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【Assassin's Creed Rogue Remastered】アサシンクリード ローグ リマスター

   ↑  2018/09/27 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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この世で面倒くさい人間の東の横綱が左翼から右翼に転向したやつ。そして西の横綱が右翼から左翼に転向したやつ。
こうした人たちは、かつての自分に対する近親憎悪もあってか、元いたクラスタに対して必要以上に攻撃的になりがちだ。
そういった部分を買われて転向先ではチヤホヤされたりするもんだから、面倒くさい資質にもさらに磨きがかかったりするのが、また困りもんで、えーと、もう通算何作目になるんだかもよく分からなくなってきたけど、時代的には『アサシン クリードIV ブラックフラッグ』と『アサシン クリードⅢ』の間に位置する『アサシン クリード ローグ』。
その主人公シェイ・パトリック・コーマックは、まさにそんな厄介極まりない転向者。
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「えー、ジョージ・モンローさんの手引きで、今度テンプル騎士団に入ることになったシェイといいます。ども、よろしく。
以前はアサシン教団に所属していたんで、皆さんの中には快く思わない方たちもいるかもしれませんが、諸々の疑念は今後の活動ぶりで証明します。
確かに以前はアサシンにいたんすけど、えー、エデンのかけらとか、あとはネットの情報とかで真実に目覚めまして、これからは秩序と友愛の理念のために活動していこうと決意しました。
まずは行動だと思うので、アサシン狩りとか、この世界を脅かす真実を世に知らしめるとか、それから懲戒請求とかいろいろ頑張っていきたいと思います。
まず最初はですね、アサシンの連中は皆さんのことを"天ぷら"などと呼んで貶めていますから、それに対抗するような侮蔑語、例えば"バカシン"とか"パカシン"なんてのを広めるのがいいんじゃないでしょうか。
いや、こういうの案外重要です。大丈夫、ニコニコとか協力してくれるはずです」
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その本来なら一大決心たる転向に至る経緯を、「先駆者の遺物を手にとったら、唐突にドリフのセット崩壊みたいな大地震が起きちゃった、どうしよう!」なんて、およそ雑な展開で処理してるもんだから、それまた困りもの。
アルタイルの昔からアサシン教団の教義にどっぷり漬かってしまっているこちらが、そんなアバウトな理由で急にテンプル騎士団の側に感情移入できるわけもなし。
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またエツィオやアルノ、ジェイコブなど、陽気なプレイボーイが多かった歴代の主人公に対して、このシェイ・コーマック、険のある暗い顔立ちになにかと根に持つ性格ときているから、過去シリーズですっかりアサシン脳に染まったこちらとしては、「そうだよな、クラスで陰キャラだったようなやつが、テンプル騎士団に行ったりするんだよな」などと、歪んだ納得に至ってしまうのであった。
おいおいおい、陰キャラの恨み節に付きあわされるのかよ、勘弁してよ。
そんなこっちの心情もお構いなしに、かつての仲間であるアサシンを次々と屠るシェイ。
あのなぁ、お前が殺して回ってるその人たち、気分的にはまだオレの仲間なんだけどな。
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付き合いづらい恨み節たるキャンペーンモードが、「え、ここで終わり!?」の声が思わず出てしまうくらいタイトなボリュームで終了してしまうのは、ありがたいことなのか、それとも「おい、正編のフルパッケージでこれか!」とアブスターゴとテンプル騎士団に文句をぶつけるべきとこなのか。
時代背景も魅力に乏しい上に、舞台がぶつ切り状態で、シリーズの売りたる歴史観光的な要素も希薄。
まあそれもこれもリソース使い回しの裏事情や、新世代機か既に登場していたにもかかわらず旧世代機のみでのリリース(ちなみに前作の『ブラックフラッグ』は新旧両世代機マルチでの発売。Xbox OneとPS4に対応したこの『リマスター』版は、2018年になってようやくのお目見え)など、その微妙極まりない立場からも、シリーズの鬼っ子ぶりがひしひしと伝わってくる。
そしてその鬼っ子ぶりも、シェイ・コーマックの転向者って厄介なポジションでもって、なんとなく納得させられてしまうのであった。

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2018/09/27 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Assassin's Creed: Revelations】高齢者介護アサシンクリード

