ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【The Elder Scrolls V: Skyrim】スカイリムの川を旅する トレヴァ川編

   ↑  2013/08/21 (水)  カテゴリー: XBOX 360
ガキの頃、プロレスごっこをやって(完璧なフライングボディアタックをキメるのに、プールほど適した場所が他にあるだろうか)市民プールから出入り禁止を喰らったオレたちが、夏の間に泳げる場所と言えば、近所の川しかなかった。
そこが安息の場所であったかというと、決してそんなことはなく、こっちはこっちで「このクソガキども、あっち行け!」と、本気でこぶし大の石をぶん投げてくる釣り人たち(釣りをやる連中は、この世でもっとも偏狭な奴らだと確信したのは、まさにこのときだ)との熾烈な戦いがあったのだが、とにかくオレにとって夏の水遊びとは、川で泳いだり飛び込んだり、釣り人の足下に爆竹の束を投げ込んでやることであった。
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そんなガキンチョ時代の夏の情景を、ちょっぴり思い出させてくれるスカイリム川下り。
今回辿るのは、リフテンの街に隣接するホンリッヒ湖からスタートし、"世界のノド"の麓にあるゲイル湖を経由して、前回辿ったホワイト川と合流するトレヴァ川だ。
途中でホワイト川に取って代わられてしまうために、距離的にはたいしたことないが、スリルという面ではこれ以上ないルートである。
とは言っても、ホンリッヒ湖からゲイル湖までの間は、流れも緩やかで水深も浅い、実にのんびりした区間だ。
リフテン水産のところにある桟橋から、ざぶんと湖に飛び込み、かつてメイビンさんの言いつけで羽ペンをあてどなく探したホンリッヒ湖をしばし遊泳。
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スローターフィッシュやマッドクラブなどの厄介ものに悩まされることもなく、川辺で虚しくこちらを威嚇するクマたちを、「来れるもんならこっち来てみろやぁ!」と挑発しながら、呑気に流れに身を委ねていると、やがて"世界のノド"を見上げるゲイル湖に到着する。湖畔にあるのは、グレイビアード詣でのときに中途に立ち寄ったイヴァルステッドの町だ。
ここまでは実に平穏な川下りだ。しかしこの先に、下手すれば命を落としかねない危険地帯が待ち受けている。
このゲイル湖というのは、ちょうどテーブルの際に位置しているような地形にある。リフテンなどのあるリフト地方と、その北のイーストマーチ地方は、テーブルと床くらいの大きな高低差があるのだ。
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ゲイル湖から流れる川の行方は、このテーブルと床ほどの高低差を辿る。落差100メートル以上の大瀑布、ダークウォーターの双子大滝がまさにここだ。
双子大滝とオレが勝手に名づけたように、大まかに二本に枝分かれしているのが、この滝の大きな特徴の一つ。
もう一つの特徴は、一直線の急降下ではなく、数カ所に渡る段差がついた複合構成の滝であること。この段差のおかげで、てっぺんから滝壺に急降下して即死という事態は、なんとか避けられている。
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しかし、いくら段差によって和らげられているとはいえ、一歩ルートを謝れば、即死や大けがは免れないフリーフォールであることには変わりがない。
そしてこの滝の怖いところは落差だけではない。うっかり途中で変な場所に引っかかってしまうと、上から落ちてくる水の圧力により、そこから一歩も動けなくなってしまうのだ。まあこの場合はファストトラベルで脱出できるのが救いだ。
それよりも怖いのは、フリーフォールの途中に、突然変な空間に転落してしまうこと。恐らくなんかの具合で滝の裏側に陥ってしまったのだろうが、こうなってしまうと、しいたけボタンに虚しく手を伸ばすしかない。
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なんとか無事に滝の下にあるダークウォータークロッシングの集落に辿り着いたら、そこからおのれが下ってきた滝の様子を改めて見上げて感慨に浸ろう。
山のてっぺんから落っこちてきたようなものだ。命があるだけめっけものである。
そこからすぐ先はホワイト川との合流地点。トレヴァ川はこれで終点だ。
川下りは、今やもう一つの住所となりつつあるスカイリムの地理地勢を、いつもとは違った角度から眺め検証できる旅。
一日中地図を眺めていても飽きない地理好き男子にとって、優れたRPGとは、その世界の地理や風土に、いつまでも深い関心を引き出してくれるゲームなのだ。



