうしても隅の方から丁寧に建物を一つ漏らさず片付けて行く、怪獣の本能とはおよそかけ離れた行動を強いられてしまう。
特に取り逃がしやすいのが小さな家や街路樹の類。
小さな一軒家一つを壊し損ねたからと、わざわざUターンして戻ってきて念入りに建て売り住宅を押し潰すゴジラの姿に怪獣王の称号を与えるのは、ちょっと憚られるところだろう。
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こうなると怪獣を操作して街を壊してると言うよりは、むしろトラクターで畑を一面耕しているような気分になってくる。
ダイナミズムに満ちているようで、実は案外ちまちまセコセコしている。それがこの『ゴジラ・ジェネレーションズ』というゲームの何とも困った一面なのだ。
各都市の再現性は当時としては悪くないし、さすがに東京タワーや大阪城、福岡ドームといった巨大モニュメントを壊すときは、それなりに盛り上がる。
ホークスさーん、ちょっとドームの屋根閉めるお手伝いしに大戸島からやって来ましたぁー。バリバリバリバリ、「ぎゃあああー」(ホークスファンの悲鳴)。
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登場怪獣は、平成ゴジラ、初代ゴジラ、メカゴジラ、ミニラ、ローランド・エメリッヒ版のGODZILLA(ドリキャス発売と同年の公開だった)、そして隠しキャラとして巨大芹沢博士。
ぴょこたか走って狼藉の限りを尽くすミニラには、ショッピングモールのフードコートで野放しにされている、しつけのなってないガキの姿がダブって見えてくるかもしれない。
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『たまごっち』の出来損ないみたいなビジュアルメモリゲームとの連動も含めて、この『ゴジラ・ジェネレーションズ』は、ゲームと言うよりは、ドリームキャストのデモンストレーションソフトに限りなく近いような内容。
そう思ってしまえば、ゲームとしての薄さや、作り込みの甘さも何となく許せないこともないのだけど、少なくともこれを遊んで「ドリキャスって、ここまでできるんだ。すげー」なんてインパクトまでには至らなかった。
ロンチタイトルの作り込みの甘さ(というかハード発売日への無理やりな合わせっぷり)はセガハードの宿命みたいなものだけど、『ゴジラ・ジェネレーションズ』はその象徴みたいな作品かもしれない。

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2019/11/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Friday the 13th: The Game】クリスタルレイクの悲喜劇