   ↑  2017/11/25 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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15世紀ともなれば、50すぎの中年なんてのは認知症患ってもおかしくないくらいの立派な老人だ。
アルタイル・イブン・ラ・アハドからバトンを受け継ぎ、アサシンクリードシリーズの2代目語り部となったエツィオ・アウディトーレ。この稀代の色男も、すっかりそんな年になってしまった。
わしがフィレンツェやヴェネチアの娘っこをきゃあきゃあ言わせていたのは……、『アサシン クリード ブラザーフッド』の発売が2010年だから、7年も前のことになるのか。遠い遠い過去の話じゃ。
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『アサシン クリード II』三部作、別名エツィオサーガ。
このシリーズの基礎を固め隆盛に導いた三作品の内、トリを飾る『アサシン クリード リベレーション』だけは今まで未プレイだった(三部作のあまりのリリーススパンに短さに、「アサクリはしばらくいいや!」ってなったのが理由だったと思う)。
それにこの間ようやく手を出してみたら、前作からの7年あまりのプレイ間隔が、青年期から老年期一歩手前までいっきに飛び越したエツィオの経年に上手くアジャストする、思わぬ怪我の功名に見舞われたのであった。
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それでなんだっけ? ああ、イタリアにいた頃だ。ダ・ビンチだのカテリーナだの色んなやつがいたな。
あの頃はわしも若かった。とにかくモテたモテたモテた。……今じゃ壁にへばりついているだけで「ジジイ、ムリすんなよ!」って冷やかされるけどな!
ただでさえ老化している上に、こちらの指先が後のシリーズ作の若干洗練された操作体系に慣れてしまっているせいか、とにかくオレの老エツィオ、足下が危うっかしい。しょっちゅう屋根のヘリで「おっとっと……」ってよろけてる。
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弟子たちが壁を瞬く間に駆け上がってって、屋根から屋根へと華麗に移動するのを尻目に、「わしはちょっと下の道をゆっくり歩かせてもらうから」と、どうにも締まらない。
だってしょうがねえだろ、ジジイなんだし!
見るに見かねてか、コンスタンティノープルのアサシンを取りまとめるユスフって好漢が、ダスキンからフックブレードって介護補助器具を借りてきてくれた。
だけど親切はありがたいが、わしはやっぱり下の道を歩くから。ジジイだし。
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エツィオサーガは綿々と続くシリーズの基礎。
未完成というか、未整理さが目立った初代『アサシン クリード』を三部作かけてじっくりとブラッシュアップ。
中でも静止画を切り取ればまるで絵画のような美しい構図を見せるムービーや、デューラーの婦人画エピソードに代表されるような歴史衒学趣味など、後のシリーズを司る魅力的な要素は、『リベレーション』でもっとも高く昇華されている。
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そしてエツィオに付いて回る二人の男、アルタイルとデズモンド・マイルズ。
ぶっちゃけデズモンドのことはどうでもいいが、問題はアルタイルだ。
まさか50過ぎのジジイをさんざん操作する合間に、さらに80過ぎの超ジイさんの面倒まで任せられるとは思いもしなかった。
足下がおぼつかないどころじゃない、三歩踏み出せば息を切らす老老アサシン。
シリーズ中異色の高齢者介護アサシンクリード。大丈夫、先輩に比べたらエツィオさんまだまだ若いっすよ!
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そうは言ってもジジイだし。それに"最強のアサシン"なんて持て囃されていい気になってたけど、なんかわしの役割ってわざわざ三部作かけてのアルタイル物語の補完者ってのがハッキリしちゃったようだし。
でもな、個人的には7年もかけたこの補完の歳月、それはそれでとても生き甲斐があったぞ。
思い返してみても……、えーと、ボルジアとメディチってのがいたっけな……。どっちがアサシンでどっちがテンプル騎士団だったっけ?
……まあいい。とにかくモテたモテた。そして今でも充分モテる。三部作たっぷりつき合ってもらって、最後の最後は中高年の色恋沙汰で終わらせてホントすまんな。
まぁとにかくこれでわしの役目はひとまず終わった。余生はたっぷり楽しむぞ!