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2013/08/21 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Elder Scrolls V: Skyrim】スカイリムの川を旅する ホワイト川編

   ↑  2013/07/16 (火)  カテゴリー: XBOX 360
スカイリムは見るも涼しげで避暑には最適な地域だが、そこでさらに涼を求めたいのならばキャニオニングをお勧めする。
キャニオニングは体一つで流れに身を任せて急流を下るアウトドアレジャーだが、船に乗ることのできないスカイリムでは、、唯一実行可能なリバースポーツでもある。
スカイリムには大きく三つの川が流れている。この辺りでもっとも大きな湖であるイルナリタ湖を水源とし、世界のノドの山脈を見上げながら流れ、やがてはウィンドヘルムの海に注ぎ込むホワイト川。ホンリッヒ湖から渓谷を貫き、やがてそのホワイト川と合流するトレヴァ川。そしてマルカルス地方の山脈からソリチュードの海までを流れるカース川。
その中でもっとも長く、かつキャニオニング初心者にも適しているのがホワイト川だ。
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スタート地点はイルナリタ湖。ここなら追加DLCで建築可能となる自宅を出発点とできるし、なんなら嫁さんに弁当だって作って貰える。
いつもは家のテラスから見下ろすイルタナ湖から、逆に我が家を望むのも、またおつなモノだ。
イルナリタ湖から川に入るまでは、キャニオニングというよりは、実質ただの水泳となるが、ここで注意しなければならないのは、湖に多く棲息する肉食のスローターフィッシュだ。のんびりと泳いでいたら、いつの間にか噛まれてたなんてことが頻繁にあるので注意したい。
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川に入りちょっと下ると右手に見えてくるのが、ほとんどのプレイヤーが最初にお世話になったであろうリバーサイドの町。
懐かしい顔に挨拶しつつ、そのまま進むと、流れはやがてホワイトラン付近へと繋がる。ゲーム序盤の行程を、今度は水路から辿って行ってるわけだが、このリバーサイドとホワイトランの間は、小規模の滝が連続して続く、キャニオニング的にはもっともスリルのあるポイントである。滝と言ってもせいぜい五メートルくらいの高さなので、安心して身を委ね滑り降りよう。
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ホワイトランを見上げる辺りに入ると、しばらく川の流れも緩やかになる。街を横目にのんびり川下りと洒落込みたいところだが、この付近はスローターフィッシュと並ぶキャニオニングの天敵、マッドクラブの生息地域でもある。呑気に流れていたら、いつの間にかお尻をデカい鋏でつねられていたなんてことがないように。
そこから先は切り立った渓谷の間を縫うように川が続く。まるで猊鼻渓の船下りを思わせるような、絶景ポイントの連続を堪能していただきたい。
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渓谷の先にそびえるのは二つの塔とそれを繋ぐ高層の橋。ヴァルトヘイム・タワーの名で知られる建築物だが、この付近では悲しいことに、地元住民が問答無用でこちらに向かって矢を射かけてきたりする。
まあ川遊びを楽しむフリーダムな人間を、地元住民が目の仇にして嫌がらせするなんてのはよくある話なので、ここは笑ってスルーするしかない。
それに彼らに構っている暇はない。このヴァルトヘイム・タワーを超えたすぐ先には、ホワイト川下り最大の難所であるダークシェイドの大滝が待ち構えているのだ。
落差数十メートル。スティックを下に傾けてブレーキをかけつつ降りないと、滝壺に叩き付けられて即死は免れないデンジャーポイントだ。ここは最新の注意をはらって下ろう。
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トレヴァ川との合流地点を過ぎると、いよいよ川は北の大河の様相を見せてくる。
この辺りの注目ポイントは、スカイリム裏名所の一つである、クマさんのお食事処となってしまった川辺の廃屋だ。
こんな場所で建物に扉もつけず、なおかつ軒先にシャケを吊しておくなんて、まるでクマさんに招待状を出しているようなもんである。ここの元住人(今はクマさんのお腹の中)は、いったい何を考えていたのだろうか。
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凍えるように冷たくなった川をさらに進むと、やがて終点であるウィンドヘルムの街が見えてくる。
その先は流氷の海。さらに進むのも勝手だが、そこからはもはやキャニオニングというよりは寒中水泳大会の域になってくるだろう。
川面のいつもと違った視点から、スカイリムの自然と景色を眺めて進む旅。スカイリムでの暮らしは、波瀾万丈の冒険を一通り終えて、日々の生活を意識して腰を落ち着けてからが本番なのだ。