   ↑  2019/11/22 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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暮れも近づくにつれて暗いニュースが多くなってきた。
こなつお姉さんの卒業、鈴木大地のロッテ退団、そしてなによりも推しのアイドル廃業。
持て余すのはそのたびに芽生える、この世のものをすべて討ち滅ぼしたい黒い情念だが、それを街なかかどこかで晴らそうとすると自分も含めて複数の人生が終わってしまうわけで、いくらガキの頃に映画「アメリカン・バイオレンス」を観て、「チャールズ・ホイットマンかっけー!」と間違った感想を抱いてしまったオレと言えど、おいそれと踏み切れるものではない。
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しかしここなら話は別だ。
クリスタルレイク、忌まわしき大量殺人があった地。そしていまだに殺人鬼が息を潜めていると噂される場所だ。
そうと知りながら興味本位でのこのこと集まってきた奴らなど、比喩じゃなしに煮ようが焼こうが世間から咎められることもないだろう。
いや、それ以前に今のオレはあのジェイソン・ボーヒーズ。他人様からの非難などハナから気にかける立場ではない。
それに世間の目なんてシリアルキラー以上に残酷なもんだ。
ロビーを通じて集まってきた軽佻浮薄な80年代から抜け出してきた見た目の連中など、どんなに惨たらしく殺したところで「ま、しょうがないよね」のひとことで済ませてくるだろう。
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いまやスラッシャー映画のレガシーとなった「13日の金曜日」シリーズ。
過去にも何度なくゲームの世界にお目見えした……、と言いたいところだけど、その実はテンプレート化したホッケーマスクの怪人ビジュアルの流用がほとんどで、オフィシャルなシネマゲームはあんまり無かったりする。
それをジェイソンばりの黒い情念をもって21世紀にオフィシャルゲームとして実らせたのが、この『Friday The 13th The Game』。
クリスタルレイクやパインハースト更生施設など原作映画でおなじみの舞台をフィールドに、若者たちとなってジェイソンの魔手から逃れるか、それともジェイソンとなって殺戮の限りを尽くすかの鬼ごっこにポイントを絞ったゲームだ。
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ママの頭頂と憎きママの仇のミイラが転がるあばら家から、オレはのっそりと行動を起こす。
ぶっ殺す! 今じゃSNS界隈ではおいそれと口にできない言葉だが、ここでは話が別だ。リア充ども全員ぶっ殺す!
ネットで爆発しろとか虚しいことを言ってガス抜きしている連中とはワケが違う。なにせオレはクリスタルレイクの伝説の殺人鬼なのだから。
お前らみんなぶっ殺す! 首を洗って待っとけ!
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おい待て、お前らちょっと待て、すいません、ちょっと待ってください。話だけでもいいから聞いてください!
どいつこもこいつもオレをバカにしやがって! オレは殺人鬼なんだぞ、お前らそこんとこちゃんとわきまえてんのか!
……ホッケーマスクを被っただけで畏怖の対象になると思っていたオレが甘かった。
恐怖の存在どころか、「ヘーイ、カマーンwww」とかおちょくられながら翻弄される始末だ。
だいたいジェイソンが高い殺人率をキープしているのって不意打ちが多いからだろ!?
それなのになんでこいつら最初から逃げる気抵抗する気満々なんだよ! 話が違うじゃねえか、お前らおとなしくセックスしてろよ!!
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そりゃジェイソンにはそれなりの特殊能力はある。
だけど高速移動のシフトは挙動がピーキーでオレには持て余し気味だし、ワープ能力であるモーフを使えば飛んだ先で東西南北がわからなくなってしばらく棒立ちになる。
結局使いこなせているのは感知能力のセンスだけだ。この家の中に隠れてるのはわかってんだぞ! 潔く殺されろ!
……家ん中が真っ暗で右も左もわからねえ! 誰だよ電気壊したバカヤロウは! …………あ、オレだ。
そりゃそうだよ。怖がらせようと思って配電盤叩き割ったはいいけど、灯りがないのは明らかに逃げる側へのアドバンテージだもん。
殺人鬼は調子にのって電気壊しちゃ困るのは自分だからダメ、一つ学習したわ。もう手遅れだけどな!
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耳元では子煩悩な母ちゃんが「ジェイソーン、いい子よ~。がんばって~」とエールを送り続けてくれるけど、考えてみりゃ今のオレは「新・13日の金曜日(PART5)」のなんちゃってジェイソンだ。
ごめん母ちゃん、オレ、あんたの実の息子じゃねえわ!
なんでこんな歴代ジェイソンの中でも飛び抜けて微妙なやつをチョイスしているのかというと、映画のシリーズ作の中で一番「カネ返せこのヤロウ!!」と激怒したくらい思い入れが深いからであって……、ってか、なんだよあのオチはよ!
ジェイソンの仮面が剥がされてからも、オレしばらく「こいつ……、誰だったっけ?」ってスクリーンの前で固まってたよ。伏線くらいきちんと張ろうな!
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月夜の下、静かな湖畔での殺人オンライン鬼ごっこ。
「13日の金曜日」をゲームの形に収めるとしては、なかなか気の利いた着地点だったかもしれない。
ただし致命的な点があるとしたら、肝心なここに集まる生贄たちの中の人が、キャンプ地に来て乱痴気騒ぎを繰り広げるリア充とは、およそ正反対の連中ばかりだってことだ。
お前らホント殺し甲斐がないんだよ! 今日もまんまと逃げられたからの負け惜しみじゃねえぞ!

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2019/11/22 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Days of Thunder: Arcade】デイズ・オブ・サンダー