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2017/11/25 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Assassin's Creed Syndicate】王道回帰の安定作

   ↑  2017/08/05 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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ガス燈、蒸気馬車、電信、花開く文学、共産主義の勃興。産業革命下のロンドンは文明と資本主義の最先端を結集した大都会。
エヴィーとジェイコブのフライ姉弟は、そのロンドンの郊外からやって来たプチお上りさんにして、いよいよ近世代になってきたアサシンクリードシリーズの新たな主人公。
とは言ってもやはり田舎者だ。姉ちゃんの方は洗練された都会の男を見ればすぐによろめいちゃうし、プレイボーイ気取りの弟の方だって、引っかかるのは婆さんか敵のハニートラップくらいのもん。エツィオ・アウディトーレのイケメンっぷりと比べたら、どうしたって泥臭い。
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まあやることはいつも通りのアサシン稼業。少々田舎者だって問題はない。
アサシン教団とテンプル騎士団のいつ終わるともしれぬ戦いも、舞台が近代に移りテンプル騎士団(秩序)側が悪徳資本家と一体化することで、その構図がだいぶ分かりやすくなった。
なんたってアサシン教団はテンプル騎士団のカウンター。そんな事情になれば、ついカール・マルクスに手を貸しちゃうのも、成り行き上仕方のないことだ。
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だが資本家が敵と言っても、フライ姉弟だって産業革命の恩恵はばっちり受けている。
隠れ家は湿っぽい石造りの建物じゃなくて、ロンドン市内をまるで山手線のように環状で回る列車。
そしてアサシンの装備だってちゃっかり進化してる。中でも建物から建物へ一瞬でロープを張ることのできるロープランチャーは、すべてのアサシンにとって革命的なガジェットだ。
もう塔のてっぺんまでえっちらおっちらクライミングしていく必要なんてない。屋上めがけてランチャーをぶっ放し一気にぴゅーん。
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アルタイルやケンウェイら先代のアサシンたちがこれを見たら、「アサシンも堕落したものだ」「最近の若い奴らは楽することばかり覚えやがって」と、きっと文句たらたらなことだろう。
さーせん、先輩。思い切り横着させてもらってまーす。
そう言えばオレはまだ『Assassin's Creed 3』だけは未プレイなのだが、今からこれを始めたとしてロープランチャーも無しに建物を登らなきゃならないのかと思うと、ちょっと気後れする。
デジタルガジェットの恩恵をさんざん享受した人間が、いきなりスマホなしで街に放り出されるようなものだ。
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シリーズの本来のスタイルに回帰したものの、ちょっと肩透かしだった『Assassin's Creed Unity』に次ぐ最新作。
また『Black Flag』のような変化球で来るのかと思いきや、偉大なるマンネリズムを徹底的に洗練させてくる路線で押してきた。
そのブラッシュアップっぷりは徹底している。前前作あたりから導入されたプレイヤーによるミッションの評価システムを有効利用してきたのか、各ミッションの質や難度、ストレスなどが丁寧に均質化され、とにかく快適に遊びやすくなっている。
歴史観光はお・も・て・な・し。その悟りがゲーム的な歯ごたえを棚上げして、ストレスフリーな箱庭遊覧を第一に置いたのだろう。
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ふらつく酔っぱらい、公園で息を抜く人、サッカーボールを掘りに蹴落としてしまって途方に暮れる子供。
街なかをうろついている間に出会う様々なモブたちの挙動も、過去のシリーズ作からさらにきめ細かくなっているのも、『Assassin's Creed Syndicate』ならではの特徴だ。
そして毎度おなじみ歴史有名人たちとの交流も、舞台が近世になったこともあって、元から馴染みのある面子ばかりになってきた。
前述のマルクスを始め、ディケンズ、ダーウィン、グラハム・ベル、ナイチンゲール。
会うなり思わず「あー、ナイチンゲールさん。お噂はかねがね」などと挨拶してしまいそうで、シリーズ過去作の著名人以上に出会う喜びがあるではないか。
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そして終盤ではビクトリア女王にも謁見。田舎モンの姉ちゃんが思わず舞い上がってしまうのも、無理がなかろう。
貧民窟からバッキンガム宮殿まで、校外からやって来たお上り観光客姉弟の、ロンドン中を股にかけたツアー。
舞台がロンドンだけに、王道回帰を極めたアサシンクリード正編シリーズ第8作。
あ、それとどうでもいいことだけど、テムズ川を横断しようとするたびに、「これって『フロッガー』?」とついつい連想してしまったのはオレだけでしょうか?