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2013/07/16 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【The Elder Scrolls V: Skyrim】ドラゴンボーン本家元祖騒動

   ↑  2013/04/29 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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スカイリム最後のDLC「Dragonborn」を導入したら、変な連中に突然からまれた。
家具作りに使う鉄のインゴットを、ホワイトランの街に買いに行ったときのことだ。
戦乙女の炉に入ろうとしたオレを、そいつらはいきなり呼び止めてきて、何やら面倒臭そうな難癖をネチネチとつけてきたのだ。
アルドウィンのドラゴン騒ぎもひとまず集結したし、皇帝を暗殺した報酬で生活は当分賄える。
今のオレは、家をちまちまと改築したり、二人の娘にお土産を買ってきてやったり、本棚に本を並べたり、ヘリヤーケンホールの別宅に執政の名目で愛人を囲ったりする平穏な暮らしを満喫している身。
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「オレがファンタジーRPGに求めてるのは平和な日常なんだよ。もう変な騒ぎに巻き込まねえでくれないかなあ」
そうあしらおうとしたら、連中は「だったらこんなDLCを、わざわざ買うんじゃねえよ!」と、いきり立った。
まあそりゃそうだ。だけどたまたまセールで安かったからさあ。オレだって同じDLCなら、「Hearthfire」みたいな内容の方が遥かにありがたいんだけど。「Hearthfire」一つで半年は遊べるし。
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そのおかしな風体の連中がオレにからんできた内容が、これまた面倒臭いものだった。
お前は不届きにもドラゴンボーンを名乗っているそうだが、真のドラゴンボーンはちゃんと他に居る。そんなことを、わざわざスカイリムから遠く離れたモロウィンドのソルスセイム島からケチつけにやって来たらしい。
例えるなら、元広島カープの衣笠祥雄さんの元にプロレスファンがいきなり押しかけて、「お前は鉄人を名乗っているそうだが、ルー・テーズこそが真の鉄人だ。勘弁ならん!」などと難癖をつけるようなものだろう。衣笠さんにとっては迷惑極まりない話だ。
それに衣笠さんにしろオレにしろ、僕は鉄人ですドラゴンボーンですと、何も自分から名乗ってるわけではない。人が勝手にそう呼んでるだけだ。
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だけどそう説明しようとしても、連中は聞く耳なんて最初から持ってやしない。それどころか、いきなり剣を抜いてこっちに襲いかかってきやがった。おいおいおい、街中で勘弁してくれよ。
「ちょっとやめてよー」と逃げ回っていたら、衛兵の皆さんが駆けつけて、このおかしな連中をさっさと鎮圧してくれた。お勤めご苦労さまです!
通りの真ん中に放置しておくと子供の教育に悪いので、戦乙女の炉の裏手まで死体を引っ張っていって、懐を物色してみると、オレの命を狙わせた元祖ドラゴンボーンだか本家ドラゴンボーンだかの書簡が出てきた。
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今までラーメン屋なんかの本家元祖騒動を見るたびに、いちいち揉めてないで本家と元祖に棲み分けて丸く収まればいいじゃんなどと無責任に思っていたが、自分がその立場になってみると話は別だ。
新加勢大周がいかにしょっぱかろうが、加勢大周の立場からしたら、これを放置するわけにはいかない。
それにこいつらを野放しにして、そのたびに娘二人が居る自宅に押しかけられたら堪ったもんではない。
「パパはちょっとドラゴンボーンのお仕事で、しばらくソルスセイム島ってところに行ってくるよー」
二人の娘にそう言い残し、イソルダの「そのソルスセイム島というのは、もしかしたら渡鹿野島みたいな場所ではないのか?」という厳しい追及もなんとかかわし、オレは未知の土地ソルスセイム島行きの船に乗り込むのだった。もしかしたら本当に渡鹿野島みたいなとこかもしれないなんて期待を、ちょっぴり胸に抱きつつ。