   ↑  2019/07/31 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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才能が溢れてはいるけれど無鉄砲で高慢ちきな若者が、おのれの短慮に端を発したアクシデントで挫折。
しかし経験豊かな上司と地位も知性も美貌も兼ね備えた女性に支えられながら再起し、真の栄光とついでに上玉も手に入れる。
映画「トップガン」の基本プロットだが、それを臆面もなくジェット戦闘機からストックカーにそのまんま置き換えた作品が、1990年に公開された「デイズ・オブ・サンダー」だ。
舞台は空軍の訓練校からNASCARへ。ヒロインはケリー・マクギリスからニコール・キッドマンへ。それ以外は「トップガン」とほぼそのまんまという、潔いくらい柳の下のどじょうな映画だが、批評家どもを除いてみんなそんなこと気にしやしなかった。だってトム・クルーズの映画だもん!
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もちろん映画は大ヒット。NASCARの存在がまだ一般的ではなかった日本(まぁ今でもだが)でも成功を収めたが、この「デイズ・オブ・サンダー」を最後にトム・クルーズ自身が「オレ、そろそろもうちょっと品のある映画に出たいなあ。オスカーやゴールデングローブ賞も欲しいし」と欲を出し始めてしまい、結果として80年代的トムクル映画のラストを飾る作品となってしまった。
そんな浮かれた80年代を看取った映画が2011年に唐突にゲーム化。
Xbox360とPS3で同時配信されたのだが、何故かその両バージョンは微妙に内容が違っていたりする。
LIVEアーケード版は、登場するレーサーがコール・トリクル、ラウディ・バーンズ、ラス・ウィーラーら映画の登場人物たち。舞台となるサーキットも架空のものなのに対して、PSNで配信されたPS3版は、実在のサーキットに、NASCARの実名ドライバーたちが登場する内容になっている。
この違いから、XBLA版は『Days of Thunder: Arcade』、PS3版は『Days of Thunder: NASCAR Edition』と、それぞれ異なるタイトルになっている。
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ただし異なるのは、あくまでもレース中に登場するドライバーの名前とサーキットのみで、ゲームの基本部分は全く一緒。
NASCARゲームにも多々あるが、このゲームはオーソドックスなNASCAR競技のスポーツゲームではなく、むしろハイドロサンダーのようなミッドウェイのはっちゃけ系アーケードレースゲームに近いものなのだ(奇しくもサンダー繋がりだし!)。
ブーストによる急加速を使いまくって、しっちゃかめっちゃかなレース展開になるそのコンセプトは、まさにハイドロサンダーやオフロードサンダーと瓜二つ。
しかもこのゲームにはブーストに加えて発動している間は自車のダメージが軽減されるフォーカスシステムも備えているから、当然レースは接触上等どころか、横に並んだライバル車に急ハンドルを切って体当たりしたり(原作映画の表現を借りると「こする」)、前を走るライバル車にハンマー急加速の勢いを借りて思い切り追突(原作映画の表現を借りると「趣味の悪いバンパーをはずす手伝いをしてやってる」)したりは日常茶飯事となる。
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原作映画のレース描写も、NASCARは車同士でどつき合う競技だなんて誤解を与えかねないくらい、荒っぽいものだったけど(むしろ「デイズ・オブ・サンダー」のパロディである「タラデガ・ナイト オーバルの狼」の方が、NASCAR競技そのものの描写は生真面目だったりする)、それのゲーム化作品としては、むしろこのハチャメチャなレースは正しいのかもしれない。
ジェット戦闘機は挫折したオレも、ハンドルついてる乗り物なら大丈夫だ。ぶつけても全然構わないのならなおさらだ。
このゲームでは、ブースト的存在のハンマーよりも、スローモーション効果も備えたフォーカスの方が遙かに重宝する。
フォーカスを発動させてライバルカーに一撃喰らわすのは基本として、壁にキスしてしまったときや、乱れたコントロールを立て直すときなど。
そしてフォーカス発動中のスローモーションは、言わば減速しないブレーキみたいなものだから、これをこまめに使っての急コーナーリングも有効なテクニックだ。
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そしてプレイヤー以上に無茶な運転を繰り返すライバルドライバーたちによって、レース中は常にあっちでこっちでクラッシュのオンパレード。
だから10台くらい巻き込んだ大事故に遭遇してしまったときには、慌てず騒がすフォーカスの発動だ。こちらに向かってスピンしながら突っ込んでくる事故車を弾き飛ばしての中央突破で血路を切り拓こう。
もしフォーカスゲージが空だったら……、そのときは「トム・クルーズ様! サイエントロジーの力でお救いくださぁい!」(「タラデガ・ナイト オーバルの狼」より)と祈るほかはない。
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映画でトム・クルーズが演じた主人公、コール・トリクルの車は映画と同じ緑のカラーリング。
レース中にこれを見かけたら、「L・ロン・ハバードかニコール・キッドマンに助けてもらえやぁ!」と叫びながら、遠慮無くがんがんぶつけてクラッシュに誘ってやろう。
もっともこのゲームにトム・クルーズ自身は登場しないが、その代わりと言ってはなんだけど、プレイヤーと交信するピットクルーの声を、コールのライバルであるラウディ・バーンズを演じたマイケル・ルーカーが担当していたりする。

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2019/07/31 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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