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2017/08/05 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Assassin's Creed】無責任な歴史観光客

   ↑  2017/06/06 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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12世紀末のダマスカスを、アッカを、エルサレムを、見るからに挙動不審なストレンジャーが闊歩する。
本人は群衆に紛れるソーシャルステルスなどと嘯いてはいるが、周りからはちっとも忍んでいるように見えないのは、街にたむろする乞食たちが、他には目もくれず一直線に、この男の元を目指してくることからも明らかだ。
何でそうなってしまうかは、このアルタイルという男が、慎み深さや感情の抑制力が欠如した、アサシンにはまったく向いていない性格だからに他ならない。
その上で、衆人環視の中、そこらの建物によじ登ったり、屋根のてっぺんから干し草を積んだ荷車にダイブしたりなんて真似を繰り返していれば、このおかしな異邦人のことは、半日もすればたちまち街中の話題になっているだろう。
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こんな人目を避けて行動することに根本から向いていない男を主人公に据えたゲームを、『ステルスアクションに分類して、『天誅』や『ベルベットアサシン』と並べて評価してしまうのは、そりゃ何かが基本的に間違っている。
アルタイルさんがアサシンなのは、この世を忍ぶ仮の姿。
本当のアルタイルさんは、遥か現代から時空を超えてこの街にやって来た、傍若無人でひたすら迷惑な歴史観光客でしかないのだから。
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UBIにとって豊潤な金鉱となるこのシリーズも、その第1作は後に整調されていく諸要素が、まだ荒削りのまま噛み合わずに散在する、底抜け超大作一歩手前であった。
その中にあってこちらの興味を惹きつけたのは、事前のプロモーションでさんざん喧伝されていたソーシャルステルスやフリーランニングではなく、無責任な歴史観光体験だ。
アルタイルがアサシンだという設定は、その作り込まれた歴史観光地を自由自在に闊歩させ、あらゆる角度から眺めさせるための方便みたいなもの。
金持ちから貧乏人まで、あらゆる階層の人々が狭い路地裏に溢れかえる、活気に満ちた小世界を、人々に紛れ込んで歩くも良し、屋根の上からその喧騒をぼんやりと眺めるも良し。
暗殺はその合間に果たさなくちゃいけない、ちょっとした義務みたいなものだ。
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だいたいこのゲームの暗殺ターゲットは、どいつもこいつも妙に醒めきった連中ばかりで、いざ死に際のときとなっても、完全に悟りきっている始末だから、殺し甲斐がないったらありゃしない。
ちょっとは「な、何が望みだ、金か? 金ならやるぞ。だから見逃してくれ!」なんて、いかにも暗殺ターゲットらしい命乞いをしても、罰は当たらないはずだぞ。
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そりゃあオレだって、たまにはアサシンらしく人目を忍んで警戒区域に潜入し、高所からターゲットに舞い降りナイフ一閃鮮やかに暗殺を実行して、そのまま嵐のようにその場を去るような真似にチャレンジしてはみた。
しかしその目論見は、目測を誤って露天の屋根に飛び降りてしまったり、変なところでフリーランニングが発動して思い切り目立ってしまったり、"気の毒な人"にソーシャルステルスを台無しにされたりして(気の毒な人だと思ってりゃ調子に乗りやがって!)、結局は白昼の街中で剣を振り回して大暴れする、まるで遊女に振られて吉原で20人斬りの大暴れをした浪人者みたいな騒ぎになってしまうのだ。
そしてそんなついカッとなった大量殺人者みたいな開き直りで、たいていのシチュエーションはどうにかなってしまうのだから、何とも困った話である。
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この『アサシン クリード』は、そんな斬った張ったの大騒ぎを始め、露天をぶっ壊したり、名所旧跡によじ登ったり、人を突き飛ばして難癖つけたりの、まるで不良観光客のような振る舞いを、旅の恥はかき捨てとばかりに満喫できるゲーム。
街の人々にとっては、何とも傍迷惑極まりないストレンジャーだが、どうせならストーリーに絡むこと以外は、迷惑を被る街の人々のセリフは、吹き替えも字幕も一切入れない原語のままであって欲しかった。
例え建物をよじ登っている時でも、「あれ、下の方でどうやら俺のことをなんか言ってるようだな」程度に捉えられれば、こちらとしても見知らぬ街を訪れた異邦人の気分が、より一層味わえたことだろう。
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この街にしばらく腰を落ち着けた間に、迷惑な不良観光客の噂はたちまち街中に広がり、今やちょっと突飛な動作をしただけで、たちまち衛兵が駆け寄ってくるまでになってしまった。ちょっと壁に貼り付いて登っただけだって言うのに。
わらわらと寄せ集まってきて、わけの分からない現地語を口々に叫びながら、こちらを制圧しようとしてくる衛兵たちを相手に、「オレが何をしたと言うんだぁ!」と大暴れしていると、ちょっと昔に皇居の石垣に全裸でよじ登って大騒ぎの末に拘束された、あのスキンヘッドのデブ白人とアルタイルの姿がダブって見えてくる。
考えてみれば、アルタイルとあのデブ白人のやってることは、基本的に大きな違いはまったくないもんな。
ああ見えてあのデブ、もしかしたらテンプル騎士団の陰謀に抗う者だったのかもしれないぞ?
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2017/06/06 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Assassin's Creed Unity】アサシン クリード ユニティ