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【The Elder Scrolls V: Skyrim】イソルダ誘拐事件

   ↑  2013/03/13 (水)  カテゴリー: XBOX 360
2ヶ月ぶりにスカイリムを起動させたら、嫁のイソルダが山賊たちに誘拐されていた。
そう言えば前回遊んだとき、イソルダの姿が見えないから、おかしいなぁラベンダーでも摘みに行ってるのかなと、訝しく思っていたのだが、どうやらそのとき既に誘拐されていたらしい。
それからオレが身代金を要求する脅迫状の存在に気づくまでに、2ヶ月もの時間が経過していた。これは大変マズい。
もしオレが誘拐犯の立場であったら、脅迫状を送っても何の音沙汰もない状態が続いたら、さすがにしびれをきらして、「旦那はお前を見捨てたようだな! だったらこっちも、せいぜいお前で楽しませて貰うとするか!」と、イソルダに対して辱めの限りを尽くしても、ちっともおかしくはない。ハゲヅラ姿で加トちゃんペッをやらせるとか、小島よしおの物真似を強制してわざとドン引きするとか、ひょっとこのお面を被せて無理矢理ドジョウすくいを踊らせるとか。
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まあその辺はイソルダにうまく対処して貰うとして、心苦しいのは2ヶ月の間も先様にお世話になってしまったことだ。
2ヶ月ともなると、食事代もそれなりにかかっただろう。身代金を払う払わないは別として、イソルダの飯代くらいは、別に包んで持って行くのが礼儀なのではないだろうか。
しかしイソルダは先方の無理矢理な招待に応じたわけだから、そこで現金を渡すのも、ちょっとあからさまな気もする。
やはりここは現金よりも食材を渡した方が失礼ないのではないか。そう考え家の畑やキッチンの収納棚を漁って、ジャガイモやニンジンやシャケの切り身やブラックブライアのハチミツ酒をかき集め、大急ぎで指定された鉱山に駆けつけてみたはいいが、さすがに2ヶ月も待ちぼうけを食らった先方は、大いに猛り狂っていた。
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「嫁が大変お世話になったようで。これはお礼と言っては何ですが、ストームクローク兵の死骸から奪ってきたものですので、どうぞお受け取りください」
お詫びの食材を渡す暇もないようなので、仕方なく予定を変更して、鋼鉄の矢やエクスプロージョンの火球をお渡しながら先に進み、ようやく皆様方へのご挨拶を一通り終えて、イソルダが囚われている牢獄に向かう。
幸いにも、足下にハゲヅラやひょっとこのお面が転がっているなんてこともなく(あの山賊たち、見かけによらず紳士だったようだ)、イソルダは元気だった。
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オレがイソルダだったら、「2ヶ月もほったらかしにして、どの面下げてここにやって来た!? このひょうろく玉!」と怒り狂うところだが、イソルダは人間ができている。落ち着き払った態度で、「お帰りなさい、疲れたでしょ?」と、まるで我が家のようにオレを出迎えてくれたのだった。
まあさすがに2ヶ月も住めば、ここが自宅だと認識してしまうのだろう。
イソルダの度を越した環境適応能力に呆れたオレは、もうただ「ところで商売の方は順調か?」などと、いつものように声をかけることしかできなかったのだ。……なんならずっとここに住むか?