   ↑  2016/06/19 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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革命。その言葉には、民衆の底知れぬ怒りが一丸となって支配体制を力づくで崩壊に導くエネルギッシュなイメージがある。
しかし実態はそんなベルばらのクライマックスみたいなものとは程遠いかもしれない。
むしろここ数日の舛添辞任劇なんかの方が、ムード的には近いものがあるだろう。
当事者たちの打算と野心と保身、そして大多数の人々の傍観とぼんやりとした同調が、なんとはなしの流れを作り出し、多くの人が「何もそこまでやるこたないんじゃないかなあ」なんて思いつつも、その流れに積極的に待ったをかけることもなく、なし崩し的に舛添は辞任に追い込まれルイ16世はギロチンにかけられてしまった。
その後に続くのは体制の段階的な地すべり崩落と、それに伴う混沌と不条理の連鎖である。
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右往左往する当事者たち、吹き上がるごくごく一部のお調子者たち、そしてもういいかげんうんざいりしている多くの民衆。朝令暮改と朝三暮四の果てしないループ。
煮え切らない状況がだらだらと続く革命下の動乱パリ。
アサシン教団とテンプル騎士団が暗闘を繰り広げるにはうってつけの、カオスのつくだ煮みたいなシチュエーションに立つ新たなアサシンの名はアルノ・ドリアン。
しかし名だたる歴史上の偉人に負けることなくキャラが立っていたアサシンの先輩たちに対して、ちんくしゃ娘に熱を上げる単なる色ボケ野郎と化したこの男に、そんなポジションはちょいとばかり荷が重すぎた。
ナポレオンやサド侯爵といったキャラ立ちまくりの脇役たちにを前に、その存在感は早々と埋没してしまうのであった。
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アサシンクリード、脈々と続くアサシン教団とテンプル騎士団の果てしない戦いの歴史。
いや、それは表の歴史だ。その影には、「ちったあ出し惜しみって言葉を知れよ!」と忠告したくなるようなシリーズインターバルの限りない短さと、それに伴うマンネリとの戦いという、もう一つの裏の歴史がある。
前作『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』は、その煮詰まりにくさびを打ち込んだ久々の快作だった。
シリーズの宿痾にも、そしてアサシンの責務からも解き放たれてキャラ立ちしていた前作主人公のエドワード・ケンウェイ。
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ああ、アルノ、君の至らなさを一方的に責めるのは確かに酷かもいれない。
前任の影は大きすぎ、そして自らが立つ場所も、歴史の影に暗躍しようにも、そもそも陰で暗躍している人たちばっかが大挙して織りなしているようなシチュエーションなのだから。
もう出てくるやつ出てくるやつ揃いも揃って食えない人間ばっか。
こんな連中に囲まれて、ちんくしゃ娘のケツばっか追っかけている中途半端なイケメンが太刀打ちできるわけがないのであった。
そりゃパリは恋人の街とは言うけどな、『ベルばら』や『ラ・セーヌの星』の登場人物だって、もうちょっとは義務感持ってたぞ!
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前作の革新から一転、シリーズの行き詰まりを凝縮したかのようなアサシンクリードパリ絵巻。
それだけに留まらず、PC版は致命的なバグを出したり、レビュー周りで各方面から総スカンを食ったりと、内容以外の部分でもパリ革命に負けず劣らない行き詰まりと混沌を生み出すオチがついてしまったのだった。

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2016/06/19 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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