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【The Elder Scrolls V: Skyrim】ドヴァーキンの再就職

   ↑  2012/12/06 (木)  カテゴリー: XBOX 360
娘ができた。
ホワイトランの街中で物乞いまがいの暮らしをしていた、ルシアという少女だ。
最初はオナーホール孤児院で、適当なガキを養子に見繕ってこようかと思ったが、考えてみれば、こっちはあそこのガキどもの性根は、嫌と言うほど知っている。
どうせ養子を貰うなら、もっとすれてない子供の方がいいだろう。そう思っていた矢先に、ルシアとの出会いはどんぴしゃのタイミングだった。
聞けば親切にしてくれるのは、乞食のブレナインだけだという。あんな"不審な人物"を絵に描いたような男の親切など、どんな下心があるか分かったもんじゃない。
あんな24時間酔っぱらいの魔手からこの子を守るためにも、どうだルシア、うちの子にならないか?
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レイクビューの家に連れて帰ったルシアを、イソルダも自分たちの養子として暖かく迎えてくれた。
イリナルタ湖のほとりで始まった、親子三人水入らずの生活。家に帰れば「パパー!」と叫びながら、ルシアが奥から飛び出してくるし、その後ろから微笑みながら出迎えてくれるのは、我が愛しの妻だ。
長い放浪や、殺伐とした日々や、ワケの分からないドラゴン騒動の果てに、オレはようやく本当の幸せを手に入れた。
この幸福を守るためならば、どんな艱難辛苦にも耐えて行くつもりだ。
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そうなると、まずさしあたっての最大の問題は、愛する家族を養うために、何か定職を探さなければならないことだ。
いつまでもドラゴンボーンなどという、無職と同然の肩書きに甘んじているわけにはいかない。
独り身のときは、「薪を割る仕事? ふざけるな!」とか、「鉱石掘りだと? 誰がやるか!」などと、気ままに仕事の選り好みをしていたが、今ではそうも言ってられない。
オレはもう、イソルダとルシアを養うためならば、例えワタミの安い時給で、しみったれた貧乏客どもに、精一杯の愛想を振りまく仕事だって厭わないつもりだ。
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就職面接を受けるために、オレはファルクリースの西にある求人先へと向かっていた。
家族のためならば、例えどんなブラック企業でもと決意していたオレだが、この求人先の「あそこはブラックはブラックでも、別の意味でブラックな企業ですよ」という噂を聞いて、その足取りも自然と重くなっている。
唯一明るい材料と言えば、自宅から徒歩で通勤できる範囲なことくらいだろうか。
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自宅から徒歩で数分、その会社の陰鬱なデザインの扉をノックすると、中から重々しい声が帰ってきた。
「人生の調べとは何か?」
「……へ?」
「人生の調べとは何か?」
やばい。もう面接は始まっているらしい。
「え、ええとですね。これまでの経験を活かして、御社の事業に取り組みに貢献して行ければと……」
「だから、人生の調べとは何か!?」
「……電気グルーブの前身と何か関係ありますか、それは?」
「もういいよ、帰れ、お前!」
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「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、待って下さい! 妻と子供を養うために、どうしても仕事が欲しいんですよ。お願いしますよ! どんな汚れ仕事でも辞さないつもりですから! あくまでもつもりだけっすけど……」
「しょうがねえなあ。クエストの前振りくらい、ちゃんと覚えとけよ!」
「そんなもん、覚えてるわけないじゃないっすか……」
「じゃあ雇ってやるから、これ、制服ね」
あてがわれた制服は、デザインがダサい上に、チート気味の付呪効果が付いたドラゴン鎧一式を着慣れたオレにとっては、薄っぺらく心細いものだったが、もう贅沢は言っていられない。
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会社に併設された社員寮への入居を断り、歩いてレイクビューの自宅に帰り、オレはさっそく明日から使う仕事道具の準備にかかった。
碧水晶のダガーに付呪を施しているオレの後ろに、ルシアが物珍しそうな顔をしてやって来る。
「パパぁ、何してるの?」
「んー、パパはね、お仕事に使う道具の手入れをしてるんだよ」
「ふーん。"せいなるつきのふじゅ"。それって何?」
「パパのね、新しいお仕事に、一番似合ってるエンチャントかなと思ってさあ」
「どんな風になるの、それ?」
「夜の間にこれで罪のない人々の喉を背後からかっ切ると、開いた傷口からぶわあっと炎が上がって、切られた人は悶え苦しみながら……、って、もう遅いから寝なさい! おい、イソルダ、ルシアを早く寝かせろ!」
(株)闇の一党の新入社員としての生活が、明日から始まる。いくら愛する家族のためとは言え、それはかなり気の重い新生活となりそうだ。



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2012/12/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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